2010/01/08 - 2010/01/11
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chiaki-kさん
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- 旅行記231冊
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西安から帰ってきてから、次はどこへ行こうか、ということになり、近くの国を数カ所検討するが、最終的に、いつも通りすぎてばかりいるソウルへ行ってみよう、ということになり11月から情報収集に入る。
旅行の目的はソウル市内及び郊外にある世界遺産を見ることで、当初は2泊3日で2人で行く計画だったが、諸般の事情により単独旅行となってしまった。それならいっそ1日増やして3泊4日、しかもツアーでない手配旅行で行こうと決意、ネットをフルに活用する。
単独手配旅行の問題は全てを自分でやらなければならないこと。そのためには多少の会話能力も必要。そこで書店でCD付きの韓国語会話の本を購入。1日おきくらいに聞いた。また、4トラを始めとして、ソウル旅行記を載せたサイトは毎日チェック、ネットでは足りない情報は図書館で借りた本を読んだりしているうちに年が明け、出発の日となった。
ソウルは1月になってから記録的な寒波と大雪にみまわれ、ホワイトソウルと化す。表紙の写真はソウルに残る王朝時代の宮殿のひとつ、景福宮(キョンボックン)にある建物。池はご覧の通り全面結氷。なお、後ろの山は北岳山といい、風水的に重要な山となっている。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- アシアナ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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1/8
第1ターミナル南ウィングにあるアシアナ航空のカウンターにチェックイン。自宅のプリンターで打ち出したバウチャーを見せて航空券をもらう。
写真はT1G34に駐機するアシアナ航空OZ107便。アシアナに乗るのは初めて。 -
搭乗してビックリ。横の席一列、誰もいない。平日でもあり、こんな時期にわざわざ寒いところへ出かける人はよほどの物好きなのだろうか。乗客が少なかったせいか10分前に動き出す。
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飛行ルートがまたビックリ。いままで一度も飛んだ経験のない清里上空を通過! 眼下には雪をかぶった八ヶ岳連峰。たしか、ここは横田エリアなのに。
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朝食がすぐ出る。皆さんの情報どおり結構いける。手ぶれでごめんなさい。
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11:30、仁川空港(インチョン・コンハン)到着。到着ロビーで両替、30,000円をウォンに両替。本日のレートは1.13でW339,000(以下W○○○と表記)をゲット。次に向かったのがK-RAIL、韓国国鉄のカウンター。ここで1月10日にソウル郊外にある水原(スウォン)駅までの往復切符をゲット。車種はセマウルで料金は往復でW9,400。これでソウル駅の窓口に並ばなくても済む。
最後にコリアンエアのカウンターでW14,000にてバスチケット購入を済ませ、4B乗り場からKAL高級リムジンバスに乗車。途中、日本語ペラペラのタクシーの運ちゃんが言い寄ってきたが、バスのチケットを見せ「アニョ」で撃退。なお、空港のカウンターでは日本語は50%位、英語は100%通じる。
写真はバスの車内。横3席で足下はゆったり、暖房はガンガン効いている。途中事故渋滞もあったが、概ね1時間でソウル市内到着。ロッテホテル前で下車。 -
ロッテホテル前からすぐ近くにある地下鉄・乙支路入口(チハチョル・ウルジロイック)駅に降りる。GS25というコンビニで写真のTマネーカードを2,500ウォンで購入。ついでに30,000ウォンをチャージする。このカードを自動改札口のセンサーにあてればソウル市内や近郊の地下鉄、国鉄、バス、タクシー、なんとコンビニまで支払いが瞬時に出来、しかも交通機関によっては10%割引付きというすぐれもの。
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乙支路入口駅から2号線で東大門歴史文化公園(トンデムン・ヨッサムナ・コンヲン)駅まで移動し、NETで予約した東横イン東大門にチェックイン。まだ時間が早かったのでスーツケースを預け、いよいよソウルの街に繰り出す。
なお宿泊料金は会員割引がきいて3泊で約150,000ウォン(約12,000円)であった。日本語100%OK。ただ、一番安い部屋なので建物中央の窓無し部屋だった。 -
地下鉄3号線景福宮(キョンボックン)駅で降りて専用通路を通過すると興礼門(フンレムン)と光化門(カンファムン)の間の広場に出る。以前はこの場所に日本の朝鮮総督府が立っていた。なお、景福宮は李氏朝鮮の開祖、李成桂が建てた最初の宮殿。
チケット売り場ははるか彼方。入場料は3,000ウォン。チケットを買うときは「オルン・ハンジャン・ジュセヨ」(大人1枚ください)。 -
