3日目　なんと帰りの夜行列車はない、さぁどうする？奇跡の展開

2025/10/06 - 2025/10/06

3日目
午前中にカスケードコンプレックスと共和国広場へ行き、友人と合流。

明日はトビリシへ戻る予定なのだけれど、なんと、明日はエレバンからトビリシへ隔日で運行されているはずの夜行列車がない！と判明。さあて、旅の行方は？

写真はエレバン駅。

エリア エレヴァン(アルメニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

スーパーの一角に普通にある両替商。

やっとアルメニアドラムを入手して一安心。

当然だけれど円からの両替はやっていない。

店内。

町の小さなスーパー。

入り口は全開なのね。

北の方へ歩き始めるとシアターが見えてくる。エレバン歌劇場（オペラ・シアター）に違いない。

オペラ バレエ劇場 劇場・ホール・ショー

が、調べてみると、オペラ・バレエ劇場となっているよう。

アレクサンダー・タマニアン構想によるもので、二つの公演ホールが一つの半円形の建物に統合されているそう。

客席1260席、フィルハーモニー席1400席。

演目が貼り出されていた。

遠くに大観覧車。旧ソ連の国々によくある、山手に遊園地を作る、アレですかね。

そしてここが、カスケードコンプレックス。建築・記念碑的複合施設。

カスカード 散歩・街歩き

アプローチには彫像が並ぶ。

こちらも。

そして階段！

しかし大丈夫！

中にはエスカレーターがある。

エスカレーターはずっと上まで、続く。

途中には様々な作品が並べられている。

外にちょっと噴水があったりして、ここがほぼ頂上。

このカスケードコンプレックスも、先ほどの劇場を構想したアレクサンダー・タマニアン（1878ー1936年）によるものらしい。クラスノダール（ロシア）の銀行家の家に生まれ、サンクトペテルブルクのロシア国立美術アカデミーを卒業。1923～36年にかけてエレバンを近代都市に変貌させる計画を立てた。

ついに頂上付近から見たアララト山！ご対面！今回のアルメニアの旅の第一の目的は、「ノアの方舟」が着いたアララト山を見ること！

アルメニアの首都。エレバンは実はアララト山の麓にある。

ちょっと曇っていて薄～いけれど、圧巻の山影が見える。

現在はトルコ領にあるアララト山だけれど、トルコ側から行こうとすると大変だったのでアルメニアから見にきた。

ここは一階から階段を使わずエスカレーターで行く時の入り口、出口です。

カスケードコンプレックスに向かって左側にあります。

今度は南下していくと、なんと街中は渋滞！

途中でドアから足を出している人さえいる。動かないから？よくわかりませんが。

そしてここが横断地下道。トビリシでも見たやつ。今朝はスルーしたけれどせっかくだから降りてみる。

地下は短い通路にも関わらず、スーパーや、スイーツ屋さんがあったりと充実。

そしてどうやらここが共和国広場。

共和国広場 広場・公園

昨夜ライトアップが綺麗だったけれど、、、、

心的余裕がなくて写真を撮れなかったところ。

広場に面している「エレバン2750年記念公園」
オープンしたのは2019年と新しいらしい。2025年は2800年とか。

公園側から見ると、噴水と右に時計塔が見える。

公園内は噴水や彫刻がたくさんある美しい公演らしいが、遠くへは行かずホテルへ戻る。

エレバン最大のバスステーション、キリキア。ここに友人は着くという。

さてここは、キリキアBT。友人が到着。

ホテルで預けておいたスーツケースを受け取って、フロントのお姉さんがアプリで呼んでくれたタクシーでやってきた。タクシーがすごく安い。700ドラム（480円）。料金が事前にわかっていて明朗会計。

フロントのお姉さんは私が日本から来たというと「日本はグッド」と。何がいいのかわからないが無条件にそんな風に言われることの多い旅だった。

お腹が空いたので早速のランチ。

どれも美味しそう。

で、実際、美味しかった。ジュースはザクロジュース。こちらも美味。

充電もできて便利な半オープンのレストラン。それにしても今日も暑い！

レストランの外は忙しい。だって中央バスターミナルだもの。

さてそこから明日の夜乗る夜行列車のチケットを買いにエレバン駅へ行くことに。タクシーで行く手もあったけれどアプリが入ってないので、路線バスに乗って行こう、となり、道の向こうへ地下道で渡ろうとしていると、声をかけてきた初老のおっちゃん。

8000（3200円）ドラムで行ってあげるよというから、要らない！と交渉を始め、2000ドラム（800円）で行ってくれることになり、手を打つ。

え？ボロい車。

しかも2人のスーツケースが大きくて、トランクが閉まらない。え、こんな感じ？

おっちゃん、機嫌良くスタートさせる。

アルメニアの首都、エレバン駅へ到着。

エレバン駅 駅

アルメニアの鉄道は三路線のみ。
エレバンー第二の都市ギュムリ行き、
エレバンーセバーンーショルジャ（夏季のみ）行き、
エレバンートビリシ（ジョージアの首都）行き。

