2007/06/01 - 2007/06/10
11743位(同エリア16406件中)
きっちーさん
「今日こそシャンプー買わなくちゃ!」
パリ3日目。
そんな決心を胸に、石鹸で頭を洗い、朝から乾布摩擦をしている自分がイヤです。
ひーん、お風呂はいりたいよう〜。
土日だったせいか、昨日おとといと、ご近所のお店が開いておらず。
『足りないものは現地で購入』という、いつもの旅スタイルが通じません。
ああ、中国が恋しい・・。
ヨーロッパはワタシには向かないぜ、しょぼん。
今日は月曜日だから、お店もきっと開いているよね。
シャンプー買わなくちゃ。
銀行にも行かなくちゃ。
風呂なしトイレなしの安宿を取ってしまったが為の、このパリ生活。
ありえないし。
早くリヨンへ行かないと。
リヨンへ行けば、スダちゃんがちゃんとしたホテルをとっといてくれてるし、こぉーんなサヴァイバーな生活せずにすむぜ、とっつあん。←ルパン風に
今日入れて2日。
がんばろ。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
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-
ふだんは、いつまでた〜っても布団から出ないのですが、今日は早起き!
だって、ルーヴル行くんだもん!
まだ、開いていないと分かっていても、8時にはルーヴル美術館へ。
いやーん!
ホンモノっ!!
おっきいなー。
広場を宮殿が囲むスタイルは、どこかローマのヴァチカンに似ています。
噴水もあるし。
やばい。
まだ入ってもいないのに、どきどきしてきちゃった。
早い時間なのでルーヴル宮前は、観光客らしきカップルと、出勤してくる美術館の職員さんの姿しかありません。
ガラスのピラミッド入口も、ならんでいる人はナシ。 -
行列もまだできなさそうだし、そこいらを歩いてみることにします。
ルーヴル宮の通りを隔てた向かいには、カルーゼル凱旋門。
その向こうには、ず〜っと遠くまでチュイルリー公園が見渡せます。
朝もはよから、老いも若きもジョギング友の会のみなさんが、えらく走ってます。
まじめだなー。
このあと仕事とかって疲れないかな。
それにしても、こういうジョギングしやすい場所があるのは、ウラヤマシイ。 -
公園を6〜7分歩くと、そこはオランジェリー美術館。
まだ開いてませんが。
あとでこよう。
ルーヴル→オランジェリーは、地下鉄で移動するより歩いた方が、はやそうです。
さて、オープン15分ほど前にルーヴル宮へ戻ると、7〜8人の列ができています。
もう並んでも良さそうなので、ご夫婦らしき欧米アベックの後ろにつきます。
すると、わたしの顔をしげしげと眺めた奥さんが、だんなが背負っている、リュックサックのジッパーをすばやく閉めます。
(このような行動を、他の人にも2回ほどやられます)
感じワルー。
どうせ怪しいアジア人ですよ。傷つくなあ・・。
気分を害していると、天気まで悪くなってきました。
さきほどまで、薄く雲がかかっていただけだったのが、黒い雨雲が頭上を覆っていきます。
やばい、開館まであと15分!
もってくれ〜。 -
願いもむなしく、ぱらぱら雨が落ちてきます。
こーいう時に限って、宿に折りたたみ傘を忘れてきちゃうんですよね、オレの馬鹿。
すかさず、傘売りの人が行列に寄って来ます。
む〜。
あと10分かそこらだし、小降りだし、買うのは控えよう。
傘2本もいらないし。
お金、今ないんだよね。
これが致命的な判断ミス。
ややすると、雨は本降り傾向に。
うっわ、しまった。
買っときゃ良かった。
持っている人が次々に傘を広げるなか、あたりを見渡しますが、傘売りの人の姿はすでにありません。
カムバーックゥ!
あと5分!
辛抱、我慢・・・できない。
はやく開けてくれー。
ガラスのピラミッドの前にはガードマンと訓練犬が待機し始め、いまにも扉を開けてくれそうなんですが・・。
まだダメ?