興礼門。現在はこの門が景福宮の正門。王朝時代の格好をした兵隊さんが守っている。ちなみに正式名は「王宮守門将」という。
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興礼門の反対側にあるのが光化門。目下復元工事中。光化門の後方にあるビルは韓国政府の建物。植民地時代に壊された門や建物などを2025年に復元する事業が進行中。
ここで、景福宮の歴史についてスタディ。興味の無い方はスルーしてください。
景福宮は1392年、李氏朝鮮の開祖、李成桂が建設した宮殿。1592年の文禄の役において、国王の宣祖が逃亡すると、小西行長や加藤清正らの入城を前に朝鮮の民衆によって略奪と放火の対象となり焼失した。その後は離宮の昌徳宮が正殿に使用され、景福宮は約270年の間再建されなかった。
1865年に再建されるが、1910年韓国併合条約により役目が終わると、宮殿には朝鮮総督府が建設され、建物はほとんど廃棄される。この朝鮮総督府庁舎建設は独立後の韓国人にとって歴史的屈辱の象徴とされている。
独立後、朝鮮総督府庁舎は博物館として使われてきたが、景福宮復元計画により1996年に解体された。現在は光化門を正門、勤政殿を正殿とし、それを結ぶ線に対して左右対称に建物が再建されている。 -
興礼門を入ると勤政門(クンジョンムン)がある。どの宮殿もそうだが門の前には橋と川が必ずある。
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勤政殿(クンジョンジョン)。「民を勤勉に治める」という名をもつ正殿。国家の公式な行事を司った宮殿である。
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勤政殿前の広場にある石は墓石ではない。位を表す石で、式典の時、家臣はこの石の順番に並んだ。
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丹青(タンチョン)と呼ばれる、この鮮やかな色彩は、定期的に塗り替えられているとのこと。
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屋根の上のある人形のような像は「雑像(チャプサン)」といい、厄除けの意味がある。ちなみに三蔵法師、孫悟空、猪八戒など西遊記の登場人物が使われている。
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勤政殿の裏手には様々な建物があるが、王や王妃の住まいや、取り巻きの家臣達の住まいなどである。
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香遠亭(ヒャンヲンジョン)という名の池の中にある建物。池はご覧の通り全面結氷。なお、後方にある五重塔のような建物は博物館。
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慶会楼(キョンフェル)。国に催し物があったとき、宴会を催した建物。周りの白い部分は氷の上に積もった雪。
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守門将の皆さん、寒い中ご苦労様です。
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景福宮を出るとすでに3時近くになっていたが、そういえばまだ昼飯を食べていなかった。ツアーであればガイドさんが自動的にレストランに連れていってくれるのだが、個人旅行では全てを自力で賄わなければならない。
頭の隅っこに残っていたガイドブックの記憶をたよりに景福宮の西側の通りをブラブラすると「士俗村(トソッチョン)」の漢字が目に飛び込んできた。そう、ここは有名な参鶏湯(サムゲタン)の店なのだ。ハングルだらけの街の中で漢字や英語は助かる。 -
こんな時間だというのに店は結構混んでいたが、「イリン・チャリ・イッソヨ(1人席ありますか)」と尋ねたらOKだった。さっそくサムゲタンを注文する。時間をかけてじっくりと煮込んだスープが美味。若鶏のおなかにはもち米、クルミ、栗、ぎんなん、松の実、朝鮮人参などが入っている。
バンチャン(おかず)のペチュキムチとカクテギ、これがなかなかの美味。韓国の唐辛子は日本のものと違い色はきついが、辛さはさほどでないので、いくらでも食べられる。
スープまで全部飲み干して、会計はどうするのか周囲を観察すると写真の左側にあるプラスチックの札をレジまで持参すれば良いことがわかった。ちなみに料金は13,000ウォン。 -
景福宮からソウル市庁(シチョン)、南大門(ナンデムン)方面へは世宗大路(セジョンデロ)という道が続いている。政府総合庁舎を始め各国大使館も集中しているいわばソウルの行政ストリートである。
正面が復元工事中の光化門。この通りは以前はもっと広い道路だったが、最近中央に広場を建設。現在はスケートリンク(右側)となってスケートを楽しむ市民で賑わっている。 -
世宗文化会館。3800席という大ホールを持ち、演劇やオペラ、バレー、クラシックコンサートなどが催される。
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李舜臣(イ・スンシン)将軍像。16世紀に豊臣秀吉の軍隊が朝鮮半島を侵略した際、水軍を率いて豊臣軍と戦った韓国の英雄。死後、忠武(チュンム)の称号を贈られたが、ソウル市内に忠武路(チュンムロ)という地名になって今でも残っている。
