2006/04/27 - 2006/05/02
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旅人のくまさんさん
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<2006年4月30日(日)>
今回旅行の一番の目的地が『紅島見学』でしたが、もう一つが今日の『チャングム・テーマパーク』見学でした。少し曇りがちの天候となりましたが、天気予報では、雨の心配は無いようでした。
ソウル・ビズでの宿の予約は1泊だけでしたから、全員荷物を纏めての出発でした。朝食は、簡単な物が用意されていましたから、ソウル・ビズの食堂で済ませました。コーヒーとトーストだけの、コンチネンタル・スタイルでした。(ウィキペディア)
<チャングム・テーマパークへ>
チャングム・テーマパークは、ソウル郊外の京畿道(キョンギド)の楊州(ヤンジュ)にあります。日本を始め、アジア各国で放送された韓国のMBCの大河ドラマです。日本では、『チャングムの誓い』と訳されていますが、原題は『大長今(テ・チャングム)』です。そのオープンセットがある場所です。
2000坪の土地に建てられた大セット場です。『チャングムの誓い』だけでなく、『ホジュン』や『英雄時代』などの人気の時代ドラマがたくさん撮影されたところです。
ホテルの最寄り駅3号線の乙支路3街(ウルチロサムガ)から1つ北の鐘路3街(チョンノサンガ)駅で1号線に乗換え、終点の議場府(ウィジョンプ)駅まで向かいました。議場府駅からは、更に1駅先の議場府北部(ウィジョンプ・プップ)駅まで電車で向かいました。ここが現在の終点駅ですが、更に延長工事が行われているようでした。
議場府北部駅から、テーマパークまではバスでの移動です。ソウルナビ情報では、『駅を背に前方にある大通りに出ます。陸橋を渡ってすぐ右へ少し行くとバス停留所があります。そこから30番バスのうち『ゴルフ場行き』に乗って約30分、MBC文化村の前で下車します』と案内されていました。暫く待って、そのバスに乗ることが出来ました。
<『チャングムの誓い』のあらすじ>
『チャングムの誓い』のストーリーを簡単に説明しておきます。以前にBSで放送されましたが、現在はNHKで放映中です。台湾では、大ヒットだった『冬のソナタ』より大人気になったとされます。
このドラマの韓国語のタイトルは、『大長今』です。李氏朝鮮時代の中宗の時に、賤民から御医(国王の主治医)まで上がった実在人物、ソ・チャングム(徐長今)という一人の女性の一代記を描いたドラマです。ただし、フィクションが多いドラマの台本になっているようです。
幼い頃に親をなくしたチャングムは、宮中の宴会料理を担当していたカン・ドック夫妻に育てられ、母の遺言に従って、官女になるために宮廷に入ります。この時の可愛い子役が、印象に残りました。
好奇心旺盛で、おっちょこちょいではあるけれど、生まれつきの味覚の才能と賢さで、ハンサングン(韓尚宮[正五位の女官])として認められるまでになります。
しかし、周りの妬みを買って『カモ事件』に巻き込まれ、遠く済州島に転属されてしまいます。ところが、そこでチャングムは『医女』と出会い、彼女から医術を習って、今度は『医女』として再び宮中へ上がります。
困難や陰謀にも屈せず、医術の功績をあげ、王から絶大な信頼を受けるまでになります。紆余曲折の後、遂に中宗の『御医』(国王の主治医)になるというストーリーです。
男女差別が厳しかった時代に、賤民出身の女性が『御医』まで上りつめたのは奇跡に近いことで、それだけ人柄とともにチャングムの医術が優れていた証拠とされます。三国時代から新羅、高麗、そして朝鮮時代から今日まで、チャングムは唯一の女性主治医とされています。
以上は、『ソウルナビ情報』を参照させて頂きました。日本に招かれた女性脚本家の方が、文献調査の中で、女性と思しき『御医』を見つけ、創作意欲を掻き立てられたと、テレビ番組で話されていました。
<チャングム・テーマパーク見学>
『ソウルナビ情報』に紹介してあったように、約30分でテーマパーク前に到着しました。梨畑が広がる、山懐の片田舎でした。その梨の白い花が満開でした。
