パリアパルトマン暮らしと馬の旅【その1】　準備と、中国国際航空でCDGへ

2025/03/23 - 2025/04/02

反抗期まっさかりの高校生の娘を連れて、早春のパリへ。
目的は美術館めぐりと、娘の好きな競馬・乗馬関係の施設めぐりです。
円安で物価高のパリですが、少しでも安く上げようと、アパルトマンを借りて自炊するというビンボー旅行でした。ご予算限られる方のご参考になれば嬉しいです。

【その1】では、準備と、中国国際航空（エアチャイナ）で北京経由CDGへ。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 旅行の手配内容: 個別手配

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
by 萩原朔太郎

パリ行きは半年くらい前から計画していましたが、こんな詩を口ずさみたくなるほど、昔に比べてヨーロッパ行きの航空券が高い高い！
エールフランスやJALなどの直行便は20万越え。今回は、娘の分も二人分出さないといけないので2倍です。
経由便は、昔使えたアエロフロートも使えないし……そんな時に価格比較サイトを検索すると出てくる、中国国際航空！　3月下旬の東京～北京～パリ往復が約12万（サーチャージ、税金等込み）！
西側の航空会社が飛べないロシア上空を飛ぶので、飛行時間も短いし、そのぶん燃料代も安いということだそうです（写真は北京～パリのフライトマップ。ばっちりシベリア横断です）。
しかも北京での乗り継ぎは2～3時間、日本を夜出てパリに朝着くという理想的なスケジュール。

そもそも戦争中のロシア上空なんて飛んでだいじょぶなのか、台湾侵攻とか、何か恐ろしい事態がありえるだろうか？　
もっとも、その次の候補にしていたUAE経由のカタール航空やエティハド航空も、結局ロシア上空を飛ぶようだし、イランとイスラエルの間でミサイルが飛び交う可能性も……となかなか決心がつかないまま、しばらく価格をウォッチ。

結局価格はあまり変動せず（レートの上がり下がりで端数が変わる程度）で、えいやーと1月にエアチャイナの公式サイトでEconomy Flex のチケットを購入(120,940円）しました。セールなどがあったら、その時に買うのがいいかもしれません。

エアチャイナのウェブサイト使いづらい……それでも予約購入は問題なくできましたが、オンラインチェックインにエラーが出てうまくいかない。SMSでオンラインチェックイン可のメッセージが来るのですが、そこのリンクから辿れるアプリの方もダメ。結局事前チェックインはあきらめて、空港でチェックインすることに。

今回は成田空港まで車で家族に送ってもらいました。余裕を見て3時間ちょい前に着きましたが、カウンター前は長蛇の列。やはり事前にチェックインすることができなかった人が多い模様。ほとんどが中国人かと思いきや、日本旅行を楽しんだ帰りらしいヨーロッパ人がかなりいます。

その後の出発はディレイもなくスムーズでした。満席のCA114便は、中国人、ヨーロッパ人が多く、日本人はほんのひとにぎり。

エアチャイナは17年ぐらい前に一度乗っているのですが、そのときと比べるとずいぶん洗練されて、普通の航空会社になったなという感じがしました。CAさんも普通に親切です。ただし食事や飲み物はイマイチ。

北京での乗り継ぎ時間は3時間。
降りていくと、しばらくしてトランジットのゲートがあります。ここでパスポートをスキャンさせて、顔写真を撮影されるとゲートが開いて通される仕組み。
その先にセキュリティチェックがあるのですが、これがまあやたら厳しくて長蛇の列でした。写真撮影禁止なので、このあたりの写真は残っていないのですが、スマホ、タブレットなどパソコン類、モバイルバッテリー、液体（ジップロック入り）などをすべてバッグから出すように指示されます。特にモバイルバッテリーは160Wh以上のものでないかを細かくチェックされます。
ボディチェックもかなり念入りです。まあ、これで安全なフライトが確保されるということなのでしょうが……。
ここを通るまでにちょうど1時間かかってしまいました。

乗り継ぎが2時間以下だとちょっときつそうですが、ときどき係員に誘導されて、フライトディレイがあったらしき乗客グループが先に通されたりしていましたので、遅れてもなんとかしてくれるんでしょう？！

写真は真夜中の北京首都空港。さすがにこの時間は、コーヒーショップと免税店が少し開いている程度でひっそりとしています。

北京からの便はエアバスA350-900で、各シートにテレビもあり（ただし日本語の映画＆番組はほぼ無し）、まあまあ快適です。
時差ボケ解消しようとしばらくはがんばって起きていましたが、あえなくダウン。窓際に座った娘は爆睡です。

食事は、最初に夜食としてハンバーガーが出たあと、到着前に出たのがこちらの写真。チキンの照り焼きご飯みたいなのですが、成田で積んだものよりは美味しかったかな、というところ。デザートのハミ瓜は美味しかったです。

11時間あまりのフライト後、まだ明けきっていない早朝のシャルル・ド・ゴール空港に、予定より30分早く6時30ごろ到着しました。

安いけど、中国国際航空どうよ？と心配な方。大丈夫、全然普通です。むしろ面白ネタがないくらい。
しかも乗り継ぎが日を跨ぐ場合は、トランジットホテルも用意してくれるし、いまなら全然「アリ」でしょう。