2025/08/08 - 2025/08/16
32197位(同エリア33047件中)
RiEさん
旅行8日目(8月15日)、後編。
軽井沢にある“安東美術館”は、日本ではじめての藤田嗣治作品だけを展示する私設美術館で、オープン当初から訪れたかった私の念願が叶って、今回の旅行でようやく組み込むことが出来た。
旅行9日目(8月16日)、最終日。
9:30に高崎のホテルを出発して上信越道を利用して小諸へ向かい、夫たっての希望で“小諸城跡 懐古園”へ。武田信玄が築城の名手としても知られた山本勘助に命じて小諸城の原型を築き、豊臣秀吉の天下統一後に小諸を任された仙石秀久が、城の大改修と城下町の整備に取り組み、城下町より低い位置に城がある日本唯一といわれる「穴城」が整備された。実際に散策してみると穴城と呼ばれる地形の成り立ちがよくわかり、1872年の廃藩置県で役割を終えた城郭は懐古神社を祀る懐古園として整備されて、大手門や石垣などが当時の姿のまま残されていて天守台跡に上ったり、敷地内にある日曜だけ開園される動物園にも行ってみた。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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旧国道18号のクネクネ山道を走行して、軽井沢に到着したのが14:00。
周囲には町営駐車場しか見当たらず、安東美術館のHPにも町営駐車場(有料)を利用するよう案内があったので入庫列に並ぶこと55分、ようやく車を停めることができ“安東美術館”に入館できたのは15:00だった。軽井沢安東美術館 美術館・博物館
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観覧料は電子チケットなら大人:2600円。
ここは藤田嗣治の作品だけを展示している私設美術館で2022年10月にオープンした。 -
館内はルールさえ守れば写真撮影OKで、見学は1階からスタートするけど2階に展示室がある。
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1階入ってすぐの部屋:展示室1。
プロジェクターに映し出されていたのは、オーナーである安東夫妻の写真や自宅の様子。
安東夫妻が特に好んで収集した猫・少女・聖母子の絵画を中心に、藤田の初期から晩年まで約200点の作品を所蔵している。 -
階段を上がって2階に行ってみると、大きなステンドグラスから明るい光が差し込んでいた。
入口には…
・3枚以上の絵画を1枚の写真に収めるのであれば写真撮影OK
・三脚や一脚は使用不可
・絵画に近づきすぎると床センサーが反応してチャイムが鳴るから離れる
上記のルールが案内されていた。 -
緑の壁面:展示室2。
個人コレクションをこのような形で開放して鑑賞させて貰えるのは、藤田嗣治ファンとしては本当にうれしい。 -
藤田嗣治の代名詞ともいえる「乳白色の下地」の裸婦。
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隣室の黄色い壁面の部屋:展示室3。
こちらでは『終戦80周年記念特別企画 藤田嗣治 戦争と芸術のはざまで-戦場、銃後の風景、日常を描く-』2025年7月17日-2025年9月28日が展示されていた。
昔鑑賞した藤田の戦争画『アッツ島玉砕』は戦争の混沌とした様子が荒々しく描かれていて、変えられない状況と重圧がヒシヒシと伝わって重たくドス黒い闇に呑み込まれそうになったけど、安東美術館で展示されているのは安東夫妻の好みで、正面に見えるような戦争プロパガンダ的な絵画が中心だった。 -
ネイビーの壁面の部屋:展示室4。
横長の展示室は少女の絵画が中心で、照明を落としたシックな雰囲気で鑑賞できる。 -
奥まった部屋はさらに薄暗く調整されており、演出効果によって金泊の背景から浮かび上がるように聖女・聖母子絵画が3枚飾られていた。
相乗効果で美しさがより際立ってたと思うのに、後でスーベニアショップに寄ったとき高齢女性が大きな声で「私あの暗い部屋嫌いなの。凄く怖くて嫌な気分になったから変えたほうが良い!東京からわざわざ来たのに、あんなの見せられて堪ったもんじゃない」とクレームしていて、スタッフが「あれはオーナーの演出です」とキッパリ答えていたのが良かった。 -
ネイビーの壁の部屋横の長い通路を歩いていくと…
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バーガンディの壁面の部屋:展示室5。
縦に長い展示室では少女と猫の絵画が並び、豪奢なシャンデリアと贅沢なソファーが幾つも配置されていた。
ここは美術館のコンセプトでもある安東邸を再現している。 -
猫十態も鑑賞できてテンションが上がる。
猫十態のダイカットされた大きなポストカードがスーベニアショップで販売していたから、タブレットケース背面に仕込みたくてコンプリート。
未所有の安東美術館オリジナルポストカードも、私のコレクションに加えるため大人買い。 -
特別展示室ではパリの画家仲間だった高野三三男の作品が展示されていて、特集展示「藤田嗣治と高野三三男 戦時下における交友の記録-高野三三男 旧蔵コレクションより」が鑑賞できた。
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屋根裏展示室は撮影禁止のものが多かったので通路越しに。
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16:00過ぎに町営駐車場に戻ってみると相変わらず入庫列が続いていて、盆休み期間だから混んでるとはいえゲンナリするほど長かった。
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そして通りに面した道の渋滞を避けるため、別荘が立ち並ぶ対向車がギリギリ通れる道幅の裏道を抜けようとしたら、同じことを考える車でどの道もプチ渋滞。
そしてこの細い道を輸入車のSUV同士が擦れ違おうとして一悶着あり、軽井沢から抜け出したいだけなのに見ているだけで物凄い疲労感。 -
