2025/12/27 - 2025/12/27
3685位(同エリア4978件中)
サバーイさん
世界遺産を巡るマカオ街歩きのフィナーレ。
世界遺産とは全く関係のない下町・三盞燈を10年ぶりに訪れました。
(参照:https://4travel.jp/travelogue/11101662)
活気あふれる路地に、歴史地区とは違うマカオの楽しさを再認識しました。
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盧廉若公園まで来たら、直ぐ近くに「マカオの下町の台所」と呼ばれる「三盞燈」があります。世界遺産とは全く関係のない場所ですが、下町の雰囲気が堪らなく味があるのです。
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盧廉若公園の前を通る羅利老馬路を進み、亜利鴉架街を右折。
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地元の飲食店(茶餐廳)や商店など、活気ある通りです。
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ほどなくして、正面にロータリーが見えてきます。このロータリー、正式名称は「嘉路米耶圓地(Rotunda de Carlos da Maia)」という円形広場で、その中央にある3つの街灯(実際には4つありますが、角度によって3つに見える)から三盞燈の名がつきました。
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1960年代から70年代にかけて、ミャンマー(ビルマ)やインドネシアなどの東南アジアからマカオへ移住・帰還した華僑の人々がこのエリアに定住しました。
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ロータリに合わせて建物がカーブしているのが分かります。
広場からは5本の道が放射状に伸びており、安価な衣料品、生活雑貨、新鮮な果物などが売られる露店がひしめき合っています。
この日はクリスマス後の日曜日。クリスチャンの人たちが集まり、ゴスペルソングを奏でていました。 -
ここではあまり観光客を見かけません。むしろ、地元の人々の生活が息づく、昔のアメ横のような場所です。
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三盞燈の街歩きの楽しみの一つは屋台を眺めること。
珍しい食材や目を惹く野菜・果物・食肉などに思わず足を止めてしまいます。
右下のカラフルなお菓子はインドネシアの伝統的な「ジャジャン・パサール」(市場のお菓子)の一種です。 -
飛能便度街(Rua de Fernão Mendes Pinto)は、三盞燈(サムチャンダン)から放射状に伸びる5本の通りの一つで、地元の人々にとっては台所であり雑貨店であるようなところ。
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この通りは、マカオで最も活気のある青空市場(ストリートマーケット)の一つとして知られています。道幅は狭いですが、両側に衣料品、生活雑貨、そして新鮮な食材を扱う屋台や商店がびっしりと並んでいます。
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右下に写っているのはビーツ。スープとして肉や他の根菜と一緒に煮込まれるのが一般的。
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紫色の大きな蕾はバナナの花(バナナハート)です。東南アジアでは一般的な食材として市場で販売されています。バナナの花は食用にされ、特に内側の柔らかい部分はアク抜きをしてサラダ、和え物、炒め物、煮物などに利用されます。
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ひと昔前と違って、市場であろうがすべてスマホ決済が主流です。
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どんな小さな屋台にも決済アプリ用のQRコードが貼ってあります。
中国本土のAlipayや、マカオ発祥のMpayなどのアプリがあります。 -
日本名月は「ぐんま名月」とも言い、群馬産の黄色いリンゴです。
ただ、王林の箱に入っているので、同じ品種として扱われているのかもしれません。 -
「泰山金枕」は、タイ原産の人気品種である「モントーン(Monthong)」ドリアンのブランド名または中国語での呼称です。中国や香港では「金枕頭(きんちんとう)」とも呼ばれ、広く親しまれています。
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乾物店には、乾燥フカヒレ、干しアワビ、干し貝柱(瑶柱)、干しエビ、干し牡蠣(蠔豉)などの様々な高級海産乾物が並んでいます。
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エイヒレです。炙って食べるというより、スープや煮込みに使われるようです。
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乾燥ナマコ(海参、中国語で「遼参」とも呼ばれる)です。これらは中華料理の高級食材であり、特に北海道産のものは最高級品とされています。
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中国語で「美國螺片」(アメリカ産乾燥ホラガイのスライス)と書かれています。一般的にエイヒレとして販売されており、高級食材としてスープの出汁などに利用されます。
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左は乾燥させたアワビ。
右は乾燥させた厚身花膠(ホウシンファーキョウ)**で、中華料理の高級食材である魚の浮き袋です。 -
乾燥アミガサタケ(モリーユ茸、羊肚菌)です。