ふいに黒人の守衛さんが、声をかけてきます。
理解できずに、
「?」
という顔をしていると、後ろにいたカップルが、さっさと隣にできたロープへ移動していきます。
お、先に入れてくれようとしたのか。
いい人だ!
ちょっとそこのカップル、わたしが先に声かけられたんだよっ。
一番のりでルーヴル美術館に入場できる、貴重な(?)機会を逃してしまいましたが、守衛さんの好意で3番目に並びます。
雨やんでくれないかしら・・。
強まってくる雨に危機感を感じ始めたそのとき、気がつくと、頭に雨があたっていません。
うしろから低い男の人の声がしており、その人が傘を差し掛けてくれているようです。
偶然か?好意か?
まよいながらも、雨宿りさせてもらっていると、わりこみした先ほどのカップルもちゃっかり、
「メルシー」
とかいって、入り込んできます。おいおい。
1つの傘に、おとなが4人・・。
さすがに悪いと思って、少し場所をずれると、傘もあとをついてきます。
偶然ではなく、傘代ケチって濡れているワタシを、入れてくれているのです!
誰だか分からないけど。
やさーしいー。
ようやくオープンの時間となり、カップルが小走りにセキュリティー・ゲートへ小走りに駆け込んでいきます。
「メルシーボクー、ムシュー」
振り返ってお礼を言うと・・。
おわっ。
頭の位置が高い。
さすが、外人さん。(『ガイジン』はアナタ)
ひょろりとした小顔の男性が、にっこり微笑んでくれます。
うーん、どこの国でも感じの良い人と、そーでもない人がいるもんだ。
このムッシュは、いいヒト! -
ピラミッドのエスカレーターを降り、地下の入場ゲートで昨日オルセーで購入した『ミュージアム・パス』に、日付スタンプを貰います。
あとはひたすらルーブル宮の、ひと気のない回廊を・・・『走ってはいけません』とは書かれてはいませんが、いちおう気を使って競歩で、『モナリザ・ルーム』へ急ぎます!
ひゃー!
わたしいまルーヴルにいるんだなーっ!
階段を駆け上がると、そこはイタリア絵画のフロア。
左手に目をやると・・おや。
この壁画は・・。 -
みなさん、おわかりになりますか?
-
これで、わかった方も多いはず。
そう!
ボッテチェリなんです。 -
ボッテチェリの『生』を見たのは、フィレンツェのウフィッツィー美術館でした。
それまでは、ボッテチェリの絵ってオバチャンが好む安っちい絵柄ぽくて、好きじゃなかったんですけど。
実物を見た瞬間に惚れました。
雰囲気があるんですよ、すごく。
こうやって壁画で見るといっそう、それを感じます。 -
いよいよ、モナリザ・ルームへ。
さすがに、ルーヴルの人気ナンバー・ワン!
あっちゃこっちゃに『モナリザはこちらでございまーす』の案内がでています。
モナリザがあるのは、2Fデゥノン翼『イタリア絵画』スペースの一室。
写真をお見せできなくて、と〜っても!残念なんですが。
ぜひぜひ実物を、生でご覧ください!
監視の目が厳しいうえに、開館してすぐなので、人垣もないし・・。
どさくさまぎれに、1枚だけ撮ってみたかったんですが、断念。
派手ではないのですが、見飽きない不思議な絵画でした。
レオナルド・ダ・ヴィンチが大切にしてたんだなあというのがよく分かります。
それなりに大きいサイズなんです。
ずっと持ち歩いていたそうですから、特別だったんでしょうね。
モナリザだけでなく、2階のイタリア絵画の展示はすべて、ノー・フラッシュであっても撮影禁止です。
3Fリシュリュウ・シュリー翼のフランス絵画は、撮影可のところをみると、多少気を使ってるのかなあ?
しかし、壮観です。
ラファエロなんか、その他の絵と一緒に、廊下にフツーに展示されていて、気づかないで通り過ぎてる人も大勢いました。
もったいない。 -
イタリア絵画は撮影禁止ですが、その上の階、『フランス絵画』は撮影オーケイ。
-
なにゆえ?
