日常を忘れた10日間〈９〉９日目～下船　MSCベリッシマで行くジャパネット日本一周クルーズ

2025/06/04 - 2025/06/05

クルーズ旅も終わりに近づいて来ました。
９日目は東京を目指して終日航海です。

この日はジャパネットクルーズで２度目になるスペシャルショーが用意されていました。スペシャルショーはクルーズ中一度きりだと思っていたので、得した気分です。

午後は、思い出をたどるべく船内をあちこち回りました。
やり残したことはたくさんありますが、できるだけ悔いのないよう過ごしたいと思い、最後にモルックというゲームに参加しました。これも楽しい思い出になりました。

この旅行記は9日目から10日目の朝東京国際クルーズターミナルに着くまでの様子です。クルーズ旅行最後の旅行記になります。


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〈クルーズのスケジュール〉　★がこの旅行記で取り上げた場所

　準備
　５月27日19:00　東京国際クルーズターミナルを出港
　５月28日　　　　終日航海
　５月29日７:30　　函館へ入港　　18:00出港
５月30日８:30　　秋田へ入港　　17:00出港
　５月31日９:30　　金沢へ入港　　19:30出港
　６月１日　　　　終日航海
　６月２日７:30　　済州島（韓国）へ入港 17:00出港
　６月３日９:30　　鹿児島へ入港　　18:30出航
★６月４日　　　　終日航海
★６月５日６:30　　東京国際クルーズターミナル入港

エリア 東京

• 旅行の満足度: 5.0

９日目、朝イチにまずはラジオ体操。
この日が最後になります。
参加スタンプを押してもらい、景品をもらう列に並びました。

ラジオ体操全８回中、参加スタンプが５つ以上あれば景品がもらえます。
私はスタンプを６つ集めたので景品をゲット。
景品はジャパネットクルーズ模様の飴でした。

この日、ジャパネット企画２度目のスペシャルショーとして桂宮治さんの落語ショーが開催されました。
ジャパネットの招待ショーは乗船中１度きりだと思っていたので、発表があった時は驚きました。嬉しい驚きです。
例によって４回に分けての公演で、私たちは10時半からの最初の回でした。

桂宮治さん、ステージへ出て来るなり客層をさっと捉えての軽妙な語り口。
淀みないトーク。
うまいものですね～。
大笑いさせてもらいました。

正午、ベリッシマのクルーズディレクター、ノリコさんが約束してくださったとおり、テノール歌手、レンティーニさんのステージが急遽アトリウムで開かれました。

フィガロの結婚、オペラ座の怪人・・・日本語で歌われる「乾杯」は皆も一緒に口ずさみました。
「乾杯」は私はサビの部分しか歌えませんでしたけどね。

最後のランチはビュッフェで。
ピザと骨付き子羊、生ハム、ちらし寿司、お蕎麦など・・・雑多、テーマ無しです。

「相席よろしいでしょうか？」と聞いて来られたご夫婦と一緒に座りました。和歌山からいらっしゃったそうです。

そう言えばこのクルーズ、関西の人が多いように思いました。
あっちでもこっちでも関西弁が聞こえました。
私は京都出身、夫は大阪出身なので関西弁には特に敏感なんです。

飲み物は自らバーコーナーへ出向いてもらって来てもいいのですが、テーブルにはスタッフを呼んで飲み物オーダーできるボタンがあります。
この日はボタンを押してカフェラテを注文しました。

ビールやワイン、コーヒーではカプチーノやカフェラテなどもオーダーできますし、ビュッフェカウンターのマシンのコーヒーよりバーで入れてくれるコーヒーの方が美味しいです。

ボタンは真ん中を押すのではなく、CALLと書いてある部分を押します。

便利ですが、注文を聞きに来るのも品物が出てくるのもかなり待たされるので、ゆったりと待つ必要があります。
自分でバーコーナーへ行ってもらって来る方が早いです。

午後、もう一度船のあちこちを歩いてみました。

何度も来たプール。
ラジオ体操やパーティー。
ヘリコプターの怪我人搬送もここで行われました。
プールサイドではよく無料のアイスクリームや飲み物をもらいました。

最上階には３本のウォータースライダーがあったのですが、私たちは利用せず。
何度も見に行ったのに、私たちが行くのはいつも夕方の営業時間外でした。

写真も撮っていなかったので、別の日に遠くから撮った写真をトリミングして拡大してみました。

デッキ16に卓球コーナーがありました。
空いていれば私たちもやりたかったですが、２台とも私たちと同じぐらいの年代の人が遊んでいました。
人のプレー中なので卓球台の写真は撮りにくく、ラケットの写真を撮りました。ラケットは自由に使えるようになっています。

