2025/10/15 - 2025/10/23
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j-ryuさん
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★10/15~10/23 9日間中国・四川省の黄龍&九塞溝&四姑娘山の
絶景紀行に行ってきました。
前回は世界自然遺産の九塞溝の
老虎海や樹正瀑布や樹正群海などをご覧頂きましたが、
今回は同じ九塞溝・樹正溝の臥龍海と火花海を
ご紹介します。
九寨溝は、中国四川省北部、岷山山脈の奥地に広がる美しい峡谷で
清らかな水が流れる渓谷には、大小100以上の湖沼や滝が点在しており、
その幻想的な景観から「秘境の絶景」として知られています。
九寨溝の最大の魅力は、その澄んだエメラルドのような水の色です。
これは、水底に堆積した石灰や、石灰岩の地層に含まれる
炭酸カルシウムが水を浄化し、透明度を高めているためです。
湖底に沈んだ枯れ木やそこに棲む生物まで、
はっきりと見ることができます。
また、九寨溝はY字型の谷になっており、原生林が生い茂る中に
湖沼や滝が連なり渓谷一帯はパンダや金糸猴(キンシコウ)など
希少な野生動物の生息地でもあります。
九寨溝は「九寨溝の渓谷の景観と歴史地域」として、
1992年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されました。
その名前は、谷の中にチベット族が暮らす9つの村(寨)が
あることに由来しています。
チベット族には、山の女神が落とした鏡が砕けて108の湖になった、
という伝説も残されています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
★2025年 10月:黄龍・九塞溝・四姑娘山旅行・スケジュール
10/15 (水) 自宅→JR→新白河(新幹線)→上野→京成上野→
成田田空港1
成田(16:40)3U-3962(四川航空)→中国・成都(20:50)着
●成都・瑞峰国際大飯店泊
10/16 (木) 成都東駅→(高速鉄道)→黄龍九塞溝駅→
世界遺産・黄龍ハイキング→九塞溝鎮
●九塞溝賓館泊
10/17 (金)午前&午後:世界遺産・九塞溝ハイキング→九塞溝鎮
●九塞溝賓館泊
10/18 (土) 午前:世界遺産・九塞溝ハイキング
午後→松藩・松藩古城散策
●松藩・蕃坊絲路酒店泊
10/19 (日)朝:松藩→巴朗山トンネル→四姑娘山鎮(日隆鎮)
●四姑娘山鎮・貴山商務酒店泊
10/20 (月) 午前:四姑娘山・双橋溝ハイキング→夾金山峠(4114m)
観光●四姑娘山鎮・貴山商務酒店泊
10/21 (火) 午前:四姑娘山・長坪溝ハイキング 午後:海子溝・
鍋庄坪ハイキング
●四姑娘山鎮・貴山商務酒店泊
10/22 (水)朝:四姑娘山鎮→巴朗山トンネル→臥龍大熊猫保護地
(パンダ見学)→成都:成都観光(杜甫李白公園、陳麻婆豆腐)
●成都・錦江賓館東楼泊
10/23 (木) 成都(09:15)四川航空3U-3961→成田空港(15:10)
成田空港→上野→新幹線→新白河→JR→自宅 -
★九塞溝全体ルートMap
四川省 九寨溝風景区管理局
※https://www.jiuzhai.com/f
九塞溝はY字型の渓谷【景区】からなり、
上流左手(南西)が【則査溝】
上流右手(南東)が【日則溝】
下流(北)が【樹正溝】
主にこの三つの谷で構成されています。 -
★九塞溝・樹正溝 ルートMap
四川省 九寨溝風景区管理局
※https://www.jiuzhai.com/
樹正溝 =樹正景区
◎犀牛海
◎老虎海
●樹正瀑布
◎樹正群海
◎臥龍海
●火花海瀑布
◎火花海
◎双竜海
◎芦葦海 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
樹正寨(村)にある樹正群海展望台から再び樹正寨(村)に戻り
道路向かいにある遊歩道を下流方面の歩きながら
地上レベルから樹正群海を鑑賞します。
ここは幹線道路からやや見下ろした樹正群海です。
樹正群海展望台から俯瞰した景色とは印象がかなり違います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
九塞溝は紅葉の季節ですが、日本のような色取り取りで
鮮やかな紅葉は見られず、正直、紅葉に関しては期待外れかな(--〆)。
そんな中で、この木の一部は珍しく真っ赤に色づいていました。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
枝先の葉だけが赤く紅葉し濃紫色の実がなっています。
日本では見ことが無い木だけど、何の木だろう? -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
樹正群海展望台からは十数個の海子(湖沼)が
展望できましたが、
幹線道路からだと2,3個しか展望できません。
やはり時間と体力があるなら是非とも
