全長70km！京都一周トレイルを歩く(6) 東山縦断-清水山から粟田山へ-

2010/03/27 - 2010/03/27

京都一周トレイルとは，京都市の周りをぐるっと回る全長約70kmのハイキングコースです。
コースの途中には名所旧跡が多数あり，自然と歴史を楽しむことができます。

この旅行記は東山コース(24km)のうち，清水寺〜清水山〜将軍塚大日堂〜尊勝院〜粟田神社〜蹴上についてまとめたものです。

全行程は下記の旅行記にアップしています。
全長70km！京都一周トレイルを歩く−ダイジェスト−
http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10484489/

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

『全長70km！京都一周トレイルを歩く(5) 歌の中山清閑寺』の続きです。


【17】清水寺
清閑寺を訪れた後，清水寺へと向かいました。
少しでも桜が咲いていればと淡い期待を抱いていきましたが，3月末ではまだ早かった。
見事に玉砕しました。

せっかく来たので奥の院前からの定番アングルで写真撮影。

三重塔もついでに撮影。

【18】地主神社

縁結びの神様，地主神社へも立ち寄りました。
ここの地主桜の様子を見に来たのですが，蕾もできていませんでした。

地主神社のご利益参りの旅行記は下記をご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10374914/

ちなみに私のお気に入りは，特大白ウサ。

清水寺から清閑寺へと引き返す途中で，ネコ発見。

ポカポカ陽気に誘われて，丸太の上で日向ぼっこしていました。

清水山の登山口である標識[東山17]まで戻ってきました。
ここからは山道を北へと進んで行きます。

つづら折れの登りがしばらく続きます。

途中の脇道を入ったところに石造の三重塔がありました。
何故こんなところにあるのか，何のためにあるのかはわからずじまいでした。

三重塔からもしばらく上りが続きます。

傾斜が緩くなってくれば頂上まであと少し。

標識[東山18-1]に到着。
ここからトレイルコースを外れ，清水山山頂を目指します。

高い樹木の中を進むこと数10秒。

【19】清水山

清水山山頂に到着しました。
標高242.5mの山頂からは展望は全くありません。
登山口から10分での到達でした。

頂上到達の達成感をほとんど感じることなく，早々に山頂をあとにし，再びトレイルコースを歩みます。

標識[東山18-2]は位置的に清水寺の真東にありますが，清水寺の喧騒もここまでは届いてきませんでした。

清水山から北へ歩いていくと，静かな広場に到着。
ここが標識[東山19]のあるところです。

直進後斜め左下へ進むルートを行くと地主神社へと行くことができます。
トレイルルートはここを右折します。

ちなみにこのあたりは高台寺山国有林です。
「高台寺山」とは聞き慣れませんが，名前の通り高台寺の東に位置する東山三十六峰の一つです。

標識[東山19]から少し下ったところに広場があり，用水池付近に標識[東山20]があります。
この用水池の脇の階段を上って先へと進みます。

途中，大きな石碑を発見。
難しくて何が書かれているかわかりませんでした…

【20】東山山頂公園

そして標識[東山21]のあるところが，東山山頂公園です。
東山ドライブウェイを利用すれば，車でここまで来ることができます。
歩いてくる人はハイカーぐらいでしょう。
ちなみに，清水山山頂から15分程度かかりました。

桜も少し咲き始めたところでした。
お花見に来るのもよいかも。

展望台からじっくりと景色を楽しみたかったのですが，この日の目的地はまだまだ先。
泣く泣く通り過ぎるだけとなってしまいました。
次に来るときはお弁当を持ってのんびりとしたいですね。

公園を抜けて北へ進んだところで，ネコ発見。
見つけたからには写真を撮らなければ気が済みません。

【21】将軍塚大日堂

東山山頂公園から100mほど北に進んだところにあるのが，青蓮院門跡の飛地境内である将軍塚大日堂です。

ここも桜の名所ですが，まだ咲き始めたばかりでした。

名前の通り，大日如来をお祀りした大日堂があります。

大日堂の前では，ネコがブラッシングしてもらっていました。

気持ち良さそうな顔をしていました。

さて，「将軍塚」というと東山山頂公園の辺りをさすことが多いのですが，本当の「将軍塚」は大日堂境内にあります。

桓武天皇が都の鎮護のために，将軍の像を作り，塚に埋めるよう命じたことから，この地を「将軍塚」と呼ぶことになったそうです。
この将軍塚は，国家の大事があると鳴動したという伝説があります。

