2007/06/01 - 2007/06/10
10909位(同エリア16392件中)
きっちーさん
フランス、パリ。
芸術の都という呼称は、たしかにピッタリに思えます。
オルセー美術館に、大大大満足で!
次の美術館を目指します。
ギメ東洋美術館。
宗教はまったく信じておらんのですが、宗教美術はその宗派の皆さんが権威づけに総力を挙げて創られるもの。
信仰とはまったく無縁ですが、信じている対象へむけて気合いを入れた作品には、心をうたれます。
そんなわけで、けっこう楽しみにしてたりして。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
PR
-
メトロ9号線。
Lena駅をあがると目の前が、ギメ東洋美術館。
パリの美術館は、フラッグが看板代わり。 -
よくガイドブックに紹介される、明るいエントランス。
吹き抜けになっているので、広く感じます。 -
EUの中心部で『東洋美術』っていうのも、かなりマニアックなのか、館内はガラガラ。
ゆったりまわれます。 -
おなじみのクメール族による仏教・ヒンドゥー教の石像群。
なんかこう、ポチャッとした唇や、両性的な甘い雰囲気が素敵です。 -
フォートラでも大人気の、カンボジアのアンコールワットですが、クメールの遺跡はタイにもあります。
ちなみにアンコールワットとは「アンコール=都」の地に立つ「ワット=寺院」という意味。
15世紀、アンコール王朝が衰退と共に、クメールの遺産は放棄され密林へ消えました。 -
19世紀フランス人による再発見で、クメール文化は一躍世界に知られます。
-
中国の兵馬俑も背中から足の裏まで精緻な描写がされていましたが、ホラ。
こっちもスゴイっすよ。
こまい! -
こちらはもう少し時代が若そうだし、もっと南方の顔かしら。
ユーモアラスな表情。 -
これらは、当初リヨンの宗教美術館で展示されていたコレクションで、パリへ移されました。
しっかし、よくまあこんだけかき集めたものだのう。 -
世界の宗教の研究で世界一周した(ウラヤマシイ)、エミール・ギメのコレクションだそうですが、どうやって持ち帰ったのか・・。
-
写真だと大きさが分からないのですが、かなり大物がゴロンゴロンしてるんですよー。
おいおい。
やっちゃったんじゃないの?
やっちゃったよなあー、コレ。 -
既視感に足元がふらつきます。
ロンドンの大英博物館と非常にパラレルな光景。
生まれてはじめて行った『外国』は、イギリスだったのでよけい印象深く憶えているのかもしれません。
現在も戦闘が終結したとはいえないイラクの地に、アメリカにくっついて、日本やイギリスは軍隊を送りましたが、そのイラクやアフガニスタンなど中東の遺跡が、そっくり移築されたように、大英博物館で展示されているのです。
フセイン政権は、良い政権とはいえなかったようですが、殺人で解決するという選択肢は正当化できないと思います。
他国の兵士と市民が殺し殺される状況をうみ、なおかつ現地の遺跡が荒廃するような環境をつくっておいて、よくこんな大量に展示できるよな、と気分が悪くなった記憶があります。
小泉さんは、真っ先にイラク攻撃への支持を表明したし。
ひどいよなあ。
そんなのに税金払うの、ヤダよなあ。
兵役拒否のように、イラク派兵への税金拒否とか出来ないかなあ。
『メソポタミア文明(イラン・イラク出土)』こう表示された、古代の美しい遺跡をみるたびに、複雑な気持ちになります。
時代を経て生活スタイルは変化しても、人々の営みが今もあるはずの地。
イラク侵略の手助けする日本政府を、日本のパスポート持って歩いてると支持していると、現地の人に思われてんだろうなあ〜。
やだなあ〜。
フランスやドイツは、アメリカを支持した日本・イギリス政府と異なり、イラク派兵・攻撃反対の論陣の先頭に立ちました。
その姿勢は、イラクへの侵略に反対する人達に、共感を持って受けとめられたと思います。
雇用問題で失脚したドヴィルパンさんも、あの時はイラク攻撃を食い止めるために、世界中で説得をやってたし。
あの姿勢は、ものすご〜く評価するんですが。
そんな国でも、こんな集めちゃうんですね〜。
まあ、フランスの植民地経営の歴史を考えれば、不思議ではないのかもしれませんが。
やはり、現地の遺跡は現地で展示したほうが、国だけでなく地元の地域経済にもプラスになるし、できれば戻して欲しいなーと、思ってしまいます。
アジアや中東の美術を紹介するのは、今の時代とても重要なことだと思います。
が、ぶっちゃけ、展示してないのは返すか、現地へ無料貸し出しちゃいなよー。
もちろん、日本も朝鮮半島などから貴重な文物を持ち出しちゃっているので、そういうのもちゃんと返したほうが良いと思います。 -
おおっ。
ガンダーラ仏もある。
個人的に、彫刻の中で一番好きなガンダーラ美術です。
ギリシャ彫刻のリアル描写の影響を受けつつ、内面の静けさを感じさせる、ガンダーラの彫刻は見飽きません。
日本の仏像って、デフォルメされすぎてありえない髪型だけど、こちらはちゃんとパーマなんだなって分かります(笑)。 -
地域によって、地元の意匠がとりこまれて、きれいです。
-
顔もだんだん・・。
-
西域の顔ですね。
-
こちらはチベット。
わりと最近の作品かなあ?