オリジナル商品が熱いと噂の“ツルヤ 軽井沢店”で今夜の夜ごはんとアルコールを調達して17:20分に脱軽井沢を試みるも、国道18号線は5-10分続く短い渋滞が合計10回以上あって予想以上に時間がかかり、高崎に戻れたのは19時を過ぎていた。
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旅行9日目(8月16日)、最終日。
晴天で気温は29℃だけど朝から異様に蒸し暑く、9:30にHOTELを出発して松井田妙義ICから上信越道を利用して、小諸ICで降りたのが11:00。 -
10分ほど移動すると“小諸城跡 懐古園”の広い駐車場に到着した。
駐車場すぐ横には、かつて小海線を運行していた蒸気機関車C56144が静態展示されている。 -
懐古園内地図。
1871年の廃藩置県で廃城となった小諸城は、小諸藩元藩士らによって明治政府から買い戻され、1926年に小諸城址懐古園として近代的な公園に生まれ変わった。
城は残っていないけど地図を見るとかつての地形がそのまま残されているし、小諸駅を挟んでいて思いのほか広いのがわかる。小諸城跡 懐古園 名所・史跡
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見事な青空から降り注ぐ強い日差しと尋常じゃない蒸し暑さで、不快指数がみるみるうちにメーターを振り切った。
“小諸城三之門”を通過すると少し登坂になっていた。 -
ただ日陰に入れば風が通り抜けて気温も体感5℃くらい下がるので、信越の爽涼が心地よく感じる。
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地下道を抜けて階段を上がると再び夏空全開。
案内を手にした木彫りの熊がいる緩やかな階段を進んで奥に周ると… -
小諸城の表玄関=正門にあたり、藩主:仙石秀久が小諸城を築いた時代に建てた“小諸城大手門”が姿を現した。
明治に入ると民間に払い下げられて島崎藤村が教鞭を執った小諸義塾や料亭などに使用され、2008年に解体・復元されたものを見学(公開日は週末など限定)することが出来る。小諸城大手門 名所・史跡
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門をくぐった脇から階段が伸びているので上がっていくと…
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木割りが太く、木連格子をつけた様子が間近で見えた。
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靴を脱いでスリッパを履き、中へ。
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中は資料館になっていて、先に入っていた夫がボランティアらしき女性から小諸城について詳しい説明を受けていた。
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下を覗いてみると、この暑さじゃ誰も歩いている人はいない。
目と鼻の先に小諸の町並みが広がっているけど高い建物がないから、心地よい風が通り抜けて幼い頃の夏を思い出す。 -
来た道を戻るのではなく、小諸駅構内の陸橋通路を通過すればまた懐古園に戻れることを教えてもらったので駅へ。
小諸駅 駅
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駅前も静かだったけど、陸橋通路を歩く人は誰もおらず独占状態。
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窓の外はHOTELらしき大きな建物と駅舎、あとは山が見えるだけだった。
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階段を降りると懐古園の案内板が出ていたので、細い坂道を下っていく。
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すると再び、懐古園の玄関口にあたる三之門に戻ってきた。
この三之門から入ってから緩やかな坂道を上り続けていたし、ついさっき坂道を下ってきたことを思い返すと、城下町より低い位置に城がある日本唯一といわれる「穴城」なのが実感できる。 -
一般的な城は進めば進むほど高くなるけど、この城はどんどん低くなる逆転発想の城。
懐古園の散策券を購入しようとしたら『本日動物園開園しています』と案内が出ていたので動物園も行ってみることに。 -
懐古園散策券(動物園含む)大人:200円で、電子マネーに対応していた。
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三之門料金所を通過して二股に分かれている通路を、石垣が続く右へ。
ちなみに左に進むと動物園に通じている。 -
突き当りを道なりに曲がると二の門跡の看板が立っていた。
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左右に分かれた右には上田合戦時の徳川本陣跡だった二の丸跡が見える。
二の丸跡を背にして通路を進むと… -
途中に初代藩主:牧野康重が1702年に小諸藩に入封した際に、与板藩より遷座された懷古園稲荷神社が祀られていた。
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紅葉谷に跨る黒門橋を渡ると…
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まるでスポットライトを当てたかのように、お馬龍台跡だけが日差しを浴びていた。
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その向かいには苔むした石垣がドンと聳える。
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道なりに進んでいくと歴代の小諸藩主の霊が合祀されている“懐古神社”が見えてきた。
