2005/10/15 - 2005/10/25
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kojikojiさん
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蘇州と東山をじっくり観光した後は杭州に移動します。移動はバスでも良いのですが趣向を変えて京杭運河(北京と杭州を結ぶ運河)の最後の部分をクルーズしてみようと思いました。前年に北京の昆明湖から市内までの運河クルーズ船にも乗ったので、中抜けとは言いつつ京杭運河制覇ということです。前々日に予約した「呉越号」は夕方に蘇州を出航して、翌早朝に杭州に着きます。(逆の航路も当然あります。)船は宝帯橋の横を通過して南下します。当時三星双人房(スイートルーム)で688元でした。乗船してから四星双人房(専用デッキ付スイート)に変えてもらいました。夕食は1人100元で何品でも注文できました。レストランでは気のいい中国のお金持ちグループと意気投合してビールで乾杯の繰り返しでした。食事が済むと周囲は真っ暗ですが、行き交う運搬船を見ていて飽きません。運搬船は家になっているので生活が垣間見えます。面白いのは運河が交差するところです。これを見るには四星に泊まるしかありません。夜明け時に橋を幾つも潜りながら、杭州の市内に入るのも見所だと思います。船はいくつも種類がありますが、この船を選んで良かったです。ただこの旅の数年後にはクルーズ船は運休してしまい、この楽しさを味わうことはできなくなったそうです。中国が先進国に変わる過渡期の良い時代を旅で来たのは良かったと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
蘇州のホテルからタクシーに乗って外城河の南側の「蘇州舵船碼頭」まで移動しました。13元(188円)でした。チケットを埠頭まで買いに来ているので買っては分かっているので安心です。チケットを渡してすぐに乗船できました。最初にチェックインした三星双人房です。
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同じ時間帯に他にも船はありましたが、中国の方ばかりの少し見劣りする船でした。この豪華な呉越号で良かったです。
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部屋の中はシングルベット2つの充分な広さで、薄型TVまであります。シャワーだけですがきれいな洗面所も完備されています。
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小さいながら応接セットもあります。奥の扉はシャワールームです。
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くつろいでいると係りのおじさんがやってきて、もう一つ豪華な部屋があるのだが、そちらに移らないかと持ち掛けてきます。ちなみにこの船の中では英語は全く通じません。部屋を見せてもらうと操舵室の上に広いデッキもあり、これなら一晩中遊べるなと思い、100元くらい支払って部屋を変えてもらいました。
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定刻にフェリーは蘇州の埠頭を出港しました。もうこの姿も見ることはできないのでしょうか。
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同じ航路を行く寒山号です。生活に密着した船で、乗っているのは中国の方ばかりです。というか外国人は我々だけだったと思います。2年前にヴェネツィアから東地中海8日間のクルーズでも東洋人は我々だけだったし、クルーズでは完全アウェイが続いています。
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四星双人房のデッキからはこの眺めです。部屋は大きなダブルベットに部屋も広く、テレビもひと回り大きくなっていました。
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もうこの景色に感激です。蘇州の外城河の南側から東の角を曲がり、「宝帯橋」を越えて杭州へ向かいます。部屋でゆっくりする間もなく次は夕食のオーダーです。おじさんがメニューを持って、部屋まで注文を取りに来てくれます。これは別料金で1人100元で何品頼んでも良いようでした。
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厨房を稼働させる時間が決まっているので食事時間は指定されました。乗船客は多かったようですが、レストランで食事していたのは我々以外4組くらいでした。レストランが船尾にあるのは、厨房が船尾の表に設えてあるからだと思います。
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船の上のレストランなので、料理にはあまり期待していませんでした。これが本格的で「王四酒店」や「得月楼」などの蘇州3大名店に名前を連ねてもと思いました。我が家では蘇州四大名店になりました。「香辣大蝦」は辛いけどおいしくてビールが進みます。
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この「麻辣豆腐」も口の中が痺れるおいしさです。
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部屋を勧めてくれたおじさんは料理も運んでいます。ここでは1人何役もこなすようです。カメラを指差して写真を撮るポーズをするのでカメラを託します。言葉が通じなくても大丈夫なリバークルーズです。
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辛いものの後はサッパリ系の「干豆腐炒めと香菜」も美味しかったです。
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マッシュルームの入った酸辣湯も後を引くお味です。トムヤンクン好きの妻の大好物です。
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この「東波肉」は絶品でした。もうフワフワなカステラみたいな感じです。脂身がそんな状態ですのでしつこくありません。白ご飯に乗せたら何杯でも食べられそうでした。
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この後もう2品とご飯とデザートもありました。大満足の夕食でした。
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食事をしていたら隣のテーブルのお姉さんがビールを持ってやってきました。何を言っているのか分からないけど、ビールを注いでくれます。紙とペンを出したら「中日友好!」おじさんまでやってきて記念写真大会に。そしてそのままカラオケ大会へ・・・。まさに「呉越同舟」とはこのことかもしれません。
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カラオケ大会を途中で失礼して廊下に出るとコックさんたちは夜のお仕事です。中国を旅すると唄を歌う状況が多いので、北国の春とかテレサテンの歌とか覚えておかないといけないなと思いました。
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楽しかった大宴会を後にして部屋に戻ります。カラオケの様子は部屋のテレビでも聞く事が出来ました。
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リドリー・スコットの映画「ブレードランナー」の世界が続きます。