樹正群海展望台に登るべきだと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
昨日から則査溝、日則溝の海子を見学してきました。
しかし秋本番の割には紅葉はイマイチで残念でしたが
この周辺は比較的鮮やかな紅葉樹が何本かあったので
それらを取り込んで撮影すると
やはり秋らしい九塞溝の写真が撮れました。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
前回の旅行記『九塞溝4』では樹正溝の中の公主海まで
見てから、樹正群海展望台へ寄り道して、
再び遊歩道に戻ってきました。
ここらは臥龍海で少し小さめな海子(湖沼)が
段々畑のように連なっています。
しかし、湖沼に名前が付いているのは
臥龍海、火花海、双龍海、芦葦海だけで
調べましたが他の海子(湖沼)の名称は分かりませんでした。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
公主海からの水は他の海子(湖沼)と同じく
疎林のある大きな棚田の畔のような地形から
臥龍海に流れてきます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
ようやく名前の分かる海子(湖沼)が見えてきました。
臥龍海(がりゅうかい)です。
臥龍とは龍が臥せたような形を指し
この海子は海子の中央に龍の模様のような長い浅瀬があり
その浅瀬が龍が臥せているように見えることから
臥龍海と呼ばれています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
臥龍海の標高は2215mで、面積は樹正溝の中では
大きい方ですが、調べてみましたが正確な大きさは
分かりませんでした。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
臥龍海の正確な水深はわかりませんが
一連の九塞溝の各海子の水深と湖沼色を
総合的に予想すると、おおよそ10mくらいではないかと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
水深が10m以上あれば殆ど湖底は見えず
10mなければ湖底が見える場合が多いようです。
もうちろん透明度の影響が大きいので
一律に当てはまるわけではありません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
写真左手は疎林の映り込みもありますが、
やはり水深が浅いので湖底が透けて見えています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
水深や透明度の他に水面の波のある無しも大きく影響します。
水面の波が大きければ大きいほど、光の反射が大きくなり
湖底は見え難くなりますが、
無風の水鏡状態だと水深が一番分かりやすいと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
透明度が高いので水没樹もくっきり見えています。
水温が高ければ有機物や腐敗菌が多くなり
水の透明度は落ちますが、
九塞溝の源流は標高の高い山々からの
雪解け水や伏流水なので一年を通して水温は低く
不純物が発生しくにい環境です。
さらにカルスト地形からの炭酸カルシウムが水に溶けこんで
不純物と結晶&堆積しやすなり透明度がさらに良くなります。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
手前に紅葉樹が少しあるだけでも
秋らしさが感じられますね。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
日本の水辺だとモミジやカエデの仲間がたくさん自生していますが
なぜか黄龍も九寨溝もモミジやカエデが少ないようです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:臥龍海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
臥龍海から疎林の中の川を流れ、渓流瀑となって
隣りの海子(湖沼)に流れていきます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
おそらく乾期を除いて年中水が流れ落ちていると思いますが
植生をみると結構多種多様な木々が自生しています。
植物にとって水分は必要不可欠ですが
これは諸刃の剣であって、ありすぎれば酸欠や栄養不足になり
成長を阻害してしまいます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
20個ほど連なる樹正群海の海子(湖沼)ですが、
名前があるのは5つくらいで、
おそらく他は無名だと思います。
この海子もとても美しいと思いますが、名前などの
案内板はありませんでした。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
