2003暮、韓国紀行11(7)：12月28日(4)ソウル・昌徳宮(チャンドックン)

2003/12/27 - 2003/12/30

12月28日の旅行写真の続きです。世界文化遺産の昌徳宮の紹介の続きです。

エリア ソウル(韓国)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

日本語ガイドさんに連れられた一団です。まるで修学旅行の集団のように膨れ上がりました。私のような個人参加は、ほとんど見かけませんでした。

屋根の上に大きく枝を広げた冬木立も中々風情がありました。カササギの格好の営巣場所になっていました。

仁政門の額です。落ち着いた色合いをした門なので、長く保存されたもののようです。鉄錆色のような、壁と柱の色合いが魅力的です。

景福宮の勤政殿と同じように、堂々とした風格の建物の仁政殿です。朝鮮時代の政治の中心として長く使われたようです。

日本語ガイドさんを先頭に次の建物に向かう皆さん達です。先を争うことのない、中々マナーのいい一団でした。

景福宮にもあった位階を記した石柱の列です。こちらの石柱の方が文字がはっきりとしていました。台座に比べて新し過ぎますので、後年、取り替えられた物でしょう。

甍の先の漆喰は、遠目に見ても50センチ程の高さがありそうです。例外なく、その上には小さな守護神が整列していました。

石柱が並んだ石畳の内庭を石段の上から眺めたところです。遠景のビル群を消し去れば、映画の撮影には格好の場所です。

景福宮の玉座と比べますと、歴史を感じさせる落ち着きがありました。全体の構成や日月の飾りなども同様です。

額には仁政殿の文字があります。皇帝が政治をつかさどった中心地でしょう。景福宮の勤政殿と同じ機能を持った建物でしょうか。

緑青が噴き出した大釜です。防火用水の役割でしょう。寒いソウルでは、イザという時のために、凍結防止に何か工夫されているかも知れません。

渡り廊下の上に枝を張り出した冬木立です。その枝振りが、古の王宮の息吹を伝えてくれているようです。

素晴らしい形と色彩をした木組みにカメラが向きました。大分落ち着いた色合いをしていますので、既に相当の年月を経ているようです。

手前の黒屋根と比較しまると、奥の青色の屋根が際立ちます。この特別の屋根の色は、昌徳宮の中でもこの屋根だけのようです。

このコーナー部分での木組みも素晴らしかった。装飾としての見栄えだけでなく、強度的にも計算されていることでしょう。

屋根と屋根のつなぎ部分です。造作が新しいので、再建された部分かも知れません。しかし、十分に魅力的な色合いと造作です。

渡り廊下を次の見学地へ移動するところです。大勢なので、こういった場所では混雑しました。

大勢の中を歩きながらの写真なので、宣政殿の文字は斜めから撮りました。

少し質素な作りながら、ここが玉座のようです。日月の飾りがそれを想像させます。普段の生活の場所、との説明を聞いたような気もします。

建物の裏側に当たる部分です。北側になります。左手の石垣は、修復されたような新しさですが、それ以外は年月を感じさせました。

玉座を横から眺めたところです。造りから見て、日常の生活の場所であったことは間違いないようです。妃の居室だったかも知れません。

この建物の外観も良く手入れされ、保存されているがみてとれまする。しかし、相当に修復がされた可能性もあります。

段差がある部分に設けられたような渡り廊下です。その下を潜って次へ向かいました。この渡り廊下､寒いソウルの冬への備えでしょうか。

宣平門の額が懸かったこの建物は、少しばかり装飾が色落ちをはじめていました。濃かっただろう緑が、薄緑になった部分がありました。

大造殿の前でガイドさんの説明が始まりました。こちらは歩きながら写真を撮るのに精一杯ですから、その話を聞く余裕はありません。

見学通路から手当たり次第に撮った写真の一枚です。寒い冬に備えて、すべてオンドルが施設されているようでした。

この軒下部分の彩色も素晴らしかった。建物自体は大きくないですが、作りは繊細です。

左手が北側になります。石塀の途中に少し突き出した構造物がありました。用途は分かりません。こういった施設は、建設当時のままの姿で残っている物でしょう。

先程ガイドさんが説明をしていた大造殿の華やかな大額です。殿の文字はよく見ますと､かなり字体が違っていました。

奥の瓦屋根の部分は､少しかたいでいます。手前左側の部分とは、明らかに建造年月が異なるようです。