春が旬の希少な野生キノコです。 -
乾燥させたタツノオトシゴです。
漢方薬の原料として知られています。 -
中国や東南アジアでは古くから重要な動物性生薬として扱われてきました。
特に「腎」を補うとされ、性機能の向上や体力回復に用いられてきました。 -
霊芝(れいし)は全体に漆を塗ったような光沢と艶があり、肉質はコルクのように硬いのが特徴です。
古来より漢方薬として珍重されてきた健康素材です。 -
乾燥した虎乳菌(コチチキン)です。
タケノコ状のキノコから作られる伝統的な漢方薬です。
伝統的に咳止め、肺の健康維持、免疫力向上などに役立つとされています。 -
黒い食材は、髪菜(ファツァイ)です。これは食用の藍藻の一種で、中国料理、特に縁起物としてのお祝い料理に使われる高級食材です。
広東語で「髪菜 (Fat Choy)」の発音が「発財 (富を得る、裕福になる)」と似ていることから、特に旧正月などの祝いの席で幸運を呼ぶ食材として珍重されます。
中華スープや煮込み料理、炒め物などに利用されます。水で戻してから調理するのが一般的です。 -
様々な中華食材の乾物が並んでいます。
臘腸(ラプチョン): 中央の赤いソーセージ状のものは、豚肉を詰めて乾燥させた広東風の中華ソーセージ(腸詰)です。
陳腎(チンシン)/ 鴨腎(ヤーシン): 左下の乾物は、乾燥させた鴨(アヒル)の砂肝(筋胃)です。広東地方ではスープや粥の出汁としてよく使われます。
紅棗(ホンザオ)/ 干しナツメ: 中央上の赤い実は、乾燥ナツメです。中国原産の果実で、そのままドライフルーツとして食べたり、薬膳料理やスープの材料として利用されます。
干しエビ: 右下のオレンジ色の食材は、乾燥させたエビ(干しエビ、蝦米)です。 -
飛能便度街(Rua de Fernão Mendes Pinto)と交差する横丁に入り込むと、そこもまた個性的な商店や屋台が並びます。
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冬瓜と自然薯(右)と左の端はタロイモだと思われます。
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香港やマカオでよく見かける干し肉の店。
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塩漬けや醤油漬けにした肉を乾燥・熟成させた中華式干し肉は臘味(ラーウェイ)と呼ばれ、広東料理で非常に一般的で特に寒い時期である冬に多く製造され、食卓に上ります。
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左の臘鴨(ラーヤー)は鴨肉を塩漬けにして乾燥させたもの。
右の臘腸(ラプチョン)は豚肉と豚脂を腸詰めにし、乾燥させた硬いソーセージです。 -
羅非魚 5元兩と書かれているのは、ティラピアの塩漬け。
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冬の中華料理に欠かせない「腊肉(ラーロウ)」。
「腊」は中国の旧暦12月のこと。
冬の寒くて乾燥した時期に仕込んで、春節(旧正月)のご馳走として食べることからこの名前がついたそうです
豚バラ肉を塩やスパイスに漬け込んで、じっくり天日干しや燻製にして作られます。 -
鯪魚(レンユー、日本語名:ケンヒー)は、中国南部に広く生息する、コイ科の淡水魚です。中国南部では、ハクレンやソウギョなどと並ぶ重要な養殖魚であり、経済的価値の高い食用魚です。
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腊鴨(ラーヤー)は、アヒルを塩漬けにして乾燥・熟成させた中国の伝統的な保存食(臘味)です。
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飛能便度街の名前の由来となった Fernão Mendes Pintoは、16世紀のポルトガル出身の冒険商人であり、作家です。1537年ごろから約20年間にわたり東インド(アジア)各地を遍歴し、貿易商人として中国、シャム(タイ)、ビルマなど様々な国で活動しました。日本にも複数回来航した人物として知られています。
東アジアにゆかりのある人物ゆえに、その力の移民の多いこの地域に名を残しているのかもしれません。 -
「焼味舗」や「焼臘店」と呼ばれるお店。鴨や鶏、豚肉などの肉類をタレに漬け込んで炙り焼きにしたものを専門としています。店頭のガラスケースに吊るされているのが特徴的で、多くの場合はテイクアウトが可能で、ご飯と一緒になった「焼味飯」がお弁当として人気です。
咸香鶏、紅燒乳鴿(乳鳩の醤油煮込み)、黒椒焼鴨(黒胡椒ローストダック)、そして脆皮乳猪(クリスピーローストピッグ)など。 -
広東風ローストダックはお腹の中に八角や生姜などの香辛料を詰めてから焼くのが特徴で、皮の部分をメインに食すスタイルもあります。
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旧正月(春節)の装飾品やカレンダーを販売する市場。
馬の干支のカレンダー
春聯(しゅんれん): 扉や壁に貼る、縁起の良い対句が書かれた赤い紙。
福の字: 幸福を願って逆さまに貼られることが多い「福」の字の飾り。
提灯やオーナメント: 幸運を呼ぶとされる赤い装飾品。 -
漢方茶を店頭で試供していました。
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五眼果(ごがんか)、木瓜(もくか)、血通(けつとう)、一口?(いっこうしょう)、梔子(しし)、杜仲(とちゅう)は、すべて一般的な漢方薬の原料です。
決して苦くはなく、むしろトロリと甘い味でした。 -
華生行(ワーサンホン)は、マカオにある伝統的な漢方薬のお店で、特に亀ゼリー(亀苓膏)で非常に有名です。涼茶(リョンチャー)と呼ばれる様々な種類の漢方茶が揃っているので、喉に効くものをいただきました。
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マカオはローカルバスがかなり隅々まで走っていて便利。