写真には撮っていませんが、ジグソーパズルをやるコーナーもありました。
1000ピースぐらいの絵の異なったのが３枚。
実は私、ジグソーパズルが大好きなんですが、船内では他にやりたいことがたくさんあったので手を出しませんでした。
船に乗ってまでジグソーパズルをやる人がいるのかと思っていたのに、クルーズの終わりになるといろいろな人の手で受け継がれ、１枚はほぼ完成していました。

麻雀卓もあり、朝から麻雀卓を囲んでいる人々もいました。

船内での過ごし方は人それぞれ。
私たちはバックヤードツアー以外アクティビティには参加しませんでしたが、最後になって一つだけ参加しました。
ジャパネット主催のモルックです。
フィンランド発祥のゲームで、木の棒を投げて数字が書かれたピンを倒し、合計50点を目指すというもの。

赤と青のチームに分かれて対戦。
ルールを知ってみればなかなか奥が深く、おもしろいゲームです。
盛り上がりました。

ここで母娘で参加の方と話しました。
お母様はいつもにこにこ。でもちょっとぼんやりされていて、何のゲームをやっているのかよくわかっていらっしゃらない様子。木の棒を投げるのよ、と娘さんが優しく教えてあげていました。
きっと親孝行のため、娘さんがクルーズ旅行に連れ出してあげたのでしょう。

ジャパネットクルーズでは夫婦や友人同士で参加の人が多かったですが、親子で参加の人もいました。
「お先にどうぞ」と言いながら、脚の不自由なお母様、車椅子のお父様をお世話して歩いている人もたびたび見かけました。
ジャパネットクルーズは親孝行の旅にも向いていますね。

この後、荷物のパッキングをしました。
下船は翌朝ですが、この日夜11時までに部屋の外にスーツケースを出しておかなければならないのです。

ベリッシマの船内には20ヶ所ものバーがあるそうです。
夕方、まだ行ったことのないバーへ行ってみました。

ここはデッキ18にある大人限定のスカイラウンジバーです。
昼間はすいていましたが、夜はピアノの生演奏が入り、がらりと雰囲気が変わりそう。

ノンアルコールのココロコとモヒートを注文したら、おつまみのポテトチップスがついてきました。
おつまみがあると飲みやすいですね。
なーんて、ノンアルを飲んでいる私が知ったように言うことではないかもしれませんが（笑）。

スカイラウンジバーの窓からはプールが見渡せ、眺めは最高です。
夜はプールがライトアップされ、ムードたっぷりでしょうね。

午後５時半、最後のディナーに行きました。
前菜のムール貝のソテー、ガーリックブレッド添え。

同じテーブルのYさんご夫妻に今日どう過ごしていたか聞いてみると、お酒の好きな旦那様はバーのハシゴ、奥様は部屋でお昼寝していたそうです。
同行者と別々の過ごし方ができるのもクルーズ旅行のいい所です。

前菜のローストビーフ。

大阪在住のOさんご夫妻は逆。
旦那様は部屋で休み、奥様は一人でジムへ行ったり出歩いていたそうです。
かと言ってOさん旦那様、けっして消極的なのではありません。
大阪関西万博へは通期パスを買って５月までに既に３度も行って来たとか。
羨ましいほどの行動力です～♪

スープはクラムチャウダーにしました。

アスパラとイカのリゾット。
私はハーフポーション（半分の量）で頼みました。
前菜やメインディッシュは量が少なめなのですが、リゾットやパスタはいつも多めなので、ハーフでいいと思ったのです。

夫が注文した牛タン。

私はサーモンです。

写真を撮り忘れましたが、デザートはオペラ風ケーキにしました。
私、オペラケーキに目が無いのです。

最後のディナーとあって、シェフ達が挨拶に出て来ました。
バックヤードツアーで知った日本人女性シェフも笑顔で挨拶。
スタッフ達も歌ったり踊ったり、とても盛り上がりました。

毎晩フルコースという贅沢。
オールインクルーシブだからこそできること。
皆が一斉に食事をするので、メインレストランでのディナーは一時間半がかりになります。
時間がかかるのが性に合わない人もいるかもしれませんが、私は毎日のディナーがとても楽しみでした。
船内では日頃の節制を忘れることにし、思う存分に食べました。

沈む夕日。
これを見るのも最後です。

午後７時半、最後のショーを観に行きました。
今日のプログラムは「ライブ・フロム・MSCベリッシマ」。
今までの出演者がほぼ総出演。
ショーが終わったところで撮影OKになったので、初めてステージの写真を撮りました。