では，その将軍塚はというと有料ゾーンの中にあるみたいですね…

入るつもりで来たものの桜の咲き具合がイマイチだったので却下。
次回来たときにしましょう。

公園と将軍塚大日堂の間に標識[東山22]があります。
左折して山を下りて行きます。

すぐに標識[東山23]があります。
左の道は知恩院へと降りる道，右の道は粟田口へと降りる道です。
トレイルコースは右の粟田口へと向かいます。

将軍塚大日堂の境内を右手に見ながら歩いて行きます。
大日堂の境内が東山三十六峰の一つ「華頂山」の山頂らしいです。
「華頂山」といえば知恩院の山号ですね。

標識[東山24]は右の道へ。
左に行くと八坂神社へと下りることになります。

標識[東山25]も直進し，ひたすら北へと進みます。

この辺りは低木だったので，正面に比叡山を見ることができました。
東山トレイルのゴールですが，はるか彼方です。

標識[東山26]到着。
このあたりが東山三十六峰の一つ「粟田山」です。

コースは左に進むと青蓮院門跡，右に進むとウェスティン都ホテルです。
ホテルは立ち入ることができませんで，左へと進みました。

急坂を下ったところに標識[東山27]があり，そこを斜めに切り返したところに尊勝院があります。

【22】尊勝院

天台宗のお寺で，陽範阿闍梨が比叡山横川に尊勝坊を開創したことに始まります。
それがこの地に移ってきたのが，現在の尊勝院です。

おみくじの元祖を考案したと言われる元三大師を本尊とする，京都三庚申の一つです。

その説明は本堂に書かれていました。

ここの桜は咲くのが早かったみたいで，桜越しに京都市内を眺めることができました。

桜に集まってきたメジロ。

尊勝院から急坂を下って行きます。

粟田山荘前を右折したところに標識[東山28]があります。
ここを右折し東へと進みます。

【23】粟田神社

標識からすぐのところにあるのが粟田神社です。
粟田口は京の七口(七つの出入り口)の一つで，粟田口にある粟田神社は，街道を行き来する旅人が旅の安全を祈ったとされています。

境内は山の中腹にありますので，長い階段を上って行きます。

御祭神は素戔嗚尊(スサノヲノミコト)と大己貴命(オオナムチノミコト)です。

10月に行われる粟田祭では，御輿と剣鉾が巡行します。
剣鉾は祇園祭の山鉾の原形といわれています。

拝殿にはびっくりするほど大きな出世えびすがいました。
出世恵比寿神社が境内にあったので，それに関係したものかもしれません。

もう一つ「何これ？」というのが，刀を咥えた大きな白狐。
「合槌稲荷」と書いてありましたが…

境内からは岡崎方面の眺めがいいです。
平安神宮，京都市美術館，そして北山の山並みを見ることができました。

階段側の神馬の像。

ここ粟田神社は粟田焼の発祥の地でもあります。

粟田神社から北上し，一ノ鳥居を通り抜けます。

ご由緒書きのあるところが標識[東山29]。
三条通まで出てきました。

三条通を東へ進んで，ウェスティン都ホテル前に到着。
スタートして，ここまで約10km歩いてきました。

次の旅行記に続く…

この旅行記へのコメント （2）

• たらよろさん 2010/08/13 20:35:41

  特大白兎と猫

  こんばんは〜〜
  
  地主神社の特大白うさぎ、可愛いですね〜〜
  お目目もしっかり赤くてつぶら。
  愛嬌も最高かもっ！！
  やっぱり皆のマスコット、うさぎさんの愛らしさは流石だわ。
  
  それにも増して、本物のネコさんたちはもっと可愛い〜〜
  気持ち良さそうに転寝してるのも
  綺麗にブラッシングされているのも
  気持ちいいんだろうね〜〜
  こちらまでフニャ〜〜ってなっちゃいますね。
  
  　　たらよろ

  ぺこにゃんさん からの返信 2010/08/14 12:44:13

  RE: 特大白兎と猫

  たろよろさん，こんにちは。
  
  > 地主神社の特大白うさぎ、可愛いですね〜〜
  > お目目もしっかり赤くてつぶら。
  > 愛嬌も最高かもっ！！
  > やっぱり皆のマスコット、うさぎさんの愛らしさは流石だわ。
  
  知名度では岡崎神社の黒ウサのほうが上かもしれませんが，
  可愛らしさでは地主神社の白ウサに軍配があがりますね。
  キャラクターグッズ売っていたら買うんですけど…
  
  > それにも増して、本物のネコさんたちはもっと可愛い〜〜
  > 気持ち良さそうに転寝してるのも
  > 綺麗にブラッシングされているのも
  > 気持ちいいんだろうね〜〜
  > こちらまでフニャ〜〜ってなっちゃいますね。
  
  先を急いでいても，ネコを見かけるとどうしても声を掛けたくなるんですよね〜。
  たまに擦り寄ってくるネコがいるので，頭をナデナデしてあげます。
  可愛いですね。
  
  境港の旅行記，見させてもらいました。
  後編期待しております。
  
  ぺこにゃん