(マカオカードが必携ですが) -
ただ、今回の街歩きはひたすら徒歩にこだわり、バスはパスです。
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車窓からの景色のいいのですが、通りを歩くとこんな街並みを堪能することができるので。
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この路地を抜けて高士徳大馬路(Avenida de Horta e Costa)へ。
半島を南北に貫く目抜き通りで、ギアの丘へのアクセスです。 -
松山市政公園(Parque Municipal da Colina da Guia / Guia Hill Municipal Park)は、マカオ半島で最も高い「ギアの丘(東望洋山)」に広がる公園です。
中国語では東望洋(東の海を望む)、あるいは松の木が多いことから松山、とも呼ばれています。 -
山頂には、17世紀に築かれた<#25>ギア要塞、中国沿岸最古のモダンな灯台であるギア灯台があります。今日、最後に訪れる世界遺産の知です。
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ギア(Guia)はポルトガル語で「導き」(英語のguide=ガイド)の意味。
古くから航海する船がマカオや広州へ向かう際の重要な目印(ガイド)となっていました。1865年に中国沿岸初のモダンな灯台が建設される前から、この場所は文字通り船を導く役割を果たしていました。 -
要塞内にある「聖母雪地殿聖堂(ギア教会)」は、かつて「導きの聖母(Nossa Senhora da Guia)」を祀っていたといわれています。嵐で迷ったポルトガル船が、ギアの丘から放たれた不思議な光に導かれて無事に帰港できたという伝説があり、それを聖母の加護として感謝し、この名で呼ぶようになったという説もあります。
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ギア要塞 (Guia Fortress)は1622年から1638年にかけて、オランダ軍の侵攻からマカオを守るために建設されました。
ポルトガルはマカオを拠点に、中国(明朝)との貿易を独占し、金、銀、絹、陶磁器などの取引で莫大な利益を上げていました。後発のオランダ(オランダ東インド会社)はこの利益を奪い、自らの拠点にしようと考えました。 -
また、1580年にスペイン王がポルトガル王を兼ねたことで、ポルトガルの植民地はスペインの敵国(オランダやイギリス)の攻撃対象となりました。これにより、アジア各地で「オランダ・ポルトガル戦争」と呼ばれる紛争が激化していました。
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圧倒的な兵力を誇ったオランダ軍でしたが、モンテの砦から放たれた砲弾がオランダ軍の火薬樽に直撃して大爆発を起こすなど、ポルトガル軍(および黒人奴隷や司祭たち)の激しい反撃にあって敗北しました。
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これらの大砲は、イギリスの鋳造会社ベイリー・ペッグ・アンド・カンパニー (Bailey, Pegg and Company) によって製造されたと考えられています。この会社の頭文字「B.P.」が王冠の下に刻印されています。
ポルトガル領マカオは、近隣地域で当時起こっていたアヘン戦争などの軍事的緊張に対処するため、沿岸防衛を強化する必要がありました。ポルトガルは自国での鋳造能力もありましたが、イギリスからより近代的な大砲を輸入し、防衛を固めました。 -
ギア要塞にある壁の隙間に埋め込まれた錨のモニュメントです。?
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ここは半島全体を見渡せる絶景の場所でもあります。
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半島北部の集合住宅。そしてその背後に迫る中国本土・珠海の高層ビル群。
マカオの今昔が垣間見れる光景です。 -
夕方の5時半過ぎ。日が落ちようとしています。
暮れなずむマカオの街並み。 -
マカオの世界遺産25か所を歩いて踏破する一日のゴールです。
(現在時刻17:40) -
帰りは楽をして、「世界一短いロープウェイ」といわれるギア・ケーブルカーで下山です。(因みに日本一短いロープウェイも同名の松山城ロープウェイだとか)
1日お付き合いくださった皆さん、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- TKさん 2026/02/22 12:51:38
- マカオの迫力が、ガンガン伝わってきました。
- サバーイさん
こんにちは!
マカオの迫力が、ガンガン伝わってきました。
私達も、魔戒へへ行ったことがありますが、三盞燈へは、行っていません(多分)。
活気のある街ですね。歩いていても面白そう!
しかも売っているものが珍しい食べ物ばかり(私が知らないだけ?)
「乾燥ナマコ、乾燥させたアワビ、乾燥させた厚身花膠(ホウシンファーキョウ)
乾燥アミガサタケ(モリーユ茸、羊肚菌)、乾燥させたタツノオトシゴ
霊芝(れいし)、虎乳菌(コチチキン)、髪菜(ファツァイ)
腊鴨(ラーヤー)、広東風ローストダック」
地元の方たちから見たら、喉がごくごくいうほどの高級食材なのでしょうね。
写真を見ているだけでも楽しめました。
ありがとうございます。
TK
- サバーイさん からの返信 2026/02/22 23:11:37
- Re: マカオの迫力が、ガンガン伝わってきました。
- TKさん
嬉しいコメントを頂戴しました。
旅は計画を立てる楽しみ、行く楽しみ、帰ってからのブログづくりの楽しみがありますよね。これからTKさんのブログをゆっくり拝見させていただきます。ありがとうございました。
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