シニアトラベラー！柴又帝釈天界隈満喫の旅②

2025/05/09 - 2025/05/09

　香港の友人が映画【男はつらいよ】の《寅さん》を知っていると言うので柴又の『帝釈天』界隈を案内して来ました。よろしければ目を通してみて下さい。
① そばきり日曜庵・帝釈天
② 葛飾柴又寅さん記念館
③ 山田洋次ミュージアム・帝釈天参道

エリア 亀有・柴又(東京)

11:59　心地好い風に吹かれながら歩くと5分程で到着しました。

『葛飾柴又寅さん記念館』です。目の前は江戸川の土手です。

『葛飾柴又寅さん記念館』・『山田洋次ミュージアム』・『山本亭』のセット券シニア割引で450円でした。

入口から早速《寅さん》の世界が始まります。扉の上で看板を取りつけている《寅さん》がいました。

中に入ると鮮やかな映像と《寅さん》の衣装が歓迎してくれました。

こちらの記念館で『男はつらいよ』シリーズは1969年の第1作から1996年の第48作『男はつらいよ・寅次郎　紅の花』まで続編が作られていた事が分かりました。

懐かしいと云うか両親から聞いた記憶のある映画のポスターが並んでいます。

まずは【寅さんの生い立ち】コーナーからスタートです。

《寅さん》の生い立ちが紙芝居仕立てで見られます。子どもの頃、両親や祖母に連れて行ってもらった『浅草国際劇場』（跡地には浅草ビューホテル）がOpenした時代だと知りました。

ジオラマで分かりやすいです。

太平洋戦争の暗い時代です。

終戦の頃です。

火災の119番が設定された1949年だった事も新聞記事から分かりました。

私が生まれる前は《寅さん》まだ修行中だったのですね。(笑)

反対側は『柴又帝釈天参道』がジオラマで再現されています。

最初はテレビドラマだったのですね。

後で参道を歩きましたが再限度が素晴らしいと思いました。

『柴又帝釈天参道』に接する『くるまや』のセットの中へも入れます。これは実際の撮影に使っていたセットを『大船の撮影所』から移設して来たそうです。

セットの上方にはスタッフがいました。

絶対、帰りに〈草だんご〉を買うだけでなく、食べようと思いました。(笑)

店内の調理場は撮影用にカメラワークを考えてアレンジされているようです。

入口のカウンターです。レジが懐かしいです。

【寅さんシリーズ】第1作から第48作まで26年間ずっと使用されて来たそうです！

《寅さん》が気持ちよさそうに居眠りをしていました。懐かしい黒電話もあります。

先程見えたスタッフは音声さんでした。

調理場には〈草だんご〉を作る道具が揃っています。

反対側にはツキ立ての〈お餅〉や〈葛餅〉が並んでいます。

お馴染みの茶の間をパチリ！モニター画面の映像は撮影禁止なのでズラしてパチリ！

2階へ続く階段です。

昔、我が家にもありました。米櫃付きの電子レンジ台です。

2ドアの冷蔵庫と電気釜にも幼い頃を思い出しました。

《寅さん》ファミリーのキッチンをパチリ！

食卓テーブルの横に階段があります。台所の向こうに『朝日印刷所』が見えます。

『くるまや』のセットを通り抜けると次は《タコ社長》が経営する活版印刷工場『朝日印刷』です。印刷機は実際に動かせるみたいです。机の上の伝票や書類までもリアルです。

こちらにも2階へ続く階段があります。

《タコ社長》や《博》がいました。

【人物相関図】です。懐かしい俳優さん達が並んでいます。

『とらや』の模型もありました。《寅さん》が2階でゴロゴロしています。(笑)

撮影禁止の作品パネルの前で《寅さん》と友人のツーショットです！(笑)

