2007/09/13 - 2007/09/13
66位(同エリア189件中)
ぶどう畑さん
2007.9.13(木)リューベック観光
ハンブルクから一時間弱のリューベックを観光しました。
NHKの番組で紹介された、運河の景色を見たかったこともありますが、一番の理由はマジパン。
ライン川河畔の街、マインツのお菓子屋さんのショーウィンドウにあった、ミニチュアのような果物がマジパンであることを知って以来、ぜひ食べてみたい!ずっと興味を持っていましたので、マジパンの老舗”ニーダーエッガー”を楽しみに出かけました。
ホルステン門は大きかった!運河の景色は素敵でした!
念願のニーダーエッガーも行って、満足の1日でした!
(旅行期間:2007年9月8日〜9月16日)
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6時過ぎに目が覚めたものの、ゴロゴロしていたら、いつの間にか7時になっていた。観光を予定している世界遺産の街“リューベック”まで1時間近くかかることを思い出し、すぐに起き上がって、電車の時間を確認。
8:03は慌ただしいな…。8:20は途中で乗換えか…。9:03の電車に乗ろう!朝ご飯をゆっくり食べてから、8:35にホテルを出発。8:50には中央駅に着いていた。改めて、ホテルの立地の良さに感謝、感謝。 -
昨日復習したから切符の買い方はバッチリ!のはずが、機械が違って、また戸惑う。どうにか切符を買い、番線と行き先をしっかり確認して電車に乗る。
検札が来て切符を見せると「これは子供用です。隣の列のボタンを押してしまったようですね。」ありゃー、どうりで安いと思った。ドイツの車掌さんは旅行者に優しい。今回も追加料金を請求することなく行ってしまう。 -
9:50、到着したリューベック駅には、ニーダーエッガーの大きな広告があった。
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リューベックが本店の老舗のマジパン屋さん“ニーダーエッガー”でお茶して、おみやげを買うことも、この日の大きな目的のひとつ。
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地図を片手に、閑散とした駅前から通りを歩いて行くと、ビスマルクの銅像が立つリンデンプラッツに出る。
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ロータリーになっている広場の先に、2つの塔を持つ、大きな、大きなホルステン門がどっしりと構えているのが見えた。
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1464〜78年に建てられた門は、壁の厚さが3.5mにもなる部分があり、建設中にその重みで地盤の弱い地面にめり込んでしまったそうだ。
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なーるほど、だから内側に傾斜しているんだ。それにしても大きい!そして、とても威厳がある。
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子供達が説明を聞いている脇を通り、奇麗な壁の模様を見上げながら門をくぐると、その少し先に川が流れていた。
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トラヴェ川だった。橋から向こうが、川と運河に囲まれたリューベックの旧市街だ。
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さーて、どこから観光しよう。ふと川を見ると、観光船が停まっていた。折もよく、「10時半に出航します!」とお客を呼び込んでいる。
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よし、まずはこれ!薄曇りの天気で肌寒いけれど、後ろのデッキに陣取った。
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出発してすぐ、停泊している数艘の帆船が現れる。
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川沿いには北ドイツらしい家が並び、帆船と家並みがいい感じ!
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そのうち、水面からの高さがかなり低い橋が近づいてくる。面白がって写真を撮っていたら、頭を下げろと注意された。
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船の高さギリギリで、橋の下を通過。
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ドイツ語の説明は、またまたわから〜ん!
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なれど、左、右のキーワードを頼りに、あっちを見たり、
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こっちを見たり。
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しばらくすると、川の先に信号のある大きな水門が見えてきた。あの水門を通って、川を下って行けば、バルト海に出るんだ!
この旅は、塩が採れたリューネブルク、その精製のために荒野となったリューネブルガー・ハイデ、そして、塩を積み出したリューベック。“塩”所縁の場所を辿る旅でもある。
その昔、リューネブルクで採れた塩をヨーロッパ各地へ運ぶため、リューベックの港から出航した船と同じように、今、トラヴェ川の上にいる。そう思ったら、なんだか感慨深かった。 -
残念ながら船は水門には進まず、引き返す。
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ブルク門近くの、
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歩行者用と車両用の高さの違う橋をくぐり、
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旧市街の反対側を流れるトラヴェ運河へと入る。
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やがて、川幅が狭まり、形の違う橋をいくつかくぐると、水深の浅い場所を示す標識も現れる。
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運河の周りはいたって静か。
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木々に見え隠れする教会の尖塔にワクワクし、岸辺で釣りをする人にゆっくり流れる時間を感じる。
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アーモンド形のリューベックの街の南端を廻ってほどなく、
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大聖堂が見えてくる。
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その近くの景色は最高だった!