すっげー量のイタリア絵画ですから、こんだけこっちへ来ているとなると、イタリアとの関係もあるだろうし、『大事にすべし』と通達がでているのかも。
自国のはいいのか・・。
しかし、遠慮はしないわよ。
ほほほ。
撮りまくり。
横浜にも来た、『トルコの浴場』。 -
いやあ、こんなに撮らして貰っちゃって、嬉しいなー。
-
気に入った絵画は、見るだけじゃなくて、記念にカメラに納めておきたいのが、観光客ゴコロ。
-
フラッシュはたいておりません。
そこらへんは『マナーも一緒に携帯しましょう』の心意気。 -
もう、この絵とおんなし。
目を血走らせて、歩いておりました。
ああ、生きてて良かった。
死ぬなら絶対こういうトコ、希望。 -
メタ惚れの絵画コーナーを終え、気の向くまま進みます。
オルセー美術館と異なり、複雑なつくりのルーヴル宮は、歩いてるウチに自分がどこにいるんだか分からなくなってしまいます。
途中でパンフレットでまわるのは諦めて、てきとーに。
そして、アフロディテ発見!
(ローマ神話ではヴィーナス)
かなり大きいので、みなさんドーナッツ型に取り囲んでシャッターを押しています。
わたしも一枚。
アラ、ぶれちゃった。 -
1F『メソポタミア美術』。
なんか以前は、『チグリス・ユーフラテス文明』って教わった気が・・。
メソポタミアはギリシャ語で『複数の河の間』の意。
イラクで出土したものが多く展示されています。
鮮やかに色が残っており、とってもきれいです。 -
ホルサバードの中庭。
飛牛(サルゴン二世の宮殿) -
大きさがわかりますか?
こういう遺跡の多くがイラクにあるわけです。
こんなデカイの持ち出しちゃってるなんて、クオリティーが高いほど「ひどいなー」と思っちゃいます。
本来なら平和なイラクへ観光客が訪れて、この地で花開いた多くの歴史・遺跡に触れ、その土地で暮らす人たちと交流できる、そんな環境が望ましいなと思います。
現実には『9.11テロ』とかかわりのないイラクを、『大量破壊兵器』を理由にアメリカは侵略し、その侵略戦争に自衛隊の派兵協力で、日本は完全に共犯関係を結んでしまいました。
アフガニスタンに続いて、イラクでも劣化ウラン弾が使用され、おそらくこの先も放射能被害が続くでしょう。
放射能を恐れる人は、イラクを忌避するでしょうし、そこに生活基盤をおいている人たちは逃げようもありません。
日本もアメリカも、イラクに民主主義と平和をもたらす闘いをした、といえるのでしょうか。
『大量破壊兵器』を理由にするなら、まさにアメリカは世界トップの保有国でしょう。
ブッシュの「戦闘終結宣言」以降も自民・公明政権は、イラクへの自衛隊の増員を続けています。
それは、遺跡を海外へ持ちだすことより、残酷な行為ではないでしょうか。
すくなくともフランスは、イラク侵略開始の前夜、アメリカ支持を繰り返した小泉首相を含め各国をまわり、戦争回避の説得をおこないました。
政治家が義務教育レベルで日本国憲法を理解しているのならば、反戦を『説得』されるなんて、本来ありえません。
中東の遺跡は、本当に美しいと思います。
世界史でならった『4大文明』の、まさに一角を担うのにふさわしい芸術作品が残されています。
ヨーロッパより距離的に近い、その発祥の地へ旅できないのは、おかしいよなあ〜。 -
アパダナの大斗。
4トラでは『世界征服』というキャッチフレーズをよくみかけます。
わたしは、一方的に世界は征服する関係じゃなくて、そこで暮らしてる人たちと仲良く、尊重しあえる関係をつくれる旅をしたいと思っています。
馬鹿にしたり見下した態度って、言葉通じなくても分かります。
旅先で親切にしてくれる人っていうのは(朝の傘のおじさんもそうですけど)、相手を知らない人であっても大切にできる、器のでか〜い人だと思います。
自分でしたら、雨のなか3人も傘に入れたりいたしません(小者)!
