2007/06/01 - 2007/06/10
12323位(同エリア17002件中)
きっちーさん
「だりぃ・・」
そんな声が聞こえてきそうな、一枚。
ポンピドゥー藝術文化センターへやって来ました。
近代アーティストの作品で、かなり質の良い収集が行なわれているとか。
不勉強なもので、どっからが現代アートで、クラシック・アートとどのような線引きがあるのかすら曖昧ですが、行くだけ行ってみましょう。
5〜6階が国立近代美術館になっていて、他はまあ、ショップとか展示スペースとして使われているもよう。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
-
またもや、メトロ出た場所で右往左往。
あ”〜!イヤっ!
わっかんないし!
ぶーたれていると、向こうから歩いてくるロン毛の、かっちょイイお兄さんと目が合います。
「あのう・・エクスキューズモワ〜」
(声かけてきそうだな、めっちゃ自分見てるな)
そんな表情をしていたお兄さんが、苦笑します。
いいじゃん、人助け人助け。
お願いします。
「アイ、ウェントゥゴー、ディスプレイス」
「どれどれ」とお兄さんが地図をのぞき込みます。
「ポンピドゥ行きたいんです。ポンピドゥー」
ほとんど日本語ですが、わかってもらえたようで。
「ゴー、ストレィト。セカンドゥシグナル、ターン、ライト」
身振りを交えて、ゆっくり発音してくれます。
「わかります?」
そう言ったのかは分かりませんが、僅かに首を傾けて微笑みます。
「この道をストレートで、セカンドの信号をライト方面に、ターンですね!」(イヤ、それも日本語ですから)
ちょっと困ったような笑顔のお兄さんに、
「メルシーボクー!」
と会釈すると、ホッとしたように
「セカンドゥシグナル、ターン、ライト・・」
わかっていない可能性もあるので、一応もう一度くり返してくれます。
「メルシー、メルシー。オーボワー」
「オールボワー」
手を振り合って、別れます。
う〜ん、恋が芽生えちゃうじゃん。
かっこいいな(愛)。
フランスの人が英語を知ってても話さないというのは、どっからでたデマなんでしょう。
フツーに英語で返してくれるじゃん。
あとからスダちゃんに聞いたところによると、
「英語が通じるのは、都市部だけ。フランスは田舎へ行っちゃうと、本当に英語は通じないよ」
とのコト。
ふーん、そっかー。
田舎へは今回行くことはなかったのですが、とりあえずみなさん、超超超親切でした。
ロン毛のお兄ちゃんのおかげで、迷うことなく到着。 -
近代美術館へは、1階フロアから外づけのエスカレーターで、5階入場ゲートまで登ります。
ガラス越しにパリの街を一望。
ああ、やはり建築制限があるようですね。
かなり遠くまで見渡せます。
おおっ!
エッフェル塔だー!!
フランスに来て、初めてみたー。
曇っているので、霞がかっています。
うれしいっ。
写真とりまくり。
時間つくって、行ってこよ。 -
今日は無料日なので、5階のカウンターを素通りし、館内へ入ります。
見学に来ているのは、若年層が多いです。
あと、子ども達。
グループ見学なのか、館内の解説員さんに連れられたちいさなお子様たちが大勢、あっちゃこっちゃで体育座りで話を聞いています。
そこら辺は避けて(笑)、まずは5階を見学。
椅子とか照明器具とか、ハンズやアートマンにおかれていそうなものがたくさんあるのですが、『芸術』かというと、そんなでも無いような・・・。 -
700〜800年もすれば、これをルネッサンスの絵画を眺めるように、鑑賞する人たちがいるのかもしれません。
でーもおー。
個人的にはこういう電気を使った作品は、残されるか疑問なんですけど。
理由は簡単で、電気製品ってもって7〜8年じゃないですか。
けっこう短い期間で壊れてしまいます。
設計図が残ったとしても、ダヴィンチの直筆でも『設計図』だと、作品そのもののインパクトにはかないません。
やっぱシンプルに飾っておける作品のほうが、後世にも残るんじゃないかなあ〜。 -
でもなんとなく、このワニが可愛いいので。
パチリ -
ありゃ。
これは浅草のあたりで見られる、ウ●コ(ヒト魂?)のオブジェじゃないですか!
なんでこんな所にあるの〜??
フランスの作家さんのデザインだったのかな。
さっそく検索。
(浅草 ウンコ オブジェ)
でるのか?こんなんで・・。
あ、でた。
フランスのデザイナー、フィリップ・スタルク氏による「炎のオブジェ」。躍進するアサヒビールの心の象徴。
フィリップ・スタルク
1949年パリ生まれ、パリのカモンド美術工芸学校を卒業、1984年パリ「カフェ・コスト」のインテリアデザインで高い評価を受けた。
だそうです。
はあ〜。
炎なんですか。
知らんかったぞ。 -
子ども達がわらわら集まってきたので、6階に避難。
どの子も美術館なので、きちんと騒がずに係りの人に誘導にしたがっていましたが、なにせ人数が多くあっちゃこっちゃでお話を聞くために座っているので、歩きにくい。
ゆっくり勉強してください。
6階へは、5階フロアから、階段もしくはエスカレーターであがります。
こちらは、絵画を中心に展示してあるもよう。
こっちの方が、個人的には見やすかったかも。
ほのぼのとした水彩画。 -
ままま、まぐりっとだーっ!!
