パリ　アパルトマン暮らしと馬の旅【その9】ヴェルサイユと馬術アカデミー

2025/03/22 - 2025/04/02

反抗期まっさかりの高校生の娘を連れて、早春のパリへ。
目的は美術館めぐりと、娘の好きな競馬・乗馬関係の施設めぐりです。
円安で物価高のパリですが、少しでも安く上げようと、アパルトマンを借りて自炊するというビンボー旅行でした。
ご予算限られる方のご参考になれば嬉しいです。

【その9】は、パリ6日目。今日は郊外のヴェルサイユへ。宮殿と馬術アカデミーのショーが目的です。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

今日もアパルトマンで朝食です。日に日に手抜き感が増してきますが、バゲットとクロワッサンは近所の美味しいブーランジェリーのもの。

ここが今回最大のヒット、最寄のカーディナル・ルモワーヌ駅前にあるブーランジェリー、（店名が表に出てないけど）Boulangerie Guyot。
バゲットもクロワッサンも、キッシュもサンドイッチも、そしてケーキ類も激ウマ。それもそのはず、23・24年のバゲットコンクールで2位だそうで、常に混んでいます。向かって右側の扉から入って注文し、左のレジでお金を払うスタイル。
あまりに美味しいので滞在中通いつめてしまいました。ヘーゼルナッツの入ったエクレア美味しかった……今も夢に見ます。

本日は午前中にちょっとだけサンミッシェルのモノプリ（地下の食料品売り場充実してるので、近所の小型スーパーより足を伸ばして買いに行った方がいい）で買い物をしたあと、C線でヴェルサイユに向かいます。
ところが！　クリュニーで10号線から乗り換えようと思ったら、今日に限って途中工事で運休しており（工事情報が地下鉄の車内に貼ってあったようですが、見ていなかった・汗）、仕方なく歩いてオデオンまで向かい、そこからC線に乗るはめに。
最初に乗った時はスリ事件もあり印象最悪だったC線ですが、今回はなぜか車両がヴェルサイユ仕様（？）の内装で、車内も空いており40分ほどで終点ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ駅へ。
写真はヴェルサイユ市内。建物の背が低いためか、空が広々、道も広々としています。

ずっと自炊＋テイクアウトで節約モードが続いていたので、さすがにそろそろレストランへ行きたくなり、ネットのsortiraparis.comでお勧めされていた、ヴェルサイユ宮殿至近の「Le Petit Bouillon Versailles」へ。12時の開店前でこんなに列が出来ていますが、中は広く、スタッフもテキパキとしていて（しかも親切で感じが良い）、すぐにテーブルに通されました。
https://lepetitbouillonversailles.shop

前菜にいただいた田舎風テリーヌ、4.9ユーロ。
気楽、美味しい、リーズナブル、親切と言うことなし。しかもワインが小グラスからあり、あんまり飲めない私にはうれしい。

手前が娘のいただいたポトフ。奥が私がいただいた鴨のコンフィ（上がマッシュポテトで覆われていて想像と違っていたので思わず「これコンフィ？」と聞いてしまいました）。美味しかったのですが、どちらもすんごいボリュームで、デザートを頼むのは泣く泣く断念。
ヴェルサイユに行ったらまた行きたいお店です。

いよいよヴェルサイユ宮殿へ。ルイ14世騎馬像の堂々たるお姿。

「王の門」前にて。
土曜ということもあってなのか？かなりの観光客でごった返しています。こちらもパリミュージアムパス＋ネットで時間予約していきました。
日本語ガイドは、事前に案内アプリをダウンロードしていくようになっています。

鏡の間。あまりの人波に、思わず天井のみパチリ。

戴冠の間。ここにあるナポレオンの戴冠式の絵は、ルーブルの複製かと思っていたら、両方ともダヴィッドの真作なんだとか。

王妃の寝室。

宮殿裏手を出て、プチ・トリアノン方面へ向かいます。遊覧バスなんかもありますが、庭園を堪能したかったので歩きました。（が、結構遠くて疲れた……）。
池に映る宮殿。

大噴水はショーのある春～秋以外は止まっておりちょっと残念。

アポロンの噴水。

プチ・トリアノンにて。バラを持ったマリー・アントワネット。

プチ・トリアノンのダイニングルーム。豪華絢爛たる宮殿と比べると、ほっとする空間で、マリー・アントワネットがこちらを愛したのがわかる気がします。
グラン・トリアノンの方はがらんとしていたので、どちらか見るならこちら＋ル・アモーがおすすめかも。

プチトリアノンの愛の神殿。『ベルばら』でアントワネットとフェルゼンが密会してたとこじゃないですか！　思ったより館のすぐ目と鼻の先なんですよね。ここじゃ誰かに見られちゃうんじゃないかと心配に（笑）。

ル・アモー（王妃の村里）。早春の花が咲き始めてよい日和です。
半日の日程にしてしまいましたが、ここまでまわるなら1日とったほうがのんびりできたな……とちょっと後悔。

プチ・トリアノンを後に、昼に前を通ったヴェルサイユ宮殿向かいの大厩舎（グランド・エキュリー）に向かいます。
ここは現在、日本にも公演に来た「ジンガロ」主宰のバルタバス氏の設立した馬術アカデミーが入っており、週末に馬術ショーを見ることができます。
ほんとはジンガロの劇場に行きたかったのですが、滞在中公演がなく、こちらを楽しみにしていました。

18時からの公演で、特に事前予約もしていませんでしたが、17時ごろ問題なくチケットが買えました。中は自由席なので、むしろ早めに入場の列に並ぶ方がよいかも。
https://www.zingaro.fr/academie-equestre-de-versailles/spectacles/?lang=en

公演中は撮影できないので始まる前の一枚。
会場は木造りで簡素、座席も仮設のベンチみたいなのに詰めて座ります。

ショーはなぜか日本の弓道のデモンストレーションみたいなのから始まりますが、的に当たる直前に照明が落とされて真っ暗になり、「これ、当たってないだろ（＾＾；；」。あとはさまざまな馬術のデモンストレーションが続きます。斜めにスキップするように馬を動かすのは、おそらくすんごい難しい技なのでしょうが、馬術を知らないのでよくわかりません。

約一時間のショーで、チケットは大人35ユーロ（学生24ユーロ）とちとお高いので、あまり馬に興味のない方には勧められないかも。

終了後、希望者はクラシックな厩舎を見学できます。
ほかに、馬車の展示室もあるようですが、残念なことに17時には閉まっていました。

ショーに出ていたお馬さんでしょうか？
順路の最後にショップがあり、ジンガロのDVDや本、馬術関係のグッズなど売っていました。

夕闇迫る中、パリへ戻ります。
駅までは歩いて15分ほどですが、特に危険は感じませんでした。

ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ駅。駅舎も素敵です。

Javel駅でメトロに乗り換えました。ライトアップされたエッフェル塔が美しい！