歌、ダンス、それぞれ得意分野があるようで、パフォーマンスのレベルは高いです。
彼らのダンスはキレッキレ。
あんな動きができるなんて、若さっていいな～と思いました。

仮に千葉県のわが家からショーを観に東京へ出たとしたら、帰りは電車に乗って遅く家にたどり着くことになります。
ここではショーを観た後歩いて部屋へ帰れるので、楽なことこの上もありません。
それが毎日続くのです。
本当に日常を忘れた日々でした。

部屋へ戻り、荷造りを完了させ、スーツケースを廊下に出しました。

午後９時45分から、フェアウェル・スペースパーティー。
「本船はもう東京へ戻らないことになりました。このままもう一周しましょう！」
「イェーイ！」　なんてノリで始まったダンス。

この踊り、休み無く続きます。
皆さんの体力、どうなってるの？
私たちは30分ほど見て部屋へ引き上げました。

この日の歩数は7,251歩でした。

夜が明け、最終日の朝。
午前６時、船は東京国際クルーズターミナルに到着しました。

最後の朝食ビュッフェ。
この日も焼きたてのオムレツを。
私はオニオンとピーマンとサーモンのトッピングにしてもらいました。

あまりお腹がすいていないので、最後の朝食にしてはかなり寂しいプレートになりました。　(^^;)

ビュッフェのテラス席へ出て、初日に見たのと同じお台場の眺めを見ました。

初日は10日間飽きずに過ごせるのか不安な気持ちで眺めた景色。
下船を前に、今は名残惜しい気持ちです。

前夜にラゲージタグ番号が部屋へ届けられていました。
午前７時から乗客の下船が始まりますが、私たちは18番。
真ん中より少し後、午前８時半からの下船でした。

キリンのようなガントリークレーンが並ぶ東京港。
貨物の積み下ろしが多いということですね。

下船まで少し時間があったので、また思い出深い船内を回りました。

屋外プール。

ここも何度も通りました。
曲線の窓ガラスの向こうには昨日行ったスカイラウンジバーがあります。

屋内プールにはネットがかけられていました。
海水のプール。
よく浮いたのですが、意外に深くてびっくりしました。

屋内プールサイドのグランドキャニオン・バー。
ここからプールサイドに飲み物を届けてもらったりしました。

屋内プールサイドの小枝チョコをつなげたようなイス。
いつもプールタオルを掛けたりして、誰かが座っていました。
下船が迫るこの時間帯、もう誰もいません。

私たちの下船の時刻になり、いよいよ部屋を後にします。
廊下には様々な色の袋が置いてありました。
この袋についてはバックヤードツアーで話を聞いていました。
シーツやタオルなど、洗い物の種類ごとに色分けした袋に入れてダストシュートでランドリールームへ落とすのです。

考えたら、廊下の写真はこの写真一枚しか撮っていませんでした。

タグ番号ごとに時間指定されての下船は非常にスムーズでした。

名残惜しいベリッシマ。
見納めです。

こうして私たちのクルーズ旅行は終わりました。
スーツケースは家まで送ってもらう手配がしてあったので、手荷物一つで家路に着きました。

東京国際クルーズターミナル 乗り物

お土産に買ったもの。
船内のジャン・フィリップ・モーリーの店のショコラ。
素敵な紙袋に入れてくれました。

寄港地で購入したご当地のお土産もろもろ。

自分にはこれ。
MSCベリッシマの3Dパズルです。

中は厚みのある紙のシートになっていて、全93ピース。
自分で切り離し、簡単な説明書を見て組み立てていきます。
組み立て工程があまり細かく書かれていないので、説明書の理解に頭を使いました。

４日ほどで立体パズルが完成しました。

毎日ごちそうを食べてショーを観て楽しく過ごしたクルーズ旅行。
ピノキオに出て来る「遊びの国」を思い出しました。
ピノキオは遊びの国へ行って危うくロバになりかけます。

日常を忘れた日々は楽しかった。
でも、遊びの日々は限りがあるからこそ貴重なもの。
これを良い思い出として、そろそろ現実に戻るとします。

体調を崩すことなく10日間の旅を終えることができて本当に良かったです。ジャパネットクルーズは至れり尽くせりでした。

毎日ごちそうばかり食べていたので体重が気になるところですが、増加はほんの少し。それも２日ぐらいで元に戻りました。
やはり運動量も多かったからでしょう。

不安だった私の脚腰にも痛みは出ていません。
「めでたしめでたし」というところで旅行記を終えます。
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。