2006/04/27 - 2006/05/02
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旅人のくまさんさん
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<2006年4月29日(土)>
1泊だけした紅島とは、今日でお別れです。夜に雷鳴がとどろき、大雨が降ったようです。前線が通ったためでしょう。朝には雨は上がって、霧雨程度になっていました。
島へ渡る旅は、天候次第で日程が狂いますから、船が出ている内に戻らないと大変です。海には少し波が立っていましたが、船の航行には影響が無い程度でした。
<朝の散歩>
宿泊とは別料金で、昨晩と今朝の食事をお願いしてありました。昨晩が500円、今朝が300円程度の料金ですから、随分とお値打ちです。朝食の前に朝の散歩に出かけました。
最初に坂を下って、桟橋に向かいました。島の朝は早く、昨日の場所では、もうキムさんがお店を開いていました。冷たい霧雨模様でしたから、島の皆さんは、しっかりと着込んでいました。
キムさんのお店で、温かいコーヒーを飲んでから、北側の桟橋方面に足を伸ばし、自然保護センター横の展望台を通って、宿に戻りました。
<紅島の見所>
韓国観光公社のホームページから、紅島の観光スポットを紹介しておきます。
『紅島観光お勧めは、何と言っても紅島と近隣の奇岩を一周する海上観光。神の手によって創られたようなその絶景は人々を圧倒し、思わずため息をついてしまほど。亀岩、独立門岩、南門岩など、その岩の種類も様々で、見ているだけでも楽しくなってきます。遊覧船は2階建てで、所要時間は約2時間30分』
と、紹介されています。この海上観光は、昼食優先でパスしましたが、歩いて、陸上観光をしました。こちらの方も少し紹介しておきます。
『陸上観光には紅島海水浴場、蘭展示室、紅島灯台などがあります。(中略) 映画のワンシーンのような美しい夕日』
等の紹介がありました。
<朝一番の便で木浦への戻り>
朝の便は10時頃でした。早い時間から島巡りの遊覧船が出航していましたから、欠航になる心配はありませんでした。木浦からは、いくつかの島に立ち寄ったり、海上での小船への乗換えがありましたが、木浦港への帰りは、ノンストップでした。そのため、往きは2時間半ほど掛かりましたが、帰りは2時間程度でした。
帰りのフェリーは、往きよりも一回り大きく、座席の番号から概算しますと、1000人位が定員のようでした。船内はガラガラで、1割も乗船していませんでした。それでも、観光シーズンには満席になるのでしょう。
<木浦へ到着、昼食の後の散策>
木浦には、丁度お昼の時間に到着しました。真っ先にKTX駅まで行き、ソウルまでの切符を入手しました。今度は終点の龍山駅までの乗車です。切符が入手できたところで、駅前のお店で軽い昼食を摂りました。
昼食の後、20分ほどの時間がありましたから、自由時間にして、各自で駅前付近の散策をしました。横断歩道橋の上から写真を撮ったり、西側方面に足を伸ばしましたら、あっという間に時間が過ぎました。発車時刻が近づき、戻ったKTX駅の構内は、人で溢れていました。
<KTXでソウルへ>
KTXについて、もう少し説明しておきます。フランスのTGVをベースにしたため、座席が後ろ向きの着席や車両中央部では見ず知らずの人とのお見合い着席を余儀なくされるなど、乗り心地に、いまいちの部分があります。なお、後ろ向きの座席の場合は、割引運賃が適用されます。
このため、在来線の特急『セマウル号』のほうが安くて乗り心地がよいといった逆転現象が起きてしまいました。その影響で、当初の見通しほど在来線や高速バス等から乗客を奪ったり、新規需要が掘り起こせずに、赤字営業を余儀なくされているようです。
MuさんとYtさんがKTXのチケットを纏めて購入してくれましたが、光明駅でも『前向きの席?それとも後ろ向きの席?』と聞かれたようです。乗り心地の問題ではなく、料金の違いがあったためでしょう。今回、その事情がわかって、今回は、前向きの席を頼みました。しかし、前向きの席の方が先に売り切れていて、4人掛けと2人掛けの席との組合せになりました。
<インターネット予約の宿へ>
今回の旅行で、1泊だけはインターネット予約をしておきました。Muさんにお願いして、全員同じ宿でした。そのインターネット予約のホテルへ向かいました。宿の名前は『ソウル・ビズ』です。
『ソウル・ビズ』の最寄り駅は、2号線と3号線の乗換駅の乙支路3街(ウルチロサムガ)です。1号線からは、鐘路3街(チョンノサムガ)から1駅南となります。
9番出口から程ない距離ですが、小路の中の少し分かりにくい場所でした。日本語が出来る若いスタッフが揃っていて、チェックインは簡単に済みました。建物自体は新しくありませんが、念入りにリニューアルされていました。お湯もたっぷり出ました。
<夕食は新村で>
新村(シンチョン)では、何回か宿泊したことがあります。今回は宿に荷物を置いて、夕食のお店探しにやって来ました。若い人で賑う街です。漢江よりは北側に位置する、新村の町について紹介しておきます。
若い人で賑う理由は、学生さんたちの町であるためです。延大(ヨンデ)、梨大(イデ)、西江大(ソガンデ)、弘大(ホンデ)など、ソウルの名門大学が集まっています。
延大前の通りを中心に、レストランやカフェ、飲み屋、ナイトクラブが並び、特に週末ともなると大変なフィーバーです。学生さん達が、朝まで飲み明かす元気な街として知られています。夕方早い時間から、列が出来る店が軒を並べます。
