2025/02/24 - 2025/02/24
17位(同エリア1640件中)
Siniさん
この旅行記スケジュールを元に
旅の2日目より観光開始。
最初に行くのは西安の西門。ここがすごくて、しかも中国内でもほぼ唯一残る歴史的な城壁でした。
その後、空海が留学時に学んだ青龍寺を見学、そして高速道路で東へ、東へ。行けども行けども右手には険しい山が連なっています。途中、トイレ休憩、その後、黄河の南、河南省の霊宝市のホテルで昼食をいただきます。途中の景色が田園でして、珍しくて。
写真は高速道路で移動中、トイレ休憩のドライブインで見た華山。山の形がすごくて、窓からずっと見ていました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
-
朝ごはんは6時半から。
ヒルトン シアン ホテル
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期待していなかったので充実していて驚きました。洋食、中華、お粥など。
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適当な席に座ります。
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あまりに朝が早くて食べられない。主に果物を。
あとは菓子パンの小さいのを途中食用にもらって来ました。 -
7時半、バスでホテルを出発。15分くらいで西の城門(西城門)または「安定門」へ到着。
滞在のシェラトンホテルは地図によれば城壁(旧市街)の西側にあります。安定門 (西の城門) 城・宮殿
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朝のラッシュ時に西門の横の大通りを渡るのに信号がないので現地ガイドさん(以降Hさんとします)にピタッとついて渡ります。
車が多くちょっと怖かったけれど、スピード出していないし、観光客が多いことも理解されてるようで、渡っている間、停車していてくれました。案外、お行儀良い。 -
こちらは信号のない横断歩道を渡ったところにある公衆トイレ。男女別ではない。さらにドア一枚で公道!やっぱり中国だ!
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イチオシ
文化大革命時、ほとんどの中国の市では崩壊されてしまったかつての城壁。西安の当時の市長が、西安の城門は絶対必要だと頑張り、ほぼ唯一残されたのだそうです。
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城門内は有料です。運営時間は8:00~17:00。
朝一番の客となりました。 -
イチオシ
門を入り、振り返ってみる。
何となくこの景色は昔とあまり違わないような雰囲気。葉っぱの落ちた木がいい仕事してますね。
左側に料金所があります。 -
門の中には広めの広場があって、階段があり、登ってみる。背景に新市街の高層ビル群。
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なんでしょー!!!!ひろーーーい!!これが城壁の上??幅15mだって!
旧市街を囲む城壁は、ヨーロッパの城壁とは比べられないほど大きく、広い!!!
西安古城壁は、完全に保存されている世界最大の古代城壁ですって! -
西門のジオラマ。
城壁の四方に門があるらしい。それぞれの門には敵が来た時に一時的に止めるために真ん中に大きな中庭的スペース(名称が不明のため便宜的に勝手に命名)があるのがよく分かります。
周囲約14キロ、高さ12m、底の幅18m。厚さが高さより大きい堅固な城壁。 -
反対側の城壁上。城壁マラソンが開催されている、というくらい、非常にしっかりしているだけでなく、広い。なるほどこれほど広いならマラソン大会が行われても不思議はありません。
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6車線の道路が城門の隣を走っています。どれだけ広い街だったんでしょう!!
かつての長安は、紀元前11世紀から紀元後10世紀までの約2000年間、秦、漢、随、唐など中国歴代王朝の都でした。
ちなみに、
秦時代の人口は約2,000万人
漢時代の人口は約760万人
(戦乱や飢饉による人口崩壊により激減)
唐時代の人口は約7,000万人(最盛期) -
それにしても城門にある建物が二つとも非常に大きい。
今日の中国の人口は14.11億人。
(この時点ですでにインド14.38億人に抜かれてます)
西安市のある陝西省(せんせいしょう)の人口は3,952万人。
西安市の人口は1,300万人です。
(数字はすべて2023年調べです) -
安定門には二つの大きな建物。その間にあるスペースが中庭的スペースですが、これも非常に広いです。
この城壁は唐の長安城を基礎に明の洪武年間(1370~1378年)にかけて、レンガを積み重ねて築かれたもの。 -
中庭的スペースの片隅にも公衆トイレ。初めて利用。
一応、水洗ですが、トイレットペーパーはなし。さらにペーパー類は流してはいけない。あとは、和式と同じでこれはなかなかハード。 -
イチオシ
中庭的スペースには一頭の馬の像があります。なんと!ガイドHさんが言うには「シルクロードのスタートはこの馬から」だそうです!!
