2016/02/06 - 2016/02/07
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ROSARYさん
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2016年早春、京都の旅。
冥界との通い路で有名な六道珍皇寺で寺宝の特別公開が行われているということで行ってきました。六道珍皇寺のあたりはかつて「鳥辺野」と呼ばれ、墓地に向かう葬送が行われていたところ。京都では西の「蓮台野」でも野辺の送りが行われていたそうで、あわせて蓮台野の千本閻魔堂にも足を伸ばしました。
ついでに千本釈迦堂と、その先松尾大社にも。そのほか、たたりをもたらした岩をまつる岩上神社や猫寺など、小さなパワースポットも訪れました。
表紙写真は千本閻魔堂のお地蔵さん。提灯には「六道」の文字も見えます。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 交通手段
- タクシー 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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六道珍皇寺の入り口には「六道の辻」の石碑が。
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境内に入ると、右手に閻魔様と小野篁の像を祀った閻魔堂がありました。小野篁は閻魔大王の補佐役をしていたと言われています。
普段は格子ごしにしか拝めない二体の像も、特別公開ということで直接拝観することができました。六道珍皇寺 寺・神社・教会
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境内左手にはお地蔵さんが並びます。
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イチオシ
正面には、六道の辻、「この世への出口」、「あの世への入り口」と書かれた提灯。
その奥の本堂(薬師堂)に入ります。中は撮影禁止。本尊の薬師如来像や六道を表した絵などを見ることが出来ました。
六道とは、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道のこと。生きとし生けるものはこの6つの世界を輪廻してさまよい続けるのです。仏の道を極めることでここから解脱できると説かれています。 -
特別公開の「冥土通いの井戸」。小野篁が冥土に通うために使っていたところだとか。
覗き込むとかなり深い井戸でした。 -
さらに右手には「黄泉がえりの井戸」も。裏の民家が取り壊された時に見つかったものだそう。
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お堂の外には「お迎え鐘」。紐をひっぱると鐘が鳴ります。お盆の季節には、この鐘をつくことで、先祖の霊を迎えるのだそう。
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六道珍皇寺が面する松原通には、「幽霊子育飴」を売っているお店もありました。
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その向かい側には子育地蔵尊と書かれた西福寺。ここにも六道の辻の標識がありました。
お盆の季節には六道絵も公開されるそうです。西福寺 (六道の辻) 寺・神社・教会
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境内に入ると、水子供養など、幼くした亡くなった子どもへのお供え物がたくさんありました。
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松原通には「もやしやさん」も。「もやしもん」で有名になりましたが、種麹屋さんです。甘酒が売られていました。
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松原通の交番。
騎馬警官が馬に子どもを載せている標識。ハイカラですね。 -
さて、一転京の西の方角へ。千本釈迦堂です。
右手奥の枝垂れ桜は「お亀桜」と呼ばれています。千本釈迦堂(大報恩寺) 寺・神社・教会
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本堂。安貞元年(1227)の創建当時のままで、京都市内最古の木造建築物として国宝に指定されています。
左手奥には寺宝館。快慶の手になる釈迦「十大弟子」像は見応えたっぷり。定慶作の六観音像(聖、千手、馬頭、十一面、准胝、如意輪)は、六道信仰に基づくのだそう。 -
寺宝館から本堂の中へ。
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ご本尊の釈迦如来像は隠されています。
目につくのはあちこちに飾れているおかめの像。
おかめはこの本堂建築の棟梁「長井飛騨守高次」の妻。高次が柱の寸法を間違えて短く切り過ぎたところ、おかめが枡組で補えば良いと助言したことで、窮地を脱することができたと伝えられています。 -
おかめの像を集めた一角もありました。
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境内には「千度石」も。お百度参りならぬ、千度参りです。
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さて、かつての蓮台野の入り口、千本ゑんま堂へ。
千本ゑんま堂 引接寺 寺・神社・教会
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「塔婆流しができます」と大書されています。
こちらも小野篁の創建になるとされ、お堂の奥には、ご本尊の閻魔大王の像がありました。 -
イチオシ
さらに奥には地蔵供養池。ここで水塔婆を流して精霊迎え、精霊送りをするそうです。
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紫式部供養塔もありました。
