2005/11/02 - 2005/11/07
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旅人のくまさんさん
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<2005年11月3日(木)>
今日が、今回の旅行のハイライト、雪岳山の紅葉狩です。天候の方は、願ってもない好天となりました。後は、うまくロープウェイに乗ることが出来るか、どうかです。団体客がバスを連ねてやってきた場合は、直ぐに満員になってしまうからです。昨日、朝の8時には仕度を済ませて、宿の近くで食事をする約束にしていました。(ウィキペディア)
<大浦港の朝明け>
6時半に、携帯電話をセットして目覚ましをかけましたが、その直前に目が覚めました。私の泊まった部屋からは、眼下に湾と港が見渡せました。空が白み始めると、次々に漁を終えた船が港に入ってきました。接岸すると同時に、直ぐにセリが始まります。鴎も騒ぎ始めました。大好きな港の朝の風景です。
約束の8時までには十分時間がありましたので、この間で港の風景を写真に収めることにしました、先ず、手始めに部屋の窓を開けての風景からです。絶対にカメラを落とさないよう、確実に吊り下げ紐を手首に巻きつけました。
次は洗面を済ませて、外へ出ての港風景のゲットです。そのまま出掛けられるよう、仕度を済ませました。部屋から眺めた時に、既にセリが始まっていました。港の露天の店には、タライいっぱいに魚が泳いだり、貝や蟹などの水揚げがありました。
<港で朝食>
8時に宿の前に集合し、直ぐに朝食の店を探しました。1本裏の通りに朝食の店が何軒かあることを、以前に泊まった時に確認してあります。まだ開いていない店の前を通った時、店の方から呼び止められましたので、その店に入ることにしました。
スンドウプチゲはありませんでしたので、テンジャンチゲを注文しました。その鍋が出来上がる前に出された前菜は、9種類ありました。各種のキムチや、ナムル(山菜)、魚等でした。
テンジャンチゲは、日本の味噌汁に良く似た鍋料理です。唐辛子が入っていませんから、辛くはありません。同じ注文でしたから、大鍋で出されました。山登りに備えて、しっかりとご飯も食べました。
<雪岳山へ、岩山登り>
大浦港から雪岳山の麓までは、市内バスに乗って約30分です。途中、何台も連なった観光バスの行進を見ませんでしたから、先ずは一安心です。それでも、雪岳山の終点が近づくと、バスや自家用車の駐車の列が出来始めていました。
入場券を買って、雪岳山国立公園入場のゲートを潜った後、半ば長時間の待ち時間を覚悟して、ロープウェイの切符売り場に向かいました。人の数も次第に増えてきましたが、幸いロープウェイ方面への人の流れは少ないようでした。
タッチの差で、20分待ちの乗車券が購入できました。その後、続々と観光客がやって来ましたので、際どいタイミングでした。5分か10分ほど乗車は遅れましたが、無事、山頂駅に到着しました。ゴンドラから見る山の紅葉は絶景でした。最高の天気でしたから、岩山上りにも挑戦し、その頂からの四囲の紅葉も満喫することが出来ました。大満足でした。
<麓のトレッキング>
早い時間にロープウェイに乗ることが出来ましたから、下りも混み合わない時間帯でスムーズに下山できました。それで、今度は雪岳山の山麓のトレッキングです。
山麓のトレッキングは、大きな大仏様の前を通り抜けて、西南方面に向かいました。千仏洞渓谷の奥には、天堂瀑布、五連瀑布などの景勝地があります。その渓谷沿いの道の紅葉が素晴らしく、その景色だけで満足できるコースです。
バスでやって来ていた生徒さん達は、既に帰りの時間になっているらしく、渓谷の奥に進む人より、戻って来る人が大半でした。最初に大勢の生徒さん達の団体を見た時には、コース選択を、間違ったかなと思いましたが杞憂でした。
一番近い五連瀑布までの道程は、地図の上で眺めると、ざっと5キロ程はあります。往復では10キロです。それで、最初は滝の見学を目指して歩きましたが、川に架かった橋のところを折り返し点にしました。これでも、片道3、4キロは歩いたようです。滝が見られなくても、途中の紅葉と山の景色が、十分に満足できるトレッキングでした。
<昼食は束草の町で>
雪岳山の麓では軽食のお店かありませんので、朝食は束草の町まで戻ることにしました。今度も市内バス利用です。昼前の時間ですから、混雑は全くありませんでした。泊まっている大浦港の前を通り過ぎて、そのまま束草の市街地に向かいました。
バスは、車内アナウンスがありませんから、降りる時のタイミングが難しいものです。しかし、束草の市街は見慣れていますので、目的の場所で降りることができました。昨日の夜に散策した市場の近くです。
朝食の店は、まだ30代くらいのご夫婦のお店でした。2階にも席があるらしい、奇麗なお店でした。各自、好きなものを注文しましたが、私はすき焼き風の料理にしました。味付けが、申し分ありませんでした。ご飯が付いてきましたが、これは小豆の炊き込みご飯でした。キムチやナムルも美味しく、ここまでやって来た、甲斐がありました。
<ケッペ乗船>
以前、日本のテレビでも紹介されたことがあるのが、小さな渡し舟、ケッペです。50m程の間隔の岸壁にワイヤーロープが渡してあり、筏のような小船は、このワイヤーロープに鉄鍵を引っ掛けて漕ぐ様になっています。その漕ぎ手は乗客です。
ロープに鉄鍵を引っ掛けて、進行方向と逆に歩きますと、それが推進力になります。鉄鍵は一人でも扱えますが、二人で両側から持つと、グンと楽になります。折角、束草までやって来たのですから、ケッペで対岸に渡ることにしました。
ケッペを降りたところには、椅子に座った地元の人がいます。この人が集金屋さんです。地元の人は無料ですが、観光客は一人当たり200ウォンが必要です。5人分の料金、千ウォンを神谷さんがまとめて支払ってくれました。
<ホテルまで行軍>