馬は西の方角(ホテルの方、隣の咸陽市の方向)を向いています。馬はかつての中国の馬ではなく、西の草原(大宛=フェルガナ盆地=ウズベキスタン東部)にいた1日に千里走ると言われた名馬「汗血馬」(天馬)。紀元前104年、漢の武帝が匈奴との戦いに臨にあたって遠征して手に入れたと言います。
シルクロードの起点に立てて何気に非常に嬉しい。 -
次に15分ほど走り、西安市の南東にある広い公園へ。公園の外に高層ビルがみえます。
歌を練習しているグループ、運動している人など、一般の人が利用する公園です。青龍寺 寺院・教会
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公園の中にはいろいろな石碑などがあります。
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この広い公園の中に青龍寺があります。
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入り口があって中へ入るには有料になります。
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ここは青龍寺。日本人観光客には外せない寺。
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この建物は「恵果・空海記念堂」。
かの空海(774~835年)が、805年より師である恵果から密教を学んだ寺。1980年に日本から寄贈された寺らしいです。 -
「師、恵果に学ぶ空海の像」も日本からの寄贈らしいです。
空海は1,000人を超える恵果の弟子の中からたった1人選ばれて正式な密教の後継者となりました。学んだ期間たった2年!!天才だ! -
お線香をあげてみました。長い長いお線香でした。
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それにしてもこのような建物は全て近代に復興されたモノです。
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古い寺社は文化大革命(1966~1976年)でほとんど破壊され残っていません。そういう話は報道や本で聞いていましたが、想像以上に完璧に破壊されたようです。
その後こうしてどんどん復元し、今では観光地となっています。特に日本人観光客は空海と聞けば喜んで来るようです。私も、だけど。 -
レンギョウのような花が咲いていました。
中国人にとっては空海よりも、遣唐留学生、阿倍仲麻呂(698~770年)の方が知名度が高いそうです。外国人でありながら難関の科挙に合格し官吏になった成功人。 -
石庭のような庭がありました。
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こちらはトイレ。観光地なのでトイレは充実してるようです。水洗。しかしペーパーなし。
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入り口は寒さ避けらしいビニール。この種のビニール、ハンガリー、ブダペストでスーパーの入り口でよく見かけました。
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午前中ですし、有料スペース内には掃除をする人がたくさんいました。
初日ですのでトイレ事情が珍しくかつ深刻な点なのでつい撮影。だいたい観光地のトイレ事情はこんな感じでした。 -
西安市から高速道路で東の方角へ向かってます。私にとって初の中国の高速道路です。
すぐに奇形の山々が見えて来ます。これが延々と続く山で、ガイドHさんの言う、秦嶺(シンレイ)山脈の端の方かもしれません。華山 山・渓谷
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こちらは途中トイレ休憩の建物です。
秦嶺山脈(チンリンシャンマイ)
黄河と揚子江を中流域で分つ東西に貫く山脈。西は甘粛省から東は河南省西部に及ぶ。平均海抜2,000~3,000m。最高峰、太白山は3,767m。
長さは1,600k!!
名前の由来は二千年前の秦の国にある山脈。 -
ドライブインは巨大。広大な土地を持つ中国の建物は異常に大きいですねー。
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今回のバス。2台連なっての移動です。
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トイレ休憩をしたドライブインの入り口にもビニール。
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珍しくてつい買い物を。
ガイドHさんいわく、お菓子は味見して買うように。スーパー、コンビニ、ドライブインと同じお菓子も価格が高くなるそうです。(ちなみにどこで味見できるのか?不明) -
参加者の方のおすすめのお菓子。焦点合ってない泣。
今回の参加者には何度も中国を訪問している人が複数いらっしゃるようでしたが、この時は知らず。 -
イチオシ
この奇山は、西安の東約120kにある華山(ファシャン)。険峻さが特徴で最高峰は南峰の2160m。絶壁に沿って造られている登山道があり、道の両脇は断崖絶壁でスリル満点らしいですよ。
「華」は、中国新漢字では、「化の下に十」と簡略化されなかなか読めませんでした。 -
車窓から
上)火力発電所。たくさん見かけました。他に風力発電も山の方にありました。
2番目)秦嶺山脈の終わりの方ーー割と平です。
3番目)このあたり、下の方に黄河が見えるらしいです。
下)中国高速鉄道の線路はしばらく高速道路と並行して走っています。 -
途中窓から。広大な国内の移動に高速道路は欠かせないと思いますが、車窓から見えたのは中国高速鉄道の線路です。帰りは高速鉄道を利用して帰ってくると知り、ワクワク。
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2時間ほど走って高速道路を降りました。片道1車線の一般道。