かっこいい大人になるのは、日々精進です。 -
楽しみにしていた、『エジプト美術』。
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黒光りする神様たちが、ずら〜っとならんでいます。
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エジプト美術の見どころは、いきいきとした表現。
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「こんな人がいたんだ」と、映像でみているような気がしてきます。
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きれーなお姉さんや。
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あたたかい雰囲気の立像。
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ユニセックスな表情。
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こうして作品として残された人は僅かでしょうが、何百年、何千年もまえに生きた人に向かい合うって、スゴイことです。
-
なんか、お雛さまみたい・・。
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棺もそれぞれ個性豊かなものが、ならべられています。
フランスがエジプトで発掘やっていたのは、知られていますが・・。
いくつもってきたんだ。 -
彩色が鮮明に残っています。
かなり立体的に彫られてるんですよ。 -
ミイラもけっこうありました。
これは欠損もなく、副葬品とセットでみられます。
まさか展示されるとは思ってなかったろうなー。 -
ファラオには背の高いことが求められたと聞いていますが。
どうですか?
うしろに写っている現代女性より、背丈はありそう。
このミイラがファラオなのかは、解説が読めないので分かりませんが、けっこう身長はあるようです。 -
エジプトの様式は他の地域にも、伝播していきます。
各地で似ているけど個性をもったスタイルで、死者を弔っていました。 -
ピラミッドはファラオの墓としての機能ではなく、公共事業の一面があったことが指摘されています。
つっても、あんなの建てるのはごく一部で、死者を偲ぶ素朴な板絵に足がとまります。 -
けっこう若い姿絵が多いのですが、平均寿命はいくつくらいだったんだろう?
若い頃を描いているとは思いにくいし。 -
まだ小学生くらいでしょうか。
こうやって残したくらいだから、悲しかったんだろうなあ。 -
こうやって使われていました。
子ども多いなあ。
死亡率は高かったんでしょうか。 -
ほかにも不思議な棺おけ。
エジプトと中東のドッキングみたい・・。 -
マトリョーシカかっ。
こんなデカイもの、ふざけてつくったわけじゃないだろうけど。
どこかユーモラス。 -
ルーブル美術館の地下にも、遺跡が!
城壁かな?
未公開のスペースもあり、かなり規模の大きな石組みが続いています。 -
一通り見れたかな?
足がイタイ〜・・・。 -
3日いられるな、3日!
ヘトヘトになっても、がめついのでまだ進みます。
こんどは『アフリカ・アジア・オセアニア・アメリカ美術部』へGOGO。
最近アフリカン・ムービーに凝ってまして。
アフリカをテーマにして最近面白かった映画、勝手にベスト3!
1位母たちの村
1位ホテル・ルワンダ
1位ダーウィンの悪夢 -
同列1位か、てきとーなランキングだよな。
と、つっこまないように。
どれも面白いのでお勧めです。
母たちの村は、『女性器切除』を鋭く批判すると同時に、フェミニズムっていうのは男性をも縛る、社会の慣習から人間の尊厳を獲得する運動なんだ、というのが主人公のコレさんを通じて見えてきます。
ホテル・ルワンダ。
免罪符のようにジャン・レノがでてくるのが気になりますが。
1994年、ルワンダでくすぶっていたツチ・フツ部族間の対立が、アジテーションによって虐殺のるつぼとなります。
次々と逃げ出す特権階級の白人達。
(同情的な態度と裏腹に、脱出時に女性を置き去りにするジャーナリスト、ホアキン・フェニックスの演技がリアルでグー)
迫りくる死を待つ、現地の人々。
部族の壁だけでなく、人種の壁をも崩そうとする意欲作です。
HPはコチラ
