姪っ子連れて初沖縄～クジラにダイビング　初体験～

早朝の便で羽田を発ち、昼飯は国際通りの沖縄料理店。
なにせ初沖縄の姪っ子だから、ともかく「ベタ」に徹する。

ホエールウォッチングは午後便を予約。シーサー那覇店にお願いした。

出航してからしばらくはクジラの影も見えなかったが、30分ほどの海域でようやく発見！

この海域で見られるのはザトウクジラで、生まれたての子供を見ることもある。

この時期、慶良間へのダイビングの行き帰りに遭遇することが珍しくないが、こうやって尾を全部見ることができるのはそれほど多くない。

冬だから当たり前だが、海は多少うねっていて、姪っ子は途中で撃沈･･･しかしクジラが出てきたら見事に蘇生して大騒ぎ･･･

我々の乗ったボートの下をくぐるクジラ。

さすがにこんな間近で見るのは初めてだ。デカイ！

優雅に漂いながら、時折こうやって水面に顔をちょこっと出す。

どうやら相当ご機嫌か、ヒマらしい(笑)

ズームアップしてみる。
白く見えるのは、クジラの“手”（むなびれ）。

ちょっと離れた場所で、豪快に尾びれを露出して潜行の合図。

再びボートのそばに戻ってきて、周囲をウロウロする。
相当ヒマだ、この個体は。

とうとうボートに向って顔を出す始末。
これほどサービス精神旺盛な個体も珍しい。

ショップのスタッフも「こんなことは滅多にない！」と興奮し、ゲストそっちのけでビデオを回す(笑)。

写真だと良くわからないが、水面直下に眼があって、ボートの上の人間を観察していたようだ。

子供を抱えた母クジラだったら、こんなヒマじゃない(笑)。
おそらく若いクジラなのだろう。

ヒレのこの白い模様は個体ごとに違うので、これで識別するそうだ。

こっちを観察･･･
“スパイホップ”という動作。
ボートとの距離がいかに近いか、お分かりになると思う。

実はクジラは２頭いて、彼らがボートの下を何度もくぐるものだから、船上はかなり揺れている。
それでも、我が姪っ子をはじめ、ポイント到着まで死んだ魚のような目をしていた人たちは、目の前のクジラショーに狂喜乱舞で、船上は黄色い歓声に包まれていた。

ちょうど２頭が交錯するところ。

ほんとにヒマな連中だ。

２頭の若い（と思われる）、そしてとてもヒマなクジラに遭遇して、これ以上ないラッキーなホエールウォッチングとなったが、20分も横揺れにさらされていると、加えてほとんど下を向きっぱなしとなると、さすがにちょっと気持ち悪くなってくる。

どうやらガイドも同じだったらしく(笑)、「そろそろ帰りましょう！」と言うことに。

それでもこれだけのショーを堪能できれば、誰も不満はないはず。
派手なジャンプなどは見られなかったが、充分おなかいっぱい。

死にそうな顔をしていた姪っ子も喜色満面･･･

まったくげんきんなヤツだ

その夜、一旦恩納村の宿にチェックインして、夕食がてら北谷の「カラハーイ」に行く。
もちろんTinkTinkのライブを観るためだ。

ステージ終了後、店の前で記念撮影。彼女たちと写真を撮るのはこれで３回目(笑)

宿はピンクマーリン。ダイビングサービスの併設宿なので、質素そのもの。ミニキッチン付きでお湯くらいは沸かせる。

※現在のTinkTinkはメンバーが変更になっている。中央の女性はこの日、ゲストとして登場した歌手。

無事一日目が終了。

２日目。天気が良くない。曇天で時折小雨、しかも海もうねりがある。
というわけで、西海岸は諦め、東海岸へ。
選んだポイントは「レッドビーチ」。残念ながら今はクローズされてしまったが、レア物の宝庫で私が大好きだったポイント。

しかしここは南国の海のイメージには程遠く、泥地でもあるので、沖縄ビギナー、体験ダイビングには最も不向きだと思うのだが･･･。

ちなみにガイドはベン○スダイバーズの武蔵クン。
※彼も今は自分の店を持っている。

さてどんなもんだろう？とやや心配していたが、水泳は得意とあって、姪っ子は恐がりもせず、慌てることもなく、ガイドの後ろを付いていく。

まあまあ、初めてのわりには落ち着いているようだ。

なにかウォーウォーと言っているようだが･･･（汗）

ウミウシを手にとって喜ぶヤツ

ガイドの武蔵クンの大サービス

こんなことでも大喜び。
ナマコにとってはいい迷惑だろう。

このレッドビーチは泥地ということもあり、極彩色の魚はまず見られない。しかもフィンを巧く使わないと、たちまち煙幕と言うスポット。

そんな「最も沖縄らしくない」ポイントでも、初ダイビングは相当刺激的だったらしい。
元来生物が非常に好きなヤツなので、見た目がきれいかどうかなどは関係ないようだ。

海から上がり、腹を減らした姪っ子を本部の「花人逢」に連れて行く。
観光客でいつもいっぱいの店だが、ここのピザはやっぱり美味しいと思う。
そして絶景ポイントでもあるし。

「花人逢」の庭からの眺め。バックは瀬底島。

ちょうど夕暮れ時。ここから水納島、伊江島も見ることができる。

この美しい景色、相手が姪っ子じゃどうにもならないので、サッと見て退散。

最終日。
せっかく来たのだから、「陽」の沖縄だけでなく「陰」も見せておこうと、ひめゆり記念館と平和祈念公園に行く。

摩文仁の丘からの眺めは絶景だが、わずか60年ほど前にここで何が起こったのか、自分の目と感性で感じて欲しいものだ。

最後はちょっと堅い話をして、帰途に着いたのである。

※それにしてもよく食う娘だ･･･
　３日間、我ながら「いい叔父さん」だった(笑)