Googleによれば、河南省の霊宝市へむかうあたりのようです。 -
周りは畑です。
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りんごやブドウの木の感じがしました。
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広大な畑で、ところどころ、村への入り口あたり?に大きく村の名前が書いてあります。
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そうそう機内の中国人男性からも、Googleや SNSは使えないと聞いていましたが、ahamoは大丈夫でした。一度もホテルのWi-Fiに繋げてないので携帯は日本のまま使えました。
なので移動先でもGoogleマップで位置を確認。 -
到着したのは、霊宝市。ガイドHさんに町の人口を聞くと30万人と。
いや、そんな小さな都市とは思えないほど周りは高層ビル、マンション群。道幅は広くて、とにかく建物が大きい。 -
今日のランチは霊宝市のこのホテルです。
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ホテル前に並ぶ車。車のナンバーは、ブルーはガソリン車でグリーンのグラデーションは電気自動車。
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ホテルの外側には道沿いにバイクがズラリと並んでいます。
寒さ避けにバイクの前にこのような派手なコートをかけて走っているバイクが多かったです。駐車してる時もコートはバイクと同じ扱いなのね。 -
霊宝市で1番料理が美味しいというホテルです。(このツアーは珍しく中国の古い歴史的な史跡を巡る、ということでガイドHさんもトラピックスも力が入っているようでした)
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今日のランチ、今回初めてのランチはこちらの2階で地元の中華料理です。
フロントの女性に霊宝市の人口は?と聞くと、英語は全く通じません。Bグループの中年の男性が通訳をしてくれました。(後で、この方どこぞの中国考古学の教授とかだそうで中国語ペラペラ、と他の参加者が教えてくれました)
フロント女性によると6、70万人。え?いや、どう見ても100万人は超えてる規模では??
先ほどネット(Data Commons)で調べたら72.3万人です。としたら、都市の作り方が日本とは全く違うということですね。 -
二つの小部屋で一卓は十人。
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高級そうなレストランですが、あまり利用者は見なかったです。
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お隣の若い女子はビール好きでこちらを注文。このビールがとてもおいしかったと。
普段なら少し飲みたいところですが、中国式トイレにはなるべく行きたくないのでランチ時の飲み物は遠慮しました。
ちなみにホテルのトイレは洋式です。 -
ご飯が真っ先に出て来たのがちょっと残念。しかもなんだか美味しそうには思えない(失礼)。
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どんどん並びます。
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スープは2種類。しかしお椀は一つだけ。
他の参加者が食器のお代わりを頼むも、給仕してくれる女性たち(比較的若め)には英語は全く通じません。 -
取り皿は一枚だけ。この種類(スープを除くと10~11種類)をとるのにお皿のおかわりがほしい、、、けれど言い出せず。周りを見てもみんな一皿で。
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全部で12、3皿。どれも美味しいけれど少し味は薄め。このあたりの中華料理って意外に薄味なんだー、なんて思いました。あるいは自分で調味料を調節するのかもしれません。またはこの地方、都市の特性か?
地方都市のホテルでは言葉が通じない、という不便さを感じながら、、、、しかも私にしては珍しく4冊も「秦の始皇帝」、「史記」、などについてわかりやすそうな歴史書を読んで予習して来たのに、観光初日の午前中は、見るもの、聞くものが歴史書とは全然関係なかったりして、(いい意味で)戸惑いながら、の旅のスタートとなりました。
つづく
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この旅行記へのコメント (2)
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- katsu nagoyaさん 2025/04/08 17:59:27
- 西安の城門
- 西安の城門に登ったのですね、良いな~ぁ。
18年前の西安はツアーガイドの ”行かないで下さい”と言う場所が多くて・・・。
ジオラマを見て門の大きさが分った。
馬の銅像も見たかったなぁ。
もし良かったら私の旅行記も観て下さい。
憧れのシルクロード(西安編)
https://4travel.jp/travelogue/10186624
- Siniさん からの返信 2025/04/10 22:35:03
- Re: 西安の城門
- katsu nagoyaさま
コメントありがとうございます。
18年前は城門に登れなかったんですね。城門の上がとても広くて驚きました!割とゆっくり時間を取ってくれたのでじっくり歩き回って楽しむことができました。建物の中は入れませんでしたが。
旅行記拝見しました。長い旅の始まりだったんですね。いつか中国の西部へも行ってみたいです。
Sini
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