2026/04/08 - 2026/04/08
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mom Kさん
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沖縄から若い旅友がやってきた。何しろあのサンチャゴまでの巡礼道800㌔を一人踏破した猛者だから、どこを一緒に楽しもう。
京都は、滋賀に奈良に大阪・神戸と極めてアクセスが良い。私なら行ってみたいところに迷う。案内先選びにも迷う。
考えた末、二か所選んで彼女に伝えた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- タクシー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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桜の季節を歩くのは初めて。北から歩き始めるのも初めて。
天理駅から石上神宮まで歩かず、タクシー利用も初めて。
年配の運転手さんは、なんと群馬出身の糸満に長く住んでおられた人。
海人の話題にも及んで、私たちを喜ばせてくれた。満開の桜並木通りを眺め、大鳥居にすぐに着いた。歩き始めに良い出会い。
楽しめない道30分をカットして1250円石上神宮 寺・神社・教会
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8時30分。山の辺の道歩きスタート。境内の鶏たちのけたたましい鳴き声と追いかけっこ。毎回歩き終えた午後3時ごろ見ているときと違い、元気いっぱいに走り回っている。
石上神宮 寺・神社・教会
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逆に見る景色は、新鮮。石上神社境内から山の辺の道が始まる。
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柿の新芽の向こうに桜が見える。
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内山永久寺跡 芭蕉句
“うち山や とざましらずの 花ざかり 宗房”
松尾芭蕉がまだ江戸に下る前で、伊賀上野に住んでいる頃の句と俳号。
彼が眺めた桜とは違っているだろうが愛でる場所は同じ。桜もその子孫のはず。内山永久寺跡 名所・史跡
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まるで桜が道案内をしてくれているような今回の道行き。
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この辺りは、柿の産地。収穫しやすいように横に枝が広がるように剪定。
新芽が美しい。
山の中の柿畑には、電流の通っている柵が設けられていた。 -
今回、初めて外国人の歩きグループにも出会った。「こんにちは!」と挨拶すれば、「コンニチハ」と返ってくる若者ではない人々。
通り過ぎてから、友が「TシャツにCAMINOと矢印がありましたね。」と教えてくれた。「じゃ、ボン カミーノ!」と言えばよかったかもしれないねと言って、笑い合った。 -
飾り瓦を塀に埋め込んでいるお家のある集落が見えてきました。
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前回は休まず通り過ぎた休憩所に入らせてもらう。
大和盆地が額縁に入っているような眺め。 -
天井部も棕櫚縄で組んだお仕事。どんな人達がどんな風にして造ってくれたのだろう。
願ってもないこの場所に風情溢れる東屋。山の辺の道愛を感じて眺めまわした。 -
日露戦役碑
桜が咲いていたので初めて立ち止まり、気づいた。 -
背中側が、念仏寺の山門
秋なら柿を買っている農家さんを通り過ぎた。 -
大和盆地が一望できる舞台のようなここも全て木材の休憩場。
撮影は、桜咲く春霞の山側。 -
崇神天皇陵
ぐるり囲む堤には、以前はなかった柵が設けられていた。
大木の桜がたった1本、流れるように咲いている。崇神天皇陵 名所・史跡
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慌てて駆け戻っているとき、巻向に住むお散歩中の女性と会った。この小さな石段の上の広場で、この前の日曜日に地元の人たちがお花見をしていましたよと教えてくれた。なんだか素敵だなあと立ち止まっていたから。
プラスチックベンチも自動販売機も小さな看板さえ一切ない、生垣に囲まれた今ではめったにお目にかかれない、ただ芝生だけの小さな広場。
花びら舞う桜が囲んでいた。 -
そう、農作業している人にこのお家と桜が何とも言えない春の風情で、スマホを取り出そうとして、バッグにないことに気づいたのだった。
きっと、あそこ。私の山の辺の道ランドマークのおうち。持っていたのを棚に置いて、お野菜を手にし、小銭入れを取り出した・・・・
速足なら5分の距離。友に先に行ってもらった。
