2025/06/22 - 2025/06/22
259位(同エリア348件中)
ちゃんさん
この旅行記スケジュールを元に
1泊2日の北海道の旅の2日目。
列車を見ながら朝ごはんを食べ、ゆったりと9時に出発。余市で下車して、北のウイスキーの世界を愉しんだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
回送列車の音を夢うつつで聞き、始発列車の音で目覚める。駅の宿の朝は、目覚まし時計要らずだ。
夏至の北海道。朝陽のまぶしさで、4時台に起こされるのではないかと思っていたが、雲り空に救われた。よく眠れて、目覚め良好。駅の宿 ひらふ 宿・ホテル
-
倶知安・札幌方面の始発は、快速「ニセコライナー」。ディーゼルカーながら、札幌都市圏の電車と同じスタイルの高性能気動車で運行され、札幌まで直通する。
1日1本ながら、札幌都市圏の列車として運行される貴重な存在。返す返すも、廃止予定の路線とは思えない。 -
7時過ぎに、ラウンジで朝ごはんを頂く。夏季の朝ごはんは和食。旅館の朝ごはんのようだ。
同宿の方のうち、1人は始発列車で旅立ち、もう一人は寝坊中。列車を眺めながら、一人優雅にニッポンの朝ごはんを楽しんだ。 -
朝食後は、駅のまわりをぶらぶら。北海道の山中は熊出没注意と思い込んでいたが、ニセコ周辺にはほとんど出没しないという。不思議なものだ。
比羅夫駅 駅
-
坂道を登り、目を凝らすとニセコのリゾートホテル群が見えた。低層のホテルが多く、スイスのリゾート地を思い出す。
押し寄せるインバウンドの需要で、ニセコバブルとも形容される昨今だが、比羅夫駅周辺とは別世界だ。比羅夫駅周辺はのどかなままで残ってほしいと思う一方で、路線の廃止は確定している。 -
気になるといえば、駅の宿ひらふの今後についてもだ。実は2月まで、今年(2025年)6月以降の予約受付は停止されていた。今の宿主さんから、新しい経営者へのバトンタッチの準備が進められていたためだ。
ところが2月に宿のHPを見ていたら、急遽、予約が再開されていた。僕にとっては幸いだったのだが、一体何が起きたのか。 -
詳しくは書かないが、新たな宿主さんへの引継ぎ自体は順調に進んでいたのに、駅舎の持ち主であるJR北海道との賃貸借条件を決めるにあたり、うまくいかない部分があったようだ。
借地借家法は借主優位の法律だが、借主が変わるのであれば、新たな条件が付されてしまう。JR北海道の経営も問題山積みで、双方、譲れぬ部分があったのだろうか。 -
今後を心配していたが、11月からは違う形で運営がバトンタッチされるようだ。
新幹線の開業延期で函館本線の廃止も先送りになるはず。もう一度くらい、泊まりに来るチャンスはあるかもしれない。 -
荷物をまとめ、談話室でコーヒーを飲みながら、北海道の旅の本を読んで列車の時間を待った。なんせホームは目の前。ギリギリまでゆったりできるのも、駅の宿のいいところだ。
宿主さんに見送られ、9時04分のディーゼルカーで比羅夫を後にした。JR函館本線 乗り物
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この列車は倶知安止まりで、小樽方面へは乗り換えとなる。荷物をまとめ列車を降りたが、列車は動く気配がない。
結局、前に1両を増結して、乗るべき小樽行きに変身した。そのまま乗せてくれていればいいものを、何か理由があるのだろうか。 -
倶知安では多くの乗客を乗せ、6割ほどの乗車率で出発。新幹線ができれば、このうち何割かは転移するだろうから、利用者が多いのだから廃止反対とは安易に言えない。
車窓右手では、高架橋の建設工事が進む。のんびり各駅停車から高速鉄道へ、2階級特進ともいえる進化は肯定的に捉えたい。 -
座席数が少なく、乗り鉄派には不評のH100形。しかし高性能なのには間違いなく、峠を軽やかに越えて行く。
以前にこの区間に乗った時はSLニセコ号だったのだから、比較して軽やかなのは当然ではあるのだが。 -
平野に降りれば、さらに足取りは軽やかに。時速90kmを越え、公共交通機関の役割を果たせる速度であると感じる。
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10時23分、余市駅に到着。
余市駅 駅
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人口1万6千人を数える町で、函館本線「山線」の中でも主要駅の一つだ。駅員さんの姿にほっとする。