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川岸に干された洗濯物、ベンチに腰掛けるお婆さん、木に立て掛けられた自転車、水面に映る並木や建物。
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癒しの風景の中を船は進む。
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高い塔が見えてきて、
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船着場に戻ってきた。
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では、マルクト広場へ行こう。上り坂の途中で、右の路地奥に教会を見つけ、ちょっと寄り道。
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エレベーターで塔に昇れるようだ。
早速、チケット買ってエレベーターに乗る。 -
観光船乗り場、
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ホルステン門、
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マルクト広場、
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聖マリエン教会、
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大聖堂。
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風はとても冷たかったけれど、塔の上からの眺めに心が呆ける。
船で一周して、塔から俯瞰。リューベックの様子が大分掴めた。 -
そういえば、ガイドブックに塔に昇れる教会があるって書いてあったよね。
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それが今いる“聖ペトリ教会”だった。自分の記憶のいい加減さに苦笑。
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教会を出て向かったマルクト広場には、市が立っていた。
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これも楽しみで曜日を選んだのだが、規模が小さくて拍子抜け。
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たいていの市は14時頃に終わってしまうけれど、ここは夕方までやっているとのこと。
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帰りに寄りま〜す!
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広場に面し、丸い風穴のある建物が市庁舎。
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ホルステン門の色調に似た黒と茶が光るシックな色合い。
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全景を撮りたいのだが、市場のテントが邪魔している。
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”市”を選ぶか、テントのない普段の日の風景を選ぶか、その選択は悩ましい。
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さてさて、お次は聖マリエン教会。
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教会の脇に可愛らしい悪魔の像があった。ほかの観光客同様、悪魔クンと記念撮影。
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中に入ると、教会のお手伝いしている人が「英語?ドイツ語?」言いながら、説明の紙を渡してくれようとする。おずおず「日本語…。」答えると、ちょっと待ってという風に指を立て、用紙の下のほうを探っている。
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これかな?出してくれたのは漢字ばかり。英語を下さいと言おうとした時、日本語の説明書が見つかった!早速、2ユーロ寄付。お金を入れる所に、各国の言葉で感謝の言葉が書かれていたが、“ありがとう”の“あ”は“お”の点なしで、“う”は“ヲ”になっていた…。
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1250年から1350年にかけて建てられた聖マリエン教会は、1941年の空襲で被害を受け、戦後修復された。
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2つの塔は高さ125m。ドイツで3番目に大きい教会で、レンガ造りのアーチは世界一なのだそうだ。天井が高〜い!と思ったら、身廊の高さは約40mもあった。
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この教会は8512本のパイプを持つ世界最大級のパイプオルガンがあることでも有名。
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バッハはこの教会のオルガニストの奏でるオルガンの音色に感激して、休暇を伸ばして教会に通いつめたという。
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運良くパイプオルガンの演奏を聴くことができたものの、練習中らしく、バッハが感動したと思えない音色だった。
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教会内をグルッと一周して
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外へ出る。
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貿易港だったリューベック。なかなかの街並みに感心しながら歩く。
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そのうち、船員組合の建物だったというレンガ造りのレストラン“シッファーゲゼルシャフト”にやってきた。思ったより近かった。もうすぐ13時半。高級そうだけど、ここでお昼にするか。
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レストランは混んでいたが、店を見渡せる壁際の席に座ることができた。内装にふんだんに木が使われ、重厚な雰囲気を醸し出している。天井からはたくさんの帆船の模型が下がって、まるで帆船博物館のよう。
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この日は、なんとなくエビ・カニ系が食べたい気分だったけれど、メニューの種類があまりに多くて、どこに書かれているのやら…。諦めて、ガイドブックの記述通り“今日のお薦め”にする。「それから、ロートシュポンはありますか?」注文を聞きに来たオニイサンに尋ねると、よく知ってますねって感じにオーダーに追加。
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ロートシュポンとは、リューベック名物の赤ワインのこと。ドイツ語でロートは赤、シュポンは樽という意味。
昔、塩は樽に詰められヨーロッパ各地へ運ばれた。そして、空になった塩の樽に、ボルドーの赤ワインを詰めて、リューベックへ戻ってきた。船が港に着く頃には、ワインの熟成が進み、さらにおいしくなっていたという。流通経路が発達した現在も“名物”なのか?疑問は残るが、楽しみ〜! -
出てきた料理はどこかで見たような…。ガイドブックに載っていたのと同じだ。タラの一種を香草で巻いてあるらしい。一口食べてビックリ!身がトロッと柔らか〜い。こんな魚は初めて。火傷しそうに熱々なのも嬉しい。そして、ロートシュポンは濃厚、かつ、まろやか!
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昨日に引き続き、大満足のランチとなったが、熟成が進んだワインは度も強く、とても飲みきれず…。でも、おいしいワインを残して店を出るのは悔しい。そうだ、水筒代わりに持ってきた、小さいペットボトルに詰めて帰ろう!