・・・あった。戻って来てカメラを向けた。 -
畑に入っていたお二人がちょうど農作業を終えられたようで、道に上がってこられていた。声をかけてみる。「こんにちはぁ~~。何をされておられたのですかあ~。」
「夏野菜を植えるんで、畑の草をとってたんですう~。」
明るい声に嬉しくて、
「何を植えられるんですかあ~。」
(麦わら帽子の彼女)「豆にぃ~、なすびに、カボチャにきゅうり、いや唐辛子ですぅ~」
指を折って言い直すように伝えてくださる。
「ありがとうございましたぁ~。」
「お気をつけてぇー。」手を振ってくださるので、「もう一度、スミマセン。」と叫んで、カメラを向けたところ。 -
山の辺の道に最初に出現した手作りのお休みどころ。「山の辺の道ファンクラブ」板切れに墨書で書かれていた。この道を大事に思っている地元の人たちが少なくないと分かった日を思い出した。嬉しかったあの日。その手描きの名札が見当たらない。今日は二匹の木工カエルには毛糸の帽子を被せていたのにはにっこり。もうすっかり春ですよ。
友は先を行ってくれている。ほっとする。初めて菜の花畑。 -
曲がり角のところに、道しるべのように枝垂れ桜。友は、道を間違えてと言って、こちらに向かって歩いてきていた。「早かったですね。」と言ってくれた。
途中で道草している私。そんなことはないのに、気づかってくれる無口な歩き人の彼女。 -
この辺りからが、俄然無人販売所が増える。紀州では終わりを迎えてる八朔の季節のようです。檸檬にデコポン。和歌山のよりずいぶん小さめ。
“よもぎ大福” 二つ300円は、初めて。春だからこそかもしれない。早速歩きながらほおばった。
いよいよ販売所はもう最後というところで、“不知火” の文字。好きな銘柄の一つ、小さいけれど山の辺の味をお試しで一袋。 -
遠くからでも目立つ大きく華やかな木が目に入った。
近づくと、これはがくの色で、黄色の花びらが少し残っていた。
お家の庭の木。 -
久延彦神社境内から大和三山を眺め、これまでとは逆で長くて急な石段を下ります。
大神神社は、次の曲がり角を左に進んだところ。
それまでの小さな道にもお店が二軒もできていた。 -
大神神社でゆっくりして、三輪駅に着いたら、2時を過ぎたばかり。1時間に一本のJRまほろば線。次の奈良行きは2時40分。友は桜井駅を目指すことにして、別れる。
私は郵便局を探し、切手を購入して手紙を投函。歩いていないエリアへ進む。
みむろ名物「創業弘化」という立派な建物は閉じられていて、その続きの同じような建物で酒屋さん。 -
発見。何も添加物はない。
砂糖は甜菜(北海道) 粉末生姜(高知)
吉野の下市で製造し、こちらで販売。
伊江島への良いお土産の一つになります。由緒正しい君に会えて嬉しい。
隣の桶には酒粕が並んでいて一瞬迷ったが、冷蔵庫に伏見のものが残ったまま。
参道脇のお店で金ごまが手に入ったので満足しよう。今西酒造 グルメ・レストラン
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今西酒造さんのレジでお隣の閉まっていたお店について尋ねてみた。
「一年に一度、戎さんの時だけ開くお店なんです。」
驚く私に、みむろ名物とは最中であり、大神神社の前にお店がありますよと教えてくれた。
この通りに入るとき、ちらっと眼にしていたのが、恵比須神社だったのです。三輪恵比須神社 寺・神社・教会
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振り返ってupで、向こうが今西酒造さん。手前、創業弘化と書かれていた最中屋さん。“軒並み” が揃う美しさ。
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最後も桜が見送ってくれます。
恵比須神社の境内から塀越しにこぼれるように咲いていました。 -
道を間違え、山間のぬかるみに入った直後、スニーカーの裏が外れ、何度も手当で立ち止まった。忘れ物で引き返した。案内するどころか、友の足を引っ張る体たらく。
道しるべも何もなかったころ、あまり道を間違えた記憶はない。うすうすこれが最後だなと思っていたが、これで決定的に山の辺の道行は引退となった。
帰宅してつらつら反省しながら数えてみれば、思い出せたので11回目。
一度北から歩いてみたかったし、桜の季節も初めてでよかったと思う。
散りゆく桜で卒業にしよう。
スマホを置き忘れた軒下で買ったブロッコリー。もう一度、あの、いつも見とれていたおうちまで歩き、まほろば線の「巻向」駅から乗って帰ろう。
季節は秋で、やはり南から北上で “山の辺の道” に別れを告げる。
決めた。
世界一私の好きな道。あなたに会えてよかった。
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この旅行記へのコメント (8)
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- ondine24さん 2026/04/26 08:13:20
- 長閑な春の道
- mom K さんこんにちは。
私の高校の担任が、奈良の田舎道歩きが大好きという方でした。
