今回は東京メトロ　日比谷線の南千住駅駅周辺を散策しました。<br /><br />南千住駅は、現在では東京メトロ日比谷線の他、JR常磐線、つくばエキスプレス線の駅もあって<br />交通の便もよく、昔のイメージからはずいぶん変わった街になっていました。<br /><br />散策の目的は、千住大橋方面と決めていたので、地下鉄の南口からスタートしました。<br /><br />南口を出たすぐの場所に、延命寺という浄土宗のお寺があったのでお参りに立ち寄りました。<br />境内に入ると、大きなお地蔵様が祀られていて、昔はこの辺りが小塚原の刑場だったことから<br />首切り地蔵として、無縁仏をお祀りしているそうです。東日本大震災時に、一部破損したようですが<br />今は修復もされていて、静かに死者の霊を弔っているお姿が素敵でした。<br /><br />このお寺の隣には、江戸時代に処刑された罪人の霊を弔うための、小塚原回向院というお寺もあります。<br />境内に入ると、杉田玄白などが行った腑分けで有名な、解体新書の記念碑が壁に描かれていて<br />医学の発展に重要な役割を果たした場所だったことがわかりました。<br /><br />また、奥に進むと、史跡エリアとして、ここで処刑された有名な罪人のお墓もありました。<br />中でも、鼠小僧や高橋おでん、安政の大獄で処刑された橋本佐内、吉田松陰などがあって<br />当時を思い起こすと、とても考え深い感じになりました。<br /><br />回向院の隣には、人形焼、ゼイタク煎餅で有名な、重盛商店があったので、旅のお土産もゲットできました。<br /><br />さらに千住大橋方向に向かうと、素盞雄神社という立派な神社がありました。<br />境内に入ると、ちょうど雛飾りのイベントが行われていて、たくさんのお雛様が飾られていてきれいでした。<br />また、江戸時代の年号が刻まれた貴重な庚申塔群や、富士講のお富士様もあって<br />境内にサクラなどが咲き始めたところで、参拝客も多くなかなか見どころの多い神社でした。<br /><br />お参りを済ませて神社を出たところの隣に、荒川ふるさと文化館という施設もあったので立ち寄ってみました。<br />館内では荒川区の古代からの歴史をわかりやすく展示しているので、とても勉強になりました。<br />施設の前には、小さな東屋のような建物があって、橋本佐内の像が祀られていたのも印象的でした。<br /><br />さらに散策を進めると、今回の目的の一つ、隅田川に架かる千住大橋に到達しました。<br />緑色の鉄骨で組み上げられた橋は、重厚感もあってなかなか見ごたえがありました。<br />ここから松尾芭蕉が東北地方に向かって旅立った、江戸の外れの場所だと思うと<br />橋の形状などは変わっていても、街道を行き交う人の姿を思い起こすことができました。<br /><br />今回の南千住駅からの旅では、江戸時代の華やかな文化とは一味違った<br />どこか悲しげで、深い歴史を感じながらの散策となりましたが<br />それぞれのスポットは、見どころも多くて、是非お勧めしたいエリアだと思いました。<br />

各駅停車　東京メトロ　日比谷線、南千住駅　周辺散策の旅

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2025/03/30 - 2025/03/30

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#寺院巡り

densukeさん

今回は東京メトロ　日比谷線の南千住駅駅周辺を散策しました。

南千住駅は、現在では東京メトロ日比谷線の他、JR常磐線、つくばエキスプレス線の駅もあって
交通の便もよく、昔のイメージからはずいぶん変わった街になっていました。

散策の目的は、千住大橋方面と決めていたので、地下鉄の南口からスタートしました。

南口を出たすぐの場所に、延命寺という浄土宗のお寺があったのでお参りに立ち寄りました。
境内に入ると、大きなお地蔵様が祀られていて、昔はこの辺りが小塚原の刑場だったことから
首切り地蔵として、無縁仏をお祀りしているそうです。東日本大震災時に、一部破損したようですが
今は修復もされていて、静かに死者の霊を弔っているお姿が素敵でした。

このお寺の隣には、江戸時代に処刑された罪人の霊を弔うための、小塚原回向院というお寺もあります。
境内に入ると、杉田玄白などが行った腑分けで有名な、解体新書の記念碑が壁に描かれていて
医学の発展に重要な役割を果たした場所だったことがわかりました。

また、奥に進むと、史跡エリアとして、ここで処刑された有名な罪人のお墓もありました。
中でも、鼠小僧や高橋おでん、安政の大獄で処刑された橋本佐内、吉田松陰などがあって
当時を思い起こすと、とても考え深い感じになりました。

回向院の隣には、人形焼、ゼイタク煎餅で有名な、重盛商店があったので、旅のお土産もゲットできました。

さらに千住大橋方向に向かうと、素盞雄神社という立派な神社がありました。
境内に入ると、ちょうど雛飾りのイベントが行われていて、たくさんのお雛様が飾られていてきれいでした。
また、江戸時代の年号が刻まれた貴重な庚申塔群や、富士講のお富士様もあって
境内にサクラなどが咲き始めたところで、参拝客も多くなかなか見どころの多い神社でした。

お参りを済ませて神社を出たところの隣に、荒川ふるさと文化館という施設もあったので立ち寄ってみました。
館内では荒川区の古代からの歴史をわかりやすく展示しているので、とても勉強になりました。
施設の前には、小さな東屋のような建物があって、橋本佐内の像が祀られていたのも印象的でした。

さらに散策を進めると、今回の目的の一つ、隅田川に架かる千住大橋に到達しました。
緑色の鉄骨で組み上げられた橋は、重厚感もあってなかなか見ごたえがありました。
ここから松尾芭蕉が東北地方に向かって旅立った、江戸の外れの場所だと思うと
橋の形状などは変わっていても、街道を行き交う人の姿を思い起こすことができました。

今回の南千住駅からの旅では、江戸時代の華やかな文化とは一味違った
どこか悲しげで、深い歴史を感じながらの散策となりましたが
それぞれのスポットは、見どころも多くて、是非お勧めしたいエリアだと思いました。