さらに奥に進むと《寅さん》が少年時代を過ごした昭和30年代の『帝釈天』の街並みのジオラマがありました。

〈お煎餅〉が［地球瓶］に入っています！

〈瓶ビール〉が並んでいます。まだ缶ビールは存在しない時代ですね。

『神社』では【紙芝居】・【お面屋】・【たこ焼き】等々の屋台がありました。

マップの上に《山田洋次》監督と《竹下景子》氏のコメントとサインがありました。

今では懐かしい［伝言板］の最後に《さくら》へ《寅さん》からのメッセージがありました。

最後は『葛飾柴又鉄道故郷駅』コーナーです。

懐かしい厚紙の切符です。

『谷津遊園』の【海上コースター】には乗った記憶があります。

京成線の路線図がありました。

当時『帝釈天』にあったと云う【人力鉄道】の動く模型がありました。

【帝釈人車鉄道の客車実物大模型】をパチリ！

内部は向かい合って座ると足がブツかると感じる程、狭かったです。

《寅さん》の衣装等の展示コーナーです。

《寅さん》の履歴書と［腕時計］・［指輪］・［花札］です。

《寅さん》愛用の［トランク］をパチリ！［時刻表］・［蚊取り線香］・［龍角散］・［目覚まし時計］・［身だしなみセット］・［団扇］の他に海外渡航した作品の際に使用した昔の［大判のパスポート］もありました。でも帽子を被ったままでした。(笑)

