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もとは丹後、峰山町の出の和久傳といえば蟹、そして2月といえば蟹。となれば、蟹を食べに行かずには行きません。<br />とはいえ、蟹づくしは意外とお腹いっぱいになって辛い。焼き蟹の入った懐石料理をいただくことにしました。<br /><br />蟹はもちろん間人蟹(たいざがに)。聖徳太子のお母様、間人(はしひと)皇后にゆかりの土地です。<br /><br />その昔、間人皇后が難を逃れて滞在されていたところ、土地の人がとても親切にしてくれたため、都に戻るに当たり自分の名前をその村に下賜されようとしたそうです。あまりに恐れ多いので、文字だけ頂いて、音は皇后の退座(たいざ)にあやかって、たいざと呼ぶようになったとのことです。<br /><br />間人蟹が特においしいとされるのは、浜から日帰りで行ってこられるところに漁場があるため、新鮮な蟹を食べることができるからだそう。生きたままの蟹は水揚げされるとどんどん痩せていってしまう。そのため、なるべく早く食卓に載せることが大事なのです。<br /><br />さらに、漁場のあたりはそれほど岩が多くないため、伸び伸びと足が育つ。そのため足の立派な蟹がとれるのだそうです。<br /><br />お部屋で焼きたての蟹をいただくのは、ほんとうに贅沢ですね。<br /><br />表紙写真は、焼かれる前の蟹の姿。もちろん生きています。

2016早春、高台寺和久傳で蟹を食す

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2016/02/06 - 2016/02/06

3106位(同エリア6667件中)

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28

ROSARY

ROSARYさん

もとは丹後、峰山町の出の和久傳といえば蟹、そして2月といえば蟹。となれば、蟹を食べに行かずには行きません。
とはいえ、蟹づくしは意外とお腹いっぱいになって辛い。焼き蟹の入った懐石料理をいただくことにしました。

蟹はもちろん間人蟹(たいざがに)。聖徳太子のお母様、間人(はしひと)皇后にゆかりの土地です。

その昔、間人皇后が難を逃れて滞在されていたところ、土地の人がとても親切にしてくれたため、都に戻るに当たり自分の名前をその村に下賜されようとしたそうです。あまりに恐れ多いので、文字だけ頂いて、音は皇后の退座(たいざ)にあやかって、たいざと呼ぶようになったとのことです。

間人蟹が特においしいとされるのは、浜から日帰りで行ってこられるところに漁場があるため、新鮮な蟹を食べることができるからだそう。生きたままの蟹は水揚げされるとどんどん痩せていってしまう。そのため、なるべく早く食卓に載せることが大事なのです。

さらに、漁場のあたりはそれほど岩が多くないため、伸び伸びと足が育つ。そのため足の立派な蟹がとれるのだそうです。

お部屋で焼きたての蟹をいただくのは、ほんとうに贅沢ですね。

表紙写真は、焼かれる前の蟹の姿。もちろん生きています。

旅行の満足度
5.0
グルメ
5.0

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  • 高台寺和久傳。いつもは1階の部屋ですが、今日は掘りごたつの2階。<br /><br />お軸は梅にうぐいす。春ですね。

    高台寺和久傳。いつもは1階の部屋ですが、今日は掘りごたつの2階。

    お軸は梅にうぐいす。春ですね。

    高台寺 和久傳 グルメ・レストラン

    高台寺和久傳で供される冬の蟹は一度は食べてみたい by ROSARYさん
  • 生姜湯が出ました。<br /><br />体が温まりますね。

    生姜湯が出ました。

    体が温まりますね。

  • 続いては白子酒。これまた温まる!<br /><br />ねっとりとした白子の風味が口いっぱいに広がります。生臭さもなく、お酒といってもアルコールはほとんど飛んでいます。

    続いては白子酒。これまた温まる!