http://www.hotelrwanda.jp/story/index.html -
ダーウィンの悪夢。
『ナイルパーチ(白スズキ)』が産業の中心になったことから、貧困を固定化させる社会構造が出現します。
水俣病などの公害を連想させる経営に、内戦を激化させる武器商人がからみ、ヨーロッパや日本も含めた輸入国の後押し。
政官民一体となって推し進められ、個々の努力では打開策の見えない、悲惨な現状が淡々と浮き彫りにされていきます。
背筋が寒くなるような痛烈なドキュメンタリーです。
下手なホラー映画なんか足元にも及ばない感じでした。
ホームページはこちら→http://www.darwin-movie.jp/
ベンキョー不足で、アフリカというのは・・・
?植民地支配の影響から生まれた貧困が、克服できずにいる。
?上記の理由から、部族対立があおられ、争いが発生しやすい。
?厳しい気候で作物の育成が難しく、慢性的に食糧不足。
という程度の不見識だったのですが。
ひとくちにアフリカといっても54カ国あり、場所にもよるのでしょうが、このタンザニアでは海外へ食糧を輸出しています(ナイルパーチは問題アリですが)。
問題は貧困を生む社会構造であって、アフリカそのものの生産力はきちんと存在している。
よく考えると当たり前なのですが、小学生の頃から、
『アフリカは貧しく、水も薬も食料も無い。日本に生まれて幸せなキミは、募金しろ募金しろ・・』
が刷り込まれていて、
『どういう理由でその状況が継続され、改善されないのか?』
に思い至らなかったことに、愕然としました。
すごくコワイですが、考えさせられる最高のドキュメンタリーです。
アフリカに少しでも興味がある人は、絶対観て欲しい作品。
このルーヴルで出合ったアフリカン・アートも、ちょっとコワイのだけど、惹きつけられる作品がたくさんありました。 -
この、アフリカ・アジア・オセアニア・アメリカ美術部の展示品は、『ケ・ブランリー美術館』の所有と知り、ぜったい行こうと心に決めます!
アフリカン・アートを日本で見るのはむずかしいですから。
でもその前に、オランジェリーへ行かなきゃね!
ルーヴル美術館をでると、すでに正午をまわっています。
雨はあがり、強い湿気と蒸し暑い空気。
チュイルリー公園の玉砂利を踏み、オランジェリー美術館へ足を向けます。 -
南米のネイティブ・アメリカンの遺跡。
インカ、アステカ、マヤ・・・。
モアイもありましたー!
みんな一緒に写真とってました(笑)。
眼球がはまっている本来のモアイはおっかないですが、仮面のような現在のモアイは愛嬌があって人気者です。 -
NEXT旅行記は・・・。
おらおら、オランジェリー美術館!(ちょっとベタ)
意外とハコがちっちゃい?
ルーヴルとくらべるとそんな印象もありますが、印象派の底力を見せつけられます。
そして、パリで最大のピンチが訪れます!
カンベンしてよ、バンカ〜ぁ。
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この旅行記へのコメント (11)
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- ぺこっちさん 2009/11/20 12:42:54
- アフリカ関連の映画
- きっちーさん、初めまして。
きっちーさんの旅行記を楽しく拝見しております。
(まだ途中ですが)
アフリカ関連の映画ということで、「ホテル・ルワンダ」が
出てきたので、コメントしてみました。
私も、ちょうど先日この映画のDVDを観まして、非常にショックを受け
もっと早く観るべきだったと思っています。
日ごろ、何気なく見ている世界のニュースなどへの見方も変わりました。
自分の身の回りに、こういう映画に興味を示す人がいない為
きっちーさんの文章を読んでとても嬉しかったです。
おすすめの他の2作品は私は観たことないので、観たいと思います。
私がこんなこと書くのも僭越ですが、もし観られていないようでしたら
「ジプシー・キャラバン」という映画をおすすめします。
多分、きっちーさんだったら、おもしろいと思ってくださるはず。
それから、私もマグリットが大好きです!
パリに行って、芸術鑑賞三昧。うらやましい限りです★
- きっちーさん からの返信 2009/11/20 16:13:18
- RE: アフリカ関連の映画
- ぺこっち様
旅人がグダグダのため、あまり芸術が香ってこないフランス旅行記ですが、楽しんで頂けておりましたら嬉しいです。
ご覧頂きまして、ありがとうございます!
