2005/10/15 - 2005/10/25
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kojikojiさん
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蘇州からのフェリー到着が朝の7時でした。「杭州舵船碼頭」からタクシーを飛ばして華僑飯店に行ってみますが、さすがに時間が早すぎてチェックインできませんでした。「午前9時だったらチェックインできます。」とフロントのお兄さんが行ってくれたので、荷物を預けて反時計回りに西湖の散策に出てみましたが、だいぶ歩いてしまい、ここまで来たら戻るのももったいないのでこのまま歩こうと観光を続けました。西湖と言えば蘇東坡と白居易を思い出し、湖の堤防を歩きながら七言絶句を思い出してみます。また白蛇伝の断橋もこの西湖が舞台で、前年に北京の湖広会館で京劇を見たことも思い出されます。さらに西湖十景を思い出しながら湖畔を歩くのは結構忙しかったです。妻は横を走る電動カートに乗りたそうでしたが、気づかない振りしてました。杭州での滞在費を抑えるために選んだ華僑飯店というホテルでしたが、みんな親切でしたし、各フロアに服務員がいるのも便利ですし、レトロな雰囲気も良かったです。立地はハイアットの真横なので西湖の眺めは最高です。現代の西湖十景ともいえる音楽噴水も素晴らしかったですし、夕食を食べに行った清河坊(河坊街)も面白く、蘇州とは違った杭州の魅力を知りました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「杭州舵船碼頭」からタクシーで華僑飯店まで13元(170円)でした。この当時中国から持って帰りたいお土産の第1位がマッサージ屋さんで第2位がタクシーでした。
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さすがに午前7時ではホテルにチェックインできず、荷物を預けて散歩することにしました。ホテルのフロントのお兄さんたちは「午前9時までには部屋を用意します。」と言ってくれました。地元資本のホテルですが、フロントの方たちはとても親切でした。
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妻は目覚まし代わりに湖畔で太極拳を楽しむおばさんたちに紛れてしまいました。運動をしている妻を見たのは初めてなので写真に撮っておきました。
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日本国内の大名庭園を見に行くと必ずのように「西湖堤」というものがあります。西湖の湖面を直線的に分ける堤防を縮景したもので、異国情緒を日本庭園の中に取り入れているのですが、東京都の小石川後楽園や広島県の縮景園などで見てきたものの本物が目の前に横たわっています。幾多の大名や将軍が憧憬した景色です。
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その周りではおばさんたちの舞踊りが毎日繰り広げられています。日本人の西湖への憧憬なんて知ったことではありません。
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とうとう念願の西湖に来たと思うと感無量です。「錦帯橋」を見ると確かに小石川後楽園を思い出します。東の断橋から錦帯橋を通って西の平湖秋月まで、長さ1キロにわたって西湖を東西に分断する形で造られた人口の堤です。日の光が橋の南側だけに当たり、そこだけ雪が解け、まるで橋が半分に切れているかのように見えるため「断橋残雪」という名が付きました。前年の北京旅行で行った湖広会館で観た「白蛇伝」の「断橋」を思い出します。
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唐代の詩人である白居易が杭州の刺史(長官)であった時、西湖の開拓と大規模な水利工事を興こし、民衆に恩恵を与えたことから、後世の人がその徳を忍んで「白堤」と呼ぶようになります。
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白楽天の七言絶句「杭州春望」
望海樓明照曙霞 望海樓は明るく朝焼に照らされ
護江堤白?晴沙 護江堤は白くその砂を踏んで歩く
濤聲夜入伍員廟 夜には波の音が伍員の廟まで届き
柳色春藏蘇小家 蘇小々の家は柳に囲まれている
紅袖織綾誇柿蒂 赤い袖の着物を着た女子は綾織の帯を自慢にし
青旗沽酒趁梨花 酒屋では趁梨花という酒がよく売れる
誰開湖寺西南路 いったい誰が孤山寺の西南の道を開いたのだろうか
草緑裙腰一道斜 緑の草のなかを裙腰のように一直線に伸びている -
西湖は中国十大美景の一つで、西湖の最も著名な景観は南宋時代に作られた「西湖十景」と呼ばれます。十景とは「断橋残雪」「平湖秋月」「柳浪聞鶯」「三潭印月」「曲院風荷」「蘇堤春暁」「南屏晩鐘」「双峰挿雲」「雷峰夕照」「花港観魚」のことです。
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上の写真は「雷峰夕照」で、「雷峰塔」は北宋の975年に建立され、後に呉越王は王妃黄が男の子を産んだことで黄妃塔とも呼ばれます。
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早朝の靄のかかった西湖の風景は美しいです。
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10月というのに暑くなりそうな予感がします。
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西湖に浮かぶいくつもの小島が美しく見えます。
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「三澤印月」島の陸地は「田」の字のように分割されています。湖の中の島に見えますが、島の中にさらに池があります。西湖最大の風景区として評価が高く、島内外の湖には鏡のようにきれいに月が投影され、満月の夜に船から見る情景は最高だそうです。
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「双峰挿雲」双峰とは西湖の西部に位置する南高峰と北高峰を指し、西湖から両峰を眺めると、峰が雲に突き刺さって見えることからこの名がついたそうです。眺めはどこも山紫水明の境地ですが、特に湖心亭からの眺めは格別と言われます。湖心亭へは後で行くことにしています。