ルネ・マグリット!
大好きな画家なんです。
わーい、わーい。
ホンモノはじめて見ちゃった!
ルネ・マグリット (René Magritte, 1898年11月21日 -1967年8月15日) はベルギーのシュルレアリスムの画家。
マグリットの絵画は、画家自身の言葉によれば、「目に見える思考」であり、世界が本来持っている神秘(不思議)を描かれたイメージとして提示したものである(デペイズマン)。この点は、夢や無意識の世界を描き出そうとした他のシュルレアリストとは異なっている。
「言葉とイメージ」の問題を追求したマグリットの作品は、ミシェル・フーコーのような思想家にも発想源を与え、不可思議な題名ともども、絵の前に立つ者を戸惑わせ、考え込ませる。 -
マグリットの生涯は、波乱や奇行とは無縁。
ブリュッセルでは客間、寝室、食堂、台所からなる、日本式に言えば3LDKのつつましいアパート暮らし。
幼なじみの妻と生涯連れ添った。
彼は専用のアトリエは持たず、台所の片隅にイーゼルを立てて制作していたが、制作は手際がよく、服を汚したり床に絵具をこぼしたりすることはなかった。
代表作に「光の帝国」「白紙委任状」「ピレネーの城」「大家族」など。
(Wikipediaより ) -
こまかい解説は、専門家にまかせましょう。
さわやかだけど、毒がある、そんなところが大好きです。 -
近代アートの特徴は(わたしが勝手に思っているだけですが)、『抽象的な心象風景の出現』なんじゃないかなあ、と。
つまり、イタリアのおびただしい絵画の名作を眺めていると、まず徹底的な写実の美があって、その写しとられた世界の中から滲み出ている、裏側の『なにか』に心を動かされるのです。
近代美術は、その『なにか』を、美しかろうと醜かろうと、思いきり前面に打ち出されている気がします。
そこではパトロンの要求に沿った写実は、放棄されてもいたしかたの無い扱い、とされます。
うまくいえないのですが。
注文されたモチーフの裏側にあったうちは、見る人を映す鏡ように、どうとでも捉えられた世界が、個の抽象的内面として、露骨に全面展開した、印象です。
鳩なんかもう、どろっどろ〜。
依頼者の要求に沿った枠の中で表現していたのが、画家側から提示されるスタイルに移行しているのが、現代の美術のあり方なのかも。 -
そう感じているせいか、近代アートはよけい好き嫌いが、生じやすい。
なが〜い感想を要約しますとォ・・。
「わっかんないよ〜!何なのコレっハ!
なんで、後生大事に飾られてるの??」
・・・そんな出会いもある。
つーことですわ。
なのでピカソさん、やっぱダメかも。
スマン。 -
そんな、いーんだかどーなんだか分からないものの、
「それなりに好き」というのを、撮ってきました。
タイトルは発音できても、意味は分からないので、自分で好きなように呼びましょう。
『飲み屋で俳優気分・オネーチャンと一緒』 -
『見て分かれ、ダリ』
-
『自分大好き』
-
『カノジョ自慢』
これスゴイんですよ。
かなり広いスペース貰っていた、SMアートなんですけど。
(いいのか、子ども来てるのに)
ちょっとアップできないような、作品群で・・・。
ラブでも芸術でもなく、『エロ』だと思います!ハイ!
コレなんかおとなしい方です。
(国立近代美術館だったよね、ここは)
ぜんぶ抱きかかえられている女性をモチーフにした、作品です。
作者との関係は、解説が読めないので不明ですが、一緒の写真や、「フツー、モデルはここまでしないだろう」と思われる、こてこてのテーマからご夫婦だと想像されるんですけど。 -
この、マダムがモデルさんです。
写真で見るとけっこーシニアの方なんですが・・・ノリノリです。
コスプレもなさっています。
そして、このSMコーナー大人気なんです!
カップルから、学生さんまで、みんな写真とりまくりっ。
いやあ、オレなんか見てるのも羞恥心というか罪悪感を抱いてしまうのに(笑)。
いかんな。
このくらい解放されてないと、女性の権利に乗り遅れちゃうかな。
女性が性を表現しちゃいけない、積極的なのはいけないなんて、そういう考えは抑圧的なのだ。
あ・・・でも写真は撮れないよ〜。
だって、SMは苦手だもん。 -
椅子だの、オブジェだのには興味がないので、絵画を中心に見てきました。
-
こおいうのはけっこう好きなんですけど。
-
こおいう、どっから見たらいいのか分かんないのは、やっぱ難しいかも・・。
そんなこんなで、ポンピドゥー。
ルパンは・・・来ないだろうな、ここには(笑)。 -
NEXT旅行記は・・・。
ついに、ついにっ!
ルーヴル美術館です!!
世界4大美術館ですよ、ちょっと聞いてます?わたしのハナシ〜。
喜びのあまり、酔っ払いのくりかえしトークのような旅行記になっていますが、どうせいつもそんな感じなんで(投げやり)。
とにかく、ぜったい読んで下さい。
モアイもでてきますんで(ソコ?)。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
きっちーさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
21