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JR東海道線平塚駅北口から徒歩8分、応神天皇の御神霊を祀る平塚八幡宮を訪問しました。<br /><br />平塚八幡宮は古くは鶴峰山八幡宮と称えられ、仁徳天皇の68年、この地方を襲った大地震に苦しむ人々の様を見かねた天皇が国土安穏を祈り、応神天皇の御神霊をお祀りされたのが創祀です。<br /><br />その後推古天皇の御代にも大地震があり、人々を案じられた天皇は「鎮地大神」の御震筆を捧げて国家安泰を祈願して社殿を造営し、更に天武天皇はこの地の税を寄進、文武天皇は宝剣「天晴彦(あめのはるひこ)を奉納、そして聖武天皇は相州一国一社の八幡宮(霊場)として法華経を奉納されました。<br /><br />その頃、寛治元年(西暦1087年)には平塚八幡宮の御分霊を戴いて、岐阜県高山市山口に桜ヶ丘八幡神社として鎮座されました。鎌倉時代以降も源頼朝公が夫人政子の安産を祈願して神馬(白馬)を献上した等、武人の信仰も篤く、特に徳川家康公は社領を寄進し、慶長年間には自ら参拝し、伊奈備前守忠次へ命じて社殿を再建されました。<br /><br />江戸期になると、平塚は日本橋から数えて8番目の宿場として賑わい、特に門前の大門通りは東海道、須賀港、厚木往還、大山道の重なる交通の要衛として発展し、旅人は道中の安全を祈り社頭は大いに栄えました。<br /><br />昭和2年平塚宿の僧本誉還真が18年間集めた浄財で青銅鳥居を奉献、奉賛者名は今も鳥居に刻まれ現在でも二の鳥居として境内にそびえています。<br />大政奉還の後、官の達示により社名を「八幡神社」と改称しましたが、平塚の街は海軍火薬工廠の建設などによって、商業、工業として成長し、明治27年には明治天皇の王女常宮昌子内親王、周宮房子内親王がご参拝により、社頭に松樹をお手植えされ、御神池に緋鯉を放生されました。<br /><br />大正12年、関東大震災に見舞われ、被害は甚大で御社殿も崩壊しましたが、氏子、崇敬者の尽力のもと街の再建とともに昭和3年に再建されました。大東亜戦争後には神社本庁を包括する神社となり、空襲によって大きな傷跡を残した平塚の街も、全国に名高い「七夕まつり」を開催出来る程に復興し、昭和53年8月には現在の社名である「平塚八幡宮」へ改称しました。<br /><br />現在でも平塚八幡宮は、応神天皇、神功皇后、武内宿禰を御祭神に、相模國一國一社八幡宮として、また鎮地大神と仰がれ、数多の方がご参拝になっています。<br /><br />8月15日の例大祭、5月5日に斎行される1000年余の歴史を持つ國府祭(こうのまつり)、9月中旬に行われる「ぼんぼり祭」等、平塚八幡宮の鎮守の社は、信仰、歴史、文化の交わる場として、また、心の故郷、憩いの社として護り継がれています。(HPより)<br /><br />所用で平塚市に参りまして、国道1号沿いに雄大で大きな鳥居を配した神社を見かけました。<br />歴史が深く由緒ある神社と思われ境内に入りますと立派な池が左右に造られて、その奥に続く参道から二の鳥居を経て厳かな雰囲気を漂わせる拝殿と続きます。<br />傍らには東郷平八郎書と思われる記念碑や横綱武蔵山を祀る石碑等思わざるモニュメント発見があり有意義な訪問でした。<br /><br />

相模平塚 歴代天皇の強い関わりと共に源頼朝が妻政子の安産祈願したなど武将らの信仰を集めていた『平塚八幡宮』散歩

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2011/12/08 - 2011/12/08

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滝山氏照

滝山氏照さん

JR東海道線平塚駅北口から徒歩8分、応神天皇の御神霊を祀る平塚八幡宮を訪問しました。

平塚八幡宮は古くは鶴峰山八幡宮と称えられ、仁徳天皇の68年、この地方を襲った大地震に苦しむ人々の様を見かねた天皇が国土安穏を祈り、応神天皇の御神霊をお祀りされたのが創祀です。

その後推古天皇の御代にも大地震があり、人々を案じられた天皇は「鎮地大神」の御震筆を捧げて国家安泰を祈願して社殿を造営し、更に天武天皇はこの地の税を寄進、文武天皇は宝剣「天晴彦(あめのはるひこ)を奉納、そして聖武天皇は相州一国一社の八幡宮(霊場)として法華経を奉納されました。

その頃、寛治元年(西暦1087年)には平塚八幡宮の御分霊を戴いて、岐阜県高山市山口に桜ヶ丘八幡神社として鎮座されました。鎌倉時代以降も源頼朝公が夫人政子の安産を祈願して神馬(白馬)を献上した等、武人の信仰も篤く、特に徳川家康公は社領を寄進し、慶長年間には自ら参拝し、伊奈備前守忠次へ命じて社殿を再建されました。

江戸期になると、平塚は日本橋から数えて8番目の宿場として賑わい、特に門前の大門通りは東海道、須賀港、厚木往還、大山道の重なる交通の要衛として発展し、旅人は道中の安全を祈り社頭は大いに栄えました。