『ホテル・ルワンダ』は、このフランス旅行にちょこっと関係ありまして。
パリではピカソを含めて、植民地時代の名残が深いためか、フランスでアフリカ美術を目にする機会が多く、また芸術家たちもアフリカに寄せる関心が日本よりも高く感じました。
それに影響されて、アフリカをテーマにした映画を見るようになりました。
日本でアフリカというと、ひとつの国というイメージなってしまっていて、「アジア」にたくさんの国があるように、「アフリカ」も地域を表す言葉でしかないという認識が薄いように反省しました。
ぺっこちさんと同じく、私もツタヤでレンタルして観たんですが、やはり問題解決の究極は、地元の人のイニシアチブがないとどうしようもないこと、また、手を貸すといっても現場での他国の協力は、命がかかると宗教者や軍隊ですらふんばりきれない現実をよく描いていて、衝撃を受けました。
本当に、良い映画だと思います。
心を動かす作品はテーマが重苦しいものでも、また観たいと思わせてくれます。
アカデミー賞とか関係なく、いろんな人に観てもらいたいと思います。
「ジプシー・キャラバン」、さっそく探してみますね。
ありがとうございます。
楽しみです。
- きっちーさん からの返信 2009/11/24 13:37:00
- ジプシー・キャラバン
- ぺこっち様
ジプシー・キャラバン観ましたよー!
「俺はこの歳で、家族を養っている!」と胸を張っていたニコラエおじいちゃんが亡くなったシーンでは、ガン泣きしてしまいました。
夜明けまで追悼のヴァイオリンを奏でつづけるメンバーの姿も、解説など一切なくても胸に迫りました。
最初にタイトルをうかがった時には、「ジプシー(エジプシャンの変化)じゃなくて、ロマっていうべきじゃない?」と多少疑問を感じたのですが、実際に観たら『ジプシー』という偏見を打ち破る意味だったことを知り、恥ずかしくなりました。
彼/彼女たちの苦難の歴史(ジョニー・デップが少しだけ触れていました)は、以前本で読んだことがありましたが、国も言語もユーラシア大陸にまたがって在住する地域の広さや、ネットワークを、映画の中では個人の背景として丁寧に描いており、非常に衝撃を受けました。
また、多かれ少なかれロマであることで受ける不利益を、丸飲みしつつ、けれど抑えきれない傷や痛みが、ミュージシャンたちひとりひとりの音楽に染み出していて、ものすごく心を揺さぶられます。
音楽映画としても、素晴らしいと思います。
素敵な映画を紹介していただきまして、ありがとうございました。
- ぺこっちさん からの返信 2009/11/25 10:20:28
- RE: ジプシー・キャラバン
- きっちーさん、早速観て下さったんですね!
私もニコラエおじいさんが亡くなった時には大泣きでした。
そして、悲しみの中、演奏を続けるメンバーの姿に更に泣けました。
私は単純に、民族音楽や踊りに興味があって、この映画を観たのですが、
今までほとんど知ることがなかったロマの人たちの歴史や現在の状況などを
少しでも学ぶことができ、非常に勉強になったと共に、強烈な印象を
受けました。
きっちーさんの旅行記からもいろいろと学んでおります。
これからもお互い旅行や映画などで、たくさんの文化に触れていかれると
いいですね(^^v またいろいろと教えて下さい♪
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2009/11/30 22:19:23
- 映画
- ジョニー・デップといえば、ジュリエット・ビノシュのショコラでしたか?