    ねっとりとした白子の風味が口いっぱいに広がります。生臭さもなく、お酒といってもアルコールはほとんど飛んでいます。

  • 食前酒に供される、青竹入りのお酒。

    食前酒に供される、青竹入りのお酒。

  • 前菜は目にも鮮やかなひとしなから。<br /><br />赤いくるり大根にサンドされた鰤。下には九条ねぎの緑。

    前菜は目にも鮮やかなひとしなから。

    赤いくるり大根にサンドされた鰤。下には九条ねぎの緑。

  • 蟹、一品目は握り。

    蟹、一品目は握り。

  • 不思議な色のお椀ですが・・・<br /><br />黒いのは黒豆から作られた湯葉だそう。そして、お汁には鮒ずしが溶け込んでいます。複雑でふっくらした味わい。

    不思議な色のお椀ですが・・・

    黒いのは黒豆から作られた湯葉だそう。そして、お汁には鮒ずしが溶け込んでいます。複雑でふっくらした味わい。

  • 蟹が出てきました。足、動きます。

    蟹が出てきました。足、動きます。

  • 蟹の準備が整うまで、ふぐの昆布締め。<br /><br />まさかここでふぐをいただくとは思いませんでした。昆布が効いて、しみじみおいしいです。

    蟹の準備が整うまで、ふぐの昆布締め。

    まさかここでふぐをいただくとは思いませんでした。昆布が効いて、しみじみおいしいです。

  • 蟹を焼く準備。焙烙の中に、真っ赤に起こった備長炭が並べられました。<br /><br />さっきの蟹が解体されて、待機しています。

    蟹を焼く準備。焙烙の中に、真っ赤に起こった備長炭が並べられました。

    さっきの蟹が解体されて、待機しています。

  • いよいよ焼きに入ります。<br /><br />蟹の身の部分から。いい匂いがしてきました。

    いよいよ焼きに入ります。

    蟹の身の部分から。いい匂いがしてきました。

  • 続いて足も。次々と焼かれていきます。

    続いて足も。次々と焼かれていきます。

  • 焼きたての蟹。

    焼きたての蟹。

  • カニ爪をほぐしたところ。つやつやです。<br /><br />口に含むと、あまーい味わいが広がります。焼くことで旨味が凝縮するのですね。

    イチオシ

    カニ爪をほぐしたところ。つやつやです。

    口に含むと、あまーい味わいが広がります。焼くことで旨味が凝縮するのですね。

  • 爪酒。香ばしい!

    爪酒。香ばしい!

  • 甲羅味噌。濃厚です。

    甲羅味噌。濃厚です。

  • 甲羅味噌を少しだけ残したら、お酒をいれて甲羅酒に。<br /><br />蟹を食べてまったりしたところに、酸味の効いた根菜の和物がすっきりとおいしい。

    甲羅味噌を少しだけ残したら、お酒をいれて甲羅酒に。

    蟹を食べてまったりしたところに、酸味の効いた根菜の和物がすっきりとおいしい。

  • 蟹を焼いた焙烙に、さらに何か載っています。<br /><br />手前は名物ですね。<br /><br />奥は・・・もろこ! 今日たまたま、いいのが手に入ったそうです。

    蟹を焼いた焙烙に、さらに何か載っています。

    手前は名物ですね。

    奥は・・・もろこ! 今日たまたま、いいのが手に入ったそうです。

  • 和久傳といえば、これ。

    和久傳といえば、これ。

  • からすみ餅。羽二重のようなやわらかいお餅の中に、カラスミがいこまれています。<br /><br />塩味の塩梅がいい感じ。

    からすみ餅。羽二重のようなやわらかいお餅の中に、カラスミがいこまれています。

    塩味の塩梅がいい感じ。

  • そしてもろこ。<br /><br />じっくり、じっくり、火が入っています。

    そしてもろこ。

    じっくり、じっくり、火が入っています。

  • 最後の一皿が、また驚愕。ここにきてこれですか! <br /><br />蕪とアワビの冷しもの。和久傳らしいキリッとした出汁に、アワビから出たふくよかな風味が加わって、絶品の味わい。<br /><br />やっぱり、和久傳の出汁の味、好きだなあ。

    最後の一皿が、また驚愕。ここにきてこれですか! 

    蕪とアワビの冷しもの。和久傳らしいキリッとした出汁に、アワビから出たふくよかな風味が加わって、絶品の味わい。

    やっぱり、和久傳の出汁の味、好きだなあ。

  • ご飯物は3種類から選べます。というか、3種類とも食べても大丈夫。<br /><br />私は、蟹のかき揚げ天丼。<br />添えられたお漬物も滋味深い。<br /><br />気取りやコケオドシのない、直球で質実剛健なお料理の数々でした。

