2025/06/21 - 2025/06/21
356位(同エリア713件中)
ちゃんさん
福岡から訪ねる、週末2日間の北海道の旅。
千歳市街地を歩いた後は、特急「北斗」で長万部へ。今回の旅の目的である、函館本線の「山線」へと乗り換えた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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千歳駅の窓口で、千歳から千歳までの乗車券を購入した。長万部、倶知安、小樽を経由してぐるり一周するルートだ。JRのきっぷは遠距離になるほどキロ当たりの単価は安くなるので、単純往復より安く済む。目的地まで2ルートある際には活用したい技である。
千歳駅(北海道) 駅
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千歳駅には特急が停車しないため、1駅「エアポート」に乗って南千歳へ下る。今や少数派となった、721系電車。クロスシートなので座れれば快適だが、大混雑だったのでデッキの隅に立った。
快速エアポート 乗り物
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南千歳駅に降りると、ホームには駅弁の売店があり、空港から南千歳で乗り換えて函館・釧路方面に向かう人の胃袋の需要に応えている。さっき通った時には閉まっているように見えたので、千歳のイオンで昼食を仕入れていたのだが、開いていた。それなら駅弁がよかった。
まるい弁当 南千歳駅ホーム売店 グルメ・レストラン
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南千歳からは長万部まで、特急「北斗」で一気に駆け抜ける。白い先頭部が目立つキハ261系。2022年に、先代のキハ281系からすべて置き換えられた。同型車は稚内方面の「宗谷」で乗ったことがあるが、「北斗」で乗るのは初めてである。
南千歳駅 駅
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車内に入ると、もわっと暖気が身を包む。今日は半袖だと少し肌寒いが、それでも20度はある。この気温で暖房を入れるなんて九州人として信じられないが、感覚の違いだろう。
台湾の地下鉄で、記録的寒波で10度まで冷え込んだ日でも、冷房が入っていたのと同じようなものだ。北斗 (特急北斗) 乗り物
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普通車は紫色の座席と、濃紺の天井が印象的。可動式の枕が快適で、よくできた特急車両と思う。
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一方、赤字体質で設備投資が充分にできない環境から、先代の車両から大幅にスピードダウンしてしまったのは残念だ。3時間を切っていた札幌~函館間も、今や最速でも3時間29分。車を飛ばせる北海道にあって、スピードは重要な武器だったはずなのだが…
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乗車率は6~7割といったところ。半分は外国人で、北の鉄路の生きる道である。前の方、リクライニングを倒す時にちゃんと一声掛けてくれて、嬉しかった。めいっぱい倒されたが、日本人が設計したそういう仕様の座席なんだから、めいっぱいくつろいでくれたらいい。
インバウンド対応で、車内にはあちこちに大型荷物置き場がある。広大な北海道ですら車内販売が廃止されて久しく、車販準備室も荷物置き場に改造されていた。 -
多目的室が常時開放されているのは九州の特急と同じ。万人に有効なスペースになる反面、真に必要な人にとっては確実性がなくなり、痛し痒しではある。
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お昼時を回ったので、イオンで買った寿司セットを開いてみた。うまい。日頃、スーパーの寿司に1,500円も投じることがないので、北海道だからうまいのかの判断はつかぬままだ。
さすがは大型スーパーで、北海道限定ビール「サッポロクラシック」の更に夏限定バージョン「夏の爽快」を発見。北の寿司とのペアリングを試してみる。僕にはちょっと軽い気がした。 -
苫小牧の手前からは、日本一長い直線区間に入る。その距離28.7km。エンジン全開、全速力で気持ちよく駆ける。
JR室蘭本線 乗り物
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列車の最前部・最後部の貫通扉には窓が設けられ、以前は乗客も運転士気分を味わえたのだが、先頭部分が大破する踏切事故が発生して以来、立ち入り禁止になったのは残念だ。真っすぐな線路、見てみたかった。
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札幌~函館という北海道のメインルートの特急ではあるのだが、観光客の割合が多く、車内放送では頻繁に観光案内が入って来る。日本一の直線区間も、おかげで気付くことができたものだ。
有珠山と並ぶ昭和新山の雄姿も、放送のおかげで発見。九州人としては、なるほど雲仙の平成新山とよく似た姿に思える。いつか降りて、間近で見てみたい。https://www.youtube.com/watch?v=U0S0vLdXIgk昭和新山 自然・景勝地
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車窓左手には、内浦湾の穏やかな水面が映る。この区間は何度か乗ったことがあるが、夜行列車や夜間の列車ばかりだった。