映画好きですが、社会派よりエンターテインメント志向です。
こんなワタシでも、いつも世界の不公平さに腹立ってますが、最近の立腹ネタは「低価格ジーンズ」です(幾ら安いといっても、原価がタダである筈はないし)。
話によると、製造工場の労働環境は想像できないくらいくらい過酷で悲惨だそうです。
安いことだけを取り上げている一部マスコミはスポンサーに配慮するせいか、背後にある構造的害悪に見て見ぬふりしていることに、むしょうに腹が立つのです。
ちなみに最近見た最低映画は「2012」です。
ノアの方舟という手垢が付いた様なネタなのですが。
人類から選抜されたヒトと金持ちを中国奥地に建造した箱船に乗せるのです。
ところが洪水が予想以上に早く到達することが判り、一部の人間だけ乗せて逃げようとするのですが、若い学者(オバマの演説をイメージしている)の説得で残りの人々を再収容することになります。
ここでツッコミ。
大多数の人類を見殺しにしておいて、今更ヒューマニズムも無いだろうに!
オマケに、その奴らはカネで乗船券を買った腐りきった連中や「実力者」連中なんだから、見殺しにしたとしても良心は痛まない筈だろう!
アメリカ映画はアホばかり出てきますがCGは良くできていました。
- きっちーさん からの返信 2009/11/30 23:01:32
- ショコラは危険な映画です・・
- 観ると、翌日確実にチョコが口の中に・・。呪いじゃ〜・・・(笑)。
『ショコラ』と『フロム・ヘル』は、ジョニー・デップの2大好きな映画ですv(ショコラはジョニーよか、ジュリエット・ビノシュが好きですが)
最近は多少かわったようですが、ジョニー・デップは痛みを伴う人間像が演じる基準のひとつのように感じます。
『ギルバート・グレイブ』や『ブレイブ』のように、自分の力では変えようもなく、簡単な出口のない人の痛みを、時々ハッとするようなカタチで表現しているのに共感がもてます。
とはいえ、ストーリーが面白くないと、どうしようもないんで彼の場合、作品的にはかなりビミョーなのも多いですが、カッコイイからアート系ってことでアリです(笑)。
低価格ジーンズは、師匠のおっしゃるとおりだと思います。
インドやベトナムなど渡り歩いて、他国の労働力を低賃金で買い叩いてヨシとするやり方は、フェアトレード(公平貿易)が叫ばれるいま、明らかに時代錯誤な方向を向いているように感じます。
いずれ、ダメになると思いますよ。
でも、そこで働いている人たちに現状は、やはり知らせていかないとマズイと思います。
児童労働を批判した、マイケル・ムーアが取材していたナイキの工場のような状態だったら、それこそ人権委員会で問題にされるべきだと思います。
まだ観ていないのですが、お話を聞くと「2012」って、まさにアメリカらしいような映画ですね。
出演者ジョン・キューザックの『アイデンティティー』という、サイコ・サスペンスはすっごく好きなんですけど、「2010」は「ダヴィンチ・コード」なみに興味ないですね(笑)。
-
- ジェームズ・ボンドさん 2007/07/13 22:47:06
- モナリザ撮影禁止?
- 私が行った時、モナリザはアイドル撮影会状態でしたが。
モナリザを初めて見た時は「1万円札の原画を見た様な感動」を持ちました。
その他、ルーブルでは「美術の教科書に載っていた作品の現物が、いっぱい有る」に感激!!
ちなみにワタシは「募金」が嫌いで、街で募金活動やっているヤツを見たら「てめぇら、そんなヒマが有ったらバイトでもやって、その稼ぎを寄付せんかい!」などと怒鳴りたくなる衝動に駆られます。
- きっちーさん からの返信 2007/07/13 23:15:16
- RE: モナリザ撮影禁止?
- ジェームズ・ボンドさん、こんばんは!
すごかったですよ。
ガードマン多すぎで・・。
なんでしょうね、厳しかったです。
カメラを手に持っているだけで、どかされていた人がいました。
『1万円札の原画を見た様な感動』(笑)
それすっごくわかります!!
