2011/12/04 - 2011/12/04
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たびたびさん
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談山神社は、中大兄皇子(のちの天智天皇)と藤原鎌足がここで策を練り、大化の改新を成し遂げたといういわれのある神社です。
続いての聖林寺から安倍文殊院は定番コース。その後、みむろ最中が気になって、お店を訪ねたら、もう山の辺の道。ここまで来れば、歩くしかないでしょう。例によって、結局、今回も歩け歩けの旅になりました。
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談山神社は、奈良県桜井市の多武峰(とうのみね)にある神社。談山は「かたらいやま」。大化の改新を断行した中大兄皇子と中臣鎌足が、蹴鞠の会で縁を持ち、蘇我氏を滅ぼす策を語りあったといわれる場所です。
談山神社 寺・神社・教会
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祭神は藤原鎌足。桜と紅葉の名所です。奥に見える十三重塔がここのシンボル。これは鎌足の死後、摂津阿威山に葬られていた亡骸をここ多武峰に移して建てられたお墓で、678年に完成しました。ただ、現在の塔は1532年の再建。現存する唯一の十三重塔です。
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今日は、たまたまでしたが、厄除大根だき。
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イチオシ
地元のお母さんたちがボランティアでやっているとのことでした。
熱々をいただきます。 -
秋の紅葉が有名なのですが、今年は、ちょっと色つきが悪いかも。
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それと、もう少し早いと、この塔の左手奥の桂の木の黄色に染まる紅葉がきれいなはずだったのですが。。
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これは拝殿の中。ここから見える紅葉もいい感じ。
鎌足公の一代記もありました。栄華を極める藤原氏の原点がここにあります。 -
拝殿を出ると天気が回復しています。
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イチオシ
やはり、日が当たった塔の美しさは
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格別です。
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帰り道。
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改めて、振り返ると、こちらが正式な参道だったよう。バス亭から左回りで向かったのは裏参道だったようです。
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この灯篭亭は、談山神社の門前にあるお茶屋さんの一つ。
店先で焼いている草餅とか、とち餅があまりにもおいしそうで、立ち寄りました。 -
で、珍しい方のとち餅を注文してほうばりましたが、柔らかな餅の間から、お餅に溶けたような感じの餡子が染み出て、いい感じ。ただ、焼けた表面のお餅が堅いの何の。今焼いたお餅のはずがなんでかなあと不思議に思ったのですが、聞くと、とち餅は焼き立てでも堅いもの。どうしてもそうなりますとの答え。つまり、そうだからこそ、どこでも食べれるというものではないということでしょう。難しい商品なのに、お店の看板商品として、自信を持って提供している姿勢に敬意を表したいと思います。皆さんも、勘違いしないようにお願いします。
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バスで聖林寺へ。
ここは、談山神社の別院として藤原鎌足の長子・定慧(じょうえ)が創建した寺。桜井市街地の南方、奈良盆地を見下ろす小高い位置にあります。明治時代に来日した美術研究家のアーネスト・フェノロサがこの像を激賞した国宝の十一面観音立像を所蔵することで有名です。高さは209cm。木彫りで像の概形を作り、その上に木屑漆を盛り上げて造像する木心乾漆像で、奈良時代末期の作。前回見た時は、少し、男性っぽい厳しい姿だと思いましたが、今回は穏やかな感じ。その時その時の気分でも印象は変わるようです。 -
なお、本尊は地蔵菩薩。これがかなり大きいので、まず本堂でびっくりすることになると思います。
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安倍文殊院までは、歩いて。
安倍文殊院 寺・神社・教会
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イチオシ
ここは、大化の改新で左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)の氏寺として建立された寺。本尊は文殊菩薩。鎌倉時代を代表する仏師快慶の作で「知恵の文殊」。本道の奥に巨大な空間があって、高さ7mもある文殊菩薩像が巨大な獅子にまたがり、安置されています。これを善財童子、優填王(うてんのう)、維摩居士、須菩提の4体の脇侍像が取り囲んでいます。ちょっと劇場風の設定で、インパクトがあります。
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境内の庭もありますが、この程度。内部の拝観が優先です。
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拝観は抹茶付き。入り口の座敷でいただきます。最後に気持ちを整えて帰りました。
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桜井駅まで出まして。
JR桜井駅の構内で、桜井の名物「みむろ最中」の目立つ看板があって、さっそく気になりました。製造元は、白玉屋栄寿というお菓子屋さん。
急遽、気になったみむろ最中に向かいます。 -