《寅さん》が旅の際に利用する鈍行列車のボックスシートが再現されています。窓の上の網棚に《寅さん》愛用の［トランク］も積まれていました。

12:31　映画に花を添えた方々が見送ってくれました。

外に出ると【男はつらいよ】の『こころのふるさとマップ』がありました。こちらのボードから題名・ロケ地・マドンナ・共演者（共に敬称略）を公開順に整理してみました。

第1作1969年8月【男はつらいよ】・『京都・奈良』・《光本 幸子》・《志村喬・津坂 匡章（秋野太作）》です。

第2作1969年11月【続・男はつらいよ】・『京都・三重県柘植』・《佐藤オリエ》・《ミヤコ蝶々・東野英治郎・山﨑努》です。

第3作1970年1月【フーテンの寅】・『三重県湯の山温泉と四日市』・《新珠三千代》・《香山 美子・河原崎 建三・春川ますみ》です。

第4作1970年2月【新・男はつらいよ】・『東京都葛飾柴又・都立水元公園』・《栗原小巻》・《財津一郎・横内正》です。

第5作1970年8月【望郷編】・『千葉県浦安・北海道小樽と札幌』・《長山藍子》・《杉山とく子・井川比佐志・松山省次》です。

第6作1971年1月【純情編】・『長崎県五島列島福江島』・《若尾文子》・《宮本信子・森繁久彌》です。

第7作1971年4月【奮闘編】・『青森県弘前と鰺ヶ沢町と新潟県魚沼市と静岡県沼津』・《榊原るみ》・《光本幸子・ミヤコ蝶々・田中邦衛》です。

第8作1971年12月【寅次郎恋歌】・『岡山県備中高梁』・《池内淳子》・《志村喬》です。

第9作1972年8月【柴又慕情】・『福井県永平寺・東尋坊と石川県小松市と金沢市』・《吉永小百合》・《宮口精二》です。

第10作1972年12月【寅次郎夢枕】・『長野県奈良井と山梨県北杜市』・《八千草薫》・《田中絹代・米倉斉加年》です。

第11作1973年8月【寅次郎忘れな草】・『北海道網走市』・《浅丘ルリ子》・《織本順吉・毒蝮三太夫・江戸家猫八 (4代目)》です。

第12作1973年12月【私の寅さん】・『大分県別府と熊本県阿蘇市と天草市』・《岸恵子》・《前田武彦・津川雅彦》です。

第13作1974年8月【寅次郎恋やつれ】・『島根県津和野町と益田市』・《吉永小百合》・《宮口精二》です。

第14作1974年12月【寅次郎子守唄】・『群馬県磯部温泉と佐賀県唐津市と呼子』・《十朱幸代》・《春川ますみ・上條恒彦・月亭八方》です。

第15作1975年8月【寅次郎相合い傘】・『青森県青森市と北海道函館港・小樽運河・札幌大通公園』・《浅丘ルリ子》・《船越英二》です。

第16作1975年12月【葛飾立志編】・『山形県寒河江市と上山市かみのやま温泉』・《樫山文枝》・《桜田淳子・米倉斉加年・小林桂樹》です。

第17作1976年8月【寅次郎夕焼け小焼け】・『兵庫県たつの市』・《太地喜和子》・《宇野重吉・岡田嘉子・寺尾聰》です。

第18作1976年12月【寅次郎純情詩集】・『長野県上田市別所温泉駅・北向観音と新潟県六日町』・《京マチ子》・《檀ふみ》です。

第19作1977年8月【寅次郎と殿様】・『愛媛県松山市・大洲市』・《真野響子》・《嵐寛寿郎・平田昭彦・三木のり平》です。

第20作1977年12月【寅次郎頑張れ！】・『長崎県の平戸市』・《藤村志保》・《中村雅俊・大竹しのぶ》です。

第21作1978年8月【寅次郎わが道をゆく】・『熊本県阿蘇・田の原温泉』・《木の実ナナ》・《武田鉄矢・竜雷太》です。

第22作1978年12月【噂の寅次郎】・『長野県木曽福島と静岡県大井川』・《大原麗子》・《志村喬・室田日出男・泉ピン子》です。

第23作1979年8月【翔んでる寅次郎】・『北海道の支笏湖』・《桃井かおり》・《布施明・木暮実千代》です。

第24作1979年12月【寅次郎春の夢】・『和歌山・京都西陣』・《香川京子》・《ハーブ エデルマン・林寛子》です。

第25作1980年8月【寅次郎ハイビスカスの花】・『沖縄・軽井沢』・《浅丘ルリ子》・《江藤潤》です。

第26作1980年12月【寅次郎かもめ歌】・『北海道奥尻島』・《伊藤蘭》・《村田雄浩・松村達雄》です。

第27作1981年8月【浪花の恋の寅次郎】・『大阪・生駒山』・《松坂慶子》・《芦屋雁之介・大村崑》です。

第28作1981年12月【寅次郎紙風船】・『福岡県久留米・柳川・秋月と静岡県焼津』・《音無美紀子》・《小沢昭一・地井武男・岸本加世子》です。

第29作1982年8月【寅次郎あじさいの恋】・『京都丹後半島と長野県信濃大町』・《いしだあゆみ》・《片岡仁左衛門・柄本明》です。

第30作1982年12月【花も嵐も寅次郎】・『大分県杵築・鉄輪温泉・湯平温泉・志高湖』・《田中裕子》・《沢田研二・朝岡雪路》です。

第31作1983年8月【旅と女と寅次郎】・『新潟県佐渡島と北海道羊蹄山』・《都はるみ》・《藤岡琢也・細川たかし》です。

第32作1983年12月【口笛を吹く寅次郎】・『岡山県高梁市』・《竹下景子》・《中井貴一・杉田かおる・松村達雄・レオナルド熊》です。

