2004秋、吉野参詣(3)：竹林院

2004/11/12 - 2004/11/12

聖徳太子とも所縁があるとされる竹林院群芳園です。昼食の後、庭園散策をしました。

エリア 吉野(奈良)

• 交通手段: 観光バス

如意輪寺から昼食の場所、竹林院まではバスでの移動でした。その車中で見せていただいた本です。

寺尾正義さんの写真集「東大寺『お水取り』」です。講師の西出さんが文章を添えられていました。

聖徳太子とも所縁がある、吉野の老舗竹林院群芳園への到着です。丁度お昼の時間になりました。

１階部分は瓦葺ですが、二階は桧皮葺のようです。全体から見ると、瓦葺や窓ガラスは改築でしょうか？

竹林院の大きな額と、その奥に飾られた衝立と壷です。いかにも老舗といった演出です。

御泊所の表札も書院式の窓の横にありました。その窓の前の南天の紅葉が、実に微妙な色合いを見せています。

総勢30名を超えていますので、大広間での食事でした。飲物はそれぞれに注文です。

箸を付ける前に写真に収めました。ビールのおつまみにも好適でした。

こちらは後で出された揚げ物とデザートです。この時は、普段はめったに食べないデザートも戴きました。

食事の間に飾ってあった活花です。広い部屋ですから、金屏風をバックに、力強さを感じさせる活け方です。

群芳園の食事は、味付けも良く、中々でした。その食事の後の楽しみがもう1つあります。庭園散策です。

千利休が作庭し、細川幽斎が改築したと伝えられる由緒ある「桃山風の池泉回遊式庭園』です。

庭園に配された燈籠の傘には、びっしりと苔が張り付いていました。インターネットの写真で見た冬景色も素晴しいものでした。

今度は燈籠から少し離れての撮影です。四季折々の配色を考えた樹木が植え込まれているようです。

石の上に散った楓の葉です。紅い色に混じった黄の楓の葉の色が意外でした。

池の中央辺りに大小の石が配されています。雪が降り積もった時には、これがまたアクセントになります。

計算し尽くされたような隙のない庭園でした。さすがに大和の三庭園に数えられる名園です。

庭園全体の眺めは素晴しく、また、その一角を切り取っても見飽きません。紅葉の時は樹だけでも一興です。

少し低いアングルから、紅葉した楓と芝の上の落葉を狙ってみました。

庭園の広さは約300坪です。石碑が建てられたこの場所も由緒ありそうです。「天人之桜」の文字です。