唯一昼間に乗ったのは、今はなき豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の上り列車。ロイヤル個室は反対側だったので、個室の扉を空け、廊下越しに眺めたものだ。今では幻となった旅を、指定席の車窓に重ねる。https://www.youtube.com/watch?v=Pda2qfYtIkI内浦湾 自然・景勝地
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長万部が近づくと、右手に高架橋の工事が見えて来た。北海道新幹線の新函館北斗~札幌延伸工事だ。九州や北陸で見て来た「新幹線開業前夜」の車窓が、北の大地で現在進行している。
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もっともトンネル工事の難航により、2030年度に予定されていた延伸は、2038年度末にまで延期されている。JR北海道にとっては悲願の延伸。どうか早期開業に向け、可能な限りの手立ては尽くしてほしいと思う。
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南千歳から1時間50分、長万部で下車。北斗の全行程からすれば一部の区間だが、乗りごたえ充分だった。
長万部駅 駅
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室蘭本線と函館本線が分岐する、ジャンクションの長万部駅。函館本線の倶知安方面は事実上のローカル線で、乗り換え客で賑わうわけではない。なのに跨線橋上には、分かりやすい情報装置が備えられていた。合理化とIT技術の活用は、トレードであるべきだろう。
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貨物輸送で賑わった名残りで、駅構内は広い。17年前に乗り換えで降りた時には貨物側線が多く残っていて、長い跨線橋で駅裏に渡り、温泉に浸かったものだ。
今は側線のほとんどが撤去され、新幹線の工事が進む。主要駅であっても用地買収の手間が少ないのは、北海道ならではと言えそう。土木的な条件は、他路線より厳しかったわけではあるが。 -
函館本線の?知安行きは、すでにホームに据え着けてあった。さらりと席が埋まり、ローカル線の旅には理想的な乗り具合だ。用務客が半分、同じ趣味と思しき人が半分。北斗には大勢いた、外国人観光客はゼロだ。
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車両は新型のH100系。経営難のJR北海道が、JR東日本設計の車両をほぼそのまま導入したものだ。ディーゼルエンジンで発電機を回し、モーターで走る電気式気動車でもあり、保守の省力化にも貢献。
JR函館本線 乗り物
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なので首都圏の電車のような内装であり、自動放送まで入っている。ボックス席は6区画・18人分しかなく、旅人からの評判は今一つだ。ボックスはゆったり広く、今日くらい空いていれば快適である。
車内の清掃が行き届き、窓ガラスもきれいなのは特筆したい。特急列車ですら薄汚れ、トイレには匂いがこもっている九州の上場JRも、少しは見習ってほしいものだ。 -
モーター音を慣らし、長万部を発車。新幹線は倶知安方面へ延伸されるので、平行して新幹線工事の様子を眺めることになる。ただそれも途中まで。丹念に迂回する「山線」と違い、新幹線はさらに山の中をショートカットしていく。
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長万部から1駅目の、二股に停車。北海道らしく、貨車を改造した待合室がポツンと置かれている。駅廃止が相次ぐJR北海道、この駅も来春(2026年)に廃止予定だ。
駅周辺には集落があり、いわゆる「秘境駅」ではない。近年、大量の駅廃止が続いてきた北海道。周辺人口はあっても利用に結びつかない駅も、容赦なく廃止対象になるフェーズだ。じきに、事実上の優等列車しか走らない、韓国のローカル線のようになるのではないか。二股駅 駅
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「山線」らしく急勾配の山越え区間に入るが、さすがは令和の気動車は軽快に駆けて行く。JR西日本の限界ローカル線のように、保守費を抑えるための極端な徐行運転もない。廃止が前提とは思えない、優良なローカル線だ。
車窓の森は深いが、植生に詳しくない僕にとって、北海道らしいとは感じられない。落葉樹が多い分、秋の車窓は素晴らしかろうと思う。https://www.youtube.com/watch?v=jgKsVCuPc_4 -
谷を跨ぐ大きな黄色いアーチ橋をくぐれば、ニセコに到着。17年前の旅ではここで下車して、1日2本しかないバスで昆布温泉の露天風呂を目指した。今やニセコバブルとも形容される地だが、駅周辺は従業員向けなのか、新しいマンションが林立していた。
ニセコ駅 駅
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後で訪れる比羅夫を通過し、列車は平地に降りて来た。90km以上のスピードが出ていて、広い道路を走る車を軽快に追い抜いていく。
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果樹園を抜け、市街地に入ると再び新幹線の高架橋工事に出会う。在来線の線路も移設されていて、倶知安駅は真新しいホームになっていた。新幹線開業時に廃止されるとは思えぬ、立派なホームと屋根だ。
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工事が長期化することを見越していたのか、それとも情勢の変化によっては在来線を残すという選択肢も想定しているということか。後者の解釈が正しいことを期待したいのだが。
つづく。倶知安駅 駅
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