第33作1984年8月【夜霧にむせぶ寅次郎】・『北海道根室・釧路・中標津』・《中原理恵》・《渡瀬恒彦・佐藤B作・美保純》です。

第34作1984年12月【寅次郎真実一路】・『鹿児島県枕崎と茨城県牛久沼・筑波山』・《大原麗子》・《米倉斉加年・美保純》です。

第35作1985年8月【寅次郎恋愛塾】・『秋田県鹿角市と長崎県五島列島上五島』・《樋口可南子》・《平田満・松村達雄・美保純》です。

第36作1985年12月【柴又より愛をこめて】・『伊豆七島・式根島』・《栗原小巻》・《川谷拓三・美保純》です。

第37作19686年12月【幸福の青い鳥】・『福岡県筑豊・飯塚』・《志穂美悦子》・《長渕剛》です。

第38作1987年8月【知床慕情】・『北海道知床』・《竹下景子》・《三船敏郎・淡路恵子》です。

第39作1987年12月【寅次郎物語】・『奈良県吉野山と三重県伊勢志摩』・《秋吉久美子》・《五月みどり・松村達雄》です。

第40作1988年12月【寅次郎サラダ記念日】・『長野県小諸と長崎県島原』・《三田佳子》・《三田寛子・尾美としのり》です。

第41作1989年8月【寅次郎心の旅路】・『ウィーンとアムステルダム』・《竹下景子》・《柄本明・淡路恵子》です。

第42作1989年12月【ぼくの伯父さん】・『佐賀県吉野ヶ里・古湯温泉』・《後藤久美子・檀ふみ》・《夏木マリ・尾藤イサオ》です。

第43作1990年12月【寅次郎の休日】・『大分県日田市』・《後藤久美子・夏木マリ》・《寺尾聰・宮崎美子》です。

第44作1991年12月【寅次郎の告白】・『鳥取県倉吉市・鳥取砂丘と岐阜県蛭川村』・《後藤久美子・吉田日出子》・《夏木マリ》です。

第45作1992年12月【寅次郎の青春】・『宮崎県日南市・油津と岐阜県下呂温泉』・《後藤久美子・風吹ジュン》・《永瀬正敏・夏木マリ》です。

第46作1993年12月【寅次郎の縁談】・『香川県高松市・琴平・志々島・高見島』・《松坂慶子》・《島田正吾・城山美佳子・光本幸子》です。

第47作1994年12月【拝啓車寅次郎様】・『新潟県上越市と滋賀県長浜志』・《かたせ梨乃》・《牧瀬里穂・小林幸子・山田雅人》です。

第48作1995年12月【寅次郎紅の花】・『鹿児島県奄美大島と岡山県津山市と兵庫県神戸』・《浅丘ルリ子・後藤久美子》・《夏木マリ・宮川大助・花子》です。③へ続きます。

この旅行記へのコメント （2）

• takaさん 2025/06/01 10:40:01

  葛飾柴又寅さん記念館。

  3104ねえねえさん、こんにちは。
  
  今回はお友達のご案内で廻られたんですね。お疲れ様でした。でも、ねえねえさんは、あちこち出かけていろいろなところを知っていらっしゃるので添乗員さん以上にご案内できますよね。
  
  葛飾柴又寅さん記念館って初めて知りました。私も山田洋次、寅さん大好きです。私が若い頃、まだ渥美清が最後の頃の寅さんシリーズをやっていて、このキャラは大好きでした、と言うよりも日本人で寅さん、渥美清を嫌いと言う人はいないでしょね。国民的スターでしたものね。
  
  それから、私は映画館では見たことがないのですが、テレビでの寅さんシリーズ、そして、テレビドラマで「泣いてたまるか」というのをやっていたのを見るのが楽しみだったんですよ。これもいいドラマで本当に毎回泣きそうになるほどいい内容だったことを覚えています。
  
  記念館の内容ですが、規模が大きいのでびっくりしましたね。シリーズの映画の内容、生い立ち、そして映画の舞台セットなどはほぼ完璧に全てあるみたいですね。
  
  店内、調理場、茶の間、電気釜、調理場、印刷屋さん、そして歴代マドンナ、みんなみんな、懐かしい。ずっと昔から知っている訳ではありませんが、とにかく懐かしい気持ちにさせるんですね、寅さんって。
  
  こんないいところは東京に行ったら是非お勧めのスポットですね。と言っても、私たち以上の年配の方にはですけれど。
  
  でも、とてもいいとことろを紹介していただいて、これを見るだけでも、心がほのぼのとして温かくなりました。ありがとうございました。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　taka

  3104ねえねえさん からの返信 2025/06/01 11:54:36

  Re: 葛飾柴又寅さん記念館。

  takaさん
  　早々にお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
  　今回は香港の友人なので彼女が分かる程度で案内しました。展示物をじっくり眺めながら懐かしがっていると、もっと時間が必要でした。(笑)
  　まさに柴又は寅さんの町だと思います。だんご屋店内のみならず帝釈天参道も記念館の中に再現されていて楽しめました。
  　次回は少しですが【こち亀】の町の旅行記をアップする予定です。