ケッペは突き出た岬と対岸を繋ぐ航路ですから、両岸ともそれぞれに陸続きです。ここからホテルまでの行軍が始まりました。汗ばむほどの陽気です。
最初は突き出た岬に並ぶ民家の中を通ります。以前は、本当に軒が低い木造の家が、狭い道の両岸に並んでいました。北の故里へ帰る日を待ちわびる人達の仮住まいでした。しかし、最近は道路が整備され、高い家に建て替えられ始めています。古い家との混在状態になってきました。永住を前提にした様変わりのようです。
その一角の空き地と言う空き地には、スルメを作るためにイカがステンレスの竿にぶら下げて干してありました。空き地が足りないところでは、舗装道路にはみ出して干してありました。ほとんど車が通りませんから、支障はないようです。
次は柵で囲われた広い海水浴場です。海水浴場が柵で囲われているのは、国防上の問題です。砂浜には、いくつもの魚のオブジェクトが飾られていました。ここまででも相当な距離を歩いて来ましたから、ベンチで一休みです。
このコースは、Muさんや私の場合経験済みですが、Kwさん達は初めてでしたから、ホテルへ戻るまでの距離が、かなり長く感じられたかも知れません。
<ヤンヤンの町まで松茸探し>
海岸沿いのコースは、5キロ程はあったようです。ホテルに着いた時には、さすがに皆さん、疲れた様子でした。しかし、今日は、もう一仕事ありました。近くの町のヤンヤンが松茸の名産地なので、その松茸の買い物です。
ヤンヤンの町には、新しく国際空港が出来ましたが、以前あったソウル間の国内線は廃止されてしまいました。高速道路の整備で、陸路が便利になったためのようです。韓国南部のプサンや光州などとは、定期便があります。こちらは、長距離になるためでしょう。
開港したばかりのヤンヤン空港まで、キンポ空港から往復したことがあります。その時には、中国からの定期便の乗り入れがありました。今のところ、日本との間の定期便はないようです。セントレアからの乗り入れが出来れば、半日早く、雪岳山観光が可能になります。
そのヤンヤンの繁華街までは、街道が混んでいなければ、市内バスで20分程です。市場などを探しましたが、松茸は宣伝看板ばかりで、本物が見つかりませんでした。帰り際に見付けたという冷蔵庫の中の松茸は、高すぎて買う気にならなかったという話でした。残念ながら、松茸の買い物は不調に終りました。
<鯖の刺身の夕食>
今日も大浦港の市場の中を散策して、美味しそうな魚を探しました。タラバ蟹、海胆、鮑、鯖などです。この中で値段が折り合ったのは、海胆と鯖でした。タラバ蟹は高過ぎ、鮑は水揚げされていませんでした。
今晩のメインの魚は鯖でした。今朝上がったばかりの鯖が、20匹ほど回遊しているタライがありましたので、その値段を確認しました。少し小振りでしたが、なんと、3匹で1万ウォンでした。迷わず6匹を頼みました。それと大きなイカが2匹で1万ウォンでしたから、この2つが今晩の肴です。今回は、モンゲ(ほや)をサービスで貰うことに成功しました。
鯖を刺身にしてもらった店とは、別の店で買った海胆は外れでしたが、鯖とイカには大満足でした。私の場合、それにモンゲの刺身が食べられましたので、二重に満足な晩酌でした。
雪岳山で
ゴンドラで視界拡がる山紅葉
岩山を風吹抜て冬近し
涸沢の秋日眩しき玉の砂利
水澄て山懐の深さ哉
大仏の光背も染む山紅葉
秋惜む人は急ぎぬ山の道
束草の渡しで
秋麗緩りと船は漕出でぬ
緩々とロープを手繰る秋日和
ヤンヤンの市場で
渋柿を剥きつ語りつ店隣
松茸の早や冷蔵に仕舞れぬ
大浦港で
秋の魚決めかね迷う夕餉哉
鯖の刺今捌かるる河岸の店
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー
- 航空会社
- 大韓航空
-
大浦港(テポハン)の朝です。1隻、2隻と船が帰ってきて、直ぐにセリが始まります。宿の5階(実質4階)の窓を開けての撮影です。
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船が帰ってくると、カモメたちがじっと高みから様子を窺ったり、大声で鳴き始めたりします。1種類だけではなく、数種類のカモメがいました。
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8時に宿の前に集まって、朝食の後に雪岳山に出かけるのが、今日の主な計画でした。それで、朝の早い時間に、宿近くの写真をゲットです。
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朝日を受けて、岩肌、木々、建物も赤く染まっています。大浦港には、雪岳山の帰りに偶然立ち寄ったのが初めてです。もう、かなり以前のことです。
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港近くの宿に泊まった時は、活気溢れる朝の市場を覗くのが大好きです。小学生の時の社会見学で市場を見たのが、その原点かもしれません。
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セリに参加されている人達です。余り近くからの撮影だと嫌われそうですから、少し離れた場所から、後姿を撮りました。
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道路の角の店はタラバなどの蟹が専門です。今朝は、そのもう少し奥の小さなお店で戴きました。副食のキムチは種類豊富でした。
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タラバでキロ当たり1万5千から2万ウォン、渡り蟹ですともっと高くなります。以前、ロシアから日本に入荷していた蟹が、こちらに来ているようです。
