2025/02/12 - 2025/02/18
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公共交通トラベラーkenさん
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2025年2月12日~18日の1週間で熊本・長崎・福岡の観光地を巡ってきました。今回は熊本城や雲仙、島原、柳川などメジャーな観光スポットを巡りつつ、三井三池炭鉱万田坑や山鹿の八千代座、久留米の成田山久留米分院明王寺など、隠れた観光名所とでもいえそうなスポットも観光していきます。
旅行記その3は山鹿の観光になります。江戸時代、熊本の城下と豊前の小倉を結んだ主要道路であった豊前街道の宿場町として繁栄した山鹿では、素晴らしい温泉、古い芝居小屋の八千代座、紙とのりだけで精巧な造形を作り上げる山鹿灯篭等々、たくさんの観光資源が来訪者を待ち構えています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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東横イン2日目の朝食。昨日の旅日記で文句を言っていたにもかかわらず、大盛カレーをバクバク食べます。コロナ禍以降、国内旅行ばかりになってホテルに関して少し贅沢になっているのかもしれません。昨日に比べると宿泊客の姿も少ないようでした。
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バスで山鹿まで移動します。熊本県の北部の内陸部にある山鹿の町は豊前街道を中心に栄えた宿場町としての歴史を持っています。
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山鹿温泉の泉質はアルカリ性単純温泉。非常に滑らかで美肌効果があると言われています。飲泉所のお湯を飲んでみましたが、クセのない飲みやすいものでした。
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先にホテルに大きな荷物を預けて、早速観光開始です。まずは金剛乗寺から。ここは旧山鹿町で最も古いお寺で、天長年間(824~834)に空海によって開かれました。かつては建物が大きく西の高野山と言われていたそうです。
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面白い形の石門があります。文化元年(1804)に石工の甚吉という人によって造られたものです。
金剛乗寺の石門 名所・史跡
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続いて八千代座にやってきました。古い劇場を見るのが大好きな私はここを楽しみにしてきました。
八千代座 名所・史跡
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ところがこの日は「坂本冬休み」なる芸人さんのものまねショーが開催されるため、一般の見学は受け付けていないとのことでした。残念ですが仕方がありません。
後日youtubeで坂本冬休みさんの動画を観たのですが、ものまねも歌もすごく上手な人でした。 -
八千代座の斜め向かいにある八千代座管理資料館・夢小蔵を見学します。
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八千代座に関するいろいろな資料が展示してありました。
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木村亀太郎という人が八千代座を設計したそうです。回船問屋の主人で灯籠師でもあった人ですが、建築には素人だったそうです。設計にあたって、東京の歌舞伎座や各地を見学、さらには上海に渡り洋式工法の長所も取り入れました。
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舞台で使用する仮面の展示。
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仮面好きの私とっては100点満点の展示です。
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何とも味わい深い表情です。材質は紙(張り子)・人毛・プラスチック。仮面をつけて実際に演技をすることを考えて、軽量化が図られているようです。
目玉の部分にプラスチックの球体を使用しているあたりが神社などで見かける民俗仮面と違うところです。 -
この資料館の建物自体も、住宅兼倉庫として明治20年に建てられたものを再利用しています。
八千代座管理資料館・夢小蔵 美術館・博物館
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ここには夜にもう一度来て中に入る予定です。
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街歩きを続けます。蚕具店という看板を初めて見ました。養蚕に使用する道具を販売する店だったのでしょう。店舗自体は和菓子屋さんになっているようでした。
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歴史ある建物が街道沿いに残っています。
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山鹿灯籠民芸館に入ります。大正14年(1925年)に建てられた銀行建築を利用しています。
山鹿灯籠民芸館 美術館・博物館
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山鹿灯篭というのは、和紙と糊だけで精巧な造形を作りあげた灯篭で、山鹿の伝統工芸品として有名なものです。その起源は、第12代景行天皇ご巡幸の際、深い霧に行く手を阻まれ困っていたところを、山鹿の里人たちが松明を掲げ無事にお迎えしたことに由来するそうです。景行天皇はヤマトタケルのお父さんですから、ずいぶん昔の話です。
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毎年8月の「山鹿灯籠踊り」では、灯篭を頭に掲げた1000人の女性が舞い踊る「千人灯籠踊り」が行われています。
