寶蔵院（横浜市金沢区柴町）

2011/02/06 - 2011/02/06

　横浜市金沢区柴町にある寶蔵院は真言宗御室派のお寺で此木山寶蔵院という。本尊は大日如来である。他に、阿弥陀三尊、十三仏尊像等を安置している。安政5年（1858年）に末寺西方寺が火災に遭ったため、創建の由来や由緒を伝える資料は殆ど残されていない。そのため創建や縁起は不詳である。しかし、本尊や寺に残る諸仏が鎌倉時代のものであるため、恐らく開基は鎌倉時代後期であろうといわれている。明治維新まで真言宗宝蔵院が小柴熊野神社の別当寺であった。
　応長元年（1311年）に長浜で山津波が起った際に、境内の銀杏の下のかがり火をよすがにこの土地に移住してきた人々がいた。その後、此ノ木（このき）村と称した。この村名が山号「此木山」の基になっている。以来、海岸に聳える権現山の北東、小柴漁港の北に位置し、一村一か寺の形態で信仰の篤い漁民たちによって護り伝えられてきた。寺紋には三つ葉菊を使用している。
　中興開山第六世法印傳宥（でんゆう）大和尚の代の延宝7年（1679年）に二代目の本堂が建立された。現在の本堂は、昭和52年（1977年）中興開山第十八世慈宝（じほう）和尚の代に、三代目の本堂として再建されたものである。
　新四国東国八十八ヶ所霊場第76番札所である。また、横浜金澤七福神の寿老人を祀る。寿老人は長寿・福徳のご利益があるとされる。
（表紙写真は寶蔵院本堂）

エリア 八景島(神奈川)

寶蔵院のブロック塀。

寶蔵院のブロック塀。

寶蔵院の枝垂れ桜。

寶蔵院本堂。昭和52年（1977年）に再建、平成2年（1980年）に修復している。

寶蔵院本堂。

寶蔵院本堂。

寶蔵院本堂。

寶蔵院本堂。

寶蔵院本堂に掛かる「寶蔵院」の扁額。。

寶蔵院の枝垂れ桜。

寶蔵院の枝垂れ桜。

境内。

水向不動尊。昭和57年（1982年）に弘法大師御入定1150年遠忌記念事業として建立。

修行大師尊像。

修行大師尊像。昭和54年（1979年）に建立。

修行大師尊像。

九重石塔。

庫裡。平成2年（1980年）に修復している。

本堂横の庭石。

寿老人石像（横浜金澤七福神）。平成17年（2005年）1月から始まった。

六地蔵。

六地蔵。

三界萬霊。無縁仏塚。

無縁仏塚に立つお地蔵さま。

無縁仏。

無縁仏。

無縁仏碑。

無縁仏塚の奥には牡丹が植えられている。。