さて駅へ到着したは良いものの、おっちゃんはあと、1000ドラム（400円）くれ、と言って後を付いてくる。

キリキアBTからエレバン駅は4.5k。

おっちゃんの言うことも分かるけれど、最初に約束したじゃない、、、後で値段を上げられるのは嫌いなのよね。おっちゃんはしばらく食い下がっていた。いや、その時間あったら他の客をゲットしたら？って感じでこの時は強硬な態度の二人。

駅舎内。立派。

で、ここで、しばらく休憩。やはりミニバスで5時間以上の旅はしんどかったらしく友人は動かない。

ここが夜行列車のチケット売り場。

売り場のおばちゃんはアルメニア語とロシア語を少し。でも大丈夫、どこからともなく若めの女性が現れて流暢な英語で手助けしてくれる。

しかもすみっこの方に売店があるんですよ。

しょうがないからここで高いアイスキャンディーを購入してゆっくりする。

若いバイトの高校生らしき売り子さんだった。

ここは涼しくてあまり人もいなくてとても快適な空間でした。

ただこのアイスキャンディーがバカ高い上、一体いつのモノ？って感じだったのは買う旅人がいないからか、、、

なんせ、汽車は滅多に来ないので、この通り、プラットホームは人々が休憩する場になったりしている。

反対側も、いつくるのか知らない汽車。

だけれど掃除の人は複数いて、チリひとつ落ちていない。5時になって掃除人は帰って行った。

駅の地下には有料トイレや小さな店が並ぶ。駅は便利なのだ。駅を利用するのは汽車に乗るためではないよう。

で、ここで判明したことは、明日の夜の夜行列車はない。今晩か明後日の夜。え？調べてきたのに。隔日の夜あると。日本から予約は出来なかったけれど、一応メンバー登録もしたのに。

あす、トビリシで所用があり、明日の朝1番のミニバスでトビリシへ行こう、と言うことになったその時、奇跡が起こった！

明日の所用がキャンセルになったのですよ！！ありえない！！

そこで後ニ晩、エレバン付近に滞在できることになった。

ここでアララト山が部屋から見えるという国境に最も近い町（アルタシャットというらしい）のホテルを発見！

そこを予約して、約30kほどを6時に駅前から出るバスに乗っていくことにした。が、バス停がわからない。何人かに聞いてもわからない。どうやら駅の反対側にあるらしい、、、

と、ここで、英語で話しかけてくる親父がいる。こざっぱりした見なりの良いメガネ親父。英語の勉強のためにウロウロしてるんです、とか言っていたが怪しい。

おかげでバス停は駅の反対側の出口側にあることが判明した。時刻は5時40分。ギリギリ間に合うか、、、

するとメガネ親父が、一台のボロいタクシーと交渉して3000ドラムでホテルまで送ってくれると言う。

重いスーツケースを持って駅の向こうまで6時のバス停へ辿り着くが不明。しかもバスが本当に来るのか不明。ネット情報で生の情報を持ってる人がいないんだから。

まぁ3000ドラム（1200円）で行ってくれるなら良いよね、とボロいタクシーに乗って行くことに。

約30kなので、遠い！

しかもドライバーはアルメニア語とロシア語しかできない。まあ、当然ですが、、、

見えてきました！

おおー！アララト山！

手前のは大アララト山（5135～5137m）
奥は小アララト山（3896m）

つまり小アララト山が富士山くらいなのだ！！

角度によってそうは見えないけれど、、、

夕日がきれい。

あっという間に目的のアリストホテルに到着。

チェックインしている間に夜になりアララト山は見えなくなったけれど、

この部屋は3階で朝になれば見えるはず！
友人は2階の同じ側の部屋にした。

ここで時間がない中、駅横のスーパーで購入したアララトビールとハムとチーズで夕食！

イヤー、今日も長い1日だったけれどついに目の前にアララト山の見える部屋に泊まれるとは！

明朝が楽しみでしかない。

つづく

この旅行記へのコメント （2）

• ねもさん 2025/11/16 13:10:04

  波乱万丈の旅

  Siniさん　知らない国ですが楽しく読ませてもらっています。
  旅人Siniさんの大活躍も！(笑)
  
  アララト山って言うんですか、ずいぶん高い山があるんですね(*_*)　ちなみにお泊りの街は標高何ｍくらいなんですか？

  Siniさん からの返信 2025/11/20 09:27:05

  Re: 波乱万丈の旅

  ねもさま
  
  いつもコメントありがとうございます。
  
  今思い出すと冷や汗が出る位、何もわからず旅をしていました。
  
  アラシャトの標高はわかりませんが、首都エレバンのあるアララト盆地は約1,000mなので、同じくらいなのではないかと思います。
  
  それでも4,100m、富士山よりずっと高い山ですね。エレバンのカスケードコンプレックスから見た大アララト山のほうがこの山の大きさをより感じさせれました。
  
  Sini