食べきれないくらいの料理を注文して、飲み物代を除いて、1人分が日本円で500円位だったこともあります。今回も、そんなお値打ちなお店と、学生さん達のパワーを貰いに、この町にやって来ました。泊まったホテルからは、地下鉄2号線で西方面へ、乗換え無しで六つ目の駅です。
飾らないお店の一つに入り、サンギョプサル等の焼肉を注文しました。豚肉ですが、油を落とすように焼き、野菜もたっぷり出されますから、美味しくて、ヘルシーな料理だと思っています。とは言っても、なるべく野菜を中心に食べました。
座った席の後に、野菜保冷庫がありましたから、店の人に頼まれて、取り出してあげるなど、予想通りの庶民的なお店の雰囲気と、安くて美味しい料理を満喫しました。会計はYtさんが担当ですが、お値打ちに仕上がったはずです。
<リニューアルされた南大門界隈>
ソウルで見学しておきたかったのは、リニューアルされた南大門界隈です。道路の中に取り残されてしまったような南大門でしたが、付近が公園のように整備されたようでした。まず、その南大門について紹介しておきます。
『南大門(ナンデムン)』は、ソウルの城郭の正面にあり、本来は『崇礼門』(スンエムン)と呼ばれるものです。李氏朝鮮時代の太祖7年(1398年)に創建された後、世宗30年(1448年)に大きく改築されました。また、南大門という名前は、都城の南側にあったことから呼ばれたと言われています。王宮4つの正門の内、現存する二つのうちの一つで、第1号の国宝に指定されました。
以前、南大門の周りには柵が敷かれていて、ロータリーの中心までは、渡ることが出来ませんでした。しかし、今回のリニューアル工事で、門の南側に『崇礼門広場』が造成され、近づいて見学する事が出来るようになりました。2006年3月からは、実に100年ぶりに崇礼門を潜ることが出来るようになりました。ただし、この日はその門の前の扉が閉っていました。時間制限があるようです。ぐるりと回ってデジカメ写真に収めました。
<南大門市場>
私がソウルへやって来たことを一番実感するのが、南大門の活気ある市場に足を踏み入れた時です。今回も、新村での夕食の後に、市場見学にやって来ました。
今回は、南大門市場(ナンデムンシジャン)での買い物予定はありませんでしたが、雰囲気を味わうだけで満足でした。到着したのは夜の10時頃だった記憶です。
南大門市場は、東大門市場(トンデムンシジャン)程の規模ではありませんが、活気では負けていません。狭い道の中央にも、屋台が出されて、元気のいいアジュマが頑張っています。何しろ、600年の歴史を誇るとされる、ソウル最古の市場です。
キムチや海苔、高麗人参、マツタケなどの韓国食材、そしてメガネ、革製品、アクセサリー、時計、子供服、お土産、伝統工芸品等、食材を中心に何でも揃っている市場です。今回も元気を貰うことができました。
紅島で
春雷の夜半に轟く朝ぼらけ
春雨の肌に冷き島の朝
春の海刺身抱て発つ小船
木浦へ戻るフェリーの中で
島影を霞消去り旅続く
南大門で
春の闇見上て飽ぬ城の門
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー
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桟橋で帰りのフェリーを待っている間に、薄い雲が次第に低くなって、やがて霧雨になってきました。景色としては、これも変化があっていいものです。
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昨日の分で紹介した景色が続きます。昨日とは少しだけ違った、朝の景色をご覧ください。集落の朝ぼらけです。
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桟橋付近から、北側に広がる集落の撮影です。鮮魚店は民宿も兼ねていて、大勢の方が宿泊されていました。この島に渡って、私達以外の日本人は見かけませんでした。
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湾内の風景です。荒々しい岩肌が生みえと続いています。磯釣りには絶好の場所のようにも見えます。幾重にも重なった地層が観て取れる岩肌です。
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険しい岩だけの島のようですが、港近くの平地には家がひしめき合っています。民宿を兼ねている家が多いようです。
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波止場から南側方面の景色です。昨日の午後、2時間半の行程で遊覧船に乗った村井さん達は、これらの奇岩を回られたようでした。
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デジカメ写真を撮った時は、陰になって真っ暗でしたが、パソコン処理で光景が浮かび上がってきました。護岸のコンクリート壁が見えます。
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人口は500人に達しないようです。島には小学校かありませんから、中学生にもなれば、若いうちから島を離れての生活があるようです。
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島内で止まられた人たちの数が増えてきて、波止場付近は少しづつ賑やかになってきました。お土産店や簡易な飲食店も店を開きました。
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海岸から垂直に切り立った岩肌です。所々に洞窟のような岩の切れ目が見えます。今が干潮時のようです。その岩壁の根元部分まで見えています。
