とくたびマイルで行く萩・津和野旅　ANAからのメール「天候調査のお知らせ」って何！？羽田〜萩編

2025/05/24 - 2025/05/25

旅のきっかけは6月から切れてしまうマイル。大した数字ではないけれど、貯めるのはなかなか大変だからやはり特典で飛びましょう。岩国や石見銀山までは行ったことがあるけれど、萩・津和野は空港から遠いイメージがあってなかなか行けなかった。通常片道8500マイルがとくたびマイルだと5500マイルになるので、狙った結果2週目で対象路線に出て来ました。萩・石見空港は山口県ではなく島根県益田市にあって、とくたびマイルには大体隔週で出ている感じ。
お得なマイルには理由があって、3日後にはもう出発なので、急いでホテルやレンタカーの予約を完了。羽田に前泊してのんびりしていると、ANAから「天候調査のお知らせ」メールが…それって何！？果たして明日、予定通り行けるの⁇

エリア 萩(山口)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0

• 交通手段: レンタカー ANAグループ
• 旅行の手配内容: 個別手配

5/23(金)
前泊は京急ＥＸイン羽田
いつもはJALシティ羽田が多いけど、今回は急過ぎて料金も高かったので、初めてのホテル
確かに周りには食べるところとか何もなかった
お部屋は入り口が広めに取ってある分、バスタブが狭いかな

京急EXイン 羽田 宿・ホテル

メールチェックしていると、ANAから「天候調査のお知らせ」という見慣れないメール。

05月24日ANA725便
東京/羽田発 - 萩・石見着は
視界不良のため、運航に影響がないか05月24日 07:50に天候状況の確認を行います。
結果は05月24日 08:05頃までに決まり次第、メールおよびANAホームページにてご案内いたします。
次のご案内までお待ちください。
天候調査結果ならびに運航状況詳細はこちらからご確認いただけます。
http://rps.ana.co.jp/web/ncnv/uu/asm/all2850.php

＜よくあるご質問＞「天候調査」とは何ですか?
https://ana.force.com/jajp/s/article/answers594ja

今頃、こんなメールもらっても、もう旅は始まっちゃってるし、レンタカーも明日のホテルもキャンセル料が…
考えてもどうにもならないので、さっさと寝ようとしても、なかなか眠れない
窓の外は空港の敷地で、もう夜の11時なのに消防車や赤色灯が付いた作業車が何十台も連なって引き上げて行ってる…サイレンなどは鳴っていないのでこの時は、遅くまで大変ね、定期的にパトロールなどをやってるのかな、なんて思ってました
あとでニュースで、この日の夕方、羽田空港北側の対岸の人工島にある4階建ての工場から出火し、C滑走路の運用に制限があったと。

出だしから波瀾万丈な旅の始まりだったのかもしれません

5/24(土)
流石に朝は消防車はなく落ち着いていました
無料軽朝食付きというこちらのホテル、レストランのスタッフや配膳の方達の朝の接遇が気持ち良くて、とても美味しく頂きました。

空港までのシャトルバスがあるのですが、運転手さんの接遇が残念でした…
一言も発せず、荷物も見ているだけで、おはようございますとか発車しますとかは？

飛ぶかどうか分からないため、空港には早めに行きました
チェックインでカウンターで聞くも、メールのお知らせ以上のことはわからないと。
萩・石見空港行きは1日2便、午後の便は飛ぶようです
欠航が決まったらもちろん変更したいけれど、全員乗れるのか?
とりあえず、ラウンジでは受付カウンターに近い席でHPでの発表を今か今かと待ちました・汗

8：05頃(定刻の35分前)までに決まるとありましたが、時間より早く案内があって、条件付きで飛ぶことになりました
とりあえずほっとしました
もし遅延になったら、何時間から保険が出るのかとか余計な検索しちゃいました・汗
午後の便も天候調査に変わっていました
お天気回復しないんですね

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

パイロットからのアナウンスがあった時、動画を撮っていたので、途中からですがご紹介しますね
「…今日は石見空港周辺、雲が低いため、その一定の制限値を下回る恐れがございます。このため石見空港に着陸できない場合、羽田空港に引き返すこともございます。大変恐れ入りますが、どうぞご了承ください。なお、お客様におかれましては大切なご予定があり、石見空港への到着が何より重要であることは十分承知しております。安全性を満足する範囲内で最善を尽くして参ります。ご心配とは存じますが、機内ではどうかごゆっくりとお過ごしください。生憎ながら今日は低気圧に伴う雲の中、もしくは雲から出たり入ったりといった飛行となり、揺れやすい状況が続きます。まもなくいたしますとシートベルサインを消灯してまいりますが…」