途中の三輪そうめんの町。
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歴史あるそうめんです。
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結局、大神神社の大鳥居の脇に目指すちょっと近代的な建物の店がありました。しかし、こんなところまで来てしまうとは。完全に予定外です。
大神神社 寺・神社・教会
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山の辺の道を歩くつもりはなかったのですが、ここまでくれば、そうもいきません。結局、山の辺の道を訪ねる旅になってしまいました。
ちなみに、最中は、旅人に元気が付くよう餡子がぎっしり。量感があります。表面のみむろの文字も何か雰囲気があるように思いました。 -
山の辺の道は、奈良盆地の東方の山裾を縫うように南北に、三輪から奈良へ通じる古道です。沿道には、歴史ある社や古寺、古墳などが次々。大和朝廷ルーツ、記紀・万葉集ゆかりの地域です。天理から北が北コース、南が南コース。圧倒的に人気なのは南コースでしょうか。16キロもあって一日かかります。前回は夏に天理から桜井まで歩いたのですが、今回は、桜井から。
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三輪そうめん山本は、国道沿いにある三輪そうめんの有名店。三輪そうめんのお店は何軒もあるのですが、とにかく、ここの店の規模はダントツ。広い敷地を使って、広々とした建物。道の途中、電柱にはかなり長い距離で、この店の看板が掛かっていました。
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さて、食券を買って、にゅうめん。なお、お昼は、柿の葉寿司とのセットがあるはずだったのですが、これは売り切れでした。残念。
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それでも、さりげないにゅうめんですが、細い一本一本の麺の存在感はさすが。つるつるしこしこ感がすごいです。これを上品な汁でいただきましたが、老舗の技を感じました。
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イチオシ
写真は箸墓古墳を国道から眺めたもの。こちらが正面に当たります。ただ、この古墳は、見事な前方後円墳なのですが、墳長およそ278メートル、後円部は径約150メートル、高さ約30メートル。前方部は前面幅約130メートルで高さ約16メートル。あまりにも巨大で、こうして眺めただけでは前方後円墳であることはまったく分かりません。桜井市の箸中にある古墳群の盟主的古墳で、3世紀半ばに造られた最古級とされていて、卑弥呼の墓との説もあるくらい。
箸墓古墳 名所・史跡
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ただし、宮内庁の看板には、第7代孝霊天皇の皇女、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓と書かれていました。
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斜面には、みかん畑も広がっています。
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イチオシ
池の雰囲気も、古代の雰囲気?
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桧原神社は、山の辺の道の途中。万葉集などに「三輪の檜原」と数多くの歌が詠まれた台地の上にあります。箸墓古墳から向かいましたが、まさしく大和三山の懐に向かって歩く感じです。天照大神を祀っているのですが、天照大神が伊勢神宮に祀られる前からこの地にあって、祀られていた時代があるので、「元伊勢」の名もあるのだとか。また、写真の三輪特有の「三輪鳥居」出、有名。鳥居が三つ連なった形をしています。境内には「皇大神宮倭笠縫邑(やまとのかさぬいのむら)」と書いた大きな石碑もありました。
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桧原神社から景行天皇陵に向かう途中には、
景行天皇陵 名所・史跡
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無人の販売所がいくつかありました。
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景行天皇は、古事記・日本書紀によれば第12代天皇。日本武尊(やまとたけるのみこと)の父です。その天皇陵は、渋谷向山(しぶたにむこうやま)古墳と言い、山の辺の道の途中にあります。崇神天皇陵と並んで周囲の満々と水をたたえた池のようなお堀が特徴です。全長300mの前方後円墳で、後円部分の直径は160m。箸墓古墳に次ぐ規模。山の辺の道は、古墳の片側を通っているだけなのですが、その規模は十分に感じることが出来ます。しかし、その規模の一方で、景行天皇は存在を疑われている天皇。謎を秘めているという点でも、よけいに古代のロマンが広がります。
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次は崇神天皇陵へ。
司馬遼太郎によれば、崇神天皇は奈良の土着ではなく、外部から入ってきた一族だそうで。ちょっとしたいざこざが窺われる神話が残っています。
ここは、山の辺の道の散策では、ハイライトの一つです。ため池のようなお堀は、二段になっていて、高い水面と低い水面。それを分ける土手が古墳につながる唯一の道になっています。崇神天皇陵 名所・史跡
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巨大な前方後円墳で、全長は242メートル。後円部は直径158メートル、高さ23メートルです。周囲は、かなりよく整備されていて、脇の土手を伝って歩くと、堀の向こうに山のように作られた古墳の様子がよく分かります。
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もちろん、立ち入り禁止ですが。土手に植えられた松の枝振りはとても雰囲気があり、お墓には違いありませんが、