昭和2年平塚宿の僧本誉還真が18年間集めた浄財で青銅鳥居を奉献、奉賛者名は今も鳥居に刻まれ現在でも二の鳥居として境内にそびえています。
大政奉還の後、官の達示により社名を「八幡神社」と改称しましたが、平塚の街は海軍火薬工廠の建設などによって、商業、工業として成長し、明治27年には明治天皇の王女常宮昌子内親王、周宮房子内親王がご参拝により、社頭に松樹をお手植えされ、御神池に緋鯉を放生されました。

大正12年、関東大震災に見舞われ、被害は甚大で御社殿も崩壊しましたが、氏子、崇敬者の尽力のもと街の再建とともに昭和3年に再建されました。大東亜戦争後には神社本庁を包括する神社となり、空襲によって大きな傷跡を残した平塚の街も、全国に名高い「七夕まつり」を開催出来る程に復興し、昭和53年8月には現在の社名である「平塚八幡宮」へ改称しました。

現在でも平塚八幡宮は、応神天皇、神功皇后、武内宿禰を御祭神に、相模國一國一社八幡宮として、また鎮地大神と仰がれ、数多の方がご参拝になっています。

8月15日の例大祭、5月5日に斎行される1000年余の歴史を持つ國府祭(こうのまつり)、9月中旬に行われる「ぼんぼり祭」等、平塚八幡宮の鎮守の社は、信仰、歴史、文化の交わる場として、また、心の故郷、憩いの社として護り継がれています。(HPより)

所用で平塚市に参りまして、国道1号沿いに雄大で大きな鳥居を配した神社を見かけました。
歴史が深く由緒ある神社と思われ境内に入りますと立派な池が左右に造られて、その奥に続く参道から二の鳥居を経て厳かな雰囲気を漂わせる拝殿と続きます。
傍らには東郷平八郎書と思われる記念碑や横綱武蔵山を祀る石碑等思わざるモニュメント発見があり有意義な訪問でした。

交通手段
JRローカル 徒歩
  • 平塚八幡宮一の鳥居<br /><br />国道1号を臨む朱色で大きな一の鳥居が眼に入ります。

    イチオシ

    平塚八幡宮一の鳥居

    国道1号を臨む朱色で大きな一の鳥居が眼に入ります。

  • 平塚八幡宮石柱

    平塚八幡宮石柱

  • 八幡宮祭神名と由緒説明<br /><br />当神宮は応神天皇(おうじんてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、武内空宿禰(たけのうちすくね)を御祭神として祀っています。<br />(雨にでも打たれたのか案内板の文字がよく見えません)

    八幡宮祭神名と由緒説明

    当神宮は応神天皇(おうじんてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、武内空宿禰(たけのうちすくね)を御祭神として祀っています。
    (雨にでも打たれたのか案内板の文字がよく見えません)

  • 渡り橋<br /><br />地元の鳥でしょうか。終始座ったままで動こうとしません。<br /><br />

    渡り橋

    地元の鳥でしょうか。終始座ったままで動こうとしません。

  • 東御池<br /><br />立派な池でよく手入れされています。

    東御池

    立派な池でよく手入れされています。

  • 拝殿<br /><br />荘厳な建物ですネ。

    拝殿

    荘厳な建物ですネ。

  • 参道<br /><br />拝殿から国道方面を望みます。長い参道となっています。<br /><br />

    参道

    拝殿から国道方面を望みます。長い参道となっています。

  • 二の鳥居

    二の鳥居

  • 忠魂碑全景

    忠魂碑全景

  • 忠魂碑近景<br /><br />元帥伯爵東郷平八郎書とあります。

    忠魂碑近景

    元帥伯爵東郷平八郎書とあります。

  • 横綱武蔵山の社<br /><br />神奈川県日吉村出身で少年時代から怪力の持主で、右腕の怪力を活かした豪快な相撲で大正15年初土俵から7場所で入幕を果たします。<br />昭和7年1月には小結から関脇を飛ばし一気に大関昇進をします。昭和10年に横綱に昇進が決まりますが古傷が悪化し相撲が取れず在位8場所で昭和14年31歳で引退します。悲劇の横綱と呼ばれました。<br />(当時は現在と異なり年間2場所だったそうです)<br /><br /><br /><br />

    横綱武蔵山の社

    神奈川県日吉村出身で少年時代から怪力の持主で、右腕の怪力を活かした豪快な相撲で大正15年初土俵から7場所で入幕を果たします。
    昭和7年1月には小結から関脇を飛ばし一気に大関昇進をします。昭和10年に横綱に昇進が決まりますが古傷が悪化し相撲が取れず在位8場所で昭和14年31歳で引退します。悲劇の横綱と呼ばれました。
    (当時は現在と異なり年間2場所だったそうです)



  • 横綱武蔵山説明文

    横綱武蔵山説明文

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この旅行記へのコメント (1)

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  • ムロろ~んさん 2012/02/23 17:28:07
    解説がすごいです。
    滝山氏照様

    ムロろ〜んです。お久しぶりです。
    相模平塚八幡宮の旅行記を拝見しました。
    解説が書かれているので驚きました。何か資料をご覧になさったのでしょうか?
    歴史のことや相撲のことなど解説が書かれていたので、面白く拝見させて頂きました。

    来月初旬に1泊4日のショートトリップではありますが、マレーシアへ旅行に行って参ります。旅行記を書きますので、良かったらご覧下さい。

    ムロろ〜ん

滝山氏照さんのトラベラーページ

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