着陸ギリギリまで降りられるかどうか解らないフライトである、ということがわかりました
そんな中、パイロットのこのアナウンスは胸を打つものでした
乗客の気持ちを汲んで下さって完璧です

祈るような気持ちで窓から見下ろしていたら、雲の間から滑走路が見えました
それもあと1～2m「もう着く！」と思いました
やった～！！
思わず夫と拍手・笑
パイロットの方には感謝です

これまで復路で条件付きで関空にダイバートするかも、というフライトはあったけれど(無事羽田に着陸)、往路では初めてです
もし、石見空港上空まで来て、雲が低く厚くてUターンすることになっていたら、乗客はもちろん操縦桿を握るパイロットの方たちの気持ちはいかばかりかと。

萩・石見空港がある益田市は「柴犬」の聖地と言われていて、月に2回、柴犬達が出口で出迎えてくれるそうです
日にちが合わず、残念！

早速空港からレンタカーで萩方面に向かいます

萩・石見空港 空港

お昼は、道の駅阿武町の千代丸食堂でお刺身定食
目の前は日本海、土砂降りですが(笑)うまし♪

道の駅 阿武町 道の駅

道の駅阿武町には、幸せのモニュメント （パワースポット）があり、地元では古くから仲睦まじい夫婦島として親しまれている「鹿島」にあやかり、ここを訪れたカップルや家族が末永く幸せに暮らせるようにと祈願する場所として設置されました。

萩の観光地に着きました

松下村塾

松下村塾 名所・史跡

幕末期に吉田松陰が主宰した私塾

吉田松陰の志を継ぐ維新志士たちを数多く輩出した塾です

平成27年（2015）には世界遺産となりました

講義室だった8畳の部屋には松陰の石膏像と肖像画、机が置いてあります。

吉田松陰幽囚の旧宅（杉家旧宅）
松陰は、実家杉家の４畳半の一室で前後２回幽囚生活を送り、読書のかたわら家族や弟子に書を講じ続けていたといわれています。

吉田松陰幽囚ノ旧宅 名所・史跡

吉田松陰幽囚の旧宅

幕末の思想家、吉田松陰と巳年生まれの教え子で“明治維新の三傑”と称された木戸孝允（１８３３～７７年）が描かれています。
巳（へび）は、脱皮をすることから「生まれ変わり」や「成長」を象徴するため、巳年は「新しいことを始める」「過去の不要なものを手放す」タイミングとされています。

伊藤博文旧宅
この旧宅は、木造茅葺き平屋建ての約29坪の小さな家。もとは萩藩の中間 伊藤直右衛門の居宅でしたが、安政元年（1854）に伊藤博文の父・林十蔵が伊藤家の養子となったため、一家をあげて伊藤家に入家。その後、博文が明治元年（1868）に兵庫県知事に赴任するまでの本拠となった家です。

伊藤博文旧宅 名所・史跡

【国指定史跡】

伊藤博文旧宅・別邸 名所・史跡

公爵伊藤博文像
萩焼でつくられたほぼ等身大の伊藤博文の陶像

萩・明倫学舎
藩校跡に建つ日本最大級の木造校舎が、
平成29年3月4日 萩・明倫学舎として開館しました

萩･明倫学舎 美術館・博物館

中には1階に喫茶コーナーMadoがあって、夏みかんジュースを飲みました

明倫館碑
嘉永2年（1849）13代藩主毛利敬親が新明倫館の開校を記念して建てたものです。幕府に対する忠心を意味する箇所（幕命而）が削られた跡があります。

拡大すると確かに…左から3行目くらいの真ん中へん「所以崇奉□□□為国家之蕃屏也」のところに三文字削って消した痕が見えます。欠字は「幕命而」の三字で「幕命を崇奉して国家の蕃屏たる所以なり」と読まれるところ、幕末期尊攘運動が盛んになるにつれて、その空気は藩校内部の学生達にも波及し、碑文中の文字を快しとせず、数人の学生が削り取ったそうです