表情が細かく描写されています。 -
中国。
チャイナ、フランス語だと、シノワ。
調理器具で、こし網のことを『シノワ』と呼びます。
関係ないですが・・。
イヤ、どうですか?
見た瞬間、感動しちゃいました。
ぜったい生で見て頂きたいです!
こういう作品が、中国ではなかなか見られなかったんですよー!
もちろん南京博物院をはじめ、中国にはとってもいい博物館がたくさんあるのですが、日本の侵略戦争や文化大革命の影響などで、時代によっては大作がすっぽり抜けた印象があります。
古代王朝の発掘品などは、見きれないほどですが。 -
スゴイんですよ〜!
表情とか。
兵馬俑もリアルですが、この描写力は驚きです。
本当にいそうですよね。
コレしか造られていない訳ないから、一連の作品群があったんだろうな。
あ〜もったいない。
失われてなければ、いつか見てみたいなあ。
ギメ東洋美術館へおこしの際は、ぜったい生で見てください。 -
最後に、日本の作品もご紹介。
説明が読めないんですが(泣)、茶道の先生みたいなスタイル。
だいぶ色が剥げちゃってますが、こうやってみて行くと、ギメさんはリアル描写の作品が好きだったみたいですね。 -
先日奈良へ行ったときは、どこへいっても(ノーフラッシュであっても)撮影禁止でしたが、ここでは撮り放題です。
なんか、不思議な気持ち。
インド系のファミリーが、このポーズをまねして写真を撮ってました。
言葉ができたら、何処が気に入ったのか教えてもらいたかったです(笑)。
9条を改悪しようとしている自公の政策を支持していないので、日本については手放しで「好き」とは言えず、複雑な感情を持っていますが、こうやってよその人に日本美術を気に入ってもらえると、やっぱり嬉しく感じます。
機会があったら、日本にも来て下さいねー。 -
『現地のものは現地で』なんて言っておりますが、全然フランスっぽいトコまわりきれてないじゃん。
そんなわけで、お次にやって来ましたのは、ドラクロワ記念館。
パリの美術館(建物?)は、何かしら規制があるようで、方向を示す標識は設置されているものの、美術館そのものの看板が掲げられている施設は少ない。
ほとんど、フラッグで表示してあるのでうっかりすると、見過ごしそうになります。
地図を頼りに、ようやく見つけました。
いいのかな、ココで? -
正面入り口をくぐると小さな中庭があります。
建物に囲まれた、小さな玄関。
ドラクロワ記念館です。 -
『民衆を導く自由の女神』で有名ですが。
アトリエせまっ。
すんごいの見すぎたせいで、イマイチ感動が湧きません。
小さい部屋に、ヒトがウロウロしあうので、落ち着いて見れないし・・。
さらに、監視員さんもいるので、えらく動線が混み合います。
大作は展示されておらず、写真も撮らずに終わってしまいました。
裏庭でひと休み。 -
消化不良なので、駅へ戻る途中、教会を見学。
こちらも壁紙がはがれていたりと、あまり手入れがされていない様子で、ガッカリ。
う〜ん、もうチョイ面白いトコ探さなきゃ。 -
NEXT旅行記は・・・。
中世美術館とピカソ美術館!
ピカソの、萌ツボ教えます(笑)。
しかし、いくらタダだからって・・アナタ・・。
走りすぎ。
ちゃんと見てるんですか?
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- nao0880さん 2007/06/21 00:33:11
- 多聞天or毘沙門天?
- きっちーさん、こんにちは。
えらく東洋的な写真が並んでいますね。
この多聞天or毘沙門天?は表情がちょっと変わっていますね。
インドでもないしシルクロードの西のほうかも??。
切符のエピソードも楽しめました。
作成中の旅行記にコメントしてごめんなさい。
東洋的な表情はなぜか落ち着きます。
ゆっくりと仕上げてください。
ではまた。
- きっちーさん からの返信 2007/06/21 10:46:23
- RE: 多聞天or毘沙門天?
- nao0880さん、こんにちは!
先日はおつかれさまでした。
ここはパリにあるギメ東洋美術館です。
フランスは、東南アジア地域で植民地経営を展開していたためこういった収集が頻繁に行なわれたのか、仏教美術が豊富に展示されています。
ベトナムやカンボジア周辺のものだけかと思いきや、表紙にしました日本の彫刻や、中国、果ては中央アジア、チベット、ガンダーラに至るまで、恐ろしいほどの数の収集品でした。
パリではひたすら美術館をハシゴしておりました。
このギメ東洋美術館は、仏教美術に関心のある方には絶対お勧めです。
ぜんぜん混んでませんし(笑)。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
きっちーさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
26