日本のような色鮮やかな紅葉ではありませんが
心和む癒し系の紅葉&黄葉だと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
水深の違いによるブルーのグラデーションがキレイです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
この海子は上流の臥龍海より小さい割には
濃い青なので臥龍海より少し深いのでしょう。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
この小滝は上記の無名海子から流れ落ちてきて
これまた無名の小瀑布です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
福島県裏磐梯の五色沼は特別保護地区
(特に厳重に景観を保護する地域)」に指定されているので
人間の都合で安易に自然に手を入れることは出来きません。
その点、黄龍や九塞溝は遊歩道沿いは良く整備されていて
目障りな植物はほど良く間伐しているようです。
その中でもここは珍しく手付かず状態です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
海子の水深は一律ではなく部分的にトラバーチンが成長しています。
トラバーチンとは、温泉や地下水中に石灰質が沈殿してできる、
緻密で多孔質な縞状の石灰岩のことです。
大理石の一種に分類されることが多く、
古代ローマのコロッセオにも使用された歴史を持ちます。
加工しやすい一方で強度が低いため、
主に内装材として建物の壁や床などに使われますが、
最近では吸音性やビス穴が目立ちにくいといったメリットから、
学校やオフィスの天井に多く見られる「トラバーチン模様」
としても知られています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
上記の海子から流れ出した水は棚田状の疎林を抜け
小さな滝(瀑布)となって下流の海子へと
流れ落ちていきます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
おそらく、この小瀑布も海子も名前は無いと思います。
そばに解説板があれば忘れないよう解説板も
極力撮影するようにしていますが、
ファイルを確認してもそれらの写真は無いので
名無しと判断しました。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
小瀑布とライトブルーの海子のコラボレーションが
とても美しいです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
日本語で美しいと言う表現は『美しい』と言う他にも
『綺麗』『華麗』『麗しい』『端正』などと表現しますが
漢字発祥国である中国にも当然多くの表現があるようです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
中国で一番よく使われる「美しい」の表現は「
漂亮 (piàoliang)」だそうです。
人の外見や物事の見た目に対して広く使えます。
例:きれいな女性、きれいな景色、きれいな服 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
絶美(měilì)
「漂亮」よりも文学的で、詩的な場面や、
壮大な風景などにも使われます。
例:美しい国、美しい景色 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
好看 (hǎokàn)
どちらかというと「見ていて楽しい」「見栄えが良い」という
ニュアンスだそうです。
例:見栄えの良い服、素敵な映画 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
優美 (yōuměi)
動作、音楽、文章などが優雅で美しいことを指します。
例:優雅な舞、美しいメロディー -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
じゅ美 (juéměi)
「この上なく美しい」「息をのむほど美しい」といった、
形容しがたい美しさを表現します。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
秀麗 (xiùlì)
自然の風景や女性の容姿に対して、上品で清らかに美しいという
ニュアンスです。
例:美しい山々、清楚な女性 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
紅葉樹の代表にモミジやカエデがありますが
どう違うのでしょう?
実はモミジもカエデも同じムクロジ科カエデ属の
落葉広葉樹で同じ仲間です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
モミジとカエデはどのように見分けるのでしょうか?