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逆時計回りに廻って「岳廟」に着きました。岳廟は西湖の棲霞嶺の南側の麓に位置し、金の侵略と戦った宋の名将、岳飛を祭る廟です。岳廟は南宋嘉定十四年(紀元1221年)から造られ始め、後に「忠烈廟」と改称されました。その後岳飛は鄂王の称号を与えられたので、「岳王廟」と呼ばれます。
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小学生が社会科見学で来ていました。全員お揃いの制服が可愛らしいです。
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「忠烈祠」正殿中央には高さ4メートルを超える岳飛座像が安置されています。像の上に掲げられた大きな扁額には「山河我還」(我に山河を還せ)と書かれ、岳飛の筆跡です。
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横山光輝の「三国志」に出てくる豪傑のような表情です。やっぱり劉備玄徳に似ているのでしょうか。
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北方謙三の小説「岳飛伝」の主人公としてクローズアップされていますが、日本での認知度はあまり高くありません。岳飛は湯陰という村の農家に生まれ、幼い頃に父を亡くし、母と2人で貧しい暮らしを余儀なくされます。亡き父に厳しい教育を受けていた岳飛は、若くして様々な書を読み、武芸を身につけ、左右両方に弓を射ることができる文武両道の青年に育ちます。
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若い頃に母の手で背中に「尽忠報国」という四文字の入れ墨を刻まれたエピソードがあります。尽忠報国とは「忠義を尽くし、国の恩に報いる」という意味で、父の教えを忘れないよう身体に刻みつけたわけです。母子の凄まじいまでの想いの強さを感じます。
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岳飛はその教えを守るために21歳の頃に官軍が募集していた義勇軍に加わります。当時の宋は北方の異民族国家「金」に脅かされ、役人は保身に走って私腹を肥やし、将軍たちも屈強な敵を恐れて戦おうとしませんでした。十万の大軍で南下する金軍に、宋の軍勢は追いつめられ、高宗は海の上にまで逃げるほどの有様でした。
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そこに岳飛の義勇軍が参戦し、金軍と6度の戦いすべてに勝利を収める快進撃を遂げ、岳飛の出現で逆に金をねじ伏せます。まさに救国の英雄の出現だったわけです。
しかしその名声を快く思わない勢力が官僚の秦檜(しんかい)の一派で、金との戦いに先頭に立つ岳飛を疎んじ、その足を引っ張った揚句に無実の罪で投獄して処刑してしまいます。ここは岳飛と岳雲(岳飛の養子)の墓です。 -
「無実の死」を遂げた岳飛を人々は忘れることなく尊敬し、英雄として祀り上げます。やがて「岳王廟」が建つと、その中には岳飛を無実の罪で殺した秦檜らが縛られて正座させられている姿をかたどった像が置かれます。
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昔はこの像に唾を吐きかける習慣がありましたが、現在は「請勿吐痰」の注意書きがあります。
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岳王廟の庭は金木犀(桂花)が満開でした。日本のものほど香りは強くありませんが、売店では名物の桂花入りの「西湖藕粉」が売っています。頭上に金木犀が咲き乱れているので、桂花が足りなければ置いておくと勝手に増えます。
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何か食べさせておかないと機嫌が悪くなります。ほんのり甘くて葛湯のような食感でとてもおいしいです。3元だったか5元だったか忘れました。
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何処を切り取っても一幅の絵のようです。岳王廟の前に広がる「岳湖」と「玉帯橋」が美しく望めます。「曲院風荷」曲院は宋の時代にはお酒を作る工場でした。洪春橋近くの湖面には蓮が植えられ、清の康熙皇帝は岳湖の畔に石碑を保護するための東屋を建てました。ここには小さな建物と湖面に浮かぶ蓮の花だけが残っています。
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この当時はまだ出来ていなかった「印象西湖」という映画監督の張芸謀(チャン・イーモウ)が演出したショーがあります。
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桂林の「印象劉三姐」に感動して、麗江の「印象麗江雪山編」も見に行きました。この後の杭州の旅では楽しみにしていたのですが、改修工事のために見る事が出来なくて妻はその場に崩れ落ちました。
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蘇軾(蘇東坡)は湖底に溜まる泥を浚渫して、西湖を南北に貫く細長い堤防を築きます。その堤防はいまも残って「蘇堤」と呼ばれています。「岳湖」あた「西里湖」と歩を進めていきます。
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飲湖上初晴後雨 蘇軾(蘇東坡)
水光瀲艶晴方好 水光瀲艶として晴れてまさに好し
山色空濛雨亦奇 山色空濛として雨も亦奇なり
欲把西湖比西子 西湖を把って西子に比せんと欲すれば
淡粧濃抹総相宜 淡粧濃抹総べて相い宜し -
蘇軾は西湖を絶世の美女西施にたとえ、雨の日の西湖は夜衣のまま寝乱れ髪も妖しく、婉然と横たわる西施の姿を彷彿させ、晴れた日の西湖は、眉をぐっと引いてきらびやかに盛装した西施の絢爛たる姿を思わせ、共に人びとを魅了してやまないと歌った。この詩は西湖の持つ詩情を見事に描き出した古今の最高傑作といわれています。