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年頭から降った雪は気温が低すぎ、日が出てもほとんど溶けずにそのまま残っている。大陸性の空気は乾燥しきっているので基本的に粉雪である。
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地下鉄市庁駅の入り口。なお、右の塀は王朝最後の宮殿となった徳寿宮(トクスグン)の塀。後から考えると、このとき徳寿宮に入っておけばよかった。
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市庁(ソウル市役所)前広場。目下、新市庁舎建設中。建設中の庁舎をかこむ塀には虎の画が。
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このあと、一旦ホテルに戻ってから明洞(ミョンドン)に移動、全州中央会館(チョンジュ・チュンアンフェグァン)へ。午後6時はまだ宵の口なので店内はガラガラだったが、一応「イリン・チャリ・イッソヨ」と聞いてみる。すると「こちらへ、どうぞ~」の日本語が返ってきた。
オーダーしたのはコットルビビンパ(石焼きビビンパ)ユッケ付き、ヘムルチャサルバジョン(海鮮チジミ)、そしてソジュ(焼酎)。遅い昼食を食べてから3時間しか経っていないので、少々きつかったが、完食、完飲する。料金は全部で32,500ウォン。現金で払った。 -
夕食後向かったのは南山(ナムサン)にそびえるNソウルタワー。明洞から10分ほど歩いて着いたのは南山オルミという最近出来たばかりの無人傾斜エレベーター。(無料)
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5分ほどでオルミが着いたのは南山ケーブルカーの山麓駅。ここからケーブルカーに乗り換えNソウルタワーを目指す。料金は往復でW7,500。オルン・ワンボグロ・ハンジャン・ジュセヨ(大人往復1枚ください)。ケーブルカーの中はアベックでムンムン。
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Nソウルタワーに昇る。料金は7,000ウォン。写真はNソウルタワーから見た明洞の街。手前は南山ケーブルカーの山頂駅。白いラインは遊歩道。雪のため白い道となっている。
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龍山(ヨンサン)方面か。ガラスの外側が汚れているので、これで精一杯。
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梨秦院(イテヲン)方面か。漢江が見える。
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東側方面。漢江の両側の道路は大渋滞。
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忠武路から東大門方面。公園が雪で白い。
この後、来たときと逆コースで明洞に降りてから、地下鉄でソウル駅に行き、すぐ隣にあるロッテマートでショッピング。マッコリなど10点購入。現金で支払ってから、また地下鉄でホテルに移動。一風呂浴び、マッコリを飲みながら、今日撮影した画像の整理や、ネットなど行いソウルの夜は更けて行く。 -
1/9
韓国は日本より西側に位置するが、同じ時間なので夜明けは遅い。朝食は7時からだったが外は真っ暗。反対に夕方は6時頃まで明るい。写真はTホテルのサービス朝食。おにぎりと味噌汁は定番だが、サラダが2種類、パン、おかゆ又はコソメスープ、モヤシのナムル、いかキムチ、オレンジジュースそしてコーヒーもあって、これで充分。今朝のソウルの気温は-9℃、外食にしなくて良かった。 -
8:30 ホテルを出て地下鉄で安国(アングッ)駅へ。3番出口から10分ほど歩くと昌徳宮(チャンドックン)の正門である敦化門(トンファムン)に到着。ここは他の宮殿と違い木曜日以外は自由に見学は出来ない仕組みになっており、各国語コースに分かれた上、およそ100人にガイドが1人付き団体行動で見学するようになっている。入場料は4月~11月の木曜日を除いて3,000ウォン。
*このガイドシステムは、しばしば変更されるので、行かれる方は要確認。 -
日本語コースには、およそ200人ほどの観光客が集まり2班となる。中には日本人以外の人もチラホラ。中央の女性がガイドさんだが、流暢な日本語で案内してくれた。
*このガイドシステムは、しばしば変更されるので、行かれる方は要確認。 -
仁政門(インジョンムン)。昌徳宮は景福宮の離宮として建てられたが、長い歴史の中でしばしば正宮として使用された。
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そして仁政殿(インジョンジョン)。ここで国の重要な行事が行われた。なお、昌徳宮は1997年に世界遺産に登録されている。
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丹青がきれい。