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見晴台からの眺望は中々でしたが、港からの眺望も、さすがです。湾内には、釣り船やフェリーボートが点々としていました。
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同行の皆さん方も、朝の時間を利用して、三々五々に島の散策です。朝食はキムさんのお母さんが用意してくれました。キムさんはその間、コーヒーのお店で頑張っていました。
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韓国の田舎巡りの旅で、いつも目にするのが集落ごとに立っているキリスト教会です。この紅島でも、十字架が聳える教会の建物を見つけました。
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紅島の全土地図です。周へんん小島や、見所の写真も添えられていました。島が括れた場所が今回の旅行地です。
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私達が泊まった島の中央部付近のアップです。島が一番括れた場所の南側です。左右に山が迫っていて、陸路で島を周遊することはできませんでした。
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島の頭部のアップです。島が一番括れた箇所が左端の位置になります。東北にもう1箇所波止場があり、その周りが集落となっています。
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民宿の1階で食事をされていた宿泊客の皆さん達です。朝食を終えて、出発のためにぞろぞろと波止場へ向かって行きました。
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工事中の桟橋です。防波堤にしては少し幅が広そうです。右手前の青い屋根の小屋が、工事用に建てられたもののようです。
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昨日は撮影しなかった湾内光景です。デジカメのズームを一杯に遣った記憶があります。波は穏やかなようですから、朝一番のフェリーは大丈夫なようです。
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立入が禁止されていた山の斜面のアップです。あちこちに白い岩が顔を覗かせています。白い柵のような物が続いていますが、土地の境界線でしょうか。
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朝一番のフェリーの出航までは少し時間がありましたから、北側の港にも足を運びました。この日も、こちら側は閑散としていました。
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島に到着した昨日、この坂を下って、右に折れた場所で昼食を摂りました。人影も全く見えませんでしたから、坂を下るのは止めにしました。
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赤色に塗られた建物です。一際目だっていました。展望レストランか、民宿のようです。
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高台からの島の光景です。接岸したフェリーのほかに小船が湾内に点在していました。朝早くから釣りを楽しんでいる小船もありそうです。
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葉の形、花の形から見て、野苺でしょうか。今回の旅行では見学の機会がありませんでしたが、紅島は自然保護区として草木類、鳥類などが豊富なようです。
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菜の花のアップです。張るには欠かせない花ですが、GWの時期は、残念ながら盛りを過ぎています。野草のカラスノエンドウの紫色の花も見えます。
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見晴台からの桟橋光景です。これで、この場所からは3度は見学したことになります。フェリーが2隻接岸しています。
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一通り島を見学して、民宿に戻ってきました。朝食も宿で用意していただくよう頼んでありました。全員揃って、土間での食事でした。これも風情があります。
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島の散策を終え、朝食も済んだ皆さん方です。1泊しただけの紅島の民宿ですが、何かしら名残惜しさと郷愁も漂ってきます。
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屋根に重点を置いた風景写真です。どの家にも青色の大きなタンクが上がっていました。島の生活で一番重要な飲料水が蓄えられているタンクです。
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