バス停からテーマパークの入口までは、300m程です。歩いても僅かな距離でした。入場料の5千ウォンは、共用のお金から支払ってもらいました。入口横の事務所で手荷物を預かっていただきましたから、身軽になって見学をすることが出来ました。日本語パンフレットも用意してありましたから、中々親切でした。
ドラマ『大長今』は、地元韓国では2003年9月から2004年の3月まで放送され、韓国内でも高視聴率を記録しました。その魅力の一つが、宮廷の衣装や遊び、宮中の料理について、ドラマの中で詳しく紹介されていることでした。これがきっかけで、韓国内に宮廷料理ブームが巻き起こりました。このことは、日本のテレビでも紹介していました。
日本語パンフレットにも記載してあったように、当時の建物、什器類をセットした場所に、ドラマ出演者の等身大の切り抜き写真がセットされ、ビデオ放映もされていました。
一通り、デジカメ撮影を終えて、テーマパークを後にしました。主な見所だけを列挙しておきます。まず、入口に当たる『宮殿の門』、王様が住む『大殿(テジョン)』、『大殿行脚と遊び場』、配膳を行う台所の『退膳間(テソンガン)』、罪人を監禁する『獄舎(オクサ)』、あずまやの『チョンジャ』、罪人取調べ場の『客舎(ケクサ)』、宮中の食材を取り扱う役所の『司オン院(サオンウォン)』、王様の食事を調理する台所の『水刺間(スラッカン)』、宮殿で使われる醤や塩辛類を保存しておく『醤庫(チャンゴ)』、先王の皇后がすむ宮殿の『大妃殿(デビジョン)』などです。
宮殿の後門の前にある川を渡ると村があり、こちらでも『大長今』の撮影セットの一部となっていました。濁り酒や健康飲料の販売なども販売されていました。
<仁川へ直行、昼食、そして第1陣帰国>
始発の議場府北部駅から、終点の仁川駅まで、1号線の全線に乗りました。1時間半ほどはかかったようです。遅い昼食は、その仁川の中華街にしました。韓国で唯一の中華街とされます。
インチョン国際空港行きのバス停が仁川駅前にありますから、中華街からは僅かの時間で行くことが出来ます。15時半頃のバスで、Kwさんご夫妻をお見送りして、3泊4日の第1陣の帰国となりました。
<東仁川散策、夕食>
中華街の中の旅館に投宿した後、夕食の前に、4人揃って東仁川市街方面の見学をしました。歩道がカラー舗装される等、市街整備がされていましたが、肝心の店舗に空き家が目立ちました。
散策と同時に、夕食のお店探しでしたが、余り、ぱっとしたお店は見付かりませんでした。結局、定食のお店に入りました。朝と同じスンドゥプチゲを注文しました。炊き込みご飯付きでした。
チャングム・テーマパークで
蘇る絵巻の里や山若葉
梨の花静まる里の緩斜面
春野菜旬を調理す水刺間(スラッカン)
連翹や若葉に譲り隠れ咲く
山茱萸の花や腰掛け仰ぎ見る
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー
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昨晩は、南大門市場からそのまま地下鉄を使って、宿の『ソウル・ビズ』に戻りました。乙支路3街駅、9番出口が目印でした。翌朝の出発です。
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午前中の目的地は、『チャングムの誓い』のロケ地見学です。地下鉄で議場府(ウィジョンプ』)まで行き、更に1駅北の議場府北部駅で下車しました。
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ギリシャの宮殿址の柱のようなものの正体は、建設途中の電車線路を支える支柱でした。北に向かって鉄道敷設が進んでいました。
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議場府北部駅で下車した後は、バスでチャングム・テーマパーク往きのバス停探しです。横断歩道を渡った幹線道路の反対側にありました。
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バスの運転手さんが、降りる場所を合図してくれました。白い花が咲いていた果樹園の横でした。梨の花でしょうか?