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明るく気持ちのよい公園のような場所になっています。
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イチオシ
長岳寺は、崇神天皇陵からすぐ。天理から桜井までの山の辺の道のほぼ中間点にあたります。
写真の楼門は、重要文化財。 -
安土桃山時代に狩野山楽が描いた極楽地獄図を公開中でした。本堂には9幅の大きな掛け軸が飾られていましたが、気になったのは、本尊の阿弥陀如来に多聞天・増長天立像。特に、多聞天・増長天立像は平安時代中期の作ですが、姿全体の躍動感や生き生きとした表情は東大寺の四天王立像にも負けないくらい素晴らしいものでした。
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塔頭の旧地蔵院の庭園も、縁側のはるか下に亀島を配する見事な造り。
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これも印象に残ります。何かと見ごたえのある寺だと思います。
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長岳寺から天理まではバス。
石上神宮に一番近いというバス停から、また歩きですが、これがまたまた結構遠い。 -
石上神宮に到着。もう暗くなり始めていました。
ここは、非常に歴史が古く、古事記や日本書紀でも記述があるほど。その他、国宝の七支刀(しちしとう)が有名。銘文の中に西暦369年に当たる「泰和四年」の年紀が刻まれ、百済で製作されたと考えられていますが、七つに分かれた特異な形は想像力を掻き立てます(非公開)。石上神宮 寺・神社・教会
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神社でも、境内は、光が煌々としていまして、静かで落ち着いた雰囲気でした。
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天理の商店街。やっとここまで帰ってきました。
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天理駅に到着。JR天理駅と引込み線の近鉄終着駅の両方の駅を兼ねていますので、地元では天理総合駅とも呼ばれるそうです。
ここは天理教の本部がある場所なので、いわば天理教の町。駅前から始まる商店街などでも、奉仕活動をする天理教の信者が多く見かけられますし、街中には、信じられないくらい巨大な施設がいくつも建っていて、ちょっと異様な感じもしなくはありません。ところで、写真は、駅前の夜のイルミネーション。駅前の広場はかなり広い
のですが、そのスペースをうまく使って、おしゃれな演出が施されていました。
ここからは、今晩の宿京都に向かいます。天理駅 駅
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三条京阪のあたり。本家船はしやは、三条大橋西のたもと。この辺りはとても賑やかなのですが、その中でもひときわ目立った風情を感じる店舗です。
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ここは明治17年創業の老舗。
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名物はお馴染みの五色豆。これは何年くらい歴史があるんですかと尋ねたら、この店が出来る前からだとか。えんどう豆と砂糖だけで作り出す、きわめて素朴な京菓子は、調べると、発祥は500年前。千利休が北野大茶会をはじめとした茶の湯の席でも、五色豆を食したということです。
店内には、たくさんの豆菓子・おかきも。私は、最近人気だという「福だるま」をお土産にしました。 -
三条大橋から木屋町の川沿いに少し上がって、今度はキルフェボン京都へ。
季節のフルーツタルトを試してみようと思い、訪ねました。 -
閉店間際で、喫茶の方はもうクローズ。といっても、店の奥のほうのスペースにテーブルと椅子を置いた簡単な喫茶なので、ちょっと落ち着かないかも。それでも、最後に滑り込んだお客さんは大勢で、若い女性を中心に満員ではありましたが。さて、私は洋ナシのタルト。サクッとした感触を残しつつ、さわやかな味わい。しかし、それ以上にタルトの土台のおいしさが際立っています。この味はほかのお店ではちょっとまねが出来ないのではと思いました。また、店員さんの明るい笑顔もいいですね。これは確かに人気店のはずでしょう。
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三条大橋から木屋町の川沿いはおしゃれな店がいっぱい。京都は四条だけではありません。
これはピザ屋さん。でも、今回はチェックしていなかったので。気になりますが、また、よく調べて、今度、来ることにしたいと思います。
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この旅行記へのコメント (2)
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- わんぱく大将さん 2023/09/20 18:41:15
- 土地持ち?
- たびたびさん
談山神社、めちゃ懐かしい。 ここは私がまだ19か、20代の頃に初めて行きました。確か、寒い冬の日に。 昼に大根はなかったけど、どんぶり食べましたなあ。そして京都三条は私が学生時代に下宿してたあたり。ぶらぶらしてくださったんですね。
それより、土地持ち、いや、とち餅、確か三朝温泉でも食べたような。固かったかな?よーおぼえてません。
大将
- たびたびさん からの返信 2023/09/20 22:29:16
- RE: 土地持ち?
- わんぱく大将さんに久しぶりにコメントいただき、ありがとうございます。
これは10年以上前の旅行記ですね。山野辺の道もそれ以来だったんですが、この2月に纏向遺跡に寄って、ちょこっとカスってきました。奈良も京都もご無沙汰していましたが、また少しづつ関西への原点復帰を考えているところです。
たびたび
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