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灯篭以外にも紙で作られた精巧な模型が展示されていました。これは先ほどの八千代座の内部ですね。
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天井には「双龍の絵」が飾られています。江戸時代にあった山鹿御茶屋という肥後細川藩の休泊所の、殿様専用御前湯の天井絵なんだそうです。
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お昼ご飯は町中華です。こちらは熊本セット。太平燕、高菜炒飯、馬スジの煮込み、サラダ。熊本の名物がいろいろ味わえる人気のセットなんだそうです。太平燕(たいぴーえん)がとても美味です。馬スジの煮込みも美味です。
中国料理 華北飯店 グルメ・レストラン
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本日の日替わりランチ。
とりレバーの甘露煮、バンバンジー スパゲティサラダ。
レバーは大変美味です。スパゲティサラダが思いのほか美味。全体的に素晴らしく美味でした。 -
特に期待して入ったわけでもなかったのですが。安くて美味しいランチが食べられて大満足でした。
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山鹿観光エリアの中心にある山鹿温泉さくら湯。寛永17年(1640年)の肥後細川藩の山鹿御茶屋にはじまり、明治期に何度かの大改修等を重ねながら、昭和48年(1973年)に惜しまれつつ取り壊されました。そして平成24年(2012年)に九州最大級の木造温泉として往時の姿で復活しました。
山鹿温泉元湯 さくら湯 温泉
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温泉の隣にさくら湯温泉資料室というのがあったので入ってみました。
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古い時代の道具が展示されていました。これは多分入浴料を入れる箱ですね。明治初期の頃のものです。
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さくら湯の入り口。
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ここにも飲泉所もありました。
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さくら湯に隣接する建物。池の間と龍の湯という名前がついています。
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龍の湯は江戸時代、肥後細川藩主の入浴に使われる御前の湯でした。
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先ほど山鹿灯篭民芸館の天井で見た龍の絵はもともとここにあったものです。こちらには複製画が飾ってありました。
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すぐ近くにある薬師堂にも立ち寄ってみます。
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観光地なのできれいに整備されていますが、特に面白いものはありませんでした。
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大森家住宅主屋という古い家があります。江戸末期から昭和に金融業などを営んだ豪商の邸宅で、建物は明治5年に建造されたものらしい。
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この道は菊池往還と呼ばれていた道らしいです。ほとんど普通の住宅街になっていますが、所々古そうな店構えが残っていました。
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大宮神社まで歩いてきました。ここは先ほど山鹿灯篭の時にも出てきた第十二代景行天皇をお祀りしています。
大宮神社 寺・神社・教会
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境内に色々祀ってあり、なかなか面白い神社でした。これは犬子(いんご)ひょうたんと呼ばれるものの石像。毎年6月15日の八坂神社例祭に合わせて授与される米粉で奉製された無病息災、疫病消除の御守りなんだそうです。犬子ひょうたんの石像をなでて健康を御祈願くださいとあります。
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境内の一番奥にあるのは猿田彦大神石碑群。49基の猿田彦大神の石碑が並び立っています。
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『これらは主に江戸時代にこの地で流行した庚申信仰の産物であり、その年代は最も古い享保18年(1733)から明治32年(1899)にまつられたものです。
一カ所にこれだけの数が揃っているのは珍しく、その数は九州一です。』とホームページの解説にありました。 -
石碑の根元に兎がいます。これは月弓尊です。
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社務所の方に入場料を払って燈籠殿という施設に入ります。入場料は200円ですが、「大宮神社のホームページを見て来た」と伝えると150円になります。
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毎年奉納される山鹿灯篭を展示している施設です。作品を購入することもできます。
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本当に紙とのりだけで作っているのでしょうか。とんでもない技術です。
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犬子ひょうたん。もう少し素朴な容姿を想像していました。
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千代の園酒造という会社のあるエリアまでやってきました。