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定刻8時に宿の前に集合して、近くの店で朝食です。残念ながら純豆腐(スンドウプ)チゲはありませんでしたが、それ以外のチゲはありました。
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真ん中の鍋が3人前のテンジャンチゲです。味噌汁に似て、辛くはありません。私とKmさんが頼んだのは、辛い方のキムチチゲでした。
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大きく「大浦」と刻まれた石碑です。地名は大浦洞(テポドン)、港の名前は大浦港(テポハン)です。テポドンは各地にありますが、北朝鮮ミサイルでイメージが悪くなった言葉です。
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By the Way(ついでに、途中で)をもじった、コンビニのバイザウィです。こちらのバイ(Buy)は、「買う」の意味です。
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今回の旅行のハイライト、紅葉の雪岳山見学への出発です。市内バスに乗って、30分ほどです。停留所は道路を渡った場所です。
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早朝の時間は過ぎて、見事に晴れ渡った空です。画面の奥のほうが束草方面です。バスはそちらからやって来ます。
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大浦港方面のアップです。港湾改造計画が進めば、何年か先には、全く別の景観に変わってしまうかもしてません。
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平日ですが、座席は満席でした。Kmさんだけが吊り革になりました。市内バスでも相当にスピードを出したり、急停車しますから、用心です。
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紅葉に黄葉、それに緑も混じって、山肌は錦絵状態です。インターネット情報では、山の上の紅葉はピーク過ぎとのことでしたが、麓は今が盛りです。
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バスは所定の居場所に駐車するのに時間がかかりそうでしたから、その手前で全員下車しました。入口までは少し歩く距離があります。
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左手の建物が切符売り場です。一帯が雪岳山国立公園に指定されています。朝の早い時間ですから、今のところ、それほど混んでいません。
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黄色と赤の中間当たり、やや赤色に近いオレンジ色の紅葉です。樹種は楓のようです。入場したこの区域は、雪岳小公園と呼ばれています。
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右前方に案内看板が見えてきました。屋根付の立派な看板です。周りを黄葉が取り囲みます。
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雪岳山全体の案内看板です。雪岳山の最高峰である青峰山は、1708mあります。済州島の漢拏山(ハンナサン)、全羅道の智異山に次ぐ3番目の高さです。
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連なった山々の紅葉です。ロープウェイで登る権金城の高さが800mですから、この当たりの山は数百mといったところでしょうか。
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雪岳小公園横の、なだらかな山の紅葉です。緑も混じっていますが、これは松のようです。麓の銀杏の黄葉と楓の紅葉とが彩りを添えています。
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小公園の中には、お土産物売り場や、軽食の店なども揃っています。修学旅行の時期には、広い公園も人で埋まってしまいます。
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私のお友達の熊さんです。胸に三日月がありますから、ツキノワグマです。待ち合わせ場所には好適かもしれません。
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広い公園に三々五々に人の塊が出来ています。山に少しだけ雲が掛かっていますが、快晴です。紅葉狩りには最高の日和になりました。
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銀杏の大木の黄葉は、今が最高潮です。せっかくの白雲ですから、アクセントに入れての一枚です。
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右手奥には、白い岩山が見えます。雪岳山にはいたるところで見られる景色です。この方角には少し雲が出ていました。雲は、山が高いところに掛かっているようです。
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楓の紅葉のアップです。紅葉と黄葉が同じ木に混ざって、ツートンカラーになっています。公園の中ですから、植樹されたもののようです。
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