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金沢文庫称名寺(しょうみょうじ)赤門に隣接する楽王寺(やくおうじ、神奈川県横浜市金沢区寺前)は正式には三療山医王院薬王寺とい言い、真言宗三室派で鎌倉時代末期の創建と言われています。<br /><br />横浜市文化財として「種子両界曼荼羅図」が保存されている事は有名ですが、他方御本尊の薬師如来は源範頼(みなもと・のりより、1156~1193)の念持仏と言われており、毎年8月24日の命日には範頼の官位従五位下・三河守から「三河忌」の追善供養をしています。<br /><br />ご承知の通り範頼は鎌倉幕府創設の源頼朝の異母弟で木曽義仲討伐や平家追討で義経とともに活躍した武将ですが、やがて謀反の疑いをかけられ伊豆修善寺に幽閉、後に頼朝の命を受けた梶原景時に攻められ自害した悲劇の人物です。<br /><br /><br />2022年8月13日追記<br /><br />「横浜金沢観光協会」では当該寺院について下記のように紹介されています。<br /><br />『 三療山医王院薬王寺<br /><br />本尊:薬師如来(やくしにょらい)<br />創建:鎌倉時代前期<br /><br />神長倉幕府を開いた源頼朝の弟・三河守源範頼は、伊豆修善寺にて梶原景時に攻められ自刃しました。<br /><br />源範頼公の別邸の地、瀬が崎に公の霊を弔うために建立された真言宗の寺で、三癒山癒偏照坊と称し、その後衰えましたが再建され、江戸時代に三療山薬王寺と改名し現在に至ります。<br /><br />本尊の薬師如来は源範頼公の念仏堂といわれています。<br /><br />鎌倉時代末期の聖観音菩薩像、金剛界(こんごうかい)・胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)等の昔からの法具が伝わっています。<br /><br />源範頼公の位牌を奉り、毎年8月24日の命日には「三河忌」として追善供養を行なっています。<br /><br />朝晩の6時に鐘を鳴らし、時を知らせています。』

武蔵金沢文庫 鎌倉幕府創設の源頼朝に従い度々の戦功を挙げたがやがて謀反の疑いをかけられ伊豆修善寺で殺害された源範頼念仏堂がある『薬王寺』散歩

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2012/10/20 - 2012/10/20

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滝山氏照

滝山氏照さん

金沢文庫称名寺(しょうみょうじ)赤門に隣接する楽王寺(やくおうじ、神奈川県横浜市金沢区寺前)は正式には三療山医王院薬王寺とい言い、真言宗三室派で鎌倉時代末期の創建と言われています。

横浜市文化財として「種子両界曼荼羅図」が保存されている事は有名ですが、他方御本尊の薬師如来は源範頼(みなもと・のりより、1156~1193)の念持仏と言われており、毎年8月24日の命日には範頼の官位従五位下・三河守から「三河忌」の追善供養をしています。

ご承知の通り範頼は鎌倉幕府創設の源頼朝の異母弟で木曽義仲討伐や平家追討で義経とともに活躍した武将ですが、やがて謀反の疑いをかけられ伊豆修善寺に幽閉、後に頼朝の命を受けた梶原景時に攻められ自害した悲劇の人物です。


2022年8月13日追記

「横浜金沢観光協会」では当該寺院について下記のように紹介されています。

『 三療山医王院薬王寺

本尊:薬師如来(やくしにょらい)
創建:鎌倉時代前期

神長倉幕府を開いた源頼朝の弟・三河守源範頼は、伊豆修善寺にて梶原景時に攻められ自刃しました。

源範頼公の別邸の地、瀬が崎に公の霊を弔うために建立された真言宗の寺で、三癒山癒偏照坊と称し、その後衰えましたが再建され、江戸時代に三療山薬王寺と改名し現在に至ります。

本尊の薬師如来は源範頼公の念仏堂といわれています。

鎌倉時代末期の聖観音菩薩像、金剛界(こんごうかい)・胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)等の昔からの法具が伝わっています。

源範頼公の位牌を奉り、毎年8月24日の命日には「三河忌」として追善供養を行なっています。

朝晩の6時に鐘を鳴らし、時を知らせています。』

交通手段
私鉄 徒歩

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  • 薬王寺山門<br /><br />

    薬王寺山門

  • 本堂<br /><br />当寺には梵字で書かれた両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず)が横浜市有形文化財として保存されています。両界曼荼羅図は大日如来を中心とした諸尊の配置により、真言密教の教えと宇宙の真理を図示したものだそうで、胎蔵界と金剛界の二面により構成されています。この両界曼荼羅図は、弘法大師が中国から持ち帰った密教絵画の中に在ります。

    本堂

    当寺には梵字で書かれた両界曼荼羅図(りょうかいまんだらず)が横浜市有形文化財として保存されています。両界曼荼羅図は大日如来を中心とした諸尊の配置により、真言密教の教えと宇宙の真理を図示したものだそうで、胎蔵界と金剛界の二面により構成されています。この両界曼荼羅図は、弘法大師が中国から持ち帰った密教絵画の中に在ります。

  • 「両界曼荼羅図」説明文

    「両界曼荼羅図」説明文

  • 梵鐘

    梵鐘

  • 扁額<br /><br />「三療山」の扁額が掲げてあります。

    扁額

    「三療山」の扁額が掲げてあります。

  • 弘法大師像<br /><br />弘法大師の修行している姿を銅像として表わしています。

    弘法大師像

    弘法大師の修行している姿を銅像として表わしています。

  • 弘法大師像石碑

    弘法大師像石碑

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