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 佐渡市泉甲にある正法寺(しょうぼうじ)は曹洞宗のお寺で。瑞泉山正法寺という。正中元年(1324年)に瑞泉殿忠山宗徳大居士と城主の本間兵衛太郎が建立したとされる。寛永の頃(1624〜1644年)まで臨済宗に属していたが、本間家の旧臣から出た第二世宋竜和尚代に曹洞宗となり寺格を昇進させた。本尊は釈迦如来である。<br /> 能楽の大成者・世阿弥(観世元清)のゆかりの寺である。永享6年(1434年)に佐渡へ流罪となった世阿弥(当時71歳)の最初の配所は万福寺(現在の佐渡市役所付近)であるが、その後内乱があって移されたのがこの正法寺である。境内にある大老朴の根元には世阿弥が腰掛けたというお腰掛け石が残っており、世阿弥が雨乞いの舞に使ったとされる神事面「べしみ」(県内最古の面)や世阿弥像なども所蔵されている。また薪能(たきぎのう)は日本各地で良く行われているが、この寺の本堂では蝋燭の明かりによる蝋燭能(ろうそくのう)が行われ、「正法寺ろうそく能」として知られる。<br /> 能の流派は、全国に観世流・宝生流・金春流・金剛流・喜多流などがあるが、最も多いのが観世流であり、観世流家元によって建てられた「世阿弥大夫旧跡記念碑」が境内にある。<br />(表紙写真は正法寺本堂)

佐渡正法寺

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2009/08/11 - 2009/08/11

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 佐渡市泉甲にある正法寺(しょうぼうじ)は曹洞宗のお寺で。瑞泉山正法寺という。正中元年(1324年)に瑞泉殿忠山宗徳大居士と城主の本間兵衛太郎が建立したとされる。寛永の頃(1624〜1644年)まで臨済宗に属していたが、本間家の旧臣から出た第二世宋竜和尚代に曹洞宗となり寺格を昇進させた。本尊は釈迦如来である。
 能楽の大成者・世阿弥(観世元清)のゆかりの寺である。永享6年(1434年)に佐渡へ流罪となった世阿弥(当時71歳)の最初の配所は万福寺(現在の佐渡市役所付近)であるが、その後内乱があって移されたのがこの正法寺である。境内にある大老朴の根元には世阿弥が腰掛けたというお腰掛け石が残っており、世阿弥が雨乞いの舞に使ったとされる神事面「べしみ」(県内最古の面)や世阿弥像なども所蔵されている。また薪能(たきぎのう)は日本各地で良く行われているが、この寺の本堂では蝋燭の明かりによる蝋燭能(ろうそくのう)が行われ、「正法寺ろうそく能」として知られる。
 能の流派は、全国に観世流・宝生流・金春流・金剛流・喜多流などがあるが、最も多いのが観世流であり、観世流家元によって建てられた「世阿弥大夫旧跡記念碑」が境内にある。
(表紙写真は正法寺本堂)

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  • 正法寺山門。 <br /><br />

    正法寺山門。

  • 山門の彫刻。 <br /><br />

    山門の彫刻。

  • お堂に納まる石物。 <br /><br />

    お堂に納まる石物。

  • 土蔵造りの護国蔵。

    土蔵造りの護国蔵。

  • 真新しい世阿弥供養塔。 <br /><br />

    真新しい世阿弥供養塔。

  • 正法寺本堂。蝋燭能が行われる。

    正法寺本堂。蝋燭能が行われる。

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