    ご飯物は3種類から選べます。というか、3種類とも食べても大丈夫。

    私は、蟹のかき揚げ天丼。
    添えられたお漬物も滋味深い。

    気取りやコケオドシのない、直球で質実剛健なお料理の数々でした。

  • ちなみに、他の選択肢は、蟹ぞうすい。

    ちなみに、他の選択肢は、蟹ぞうすい。

  • それに、蟹玉丼です。

    それに、蟹玉丼です。

  • デザートはポンカン。<br /><br />下半分はゼリー、上半分のみずみずしい果肉を絞っていただきます。

    デザートはポンカン。

    下半分はゼリー、上半分のみずみずしい果肉を絞っていただきます。

  • 風邪の防止に金柑餅。

    風邪の防止に金柑餅。

  • さいごにお薄をいただいて。ごちそうさまでした。

    さいごにお薄をいただいて。ごちそうさまでした。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • 多良さん 2016/02/13 16:25:50
    驚愕の料理の数々〜〜〜〜〜!!!!!
    焼き蟹の入った懐石料理!

    す、すごいですね〜♪

    生姜湯に始まり、白子酒、・・・何だかわからない小鉢などなど、そして、超〜でかい蟹!!!ふぐ!!!

    なんでしょ、爪酒、甲羅味噌、からすみ餅・・・

    どれもこれも食べた事がない!

    う〜〜〜・・・

    蕪とアワビの冷しもの???

    「蕪」が読めません(>_<)

    終わったかと思ったら・・・

    何?まだご飯が?!

    蟹のかき揚げ天丼!

    『気取りやコケオドシのない、直球で質実剛健なお料理』

    とは〜?!?!

    ROSARYさん、いったいお幾らでしたでしょうか?

    貧乏口のワタシにもしよろしければ教えていただけませんか?<(_ _)>

             多良

    ROSARY

    ROSARYさん からの返信 2016/02/14 11:47:49
    RE: 驚愕の料理の数々〜〜〜〜〜!!!!!
    多良さん
    メッセージありがとうございます。

    今回のお料理は一人45000円でした。(蟹が入らないお料理は35000円から)。いずれにしても普通では考えられないお値段ですよね。お酒も飲んで3人で14万円ちょっとでしたので、45000円は税サービス込の値段でしょう。

    もちろん私もいつもこんなお料理を頂いているわけではありません。離れて暮らしており、高齢となった母と一緒に食事をするのは、もしかしたらこれが最後かもしれない、という気持ちで、一番好きなお料理屋さんで食事をしたいと考えたからです。

    母も、誘った時から「ほんとにそんなお店に連れてってもらっていいの? 何を着ていけばいいかわからない」と、遠慮しながらもとてもうれしそうでした。実際に食事をしたときも、奇をてらわない、どこかひなびたところのあるお料理を本当に喜んで食べてくれました。接客も気さくで、でもかゆいところに手が届き、これぞ「おもてなし」という感じです。いい時間を過ごすことが出来たと思います。

    参考になればうれしいです。ROSARY

    多良

    多良さん からの返信 2016/02/14 15:50:37
    RE: RE: 驚愕の料理の数々〜〜〜〜〜!!!!!
    ROSARYさん、とても参考になるお答え、ありがとうございました。

    高級料理を食されたワケがわかりました\(^o^)/

    ワタシ、また、世間では皆様、いつもこんなのを召し上がっていらっしゃるのかぁ〜?!っと勘違いしてしまいまして〜・・・(汗)


    いや〜何を隠そう、我が家の母もかな〜り高齢ですので、ROSARYさんを見習って、死ぬまでに「死ぬほど贅沢な料理」を一度食べさせてやろうとこの旅行記を読ませていただき、決心しました<(`^´)>

    でもね〜〜〜・・・

    母とは同居なので、

    正直、「タイミング」がワカリマセ〜ン(>_<)

    母はすこぶる健康な上に、それでも飽き足らず『健康のためだ!』っと毎日歩いていますし、当然、ボケてもいません(^_^;)

    ・・・まだまだ生きそうです(笑)

    仮に、豪華食事に連れて行っても、

    これが最後!

    次で絶対最後!!

    今度が最後の最後!!!

    ええ〜〜いっ!最後の最後の最後だぁ!!!!


    っと、何度も行くことになって・・・(金欠)

    ま、長生きしてもらえるのはありがたいのですが〜(~_~メ)


    などと、バカなことを書いていますが・・・

    日々是親孝行!

    って事で、しばらくはお許しいただきましょう〜(勝手に決心を変更ー汗)

    ではでは〜

             眼が栄養たっぷりになった 多良

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