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誰も見てないのを見計らって、ワイングラスから移す。グラスが金魚鉢のように丸いため、皿の上にだいぶこぼれたが、ボトルの口までワインを詰めることができた。
お皿を下げに来たオネエサンに詰め替え現場を目撃され、驚かれたようだったけれど、お金を払うのは私だもんねー。 -
ほんのちょっとのワインでほろ酔い気分になり、14:15、再び観光開始。レストランからすぐの小さな広場に面した“聖霊養老院”の前を通り、船から見たブルク門へ向かう。
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朝、どんよりしていた天気はいつの間にかピカピカの青空になって、気持ちも晴ればれ!
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ブルク門は、リューベックの旧市街の一番北にある。
門から続く道路の下に、歩行者用通路が車道より一段高くなっている橋が見えた。観光船でくぐった橋だった。 -
しばし辺りを写真撮影。
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サラッと観光するつもりのリューベックだったが、気がつけば5時間近く経っている。
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さすがに疲れてきた。
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引き返そう。
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さっきの小さな広場に差し掛かると、聖霊養老院の扉を押して入る人がいた。
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見学できるんだ!早速、入ってみる。
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壁画がとてもきれいなホールでは、コンサートでも行われるのか、椅子を並べたり、なにやら準備中。
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そのホールの片隅に置かれた模型で、かなり規模が大きい養老院であることがわかる。
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奥へ進むと、ベッドが置かれた質素な小部屋が並んでいた。
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「自分の老後はどうなっているんだろう。介護してくれる人はいるのかしら」なんて思いながら建物を出る。
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どうせなら往きとは違う道を行こう。
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歩き出してすぐ、シッファーゲゼルシャフトの向かいにあったヤコビ教会の入口を見つける。
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こちらのパイプオルガンのほうが、マリエン教会より大きくて立派な気がした。
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カタリーネン教会もチラッと覗く。
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レンガ造りで重々しい感じの外側に比べ、中は明るい教会だった。
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この通り沿いにもう見所はないようだ。にぎやかなブライテ通りに戻ろうとした時、マリエン教会が見えた。角度が違うと、また印象が変わる。凛とした雰囲気が伝わってきた。
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15:45、いよいよニーダーエッガーへ。
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入った途端、たくさんの種類のマジパンに目を奪われる。
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果物や野菜をかたどったものだけでなく、
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ソーセージやハムもある。
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ハンブルクでみかけた魚介類も。
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実に種類豊富で大きさも様々。楽しい、楽しい!
(ローストチキンをかたどったマジパン) -
店内はマジパンを求める人でごった返しているため、まずは休憩。2階へ上がる。カフェも混んでいて、やっと席を見つけて座る。さーてと、1年前の秋のハイデルベルクで学んだ“カフェにおけるケーキの注文の仕方”を実践しよう。ケーキの並ぶガラスケースの前へ。
店のイチオシは“マジパントルテ”らしいが、一応、お薦めを尋ねる。思ったとおり、マジパントルテと返ってきた。じゃあ、それ。 -
注文を取りに来たウェイトレスさんに、オネエサンから渡された紙を見せ、コーヒーを頼む。トルテは思った以上のおいしさだった!大きなケーキをペロッと食べてしまう。
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ひと休みの後は、3階のマジパン博物館を見学。
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彫刻さながらの大作が飾られていたものの、ふ〜んって感じ。
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それよりも、フロアの片隅で行われている実演に惹きつけられる。
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「写真を撮られて緊張しちゃう。」
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オネエサンは言いながら、手を動かし続け、あっという間にバナナをくわえたお猿さんの出来上がり!
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1階へ下り、楽しみながらマジパンを選ぶ。配送を頼む人も多いらしく、レジでは箱も売られていた。マジパンが潰れないよう箱に入れてもらい、気分も軽く店を出る。
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マリエン教会が、1941年にイギリス軍の空襲を受けた時、地面にめり込んで割れた鐘を見落としていた。
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もう一度教会へ。
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もうヘトヘト。
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マルクト広場を覗き、
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17:13、バスに乗って駅に向かう。
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ハンブルク行きの電車は17:28だった。急がなくちゃ。駅の売店でのカレンダー物色はあきらめ、券売機に立ち向かう。が、途中で操作がわからなくなって、通りがかった人を呼びとめる。いつまでたっても機械に振り回されっぱなし…。
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18:23、ハンブルク着。フルーツ・スタンドに寄ると、オジサンは私のことを覚えてくれた。ちょっと嬉しい。18:45、ホテル着。
アルスター湖半の建物に明りが灯り出した夕暮れ時の景色を岸辺から撮りたいと思いながら、出かける気も起らず、今夜も先送り。疲れをほぐすため、お風呂に入る。
この日のお昼も高かったし、20時半、またまた部屋でご飯。ユーロ高が恨めしい。
21時半過ぎ、とても眠くなってベッドに入った。が、なかなか寝つけなかった。リューベックを訪れ、今回の旅行でぜひ見たいと思っていた所はすべてクリアした。達成感がある反面、間もなく旅が終わってしまう寂しさのせいだったのかもしれない。
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