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「蘇堤春暁」蘇堤は蘇東坡が杭州を治めた時の功績の一つで西湖を疏浚した泥で作った長い堤です。蘇東坡は北宋時代の杭州知事の任期中に、杭州の軍民を動員し西湖の泥を掘り出し、後に蘇東坡を記念して蘇公堤と名付けられました。
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振り返ると「楼外楼」が見えました。杭州三大名店の一つで、創業1848年の老舗レストランです。東坡?併肉と叫化童鶏や宋嫂魚湯で有名な店です。ここへは後日来る予定にしています。
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雷峰塔も近づいてきました。塔に登っている人の姿も見えるようになりました。
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西里湖の辺りまで来ると繁華街から一番遠いので人の姿も減ってきます。
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最初はこの杭州西湖国賓館を予約したかったのですが、時期的に予約できませんでした。元々は政府関係者が使う所のようなので誰か要人でも来ていたのかもしれません。
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「雷峰塔」を軸に歩いているようにも思えてきます。西湖のどこからでもこの塔を見る事が出来ます。
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「花港観魚」南宋の時代は内侍官盧允昇の個人の庭園で、彼は池を作って鯉を育て、ここを「盧園」と名付けました。南宋の画家は「花港観魚」と呼んでいました。
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観魚とはこの赤い金魚なんでしょうか。昨日蘇州の盤門で観た盛り上がるような鯉のインパクトを期待していたのですが。
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代わりに庭にはクジャクが遊んでいました。
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この辺りには清時代の皇帝の貸衣装屋があるようでした。
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花港公園を少し散歩してみました。
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蘇堤を全部歩き切りました。巨大な龍頭船が停泊していました。こういう船は大好きで、乗りたかったのですが機会がありませんでした。夜になると宿泊していたホテルの沖を流れていきました。
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この辺りは遊覧船の乗り場になっていました。包みを歩いていても船頭さんから声を掛けられます。まずはお腹が空いたのでお昼にします。
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「花中城蓮香居大飯店」この辺りでお昼を食べさせないとご機嫌が斜めになってきています。
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かなり豪華な店の造りでした。
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美味しそうな食材が市場か水族館のように並んでいます。桂魚はスズキ科の淡水魚で美味しいともいますが、1斤500グラムで88元ですから、1匹300元くらいしそうです。二人では食べ切れません。
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蘇州で食べて来たばかりなので上海蟹にも手は出しませんでした。
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この店名物の稲草鴨です。ラップで包んで調理するようですが、身がほくほくしてとても美味しかったです。ただ2人で一羽は多かったです。よく見ると折り曲げられた頭まであります。
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テラス席の緑色のパラソルの下に座ったので写真が緑色になってしまいました。豚肉と青菜炒めは間違いない美味しさです。
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アスパラガスと砂肝とイカを炒めた料理も安定した美味しさでした。
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鯰の身の入ったとろみのあるスープ。今回食べたスープではこれが一番おいしかったです。ビールを飲んで197元(2,750円)でした。
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西湖のほぼ三分の二は歩いたので、ここらで船に乗ることにしました。湖の中の島を巡ってホテル方面へ戻れればもう歩かなくても良いからです。倣古船は45元と普通の船より10元高いのですが、その分空いていました。
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このタイプの船は35元です。通勤に使っている人もいるようでした。
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水面の清潔さを保ち土砂の堆積を防ぐため、この石塔を境にこの内側は菱や蓮根の栽培が禁止されています。これが後に「三潭印月」と呼ばれる景観として有名になります。
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「城隍閣」は呉山の頂上に7階建ての古代の建築に倣ったもので、広州市のどこからでも見上げる事が出来ます。この楼の上からは銭塘江までが見渡せるそうです。
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船着場には立派な牌楼が建っていました。牌楼には「湖心亭」の赤い文字が見えます。