千代の園酒造資料館 美術館・博物館
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ここで事前に予約していた「米米惣門ツアー」というものに参加します。
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この辺りは惣門地区と呼ばれており、豊前街道と菊池川が交わるエリアになります。昔から良質の米を生産してきた地域で、菊池川の船運で収穫した米を運搬して栄えてきた場所です。
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「米米惣門ツアー」は、この地区の店の店主たちが共同で、豊前街道沿いのお店やお寺などを『お米』というテーマで案内する街歩きの型の散策ツアーとなっています。
木屋本店 グルメ・レストラン
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最初は麹屋さん。美味しい甘酒をごちそうになりました。
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続いてお隣の千代の園酒造さん。美味しいお酒をたくさんごちそうになりました。
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店の中庭や小さな資料展示室を案内してもらいました。
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それぞれのお店のスタッフさんがリレー方式で観光客を案内してくれるのが面白いです。
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次は光専寺。入り口の立派な門は、400年前の熊本城築城の際、余った材木で作られたものなんだそうです。
光専寺 寺・神社・教会
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境内には米問屋で豪商の宗方屋が寄進した一切経を納めた経蔵があります。これで一応米つながりということですね。
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最後はせんべい屋さん。
せんべい工房 グルメ・レストラン
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お米を万力のような機械に挟んで熱を加え、一気にせんべいに仕上げます。私たちも実際に体験することができました。本当に一瞬でおせんべいが出来上がるのが不思議です。そしてこのお店のご主人のおしゃべりがとても面白かったです。
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ご主人はこの町の名物おじさん的な存在らしく、テレビの取材なども結構来ているみたいでした。焼きあがったおせんべいは軽い食感のおいしいものでした。
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菊池川の岸辺に出てみました。阿蘇外輪山の尾ノ岳南麓に発し、有明海に注いでいます。
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豊前街道 山鹿惣門跡。
豊前街道は熊本市から北に進み、植木・山鹿から南関を経て豊前(現在の北九州市小倉)まで続く道のことです。近世になって豊前街道は、参勤交代などに利用されるようになり、街道沿いの町は、宿場として賑わいました。熊本から最初の宿泊地となっていたのが山鹿です。
菊池川と豊前街道が交差する山鹿の地は、米などの物産が集められる重要な場所でした -
重要な街道と大きな川、さらに豊富な温泉があるのですから、町が発展するのは当然ですね。
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旅行前までは熊本市からバスで内陸に1時間近く移動するので、相当山奥のさびれた町だと勝手に想像していましたが、とんでもない勘違いでした。
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湯の端公園足湯にやってきました。くまモンと一緒に足湯に入れます。今日はあまり疲れていないので入るのはやめておきました。
湯の端公園 公園・植物園
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裏雨屋小路というお洒落な名前の小路を歩いてホテルに戻ります。
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石畳がいいですね。
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本日の宿の新青山荘にチェックインします。
バスターミナルのすぐ近く。観光エリアからは少し離れています。 by 公共交通トラベラーkenさん新青山荘 宿・ホテル
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ちょっとおやつを食べて休憩です。さくら湯の隣の温泉プラザ山鹿内にあった湯の街交流館ふるさと市場で買ったパンとせんべいと朝鮮飴。
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米米惣門ツアーの千代の園酒造でお土産にいただいたワンカップ酒。とてもおいしいお酒でした。
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朝鮮飴は熊本県を代表する伝統的な和菓子で、加藤清正が文禄・慶長の役に兵糧として朝鮮へ持って行ったため、「朝鮮飴」と呼ばれるようになりました。食感はボンタンアメみたいですが、もっと素朴な味わいでした。
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部屋で一休みしてから再び外に出ます。
エレベーターがかなり年季の入ったものだったので、できるだけ階段を使用することにしました。 -
夕食は長崎ちゃんぽんにしました。
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日本全国どこで食べてもおいしい。