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普賢象桜でも有名な千本閻魔堂。なんでも、ここのお寺が発祥の桜なのだそう。
さすがに時期は早すぎて、その脇に咲いていたしだれ梅をパチリ。 -
千本通りを渡って東へ。
植物の陰になって見えにくいですが、仁丹の印のついた古い住居表示。 -
猫寺とも言われている称念寺。
称念寺 寺・神社・教会
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境内には、猫松と呼ばれる、横に長く幹が伸びた松がありました。
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ランチのお店に向かって歩いていたら、「岩神」の標識が。
岩上神社 寺・神社・教会
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この岩がご本尊。二条堀川付近にあった岩が移されたところ、いろんな怪奇現象が起きたため、真言宗の僧がもらいうけて現在の場所に祀ったとのこと。
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お昼は蕎麦屋にこらへ。以前はOKだった撮影がNGになっていました。
気の利いたつまみがいろいろ。お蕎麦もおいしいです。蕎麦屋 にこら グルメ・レストラン
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午後からは松尾大社へ。
鳥居には榊が吊り下げられています。うるう年の今年は13本。お正月に架け替えられたもので、まだみずみずしさが残っています。松尾大社 寺・神社・教会
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鳥居をくぐった左手には、「お酒の資料館」が。
松尾大社は「日本第一酒造神」とも呼び習われています。5・6世紀に渡来した秦氏がこの地に住みつき、氏神としてお祀りされたものです。秦氏が酒造を特技としたことから、酒造業の守り神となっているのでしょう。 -
楼門です。
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楼門の中には随神が。
向かって左側。 -
こちらが右側の像です。
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楼門をくぐると、正面には拝殿が。その奥が本殿です。
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楼門の先、拝殿への階段の右脇には亀。神の使いとされています。
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たくさんの酒樽が奉納されていました。
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拝殿の脇には、相生の松。
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釣殿。このずっと奥に本殿があります。
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お祓いを受けている人たち。
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釣殿と、本殿の屋根が見えます。
この右手のほうに磐座と呼ばれる大きな岩があり、社殿が建てられる前に神が祀られていた場所なのだそう。 -
このあと神像館と庭園の拝観をしました。
古い男神、女神の像はなかなか見応えがありました。
写真は曲水の庭。 -
その裏には、磐座への道。届け出をし、潔斎した人だけが登ることができます。
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社務所の裏手にかかる霊亀の滝。
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滝の脇には天狗の顔をした石が。
わかるかなあ。 -
その手前には「亀の井」という霊泉が。この水を加えると腐らないと言われ、酒造家は造り水に混ぜるのだそうです。
手にすくって一口。柔らかいお水でした。 -
さらに蓬莱の庭を拝観して・・・
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阪急電車の松尾大社駅から河原町まで戻りました。
松尾大社駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2016/03/06 19:57:36
- 冬の京都は・・・
- こんばんは、ROSARYさん
はじめまして♪
京都に住んでいても、なかなか行かないようなスポットで
パワースポット巡り。
冬の京都は特別拝観も多く、お値打ちな旅ができますよね。
それに、グルメどころの予約を取るのも取りやすいし(笑)
松原通りに、あんなハイカラのデザインの交番があるんですね〜
今度、通りかかったら、ぜひ探してみます♪
京都の通りを表す表示も今のものより、昔のもののほうが味があって良いですよね。
また遊びに来ますね〜
今後ともよろしくお願い致します♪
たらよろ
- ROSARYさん からの返信 2016/03/06 23:15:45
- RE: 冬の京都は・・・
- たらよろさん
メッセージありがとうございます!
京都にお住いなんですね。いいなあ。
今回は冬の特別拝観をきっかけに、おもいがけずパワースポット巡りになりました。京都はちょっとした街角にも見どころがたくさんあって、ぶらぶら街歩きをしているだけでもたくさん刺激をもらうことが出来ます。
たらよろさんの旅行記は詳しい情報満載で、その地に出かけようとする人にとっても役立つ内容になっていてすごいなあと思いました。
私もほとんど夫婦二人での旅行です。同じ時間を過ごす旅は思い出としていい話題になっています。たらよろさんもご夫婦での素敵な旅を重ねていけますように。
わたしもまたおじゃましますね。これからもよろしくお願いします。ROSARY
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