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小瀛洲という島に着きました。ここに「三潭印月」と呼ばれる景観があります。湖の中心の最も深いところに、三基の石塔が立っています。これも蘇軾の時代に建てられたものです。
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小瀛洲の中にはさらに小さな池があります。
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「南屏晩鐘」は西湖の南「雷峰塔」の向こうにある「浄慈禅寺」の鐘の音と西湖の夕日とが作り出すすばらしい情景をいいます。
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九曲橋や美しい建物が並んでいます。
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お土産物屋さんの前に並べられた日傘がきれいでした。思わず買いたくなるほどです。
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黒とスカイブルーのコントラストが美しい建物です。元々この色だとしたらすごいセンスです。
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時間が止まったような島の中に動かない鸚鵡がいました。
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「三譚印月」この石灯篭と同じデザインのものが蘇州のシェラトンホテルの庭にありました。1元札の裏側と同じデザインだなと思いました。この後5元札の「泰山」と20元札の「桂林の漓江」には行きましたが、10元の「長江三峡」と50元の「ポタラ宮」には行けていません。
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西湖の湖面は多少の波を感じますが、池の中の水面は鏡のように静まり返っています。
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「迎翠軒」は美しい姿を見せています。浦島伝説ではありませんが、この島の中だけ時間が止まっているように思えます。
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この島から見た「雷峰塔」が一番美しかったです。
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倣古船に乗ってホテルの近くの北側まで移動します。
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小さなヨットが練習していました。
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西湖で一番フォトジェニックな場所です。ライトアップする夕方までは待てません。
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ハイアットリージェンシーホテル(杭州凱悦酒店)の前で人が集まっているので何事かと思ったら「音楽噴泉」の噴水ショーが始まりました。オペラの歌に合わせて強弱が変わります。
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湖を行く遊覧船も水煙に消えてしまいそうです。
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ものすごい巨大な音楽噴水です。
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誰か指揮者がいて水の量を変えているようです。
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曲がクライマックスになると高さも変わってきます。
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これは結構感動します。音楽の力って凄いと思います。
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一日に何度もやっているので何回か見る機会はありました。
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そろそろホテルにチェックインしましょう。午前9時に戻ると言いながら午後5時になってしまいました。
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部屋は3階のレイクビューの部屋でした。チェックインの時に確認しました。部屋はシンプルですが広さも十分で、応接セットも置かれています。
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夕方の「雷峰塔」です。空が赤く染まってそれは美しい景色です。これこそ「雷峰夕照」そのままの姿です。これで鐘が鳴れば「南屏晩鐘」なのですが。
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「双峰挿雲」双峰とは西湖の西部に位置する南高峰と北高峰を指し、西湖から両峰を眺めるとあたかも峰が雲に突き刺さって見えることからこの名がつきました。都会の杭州の中心にいながら絶景を楽しめます。こんな部屋で418元(5,850円)です。
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陽が落ちるとホテルの部屋からライトアップした「雷峰塔」と昼間見た龍頭船が湖面を流れていきます。
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お腹も空いてきたので食事に出掛けると、「音楽噴水」の時間とぶつかりました。
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昼間の青空に延びる噴水もきれいでしたが、夜はライトアップしたうえに色も変わるのでさらに見事でした。
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ライトアップの色はそこはかとなく中国的です。