【国指定史跡】

本日のお宿に着きました

北門屋敷
世界遺産「萩城下町」で唯一の旅館

萩温泉郷 萩城三の丸 北門屋敷 宿・ホテル

陶焔迎賓と読むのでしょうか

ロビー奥のラウンジでウェルカムドリンクの夏みかんジュースをいただいた後、お部屋へ案内されました
萩の3

3日前に予約したので、お部屋お任せ【間取り、景観等すべてお任せ】だったのにこんなに良いお部屋…

中庭もあって

素敵すぎます

露天風呂があるのでこちらは使いませんでした

アメニティーも十分です

名前と門構えから和風の旅館なのかなと思っていたけど、館内は洋風でした

廊下から見えるお庭が素敵です

ロビーに飾ってあった山口県柳井市を代表する金魚ちょうちんに灯りが点きました

金魚ちょうちんとは…
割り竹で組んだ骨組みに和紙を貼り、赤と黒の染料で色付けして作られ、今では夏の風物詩として、白壁の町並みにも彩りそ添えています。
由来は、幕末のころ、今からおよそ１５０年の昔、柳井の商人が子どものために青森県弘前市の「金魚ねぷた」にヒントを得、金魚をかたどり、伝統織物「柳井縞」の染料を用いて創始したと言われています。夏祭りを迎えると、子どもたちは浴衣を着てこのちょうちんに火を灯し、宵の町へと出かけていたそうです。土地の人々に親しまれ、受け継がれ、戦後独自の技法を加えて、今日の美しい金魚ちょうちんが完成しました。

雨は止んでいないけれど、せっかく世界遺産萩城下町内に泊まっているので、傘を差しながら夕食前の散歩♪
寒かった・汗

萩城下町 名所・史跡

お待ち兼ねの夕食です

美味しすぎて…

フグ刺しなんて久しぶり！

あわびまで付いて…
バターがほんの少し、付いていたけれど、無くてもよかったかな
バターが少しでも入ると風味が強すぎますよね

見るからに美味しそうなお肉♪

茶碗蒸し
これも美味しかった♪

しゃぶしゃぶ大好き

夕食時は和風のお琴のBGMかしら～なんて想像していたら、ジャズが掛かっていました♪
ご飯も美味しいです
良いお米を使っているのでしょう

デザートのプリンもめちゃくちゃ美味しくて…こちらは他の方のカキコミで専門店のものだそうです
でも、お夕食、満足しました！

5/25(日)
朝食
夕食のレストランとは別の会場でした
中庭が見れて、帰る前に見に行きましょう

夕食に比べて、朝食は普通かなぁ
美味しかったですけどね

すっきりしない空ですが、もったいないので海まで散策

これこれ、萩はこれよね

口羽家表門
出格子になまこ壁、萩に残る長屋門としては最も大きな規模を誇る。

口羽家住宅 名所・史跡

突き当たりは壁のように見えますが、これは進入した敵を迷わせ、あるいは追い詰めるための工夫で、鍵曲（かいまがり）と呼ばれます

堀内の鍵曲 名所・史跡

鍵曲（かいまがり）は、左右を高い土塀で囲み、道を直角（鍵の手）に曲げた城下町特有の街路で、一見行き止まりかと思わせるような見通しのきかない独特な道筋です。
堀内地区は藩政時代の城内三の丸にあたり、藩の諸役所や、毛利一門、永代家老、寄組といった大身の武家屋敷が並んでいた場所。追廻し筋の鍵曲は、平安古地区・大児玉横町の鍵曲とともに、城下町特有の街路の姿を残しています。

萩市堀内地区伝統的建造物群保存地区 名所・史跡

その堀内の鍵曲は、今でもあえて未舗装のまま。まわりを囲んでいた武家屋敷の多くは今はなく、その広大な敷地は夏みかん畑に変わっている。明治維新後、録を失った士族の生活を支えるため、必要最小限の家屋以外は取り壊され、替わりに夏みかんが植えられたのである。

菊ヶ浜
お天気悪いけど、萩の海も見たいよね、と歩いて来ました

菊ケ浜 自然・景勝地

海沿いのホテルは廃墟になって使われてない建物も。
最初、この辺のホテルにしようかなと思っていたけれど、北門屋敷にして良かった
以前はここも賑わっていたのでしょう…

菊ヶ浜海水浴場 ビーチ

チェックアウト前にホテルの中庭を見せてもらいました

あっ、さっき朝食食べたレストランだ

ね？こう見ると洋風でしょう？
門構えは純和風、この対比が面白いです

また来たいな～と思うホテルでした
スタッフの丁寧な接客が秀逸です

2人で39600円、近ければ再訪決定なのに…

イングリッシュガーデンですので一つ一つのお花はそれほどゴージャスではないけれど、手が掛かっているのが分かります
現にこの時もおばさまが手入れをなさっていました

萩を後にして、この日は津和野に泊まるのですが、そのまま行くとすぐに着いてしまうので、長門市の元乃隅神社までドライブしてから行きます

後編に続きます