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スペイン旅行等での「エル・グレコを見に行く」の旅行記を作成した時に、2013年に開催された「エル・グレコ展」の旅行記ないことに気づきました。12年ぶりに作成する旅行記です。この日は、①ラファエロ展(国立西洋美術館)②エル・グレコ展(東京都美術館)③王義之展(東京国立博物館)を周っていました。各展覧会ともこの日以外にも再訪した素晴らしい展覧会でした。

2013.3 ラファエロ展、エル・グレコ展、王義之展

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2013/03/03 - 2013/03/03

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スペイン旅行等での「エル・グレコを見に行く」の旅行記を作成した時に、2013年に開催された「エル・グレコ展」の旅行記ないことに気づきました。12年ぶりに作成する旅行記です。この日は、①ラファエロ展(国立西洋美術館)②エル・グレコ展(東京都美術館)③王義之展(東京国立博物館)を周っていました。各展覧会ともこの日以外にも再訪した素晴らしい展覧会でした。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
一人旅
交通手段
新幹線
  • まずは、国立西洋美術館の「ラファエロ展」です。<br />ルネサンスを代表する画家ラファエロ・サンツィオ(1483-1520年)。ルネサンス絵画を完成させ、後の画家たちの手本となったラファエロですが、作品の貴重さゆえに展覧会の開催はヨーロッパにおいてもきわめて難しいとされています。本展はヨーロッパ以外では初となる大規模なラファエロ展でした。

    まずは、国立西洋美術館の「ラファエロ展」です。
    ルネサンスを代表する画家ラファエロ・サンツィオ(1483-1520年)。ルネサンス絵画を完成させ、後の画家たちの手本となったラファエロですが、作品の貴重さゆえに展覧会の開催はヨーロッパにおいてもきわめて難しいとされています。本展はヨーロッパ以外では初となる大規模なラファエロ展でした。

    国立西洋美術館 美術館・博物館

  • ラファエロ「若い男の肖像」1503-04年 ブダペスト国立西洋美術館<br />師ペルジーノのもとを離れフィレンツェに移った頃のラファエロによる肖像画。モデルはイタリアの詩人で人文主義者のピエトロ・ペンボといわれています。<br />※本展での撮影ではありません。

    ラファエロ「若い男の肖像」1503-04年 ブダペスト国立西洋美術館
    師ペルジーノのもとを離れフィレンツェに移った頃のラファエロによる肖像画。モデルはイタリアの詩人で人文主義者のピエトロ・ペンボといわれています。
    ※本展での撮影ではありません。

  • ラファエロ「聖ゲオルギウスと竜」1504-05年 ルーヴル美術館<br />※本展での撮影ではありません。

    ラファエロ「聖ゲオルギウスと竜」1504-05年 ルーヴル美術館
    ※本展での撮影ではありません。

  • ラファエロ「大公の聖母」1504年 パラティーナ美術館<br />礼拝のための聖母子像が数多く措かれ、また画家たちもそこに理想の女性像を表した。若き日のラファエロが措く聖母子像は、とりわけ情愛に満ちており、彼の名を一気に高めました。こちらは、本物ではなく大塚国際美術館の陶版画です。<br />※本展での撮影ではありません。<br />

    ラファエロ「大公の聖母」1504年 パラティーナ美術館
    礼拝のための聖母子像が数多く措かれ、また画家たちもそこに理想の女性像を表した。若き日のラファエロが措く聖母子像は、とりわけ情愛に満ちており、彼の名を一気に高めました。こちらは、本物ではなく大塚国際美術館の陶版画です。
    ※本展での撮影ではありません。

  • 続いて、日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」です。中国4世紀の東晋時代に活躍した王羲之は従来の書法を飛躍的に高めました。生前から高い評価を得ていた王羲之の書は、没後も歴代の皇帝に愛好され、王羲之信仰とでも言うべき状況を形成します。王羲之の神格化に拍車をかけたのは、唐の太宗皇帝でした。太宗は全国に散在する王羲之の書を収集し、宮中に秘蔵するとともに、精巧な複製を作らせ臣下に下賜して、王羲之を賞揚したのです。しかし、それゆえに王羲之の最高傑作である蘭亭序は、太宗皇帝が眠る昭陵に副葬され、後世の人々が見ることが出来なくなりました。その他の王羲之の書も戦乱などで失われ、現在、王羲之の真蹟は一つも残されていません。そのため、宮廷で作られた精巧な複製は、王羲之の字姿を類推するうえで、もっとも信頼の置ける一等資料となります。

    続いて、日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」です。中国4世紀の東晋時代に活躍した王羲之は従来の書法を飛躍的に高めました。生前から高い評価を得ていた王羲之の書は、没後も歴代の皇帝に愛好され、王羲之信仰とでも言うべき状況を形成します。王羲之の神格化に拍車をかけたのは、唐の太宗皇帝でした。太宗は全国に散在する王羲之の書を収集し、宮中に秘蔵するとともに、精巧な複製を作らせ臣下に下賜して、王羲之を賞揚したのです。しかし、それゆえに王羲之の最高傑作である蘭亭序は、太宗皇帝が眠る昭陵に副葬され、後世の人々が見ることが出来なくなりました。その他の王羲之の書も戦乱などで失われ、現在、王羲之の真蹟は一つも残されていません。そのため、宮廷で作られた精巧な複製は、王羲之の字姿を類推するうえで、もっとも信頼の置ける一等資料となります。