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夜もオペラの曲に合わせて噴水の強弱が変わります。
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毎日何度もやっているので観客は少ないです。
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湖浜路に立ち並ぶ商業施設は中国とは思えないほど豪華でした。そして入っている店もエルメスやアルマーニが並んでいます。杉玉のようなディスプレイも素敵です。
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龍頭船も音楽噴水を見にやって来たようです。
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湖畔にはイルミネーションで飾られた気が並びます。
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そのまま頑張って「清河坊」まで歩いて来ました。清河坊(河坊街)は、宋の時代の杭州の街並みをイメージして作られたショッピング街で、観光客にとっては杭州ならびにその周辺の特産品を1か所で買えて食事もできる場所です。
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こちらは昔の風情を残した通りです。とても賑わっています。屋台に夜店に大道芸まであります。「千と千尋の神隠し」の千尋の両親が豚にされてしまう飲食店街のようです。
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「油屋」はありませんでしたが、胡慶余堂という漢方薬店がありました。
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「倣古街 鎮江人家」という店の2階に上がってみました。中国語は話せないのでいつも鉛筆とメモ用紙を持ち歩いているのですがホテルに忘れました。メニューに載っていなかった「白飯」と手のひらに書きました。
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燕京ビールを飲みながら「歯豆腐」(五香味の揚げ豆腐)が美味しいです。
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「青椒肉絲」チンジャオロースーは北京で食べた料理を思い出しました。でも鎮江料理の店なのだと思います。
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食事が出来てご機嫌も直ったようです。
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「四季豆炒川海苔」は隠元豆と川海苔を炒めたもので辛くありません。隠元豆は福建省の隠元禅師が日本へもたらしたのだったと思い出しながらいただきました。
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どんどんビールが進み、料理が片付いて行きます。
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下の通りでは紙芝居屋が口上を述べています。大人が楽しそうに集まっています。
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もうすっかり酔っぱらっています。旅もちょうど折り返しの5日目です。
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入る時は混んでいた1階もすっかりガラガラになっていました。さあ満腹になったので散歩を続けましょう。お腹いっぱい食べてビールを飲んで58元(820円)でした。
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老舗のお茶屋さんに入ってみました。その天井の高さと上まで積み上げられた茶缶に驚かされます。翌日は龍井へ茶畑を見に行くのでここでは見るだけにしておきます。
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サソリは生きたまま唐揚げにして食べさせてくれます。
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横浜中華街を歩いている雰囲気です。
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1900年頃に造られたであろう建物もちゃんと残されていて、ライトアップされています。元々は銀行か何かだったのではないでしょうか。
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特に目的もなくぶらぶら散歩するのも楽しいです。
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お菓子の実演販売もやってます。他にも金太郎飴みたいな細工などは日本と変わりません。子供の頃にタイムスリップできます。
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バロック風のファサードを半分だけ造って計画がとん挫したであろう建物も残っています。
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中国の少数民族の工芸品などを売る店やタイの民芸品が売っていたり、冷かすだけで楽しい街でした。帰りはさすがに疲れたのでタクシーでホテルへ戻りました。10元(130円)なんて運転手さんに申し訳ない距離でしたが、嫌な顔もせず気持ちよく送ってくれました。ただこの後は何度もタクシー運転手と戦った杭州の街でもあります。
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翌朝のホテルの部屋からの景色も素晴らしかったです。天気も良く観光日和です。
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杭州の2日目は龍井へ茶畑を見に行きます。
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