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宣政殿(センジョンジョン)。日常の執務室のあった建物。昌徳宮唯一の青い瓦で屋根は葺かれている。
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見事な彩色。
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昌徳宮の裏手には後苑(フウォン)と呼ばれる庭園があり、王様達の憩いの場所となっている。池の名は芙蓉池(プヨンチ)。TVドラマ「チャングムの誓い」でチャングムが散歩した場所だとのこと。
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魚水門と宙合楼(チュハムヌ・図書館)。魚水門の中央は王様専用で、家臣達は右側の小さな門を、頭を下げて入った。
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楽善斎(ナクソンジュ)。昌徳宮の広い敷地にはこんな屋敷もある。元々は王が死んだあと、残された妾などが晩年を過ごした建物なのだが、日本の梨本宮家から最後の皇太子李根に嫁いだ李正子が晩年を過ごした建物でもある。
1945年の終戦により王族の身分を喪失するが、夫死亡後韓国に帰化した正子は、知的障害児、肢体不自由児の援護活動に取り組み、趣味でもあった七宝焼の特技を生かしソウル七宝研究所を設立し、自作の七宝焼の他にも書や絵画を販売したり、李氏朝鮮の宮中衣装を持って世界中を飛び回り王朝衣装ショーを開催する等して資金を集める傍ら、知的障害児施設の「明暉園」と知的障害養護学校である「慈恵学校」を設立する。
また、終戦後の混乱期に韓国に残留したり、急遽韓国に渡った、さまざまの事情を抱えた日本人妻たちの集まり、在韓日本人婦人会「芙蓉会」の初代名誉会長を勤めた。
1989年4月30日逝去、享年87。葬儀は旧令に従い、韓国皇太子妃の準国葬として執り行われ、日本からは三笠宮崇仁親王夫妻が参列した。後に韓国国民勲章槿賞(勲一等)を追贈された。 -
当時の王の指示により彩色は一切されていない。質素な印象を受ける。宮殿というよりお寺のような感じ。
楽善斎の見学を最後に昌徳宮見学は終了。所要時間は約1時間30分。なお、4月~11月の毎週木曜日だけは自由に見学できるが入場料は15,000ウォンと高くなる。この期間の木曜日に昌徳宮へ行かれる方は要注意。 -
昌徳宮から出た時間はおよそ11時で、まだ昼食には早いので昌徳宮から西へブラブラ歩き、仁寺洞(インサドン)へ行ってみる。700mほどのメインストリートに、家具や工芸品、韓紙などの店が軒を連ねるノスタルジックな商店街。
写真は仁寺洞街路(インサドンギル)。車用に中央1車線が設けてあり、北から南への一方通行となる。少々早いが昼食の店を探す。しかし予定した店は見つからず、とうとうインサドンギルを通り過ぎてしまった。 -
仕方がないので地下鉄に乗り、明洞へ。次に予定したもう1軒の店も見つからず結局ロッテデパートの韓国料理レストランで昼食となる。12時を過ぎ店も混んできたし、あれこれ選ぶのが面倒になったので、ここでもサムゲタンを注文してしまった。(^^;;
土俗村よりあっさり味だったが、そこそこおいしかった。値段は13,000ウォンで士俗村と同じ。てぶれ写真でごめんなさい。 -
明洞から再び地下鉄に乗り、鍾路3街(チョンノサムガ)11番出口で降り、3分ほど歩くと公園があり、その奥に宗廟(チョンミョ)はあった。宗廟は朝鮮王朝歴代の王と王妃、およびに没後に位を贈られた王と王妃の神位(位牌)が安置されている王室の霊廟。1995年、世界遺産に登録。
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正殿(チョンジュン)は、宗廟の中心をなす建物で、最も西側に安置された太祖をはじめ、道徳に適った政治を行ったとされる19人の王とその王妃の位牌、計49位が安置されている。
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位牌が安置された各部屋の扉は、祭礼儀式の時以外は堅く閉ざされている。板門の表面をよく見てみると所々隙間があるが、これは魂が自由に出入りするためであるとともに、内部の湿度を調節するためとのこと。
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次にやってきたのは永寧殿(ヨンニャンジュン)。ここはあまり良い政治を行わなかった16人の王と18人の王妃が祀られている廟。正殿より少し小さめ。
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宗廟と昌慶宮(チャンギョングン)とは橋で結ばれている。写真はその連絡橋。
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明成門(ミンジョンムン)。ソウルには5つ宮殿があるが昌慶宮は1419年、世宗元年に建てられた宮殿。
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明政殿(ミンジョンジョン)。小ぶりだが他の宮殿と構造は同じ。左右に位を示す石が並んでいる。