  • 書にはそれほど興味なくても名前を聞いたことがある「王義之」、楽しめました。<br />この日は梅が満開でした。

    書にはそれほど興味なくても名前を聞いたことがある「王義之」、楽しめました。
    この日は梅が満開でした。

    東京国立博物館 美術館・博物館

  • 没後400年を迎えるスペイン絵画の巨匠エル・グレコの大回顧展です。エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス、1541~1614年)は16世紀から17世紀にかけてのスペイン美術の黄金時代に活躍し、ベラスケス、ゴヤとともにスペイン三大画家の一人に数えられます。ギリシャのクレタ島に生まれ、ヴェネツィア、ローマでの修行を経てスペインのトレドにたどりついたエル・グレコは、揺らめく炎のように引き伸ばされた人物像が印象的な宗教画や、モデルの人となりをも描き出す独自の肖像画で、当時の宗教関係者や知識人から圧倒的な支持を得ました。ピカソら20世紀の巨匠たちからも、その作品は高く評価されています。本展は、プラド美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館など、世界の名だたる美術館やトレドの教会群から油彩およびテンペラ画51点が集結しました。

    没後400年を迎えるスペイン絵画の巨匠エル・グレコの大回顧展です。エル・グレコ(本名ドメニコス・テオトコプーロス、1541~1614年)は16世紀から17世紀にかけてのスペイン美術の黄金時代に活躍し、ベラスケス、ゴヤとともにスペイン三大画家の一人に数えられます。ギリシャのクレタ島に生まれ、ヴェネツィア、ローマでの修行を経てスペインのトレドにたどりついたエル・グレコは、揺らめく炎のように引き伸ばされた人物像が印象的な宗教画や、モデルの人となりをも描き出す独自の肖像画で、当時の宗教関係者や知識人から圧倒的な支持を得ました。ピカソら20世紀の巨匠たちからも、その作品は高く評価されています。本展は、プラド美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館など、世界の名だたる美術館やトレドの教会群から油彩およびテンペラ画51点が集結しました。

    東京都美術館 美術館・博物館

  • 「悔悛するマグダラのマリア」1576-77年 ブダペスト国立西洋美術館<br />イエスによって自らの罪を諭され、悔悛するマグダラのマリアを描いたものであるが、その表現はそれまでの典型を大きく逸脱し、マグダラのマリアの憂いを含む意味深げな視線や表情など、エル・グレコが持つ独特の世界観によって、マニエリスム特有の洗練された不安定感がよく表れています。<br />※本展での撮影ではありません。

    「悔悛するマグダラのマリア」1576-77年 ブダペスト国立西洋美術館
    イエスによって自らの罪を諭され、悔悛するマグダラのマリアを描いたものであるが、その表現はそれまでの典型を大きく逸脱し、マグダラのマリアの憂いを含む意味深げな視線や表情など、エル・グレコが持つ独特の世界観によって、マニエリスム特有の洗練された不安定感がよく表れています。
    ※本展での撮影ではありません。

  • 「十字架のキリスト」1610-14年頃 国立西洋美術館<br />揺らめく炎のように引き伸ばされた人体、荒々しい筆致、超自然的な色彩などにエル・グレコ晩年の様式を伝える作品です。彼は後半生をスペインのトレドで過ごし制作しましたが、ギリシャのクレタ島で生まれイコン画家として活躍、その後ヴェネツィアでティツィアーノやヤコポ・バッサーノの影響下に西欧絵画の技法を習得、まず細密画家として評判を得ました。彼のヴェネツィア滞在は、ヤコポの息子レアンドロ・バッサーノがヴェネツィア近郊バッサーノの父の工房で修業を始めたであろう時期と重なります。<br />※本展での撮影ではありません。

    「十字架のキリスト」1610-14年頃 国立西洋美術館
    揺らめく炎のように引き伸ばされた人体、荒々しい筆致、超自然的な色彩などにエル・グレコ晩年の様式を伝える作品です。彼は後半生をスペインのトレドで過ごし制作しましたが、ギリシャのクレタ島で生まれイコン画家として活躍、その後ヴェネツィアでティツィアーノやヤコポ・バッサーノの影響下に西欧絵画の技法を習得、まず細密画家として評判を得ました。彼のヴェネツィア滞在は、ヤコポの息子レアンドロ・バッサーノがヴェネツィア近郊バッサーノの父の工房で修業を始めたであろう時期と重なります。
    ※本展での撮影ではありません。

  • エル・グレコ「無原罪の御宿り」1607-13年 サンタ・クルス美術館蔵(大塚国際美術館)<br />グレコの晩年の代表作。移住したトレドの景色が描かれており、螺旋上に聖母マリアが昇天する様子を描かれています。

    エル・グレコ「無原罪の御宿り」1607-13年 サンタ・クルス美術館蔵(大塚国際美術館)
    グレコの晩年の代表作。移住したトレドの景色が描かれており、螺旋上に聖母マリアが昇天する様子を描かれています。

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