ロープ張られて近づけないし、あまり見たことありすぎて、本物なのかポスターなのか一瞬混乱しそうです。
私がみていたときは見物人は4〜5人だったので、しつっこく真ん中で粘りました。←メーワク
ここまで来たからには1枚とって帰ろうと思ってましたが、ごっつい警備の人たちにビビッてやめました。
『街で募金活動やっているヒマが有ったらバイトでもやって、その稼ぎを寄付』
・・・そう言われてみると、確かにそれも建設的で良いような・・。
あきらかに募金詐欺の人たちを、新宿を歩いていると時々見かけたりするので、はっきりバックが(ヤクザみたい)わかる団体しか募金はしません。
でも、高校生とかがやっているのは、募金を必要とする人たちのためになるのと同時に、やってる子達も募金をしてくれる人と身近で接するのは、大事な体験だと思うので、それはそれでいーんじゃないかなあと思います。
大義名分を持って街へ出て、ふだん知り合えないような世代や考え方の人たちに、安全に接触できる機会にもなりますし。
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2007/07/20 21:59:59
- RE: モナリザ撮影禁止?
- 街頭募金は啓蒙活動としては意味があるのでしょうが(インターネットがあるのだから、せめて収支決算をやるべきでしょう)
ワタシは、募金や署名は絶対にやりません。
いわゆる「市民運動」というのは自然発生したモノは皆無で、上部組織(中核派から統一教会まで)の隠れ蓑であるのが実態ですからね。
さて、九月にオランジェリーに行く事に決めました。
ところがパスポートの残りが少なくて再申請する事にしました。
申請書の自署欄が、そのままパスポートに転写されるので、ペン持参で旅券事務所に。
事務所で、納得のゆくサインが書けるまで申請書に署名を続け、やっと書けたと思ったら記事欄を記入ミス。
またサインを続けました。
結局、書いた申請書が39枚。
- きっちーさん からの返信 2007/07/22 17:42:55
- RE: モナリザ撮影禁止?
- ジェームズ・ボンドさん、どうもです!
そういわれればそうですよねー!
街頭募金って匿名性が強いから、募金しても忘れちゃって、決済とかしてるのかは・・・考えたことなかったなー。
北朝鮮の拉致事件が公けになって、一時期ものすごいバッシングが起こったじゃないですか。まあ、いまも風当たりは強いですけど。
そのときに、北朝鮮で列車事故がおこって、近所の小学生に被害にあって、園子たちに対する募金を、高校生が新宿駅でやってたんですよ。
カンドーしちゃいました。
毎日テレ朝なんかで、「北朝鮮は最悪」系の報道がバシバシやってたときに、それでも大変な目にあった人たちに手を差し伸べるんだっていうのが伝わってきて、「だれかに、からまれるかもしんないのに、勇気あるなー」って。
ふだんは小銭ですけど、そん時は札入れました(ワタシ大物)。
あの募金だけは、騙されてもイイナって思いました。
ああゆう、反骨精神っていうか、怖い状況に逆らっても、人を大切にできる度胸のあるヒトは尊敬しちゃいます。
署名は、中華街のお店いたとき以外では、労働組合に必ず入ってるので、もう死ぬほどさせられてるっていうか(笑)、年間行事ですよね〜。
夏は、反核。
春は、増税反対。
オールシーズン、どっかのリストラ裁判の支援署名。
みたいなー(笑)。
もはや、同じのを毎年書くこともある意味快感かも?
オランジェリー、楽しみですね。
なんか、ユーロ高でキツイので、旅行者向けの割引はガンガン使ったほうが良いと思います!
ヨーロッパは恐ろしいっス。
ボンドさんは、英語でサインですか?
申請書39枚は、やりすぎでは・・・。
どんだけこったんですか。
窓口の人が怯えてたんじゃ(笑)?
さすが!大物スパイっ!!
- ジェームズ・ボンドさん からの返信 2007/07/26 00:54:54
- RE: モナリザ撮影禁止?
- サインは漢字です、ひらかなでも良いそうですが。
事務所の片隅にある机に座って、ひたすらサインやってる姿は異質だったと思いますが、出来上がりが楽しみ。
昔「署名指印するなら指が十本あるから10人分やなぁ、あっ、足の指があるから20人か」などとホザいたヤツがいましたが。
また「労働者?労務者やろ!市民?タダの住民やろ!エラそうに」と言われた事が有りましたっけ。
でもユーロ高は狂乱状態ですね。
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