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東大門(トンデムン)、正式名は興仁之門(フンインジムン)。1336年に他の3つの門と共に建てられたが、その後何度も戦災等で焼けている。これはソウル市内側。内部の見学は不可。
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こちらが表側。門を強固なものにするため前方にアーチ場の壁を築いてあるのが特徴の門。明日行く水原・華城にある門と似ている。
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天井に描かれた龍の画。
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東大門市場(トンデムンシジャン)で有名な東大門の街は24時間眠らない街とも言われている。後方に見えるのは東大門歴史文化公園を建設中のクレーン。
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今日の夕食は昼間行きそびれた王妃家(ワンビチッ)。それほど大きい店でもなく、2階で、看板もハングルだったので見過ごしてしまっていたが、ホテルの部屋でネットをよく確認したら行けた。
写真はカルビ定食だが、時間が5時前ということで、たったの10,000ウォンでこれだけの料理が食べられた。(5時を過ぎると12,000ウォンとなる)肉はブタ肉であるが、柔らかくておいしかった。
なお、レストランでマッコリを注文すると9,000ウォンくらいするので、飲むのはいつもの焼酎(ソジュ)3,500ウォン。マッコリはホテルの部屋に帰ってから飲んだ方が良い、なにせ1L瓶1本が1,000ウォン程度なのだから。
食後、両替したウォンが心細くなってきたので王妃家の前にあったウリ銀行へ入ってみるが、窓口はすでに閉まっており撃沈。両替はあきらめ、明洞駅から龍山駅へ移動。Eマートでショッピング。14点、39,650ウォンの買い物をクレジットカードで支払う。何を買ったのか今レシートを見ているがハングルなのでチンプン。
ホテルに戻り一風呂浴びたあとCARTVというチャンネルを見ながらマッコリでまったり・・・・1人旅行もいいもんだ。 -
1/10
韓国3日目はソウルを離れ、水原(スウォン)という街にある世界遺産 華城(ファソン)を一周する。水原はソウルから50kmほど南に行ったところにある街で人口は100万人を超える大きな街。地下鉄を乗り継いでも行けるのだが、混雑する場合があるとの情報が旅行記にあったのでKRAIL(韓国国鉄)のセマウルで行くことにした。これが仁川空港で購入したセマウルの切符。セマウルはKTXが出来るまで韓国では最高の特急列車で全席指定席となっている。
なお、水原・華城の記事については別サイトに載せたので、ご覧ください。
http://4travel.jp/traveler/bf5a73/album/10418477/ -
水原駅前の商店街。朝なので人が少ない。
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華城・行宮(ファソン・ヘングン)。行宮は国王が地方へ行く際に宿泊した離宮で、華城・行宮は正祖大王が園行の際に泊まった臨時の住まいで、普段は官庁として活用された。
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華城行宮の正門 新豊楼(シンポル)。
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華城行宮の正殿。奉寿堂(ポンスダン)。
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奉寿堂の裏手には家臣達が居住した建物があり、模型の人形が飾られている。
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宦官が祭礼について書かれた本を読んでいるところ。
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女官が何かを読んでいるところ。
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別の女官が針仕事をやっているところ。
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執務中の正祖大王。
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母親の還暦を祝う正祖大王と大王の妃。
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祝辞を受ける正祖大王の母親と女官。
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行宮の隣にある華寧殿(ファンネイジョン)の、さらに一番奥にある雲漢閣(?)。正祖大王の肖像画を祀ってある。
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この人が華城を建設した正祖大王。
足に痛みを感じてきたので見学は早々に切り上げ、八達門(バルダルムン)近くのバス停まで移動する。しかし、ここで、はたと考え込んでしまった。そう、帰りのバスが解らない?!!!