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腹ごしらえを済ませて、山鹿観光夜の部に出かけます。
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2025年2月7日から3月1日までの毎週金・土曜日に「第23回 山鹿灯籠浪漫・百華百彩」というイベントが開催されていました。和傘や竹灯りのオブジェでまちをデコレーションしてくれています。
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夏の『山鹿灯籠まつり』に比べて規模が小さいせいか、観光客の数もそれほど多くはなく、のんびりした雰囲気のなかで落ち着いてライトアップされた町並みを鑑賞できます。
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最近はどこへ行ってもオーバーツーリズム気味で、人込みにウンザリしていたところなので、この静けさかなり貴重です。
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山鹿灯篭も飾ってありました。
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金剛乗寺境内の風景。
昼間訪れた時、業者さんが一生懸命飾りつけをしていました。 -
昼間見た境内の石仏たちも雰囲気が違って幻想的です。
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尺八の演奏なんかもしていました。
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八千代座の横の広場もたくさんの和傘のオブジェで飾り付けられていました。
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昼間は入れなかった八千代座にやってきました。20:30からここで山鹿太鼓と山鹿灯籠踊りの公演があります。チケットはホテルのフロントで売っていたのでチェックインの時に購入してあります。
ちょっと早く来すぎたようで、まだ誰もいません。もう一度まちの散策に戻ります。 -
くまモン足湯。みんなお祭りに行ってしまって寂しそうです。
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さくら湯の隣、先ほど銭湯資料館があった建物の1階でライブもやっていました。ちょっと待ってみましたが、なかなか歌い始めないので移動しました。
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お店の前のかわいらしい竹灯り。
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八千代座に戻ってきました。入口に少しだけ行列ができていましたので、私たちも並ぶことにしました。八千代座の収容人数は600人程ですが、今日は来てもせいぜい200人くらいだろう、と八千代座管理資料館・夢小蔵の受付スタッフの方が昼間言っていたとおり、特に並ぶ必要もない感じではあります。でも開場前のワクワク感を味わうために並ぶことにしました。私たちの前に並んでいたご婦人も大きなカメラを持ってソワソワしていました。
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舞台を間近に見たいなら1階の桝席を陣取るのが良いのでしょうが、私はどちらかというと古い劇場自体に魅力を感じているので、2階の向桟敷の中央に行きます。大きなカメラのご婦人も同じく2階からのアングル狙いでした。
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開演まで、あちこち歩きまわって色々な角度から撮影します。
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案の定、全然混んでいませんでした。ラッキーです。
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天井には広告がデカデカと描かれています。
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1階桟敷席の裏側通路。
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並んだ提灯がとてもきれいです。
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公演もちゃんと集中して鑑賞しました。中学生くらいの子供たちが大人と一緒に元気に太鼓をたたいていました。かなり迫力があります。
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気合の入ったカッコいい太鼓演奏でした。私は村のお祭りで聴くような、もう少し呑気なお囃子太鼓の音が好きなのですが、これはこれで良いものです。
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山鹿太鼓の演奏後、幕間のお楽しみ抽選会。チケットの半券の番号でクジ引きです。残念ながら何も当たりませんでした。
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続いて山鹿灯籠踊りです。
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大変優雅なおどりでした。
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照明がきれいです。
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舞台上では少人数で踊っていたのですが、夏の『山鹿灯籠まつり』では1000人の女性が踊るそうですから、相当にぎやかなものなのでしょう。
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なかなか良いものを見させてもらいました。イベント開催に合わせて山鹿を訪れる旅行日程にした甲斐がありました。
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