葉っぱの切れ込みが深いタイプをモミジ、
葉っぱの切れ込みが浅いのカエデと呼ぶ場合が多いです。
どちらもムクロジ科カエデ属なので
カエデと呼ぼうがモミジと呼ぼうが
植物学的な間違いはありません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
「『もみじ』の語源は動詞で、反物(たんもの=着物の生地)を
植物の色素で染め、揉みだして、それが水中に染み出す様子を
『もみづ』と古くから表現していたそうです。
秋になって紅葉した樹木の葉が赤や黄色に染まっていく様子を
この『もみづ』に例えて、紅葉した葉を総称し『もみじ』と
呼ぶようになったと言われてます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
『かえで』は葉の形が蛙の手に似ていることから、
<かえるで→かえで>となったもので、
葉の形状から命名された由来があります。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
美しい紅葉を楽しむ「紅葉狩り」は、日本ならではの文化ですね。
この習慣は、古く平安時代にまでさかのぼると言われています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
平安時代の貴族たちは、桜をめでる「花見」と同じように、
紅葉を鑑賞する宴を催していました。
雄大な自然の景観、歌を詠む文化季節の移ろいを感じる
こうした雅な遊びが、紅葉狩りの始まりとされています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
「狩り」という言葉を聞くと、動物を捕まえるイメージが
あるかもしれませんね。
しかし、紅葉狩りの「狩り」は少し意味合いが異なります。
果物や草花を採集する
眺めて楽しむ
収穫する行為
昔は、草花を「採集する」という意味で「狩り」という言葉が
使われていました。
そのため、紅葉を摘み取るように愛でる行為を「紅葉狩り」と
表現するようになったと言われています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
紅葉狩りの由来の一つに
平安時代に狩猟をしない貴族が現れたことが関係しているとも
いわれます(ほかの説もあります)。
当時の貴族は、歩くことを下品と考えて、
牛車で外出することが多かったようです。
しかし、山道を牛車で上って、花や紅葉を愛でることは難しい。
そこで、花や紅葉を見に、山野に歩いて出かけることを
「狩り」に見立てるようになったと考えられています。
狩猟であれば、歩いて出かけるのもおかしくはない、
と平安貴族は考えたのかもしれません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
ここは小瀑布と海子(湖沼)のコラボレーションが
とても美しいのですが、小瀑布と次の疎林との間が狭いため
風はなくても水面に常に波が打ち寄せるので
特に手前は水鏡にはなりません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
この海子の奥の方は小瀑布が無いようで
水面がとても穏やかで完璧な水鏡になっています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海
左手には大きなシダ(羊歯)植物が生えています。
日本で伊豆半島以西に自生するシダ植物の
リュウビンタイに似た感じがします。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
上記の小瀑布と細長い海子の次も細長い海子があり
その左手(下流)に見えているのが火花海です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
左手と火花海と右手の細長い海子の間にも
棚田の畔のような疎林がありますが
ここは他の畔より幅が狭く、段差もありません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海と細長い海子の間はあまり高低差が無く
水の流れも自ずと緩やかになり
波も殆ど立たないからか、水面のクリスタルーブルーが
とても美しいです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
青のグラデーションがとてもキレイですね。
私はタイのリペ島など珊瑚礁の青い海が大好きなので
こういう青い水辺の景色には特に心惹かれます(^^♪。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
上記の海子(湖沼)の次に見えてきたのは『火花海』
英語では『spark sea』と表記します。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
今回の九塞溝の鑑賞で私の一番のお気に入りが
この火花海です。
九塞溝では名前がある海子(湖沼)だけも
既に十数か所の海子を見てきました。
海子(湖沼)の色は見る時間や気象によって影響を受けるので
たまたま火花海の条件が一番良かったのかも知れません。
もしかしたら、他の日や時間帯だったら
違っていた印象になったかも知れません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
なんせご覧のようにクリスタルブルーのグラデーションが
素晴らしく美しいんです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
今はクリスタルブルーの湖沼色が感動ものですが
実はこの火花海は2017年8月8日の九塞溝地震で甚大な被害を受け