ガイドブック等には水原駅から華城へ行くバスのことは詳しく書いてあったが、帰りのバスのことまでは書いてない。時間は充分あったので、バス停のベンチに30分ほど腰掛けて、人々の様子を観察する。
バスは2分に1台くらいのペースで次々とやってくるが、バス停の案内板を何度見てもはっきりしない。1つだけ SWON STATION とはっきり書いた番号のバスはなんと停まらずに通過してしまう始末。最後はどうにでもなれと、適当なバスに乗り込んだが、案ずるよりなんとやらで、渋滞道路を30分ほどかかって水原駅に到着する。
吹き抜け天井を持つ大きな水原駅の待合室で1時間ほど予約したセマウルの来るのを待つ。時間が近づいたので改札口へ行くが、改札には誰もおらず、なんの表示もない。ちょっと不安になったが意を決して5分前にホームへ降りてみたら、ほぼ時間通りにセマウルはやってきた。
足の疲れをいやしながら30分後にセマウルはソウル駅に滑り込む。ロッテマートで最後のショッピング。もう今夜は外食する元気がなくなったので部屋食用の海苔巻き(キンパッ)と、お土産用のマッコリを僅かに残った現金で購入する。
ホテルの部屋で一風呂浴びてから、キンパッをつまみにマッコリを飲む。マッコリでまったりパート2で、ソウル最後の夜は更けてゆく。 -
1/11
ついに最後の日がきてしまった。帰りの便は仁川発午後2時30分なので、午前中に1カ所くらいならいけると判断し、8時30分にチェックアウト後スーツケースをホテルに預け、地下鉄に乗る。向かった先は市庁前にある徳寿宮(トクスグン)なのだが・・・
今日は月曜日で休館! やっちまったなぁ?!!! -
仕方がないので南大門(ナンデムン)からソウル駅方面へブラブラすることにした。これは火災修復中の南大門。放火した犯人が日本人で無くてよかった。
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ソウル駅からホテルに戻り、重いスーツケースをガラガラ引きずりながら、頑張って地下鉄で仁川空港へ向かう。まず5号線で金浦空港まで行き、そこから空港専用鉄道A'REXに乗り換えてインチョン空港に到着。所要時間は約1時間、料金は全てTマネーカードで賄えた。写真はA'REXの車内(ここならもういいだろうと判断して撮影する)。
ところで、さんざん利用したソウル地下鉄の写真が1枚も無いことを不思議に思った方もいらっしゃるかも知れないが、韓国では鉄道、とくに地下鉄の撮影は保安上の理由で禁止されている。この国はまだ戦争が終わっていない国なのだ。 -
空港内の電光掲示板。左のエスカレーターの上にレストラン街があり、韓国料理レストランで最後のビビンパを食べる。
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昼食後、セキュリティ、イミグレを通過して免税店がずらりとならぶメインコンコースで最後のショッピング。搭乗ゲートであるが、コリアン、アシアナ等韓国系以外の航空会社は最近作られたサテライトまでシャトルで移動することになっており、これに初めて乗った。
14:30分、NH908便はインチョン空港117Gを離れる。行きと違い帰りは満席。写真は機内で出た紙ケースに入った軽食。まあ、そこそこにおいしかった。
これで「2010年 ソウル旅行記1:ホワイトソウルを1人彷徨う」は終了です。古い旅行記を最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました。
エピローグ
今回いつものツアー参加で無く、手配旅行としたのは、ツアーにつきものの土産店連れ回しに、ほとほといやけがさしていたことです(とくに西安はひどかった)。しかし、何事にもプラス・マイナスは必ずあるもので、逆にツアーの良さを見直すケースもたびたびありました。
多くの方が海外旅行で体験されたと思いますが、海外では、ほとんど日本語は通用しません。韓国も例外では無く一部のホテルや土産物屋なら愛想良く日本語で話しかけられる場合がありますが、これは下心あっての場合で、まず普通はダメでしょう。やはり簡単な会話や単語くらいは現地語の勉強をしておく必要がありますね。その点、ツアーでは、その必要はほとんど無く、解らないことがあったら添乗員なり現地ガイドなりに聞けば良いです。
食事も大変で、店選びから始まって、店探し(これが結構大変)、注文、食べ方、会計の仕方、支払いと関門がいくつもあります。疲れているときなどもういいや、となり、私も1回の夕食は部屋食にしました。これがツアーだと、ガイドさんの後に付いていけば、すでに席は用意されており、会計も飲み物以外は不要です。
交通に関しても、ネットを駆使しての予約から始まり、切符の入手、バスの行く先の確認、小銭の準備、タクシーの運ちゃんとの交渉など疲れることばかりです。ツアーであれば専用のバス等が用意されているので、そんな心配は一切不要です。
ホテル選びも立地、価格、交通などいくつもの条件を比較検討しなければならず、やっかいな代物です。ツアーであれば、ときどき不便な場所にあるボロいホテルに入れられてしまうこともあるが、まあ、とくに考えることは無いですね。
これからは行く先や、旅行の目的、人数などを勘案して、個人で行くか、ツアーで行くか、ケースバイケースで考えて行くことが必要だと感じました。
2010/01/17 chiaki-k記す。2020/06/14 一部修正。2024/02/23 一部修正
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この旅行記へのコメント (4)
-
- いちごいちえさん 2014/11/29 08:22:53
- ソウル再訪♪
- おはようございます、chiaki-kさん♪
「ホワイトソウルの旅行記」とても楽しく観させていただきました!