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辺りは真っ暗で道路も無いので街灯もありません。どうやら工場地帯を通過している様子です。船にはサーチライトがいくつか設置されていて、進行方向の安全を確認しながら進んでいます。
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ipodでヴァンゲリスの「ブレードランナー」のサントラの音楽を聞いていたら鳥肌が立ちました。
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2019年のサンフランシスコはこんな感じになっているのでしょうか。
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一晩中景色を見ていたような気がします。寝るのがもったいない気分でした。夜明け前から煉瓦工場では積み込み作業をしていました。
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だいぶ周囲も明るくなってきました。
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こちらは一晩中煉瓦を焼いているのでしょう。発展する中国を垣間見た気分です。
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昔見たサントリー烏龍茶のコーマーシャルを思い出させるような風景です。
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明けゆく時間はまさに彼は誰時(かはたれどき)で、文字通り彼が誰か訊かなければ判らない、薄暗い朝方の情景です。
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京杭大運河は中国の北京から杭州までを結ぶ、総延長2500キロメートルに及ぶ大運河で、途中で黄河と揚子江を横断しています。前年の北京の運河クルーズに続き、念願の蘇州と杭州間のクルーズも経験できました。
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朝靄が余計なビルを消し去って、美しい橋と運河だけを強調しています。
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そして行き交う巨大な運搬船たち。この橋は拱宸橋といい、最初の建設は明代の崇貞4年 (1631年) です。橋は石製アーチ型でその長さは約92メートル、高さは約16メートルあり、大運河の最南端を示すランドマークであり、また大運河の南の起点でもあります。
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南の起点ということは北側の蘇州からやってきた我々にとっては終点が近いことを意味します。
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夜明け前なのに橋を行き交う人は多いです。運搬船は砂利を積み込んで吃水線がギリギリです。
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さあ我々もアーチ橋の下をくぐります。このまま進めば銭塘江を経由して、東シナ海に至ります。
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朝ごはんは簡単な麺でした。
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蘇州麺のような細麺でさっぱりして美味しかったです。
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運搬船を追いかけるように運河を進みます。
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後ろから追ってくる運搬船は吃水線がアウトでしょう。何かにちょっとでもぶつかったら沈みそうです。でもそれくらいギリギリに積み込まないと儲からないのでしょうね。
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理由は分かりませんが錨を下ろして停泊してはいけないようです。
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高層ビルが増えてきたのでそろそろ杭州に到着のようです。
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午前7時に予定通り杭州の埠頭に到着です。14時間のリバークルーズでした。
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杭州の埠頭です。
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「杭州舵船碼頭」が見えてきました。
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蘇州の立派な「蘇州舵船碼頭」に比べると簡単な建物です。
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接岸しました。救命浮き輪の上にあるのがサーチライトで、航行中は何度も使われていました。
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後ろから同じ時間に蘇州を出発した「寒山号」も到着しました。
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こちらは全長も幅もだいぶ小さい船です。
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昨日宴会した人たちも先を急いでいるようで降りていきました。
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さあ我々も下船しましょう。こんな感じで船の脇を歩きますが、隣の船が無かったら怖いですね。
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親切だったおじさんともお別れです。快く一緒に写真に入ってくれました。
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忙しいのに我々の写真も撮ってくれました。
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この頃はたくさんの船が各地を結んででいたのかもしれません。
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呉越号の上の階の左舷の部屋でした。スイートはもう一部屋あります。下は操舵室です。拡声器の間のスポットは一晩中使っていました。
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「杭州舵船碼頭」を出ると目の前にタクシーが通ったので呼び止めて、この日泊まる聖湖のほとりの「華僑飯店」へ向かいました。早朝だというのに10元(130円)で申し訳ないくらいです。フロントでずうずうしく交渉しましたが、さすがに朝7時ではチェックインさせてもらえず、「9時まで待ってください。」と言われましたが、荷物を預けてそのまま西湖の観光になってしまいました。
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