10代の私にその魅力を語ってくれたのですが、その時は殆ど関心は待てませんでした。
大人になって一通り、薬師寺や法隆寺、唐招提寺等の有名所は行ってみましたが、山辺の道は未踏です。
しかし今こうして mom K さんの思い入れのある文章と素敵なお写真を拝見すると、その良さが十分伝わってきて、理解出来る様に思います。
春の道では桜や菜の花が華やかで、更に魅力アップですね。
古代の人達に想いを馳せながら、のんびり歩いてみたいです。
あと数年したら仕事を完全引退の予定です。
時間が自由になったら是非、歩いてみたい
山辺の道 です。
ondine24
- mom Kさん からの返信 2026/04/26 11:32:22
- “好き”を持つ喜び
- 「好き」を伝えるって、難しいです。
それをondine24さんが、恩師の思い出と重ねて見てくださったことは、大変嬉しいことです。ありがとうございます。
仕事と闘病で中断していた時期があっての4年前の再訪。もう歩ける喜びでいっぱいでした。
ondine24さん、山の辺はどこにも行きません。あなたを待っていてくれています。道を守ってくれている人たちが控えてくれています。
今秋、台湾の恩人夫妻と歩きます。彼は数年前大病されているので、きっと日本のどこよりも味わいひとしおの道だと思っています。
今それがとても楽しみなんです。
mom K
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- へびおさん 2026/04/11 08:16:00
- 春の山辺の道
- mom Kさま
春の山辺の道、素敵ですね。
のんびりした風景を拝見して久しぶりに歩きたくなりました。
それにしても山辺の道にも外国の方が来ているんですか。
山辺の道は引退されるということですが、お気に入りのコースだけを歩くのもいいですね!
- mom Kさん からの返信 2026/04/11 23:36:35
- 変化のスピード加速
- “筋金入りの奈良派” のへびおさんに共感してもらえて、嬉しいです。
はい、私もついにインバウンド攻勢がここまで押し寄せてきたことに驚きました。日本語を話す50代ぐらいの陽気な大柄男性の一人歩き、トレッキングスタイルの中年カップル、そして本日記に登場している10人ほどのCAMINO Tシャツ混じりのグループと、三度会いました。南から北行のすれ違いです。“山の辺の道” が熊野古道並みに世界に名をとどろかせるのももはや時間の問題です。
ショックだったこと。西山塚古墳を借景に宿ができていたことです。
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- へびおさん 2026/04/11 08:16:00
- 春の山辺の道
- mom Kさま
春の山辺の道、素敵ですね。
のんびりした風景を拝見して久しぶりに歩きたくなりました。
それにしても山辺の道にも外国の方が来ているんですか。
山辺の道は引退されるということですが、お気に入りのコースだけを歩くのもいいですね!
- mom Kさん からの返信 2026/04/11 23:51:18
- 何度歩いても
- 新しい魅力に気づいていける道ですね。今回は、今までで最も立ち止まった歩きになりました。最後になるかもしれないと思ったからですが、やはり離れられない気がします。
あの額縁の中でにこにこして座っているおばあさんを見かけたら、それは私です。へびおさん、声をかけてください。
-
- エフサさん 2026/04/10 21:05:19
- 満開の桜ですね
- 桜の季節、華やいだ雰囲気に足取りも軽くなりそうす。
Kazukoさんに教えて頂いた山の辺の道。いい道を教えていただきました。
それがきっかけとなり、石上神宮から海柘榴市まで三輪山登拝を挟み、2回に分けて歩きました。大和を知りたいと言うきっかけになりました。和歌の世界は苦味ですが‥
山の辺の道、Kazukoさんは引退ではなく、ご勇退ですね。
ちょっとさみしいです。
- mom Kさん からの返信 2026/04/11 07:38:19
- 私もです
- おはようございます、Dr.エフサ。何度歩いても味わいと発見新たな道です。ちょうど愛読書を読み返すのと同じ感覚かもしれません。
三輪山まで登られたのですか。素晴らしい。私はひたすら10キロ踏破派で、一人行は三度ぐらいなんです。これからは「あそこだけ」というふうにして、一人で“山の辺の道” に会いに行くつもりです。
師匠は、かねてからの野望実現なさったし、旅へはまだまだアグレッシブ。食欲が生命力と旅力を証明していると思うんです。
salamancaへの「さよなら旅」ごろから、“別れを告げる旅” と“行きたい・やってみたいとまだ心にくすぶり続けている旅” の二つになりました。結構意識しています。もう限られた時間ですから。
このところ南方に忙しくしていましたが、北の大地を忘れておりません。
6月参ります。師匠の援護を感じて歩いていると思います。
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