懐古神社 寺・神社・教会
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懐古神社は元々祀られていたのではなく、小諸藩元藩士らによって明治政府から買い戻されたとき、本丸跡に建てた神社なのだそう。
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池の鯉は真夏なのに驚くほど元気に泳ぎ回っていた。
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池のそばに置かれていた鏡石は、山本勘助が朝夕この鏡石に自分の顔を映して内省したといわれている。
角度を変えると艶ややかな面に薄っすら姿が映るので、磨いたらもっとハッキリ見えるのかもしれない。 -
神社の裏手に周ると石垣に囲まれた通路があり…
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石段を登っていく。
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天守台跡に到着。
元々金箔瓦の三層天守閣が建っていたけど落雷で焼失してしまった。
その後も幕府の許しが得られず再建が叶うことは無く、天守台のみが残されている。 -
現在は天守台から迫り出すように伸びる立派な松の木があるだけ。
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ギリギリのところから下を覗いてみると、垂直に天守台の角が揃っていて驚いた。
不思議なことにあまり高い場所にいる感覚は無いけど、歩いている人がとても小さく見えるので現実味が出る。 -
天守台横の石垣は若干低め。
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石垣に沿って1本の道が出来ていたので少し歩いてみると…
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石垣は高さ約6mに築かれており、北西隅に迫り出した天守台の石垣だけが一段高くなっていて、ギリギリのところから見下ろしたときは垂直に見えたけど、実際はこれくらい角度が付いていた。
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来た道を戻り懐古神社を横切って、馬場・富士見台へと書かれた案内板に沿って階段を降りる。
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6mの高さの石垣は下から見てもあまり高さを感じられなかった。
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富士見展望台と書かれた位置から視線を遠くに移すと…
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鬱蒼と生い茂る木々が重なり合って景色が見えず期待外れだった。
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小諸市動物園の看板がかかる白鶴橋を渡って入場。
特にチケット提示する場所も無いため、動物園が開園しているときだけ通行出来るっぽい。小諸市動物園 動物園・水族館
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最初に出会ったのは草を咥えながらズンズン歩き回るリクガメ。
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フンボルトペンギンたちが住む場所は日射しが高い時間でも、プールだけ日陰になっていたので元気に泳ぎ回っていた。
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時々プールから上がって日向ぼっこ。
プール側も一部がガラスになっているので、至近距離で遊泳姿を見たい子供たちがガラスにへばりついていた。 -
リクガメとペンギンたちは動き回っているけど、動物園内は大手門で感じたような風が吹かないので本当に暑い。
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他の動物を見に行くとスポットエアコンに当たりながら、行き倒れのように寝そべっていたのは…
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薄目開けて無の境地のライオン。
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ギリギリ太陽の光が当たらない軒下に避難するポニー。
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動物園を訪れる人は日傘をさすか、帽子を着用していたけど御覧の通り日陰がほぼゼロ。
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暑さにに弱い動物や高齢の動物もスポットエアコンの恩恵を受けていた。
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出口近くにある大きなタヌキ舎はスポットエアコンは無いけど、大きな木陰に囲まれているので日が当たらない。
でも行き倒れのように3匹ともコテンと横たわったまま動かず、タヌキの足裏を拝むなんてシュールな光景だった。 -
この坂道を下っていくと三之門前に戻ることが出来る。
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長野を離れる前にスーパーのツルヤに寄って、昨日ツルヤ軽井沢店で購入できなかった生鮮食品や、ドライフルーツやナッツなどツルヤオリジナル商品を大量購入してから帰路に就いた。
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