湖が決壊し復興工事が終わるまで
湖底の殆どが干上がってしまったそうです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
あまりに美しくて悲しいかな私の語彙力では
全てを上手く表現できません。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
この美しい湖がわずか8年前(2017年)にM7の九塞溝地震で
決壊し暫くの間、完全に干上がってしまい、
特に被害の大きかった火花海は復興工事が終わるまで観覧中止になり
2021年9月28日、火花海を含め九塞溝の
景勝地の全エリアが一般公開が再開されました。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
下流の畔のような土手が地震で完全に決壊してしまったので
いかに復興させるか議論になったそうです。
地震は自然災害であり自然の摂理なので
極力手を加えないで再開しようと言う案もあったそうですが
結果的には地震前と同じ姿に戻すことになったそうです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海が地震で決壊した後の写真はNet上で見られますが
現在のこの美しい眺めからは想像できないくらい
痛々しい姿になってしまったようです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
何百何千年もの間、満々と水を蓄えていたわけですから
決壊で自然環境が激変し、この火花海に依存したり共存してきた
動植物も存亡の危機だったことでしょう。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海は地震前から水中植物や水中動物が少なかったのが
不幸中の幸いだったかも知れませんね。
もし動植物の豊富な湖だったら
わずか4年で以前の菅に戻すことは困難だったことでしょう。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海は標高が2187mの所にあり、水深は9メートル、
総面積が3652平方メートルで、
九寨溝双龍海と臥龍海の間に位置しています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海のこの美しいライトブルーに見える要因の
一番は水深ではないかと思います。
深すぎれば濃紺に見えるし、浅ければ淡い水色に見えますが
火花海の水深は最深が9mで、その上
同色に見える最深部が平均的に広がっているので
もっともキレイに見える青色の部分が多いことが
美しさの秘密だと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
海子の色はライトブルーの最深部の他にも
浅い部分が何か所もあり、
これが美しい青いグラデーションの秘密だと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
この浅い部分はトラバーチンと呼ばれます。
トラバーチンとは、温泉や地下水中に石灰質が沈殿してできる、
緻密で多孔質な縞状の石灰岩のことです。
大理石の一種に分類されることが多く、
古代ローマのコロッセオにも使用された歴史を持ちます。
加工しやすい一方で強度が低いため、
主に内装材として建物の壁や床などに使われますが、
最近では吸音性やビス穴が目立ちにくいといったメリットから、
学校やオフィスの天井に多く見られる「トラバーチン模様」
としても知られています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
美しい青のグラデーションはトラバーチンの他にも
背後の黒い針葉樹の森にもあります。
ちょうどこの時間帯は手前から見て対岸は逆光気味になり
針葉樹の森はより暗く見え
引いてはその黒が水鏡となり
ライトブルーの水面に濃いブルーの部分を
造り出しています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
トラバーチンができる要因は様々ですが
基本的には核となるもとがあり、
それを中心(核)となり、炭酸カルシウムが結晶したり
沈殿して大きくなったり、黄龍の湖沼の畔のように
成長していきます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
もう少し紅葉していれば
秋らしい九塞溝を撮れたのですが
美しい水鏡になっただけでも御の字でしょうかね。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
それにしても、今回の九塞溝鑑賞は初日の朝こそ
霧雨になってしまいましたが、
それとてお昼頃には急速に回復し青空が見えたのですから
とても運が良かったと思います。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
-
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
珊瑚礁の青い海もそうですが、
青い海や青色の湖沼は光の波長が色彩に大きな影響をもたらすので
晴れてナンボの世界。
撮影には良い機材やスキル、センスも必要ですが
それより良い写真を撮るには晴天が一番です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
ようするに、今回九塞溝でけっこうキレイな写真が撮れたのは
一に晴天、二に晴天、三四が無くて五に晴天だと思います。
九塞溝の神様、ありがとうございます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:
火花海の岸辺にも赤いピラカンスが映えていました。
日本のピラカンサスか鑑賞用に移入されたものですが
九塞溝のピラカンサスは自生種です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
◎ピラカンサス/バラ科トキワサンザシ属
和名は(橘擬(たちばなもどき))(常盤山樝子(ときわさんざし))
Pyracantha(ピラカンサ)は、ギリシャ語の
「pyro(炎)+ acantha(刺)」が語源。
火のような真っ赤な実をつけ、
枝にはいっぱい棘が あるところから。
これに「ス」がついてピラカンサスと呼ばれるようになったそうな。
中国名は「火棘(かきょく)」で黄龍や明後日訪れる
四姑娘山周辺でもよく見かける植物です。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
ピラカンサスの仲間たちは、主にユーラシア大陸の広い範囲に
分布しています。
中国、ヒマラヤ地方。東南ヨーロッパ
これらの地域で自生しているピラカンサスが、
世界中に広まっていきました。
特に中国やヒマラヤ地方には多くの種類が発見されています。
日本への伝来
日本には、主に江戸時代以降に中国やヨーロッパから園芸植物として
持ち込まれたと言われています。
暖かくて日当たりの良い場所を好むので、
日本の気候にもよく合い普及しました。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
完璧な水鏡です。
日本でもよく湖沼の水鏡狙いで
裏磐梯などに出かけますが
これクラス(大きさ)の湖沼で、
これほど完璧な水鏡に出会えるのは20回に1回あるかないかです。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
それも昨日の午後からずっと風も無く
素晴らしい水鏡が見られています。
我ながら運が良いなと自画自賛(^^ゞ。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海はちょと変わった名前なので
その由来をAI先生に質問してみたら
火花海(ひばなかい)という美しい名前は、
湖面に夕日が差し込んだり、朝もやが晴れたりする時に、
さざ波がゆらゆらと揺れ動き、
たくさんの火花が飛び散るような
きらめく景色が見えることに由来しています。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
さざ波がゆらゆらと揺れ動き、
たくさんの火花が飛び散るような
きらめく景色が見えることが由来なら
今日はさざ波さえない完璧な水鏡なので
火花は全く思い浮かびません(^-^;。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海の青色が変わる最大の理由の一つは、
光の当たり方と見る角度です。
太陽光の反射:太陽の光が湖面に対してどのような角度で
当たるかによって、水面の反射の仕方が変わります。
屈折と散乱:水中の微粒子や不純物水深によって光の屈折や
散乱の仕方も異なるため、様々な色合いに見えます。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
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★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
湖の色は、水深や透明度によっても大きく左右されます。
水深が浅い場所:湖底の石灰華の白や水草の緑がよく見え、
明るい色調になります。
水深が深い場所:光が届きにくくなるため、
より濃い青色や深い緑色に見えることがあります。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
光の散乱(レイリー散乱)
水中の微粒子による光の散乱も、色の変化に寄与します。
青い光の散乱:空が青く見えるのと同じように、
水中の非常に細かい粒子は、波長の短い青い光をより強く散乱させます。
このため、水を通して観察する湖は青っぽく見える傾向があります。
斜めから見ると、より散乱された青い光が
目に入りやすくなることもあります。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
レイリー散乱
原因:光が大気中の微粒子や水中の小さな粒子にぶつかる現象。
特徴:波長の短い(青い)光が、
波長の長い(赤い)光よりも強く散乱する。
結果:空が青く見える、深い海が青く見える、といった現象が起こる。
このように、反射、透過、水深、透明度、
そして光の散乱といった複数の要素が複雑に絡み合うことで、
火花海は見る角度によって様々な表情を見せてくれます。
まさに自然が織りなす芸術ですね。 -
★秋の九寨溝絶景紀行(5)~【樹正溝】→樹正群海:火花海
火花海があまりに美しく、写真数も凄いことになってしまいました。
同じような写真ばかりじゃないか!と
突っ込まれそうですが、これらの旅行記は公開こそしていますが、
真相は自分の思い出のアルバムなので、
写真の多さは感動の大きさに比例していると思って頂けたら
幸いです。
これで
★中国・四川省~秋の黄龍:九寨溝:四姑娘山の絶景紀行(九塞溝編5)は
お仕舞です。
次回(九塞溝編6)もまた火花海から始まり
双龍海、双竜海瀑布、盆景灘など樹正溝の後半と
松藩古城ご紹介します。
いつも最後までご覧いただきありがとうございます。
ではまた。 j-ryu
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