アルプス・北部イタリア周遊記(8)　第４日目　真夏のトスカーナ

2008/08/12 - 2008/08/12

イタリアを中心に、車で欧州７カ国１７世界遺産を巡る旅、

４日目、ピサの隣町の城塞都市ルッカから出発。この町からピサへは非常に近かったのですが、もうあまのじゃくになってしまってるので、今回はあえて行かないことにしました。いずれフィレンツェに来る機会があった時に寄りたいと思います。

この日の予定は、
１．レオナルドダビンチの故郷、ビンチ村
２．サン・ジミニャーノ[世界遺産]
３．シエナ[世界遺産]
４．オルチア渓谷を縦断[世界遺産]
５．ピエンツァ[世界遺産]
６．アッシジ[世界遺産]

の順でトスカーナを南下。訪れる箇所が６カ所と、今回の旅行の中で最も過密スケジュールな１日。
結果的にはシエナは時間の都合でパスしましたが、残るところはだいたい満足いく内容で見て回ることができました。


2010.7 再編集

エリア イタリア

朝８時過ぎ、宿泊していたルッカの市街ですぐに高速に乗る予定だったもの、肝心のインターチェンジが工事で封鎖中。そのため、次のインターまで市街地を迷いながら向かったため、この日の予定が朝から１時間も遅れてしまいました。

そんな感じでスタートしたこの日、最初に向かったのはビンチ村。言わずも知れたレオナルドダビンチの生まれ故郷。地理的にはちょうどピサとフィレンツェの間ぐらいのところにある小さな町。ルッカから車で約１時間ほどで到着しました。この村で見学するとすれば、博物館と彼の生家といったところのよう。あとはかの有名な天才がどんな環境で生まれ育ったのかと、その雰囲気を少しでも感じれるかどうかといったところ。写真はその博物館にて。ここはレオナルドダビンチが住んでいた建物というわけでもなく、街外れにある古城を改装したものだそうです。

博物館の屋外展示。小さなお子さんが喜びそうな屋外展示物。

博物館にはレオナルドダビンチが残した設計図を元に作成された模型の数々が展示されてました。（館内写真撮影禁止）

ビンチ村の農業景観。博物館付近にて撮影。
博物館はまあまあ楽しめましたが、やはりそれ以外はaあまり見るもの無し…といった感じでした。

続いて向かったのはサン・ジミニャーノ。この旅、６件目の世界遺産。

サン・ジミニャーノに到着したのは午前１１時頃。すでに観光客がいっぱいで、駐車スペースもなかなか見つからず。ここに訪れてる車のナンバーを見ると、地元イタリアだけではなく、フランスから来てる人も少なくありませんでした。
結局、停められたのは市街地エリアから少し離れたところにある駐車場。シャトルバスも運行してましたが、なかなか来ないようだったので歩いて向かうことにしました。

写真はサン・ジミニャーノの入り口、サン・ジョバンニ門。

街の中へ入ったところ。
しばらくこういった感じで、ワインや各種土産物を売ってるお店が続きます。

ちょっとわき道にそれてみたところ。こういう建物の間を繋ぐアーチってどんな意味があるんでしょうかね?

サン・ジミニャーノは塔の町として有名。サン・ジョバンニ門から歩くこと数分、前方にその塔のうちの幾つかが見えてきます。

こんな感じで街の中には塔がたくさん。

参事会教会。ここらがサン・ジミニャーノの中心。

サン・ジミニャーノから見たトスカーナの風景、その１。

参事会教会から少し歩くと城壁があり、そこからの景色です。

サンジャミニャーノから見たトスカーナの風景、その２

上まで登れる塔もあるようでした。

塔の上で顔を覗きだしてる人々。

裏路地を歩くのも楽しい。

日の当たってるところは結構暑いのでアイス屋も繁盛してます。日陰は大夫涼しいので休憩している人もたくさん。

車へと戻るため、ふたたびサン・ジミニャーノのメインストリートを練り歩く。来たときよりもさらに観光客で賑わってきた感じ。

続いてサン・ジミニャーノから南下してシエナへ向かったところ、シエナ市街城壁外側の駐車場が満杯でした。駐車場内で誰かが出て行くのを待つしかありませんが、それだけでも１０分、２０分と過ぎてしまうので、違う駐車場を探してみることに。しかし、パーキングエリアを指し示す案内板に誘導されながら、やっと見つけた駐車場は街の中心から５，６ｋｍも離れたところ。ここから歩くには時間的に厳しいものがあるので、市バスを待つしかなさそうですが、ここへ来るまでにそれらしきバスとすれ違った感じ無し…。こうなってくると後の予定に響きそうだったので、今回はシエナ観光を断念して、その分の時間をトスカーナのドライブにあてることに変更しました。

この時期、既に収穫が終わり、トスカーナでは次の作物の準備を始めているところでした。そこには作物の生い茂る風光明媚なトスカーナの景観は無く、少し寂しい感じでしたが、窓を開けて走るといい感じで風が入ってきて爽快でした。

カーナビにも出て来ないような出来たてホヤホヤの高速道路があったようですが、この区間だけは先を急がず、ゆっくり走ろうと思っていたのでずっと一般道を走行。そしてところどころ路肩に停めては風と景色を楽しみました。

この辺りは「オルチア渓谷」という件名で2004年に世界遺産に登録されました。「渓谷」と言うと渓流のある山間の谷を思い浮かべますが、オルチア渓谷は長く続く盆地と言った方がイメージが沸くかもしれません。また、世界遺産へも登録されてるのは自然遺産としてではなく、農業景観的な部分を取り上げた文化遺産として登録されています。（この旅、７件目の世界遺産。）

続いてやって来たのが、ピエンツァという町。１時間もあればだいたい歩き回れるほどとっても小さな町ですが、その街並みが世界遺産に登録されています。（この旅、８件目の世界遺産。）

ピエンツァのメインストリート。正面が上の写真の門のところ。ご覧の通り、サンジャミニャーノに比べると少し人通りが少ないです。この通り沿いには、サン・ジミニャーノと同じくワインやチーズの土産物売り場などがあります。

街並みやその雰囲気としては先に訪れたサンジャミニャーノに近いところがありますが、あちらに比べるとこちらは少し生活感があるのと、観光客も少なめなので落ち着いた感じで観光ができます。

街外れにて。

時期が時期ならもっと青々としていて、もっといい眺めだったんだろうな。

みやげ物屋さんにて。
こちらのお店で道中、道中のホテルで飲む用として赤ワインを調達。ワイン素人には品定めに手間取りましたが、結局ラベルの好みで選択。


アッシジ編へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/jingo/album/10284585/