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果樹園に沿って歩くと、チャングムテーマーパークの入口に向かうようでした。鄙びた田舎に、いきなり出現したチャングムテーマパークのようです。
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左手に『大長今(デチャングム)の立て看板です。狭い道で、車のすれ違いが出来ませんから、トランシーバーを持った交通整理員さんがいました。
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テーマパーク見学の大型バスですと、1台がやっとの幅あの道路でした。小型車でも連れ違うのは難しいようでした。前方にオレンジ色のアーチが見えてきました。
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ここがテーマパークの入口です。MBCが経営しているようです。入場料が5千ウォンでした。入口の事務所で、荷物を預かってくれました。
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テーマパークは、ソウル中心部からは北東部に位置する片田舎です。新緑が溢れる時期ですから、ハイキングにも、好適です。
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写真入の看板には『揚州青少年演出芸術団』、『揚州農楽』等の中国語の文字があります。中国ではなく、地元の楊州(ヤンジュ)のことです。
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ここが撮影セットの入口です。現地で貰った日本語パンフレットには『大殿行脚』と記されていました。皆さんの記念撮影の場所になっていました。
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『大長今』は、朝鮮王朝時代の15世紀末から16世紀の初め頃の舞台設定です。当時の王朝の衣服が飾ってありました。ドラマで使われたものかもしれません。
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ドラマの中でも見たことがあるような女官の服です。これからも続くドラマを見る時の楽しみにもなりそうです。位によって、色やデザインも決まっていたことでしょう。
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上着の薄い色は、夏服であることを想像させてくれます。若い女官が着ていた服かもしれません。
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少し位の高い女官の服でしょうか?紫色の服が、そんな想像をさせてくれます。デザインも、他の服とは違っています。
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大殿前の広場です。医女の長今が、大長今になる教旨(四位以上の官位の指令)を貰う場面などが撮影されたようです。
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微かに『チョ・ルン・イ』の表示文字が読み取れます。『大長今』に因む創作人形でしょうか?『2006年、MBCセントラルパークで』の文字もあります。
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人形は、2組が同じ場所に飾ってありました。勝手な想像ですが、友達同士でお茶を楽しむ、プライベートタイムといった雰囲気です。
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4つ展示されていた駕籠の内、3つ紹介します。駕籠を使うのは位の高い人だけですから、王様や王妃様の駕籠も再現されているのかもしれません。
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先ほどの駕籠はオープンタイプでしたが、こちらは覆ってあります。より、位の高い人が使ったものかも知れません。ドラマを要チェックです。
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腰掛けて座ったような構造の駕籠です。武官の駕籠でしょうか?説明書も見当たりませんでしたから、想像する以外にありません。
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ここからは王様の食事を調理や配膳をした台所、水刺間(スラッカン)や、退膳間(テソンガン)等の様子や品々をご覧ください。
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ドラマの準主役、左のハンサングンと右のチェサングンです。女官の同期、最高尚宮(チェゴサングン)を争ったライバルです。
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ドラマでは、何度も見たような台所、水刺間(スラッカン)です。煉瓦で造ってある場所は、直火を使えるようです。火器の上には、細長の壷があります。
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皿に盛り上げられた作り物の果物類です。梨、蜜柑、柿などのようです。ひょっとしたら品種改良されてない、当時の物を再現したのでしょうか?
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白い首長の容器は徳利に見えます。右がお好み焼き、左が鰻の蒲焼だとすれば、鮭の肴には最高です。養父のカン・ドックの好物でしょうか?
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形はリンゴそっくりですが、色が白いので違う果物のようです。デザートとしてそのまま食したのか、料理に使われたものかも分かりません。
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食材の数々です。一番手前の籠は、玉蜀黍(トウモロコシ)、奥のまな板の上には、魚や肉類などもあります。勿論、作り物です。
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割り竹を敷いた台の上の籠には、薬膳料理に使うらしい乾燥された材料が並びます。下地の味を出すための材料かもしれません。
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