個人手配での旅のメリット、デメリット・・・私も悩むところです。
初めて訪れる国などは、ツアー参加で一通り有名な観光場所を訪れるのも有りかな〜なんて思ってます。
今回、私も久しぶりにソウル旅をツアーで参加!
世界遺産3箇所はまだ行ったことのないところでしたので、現地ガイドさんの説明も興味深く聞くことができました。
ツアーならではの免税店に立ち寄りは、外にふら〜っと出掛け、ソウルの街を満喫♪
お値打ちに旅ができた分、食い倒れてきましたよ(笑)
先日はソウルの旅行記に投票いただき、ありがとうございました。
いちごいちえ
- chiaki-kさん からの返信 2014/11/29 16:12:19
- ケンチャナヨ〜
- いちごいちえさん、こんにちは。いつも私の旅行記にたくさんの投票を
いただき、ありがとうございます。
> 個人手配での旅のメリット、デメリット・・・私も悩むところです。
先日、あっこちゃんさんのコメントにレスしましたが、ツアーは良い面、
悪い面、両方兼ね備えた旅行形態だと思います。
良い面は、個人手配旅行では、とてもこの日数では無理な観光名所も見れてしまう
ことと、荷物の管理、電車やバスのチケットの手配、食事の場所探しなど面倒な
ことも、すべておまかせで楽ちんなことです。
悪い面は、どうしても連れ回される感じがあり、自由時間が少ないことと、
添乗員さんや、同行のメンバーによっては、旅行そのものが楽しくなくなったり
するリスクが、あることです。
でも、いちごいちえさんのように、何事もケンチャナヨ〜精神で行けば、
どちらでも大丈夫だと思いますよ。(^^;;
では、また。
chiaki-k
-
- コスモスさん 2010/09/03 22:09:41
- 見事ですね
- chiaki-kさんへ
コスモスです。ソウルタワーからの夜景見事ですね。感動しました。
私自身、足が悪いのでソウルタワーへの訪問は躊躇しておりましたが、ケーブルカーを使えば行けるんですね。是非次回訪韓した際、ソウルタワーを訪問してみたいと思います。貴重な情報有難うございました。素晴らしい旅行記に一票入れさせていただきます。
コスモスより
- chiaki-kさん からの返信 2010/09/04 01:18:07
- RE: 見事ですね
- コスモスさん、コメントと清き一票をありがとうございました。
Nソウルタワーへのケーブルカーですが、乗るとき、降りた後に結構な階段があります。コネストで確認しましたが、外国人のみ乗車したタクシーを利用した場合は、タワーのそばまで車が行けるようですから、こちらを利用されるのが良いかと思います。
”外国人のみ乗車したタクシーの場合は、タワーから100m離れた駐車場まで行くことができます(要パスポート提示)。但し、通行料2,000ウォンが必要(往復利用の場合は往路のみ支払い)。”(コネストHPより)
以前は「近くて遠い国」と、いわれた韓国ですが、今では国内より「近くて近い国」になっています。とても行きやすい国なんですが、過去の歴史問題はまだ精算された訳ではありません。過去ばかり追わずに、未来を考え、世界平和に向かってともに進んでいければいいな、なんて思うこのごろです。
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