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RC造2階建ての駅舎には土産物屋も入り、特急列車の止まらない駅ながら拠点駅の風格がある。
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駅前にも人の姿があって、町としての賑わいがあった。
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駅前に並ぶずっしりと、風格のある石積みの建物群が、言わずと知れたジャパニーズウイスキー・ニッカの工場。11時の工場見学ツアーを予約しておいた。
予約開始は4週間前の9:15で、人気列車の予約よろしく、予約開始と同時に抑えた。結果的には満員になるまで30分ほどかかったが、早めの予約が必須なことには変わりない。ニッカウヰスキー余市蒸溜所 名所・史跡
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守衛所のアーチをくぐれば、そこは別世界。歴史ある石積みの建築物に囲まれ、清掃と手入れが行き届いた緑がうるおいを当たる。異国に来たかのような錯覚すら覚えるほどだ。
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無料のガイドツアー、まずはビジターセンターでウイスキーの基本から。知っているようで知らない、ウイスキー作りの手順を学ぶ。あれ、途中まではどこかで聞いたような…
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「ここまでは、ビールの作り方と基本的には同じです」
そうそう。似ても似つかぬビールとウイスキーなのに、元をたどれば同じというのは面白い。
なおニッカは2001年にアサヒビールの完全子会社となっており、
「ビールで乾杯する際は、ぜひスーパードライで」
と、親会社のPRも忘れていなかった。 -
乾燥棟はすでに役割を終えているが、シンボルとして残されている。戦前からの歴史ある工場。建物のひとつひとつが遺構だ。
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蒸留棟では、今も石炭をくべて蒸留を行っており、作業の様子も間近で見学できた。暑い中、作業員さんが石炭をくべる度に、生の炎の熱が伝わって来る。
今度ニッカを飲む時には、あの火の熱さを思い出すことになるだろう。 -
醸造施設だけではなく、創業者の竹鶴氏が住まった家も敷地内にある。もちろん工場内に住まわれていたわけではなく、後年に移築されてきたものだ。
NHKの連ドラ「マッサン」を見ていたので、竹鶴夫妻の苦悩しつつも幸福な日々は、おおまか追っている。ここがその舞台だったのかと思うと、またリアルな史実として伝わって来た。 -
創業時に建てられた一号貯蔵庫は、重要文化財でありながら一部は現役だ。
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醸造中に、どれほどの量が蒸散してしまうのか示したレプリカの樽があり、その結構な量に驚く。
減る分を、イギリスでは「天使の分け前」と表現するそうだ。人間が飲むウイスキーは、給与から諸税が引かれた後の「手取り」みたいなものなんだなと思った僕は、イギリス人になれそうもない。 -
最後はお待ちかねのテイスティングタイム。シングルモルト余市、スーパーニッカ、アップルワインの3種の飲み方を解説され、さてどれを飲むか、やっぱり余市かと贅沢に悩んでいたら、なんと3種とも飲めるのだとか。
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工場内の森を望む贅沢な試飲コーナーで、ゆっくり、ゆっくり舌の上に琥珀色の液体を転がす。丁寧に作られたことを理解した後なので、味わいの深さもひとしお。
無料見学は大変なサービスと思うが、ほぼ漏れなく「ファン」になってしまうのだから確実なプロモーションだ。公平性を期すため、いつかサントリーの山崎醸造所も訪ねなければ。 -
見学後はレストランで軽く食事をして、12:37の列車で小樽に向かえばいいかと思っていた。しかし見学コースに載らない施設も多く、まだまだ見るべき場は多そうだ。
あとの行程がきつめになることを承知で、1時間後の列車に転身することを決断。もう少し、ウイスキーの世界に浸かってみることにした。
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