野球観戦ついで・東北の南の方をぶらり【その５】　白新線・羽越線と坂町の駅前食堂

2024/09/30 - 2024/10/01

今年の野球観戦の締めとして仙台に出かけ、そのついでに周辺をいろいろを巡っております。

２日目は、仙台空港からトキエアの飛行機に乗って、新潟に来ました。
それが先に決まっていて、そこからどうするか。さんざん検討した結果決まった行程が、直前になって変更を余儀なくされる事態となり、結果的に米坂線の代行バスに乗ることになりました。

ということで新潟から米坂線の起点である坂町駅へ。飛行機が早く着いたこともあって予定よりも早い電車に乗れて、思いがけず豊栄駅にも立ち寄ることに。

坂町駅に着いたのはお昼前。駅前にあるいわゆる「駅前食堂」で昼食をとったのでした。

エリア 村上・岩船(新潟)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【その４】からのつづき

２日目は宿泊していた仙台から、４月に就航したばかりのトキエアの仙台ー新潟線に乗って、新潟までやってきた。

新潟空港から路線バスに乗って新潟駅に移動。

さて、ここからどうするか。
この部分が、かなり紆余曲折がありまして･･･

新潟駅 駅

トキエアの飛行機に乗って新潟までで飛ぶことを最初に決めて、そこからどうするか、いろいろ考えた。

案①　まっすぐ帰る。
案②　新潟市内を見て回る。
もうちょっと凝ったことをしたいなあ

案③　佐渡に行く。
ちょうどいい船便がなく、お昼近くまで待たないといけない･･･

ここから突拍子もないことを考え出して、
案④　特急しらゆきで上越妙高まで行く。さらに長野駅から特急しなのに乗って松本や名古屋まで行ったり、逆方向の敦賀まで行ったり･･･
我ながら夢の広がる行程だったのですが、新潟駅での接続が非常にきびしく、乗り遅れるリスクがあって断念。

案⑤　特急いなほで余目まで行って、陸羽西線の代行バスに乗る。
何年間かの計画で運休中の陸羽西線。ここの代行バスに乗り、新庄からは山形新幹線で帰ることを考えた。
陸羽西線の様子も見たかったし、山形新幹線に新庄から乗るのも久しぶりだし。

この案で決定して、特急券も購入。ところが。

出かける前の週の9/21の大雨で、羽越線で路盤が流出するという災害が発生。特急いなほは新潟－酒田間の全列車が長期間運休となった。
（その後10/6に完全復旧）

せっかく購入していた特急券も自動的にキャンセル。
直前になって計画変更を余儀なくされたのでした。

案⑥　米坂線代行バス

最終的に、２年前の豪雨災害で不通になり、以来代行バスとなっている米坂線に乗りに行くことに決定。
バスから被害の様子も見えるかな、と思いまして。

ということで、米坂線の起点である坂町駅に向かう。
10:48が、乗るはずだった「特急いなほ３号」。当分の間運休。

ちなみに、左端の５番線というのが、案④だった特急しらゆき４号・上越妙高行き。飛行機が早く着いたので、結果論だけど間に合っていた。

今回乗る予定なのが、10:39村上行き。５分遅れか･･･
お、その前に豊栄まで行く電車があるぞ。

ホームに上がった。豊栄行きが停まってる。

そのあと出る村上行きが遅れるらしいし、豊栄まで行っちゃいましょう。

結局予定通りじゃないし（笑）

豊栄行きは定刻通り出発。
しばらくは複々線がつづく。

やがて線路が広がる。
上沼垂（かみぬったり）と言われる車両基地の入口にあたるところだけど、草ボーボーで全容がよくわからない。
左の高架は新幹線の引き込み線。

草ボーボーでよくわからないけど、このあたりで信越線と分岐したらしい。
見えている高架は白新線の上り線。

白新線はしばらくの間、複線が続く。

引き続き広大な貨物ターミナル。
その向こう側に新幹線の車両基地があるはず。

貨物ターミナルの横にある東新潟駅。

東新潟駅 駅

平成初めごろまでは、上下線の間に貨物ターミナルが挟まっていたので、ホームが果てしなく離れていたらしい。

大形駅。
新潟空港からまっすぐ南下してきた位置にある駅で、飛行機が遅れた場合タクシーを飛ばしてこの駅に来るという手段も考えていた。

大形駅 駅

阿賀野川の鉄橋。

かわ～
会津の方から延々流れてくる川なので、水量が多い。

阿賀野川 自然・景勝地

新崎駅。

新崎駅 駅

ここから単線。

田んぼ～
もう稲刈り終わったのかな。

早通駅。電車とすれ違い。

駅周辺は新潟近郊の宅地化がされている。

早通駅 駅

次の駅がこの電車の終点の豊栄駅。

豊栄駅到着。

今まで、ここはまだ「豊栄市」だと思っていた。
新潟市が政令指定都市になったときに、合併して「新潟市北区」になっていた。もう20年近く前の話^^;

豊栄駅 駅

豊栄駅は橋上駅。

改札口を入ったエリアが広くなっている。
冬季など、降雪時でも凌げそうなスペース。

駅の時刻表。
新潟方面（左）が、新発田方面（右）の倍ぐらいの本数がある。
この駅で折り返す電車が多い。

村上行きが出るという１番線へ。今まで乗ってきた電車が３番線にいる。
単線区間にある駅らしく、どのホームからどちら方向の電車が出るとかの規則性があまりない。

１番線ホームの脇、駅前ロータリーのところにあった動輪。
D51のものだそうです。

その横に立っていた石碑。この駅ができた記念に建てたものとのこと。
この駅ができたのが昭和27年。白新線は全通したのが昭和31年という比較的新しい路線なんですね。

本来ならこの時間、もともと乗る予定だった「いなほ３号」と酒田から来た「いなほ６号」がこの駅ですれ違ってるはず。
だけどどちらも運休（いなほ号は終日運休中）なので、静かな時間が流れていた。

しばらくして、村上行き到着。
新潟駅を５分遅れで出発したが、途中抜かされるはずの「いなほ３号」もすれ違うはずの「いなほ６号」も運休したために、定刻でやってきた。

村上行きに乗車。

駅の有効長が長い黒山駅。
新潟トランシスで製造された車両を搬出するための貨物線がこの駅から分岐している。工場がここにあったんですね。

最近できたような駅舎。

黒山駅 駅

佐々木駅。

ここから新発田市。

佐々木駅 駅

西新発田駅。

白新線に初めて乗ったのが高校生の時。
唯一残っている記憶が、この駅の、田んぼのあぜ道と一体になったようなホームを、切符を回収する車掌さんが走り回っていた光景。
だいぶ印象が変わったなあと思ったら、駅が移設していたらしい。

西新発田駅 駅

右の方から新津方面からの羽越本線が合流。
本線といっても、運転形態としては今やそちらの方が支線みたいな扱いになっている。ただし、日本海沿いを縦断する貨物列車にとっては幹線。
かつて数多く走っていた夜行列車もそちらを経由していた。

白新線としては終点の新発田駅。

昔、ここから赤谷線というローカル線が分岐していたのを思い出した。

新発田駅 駅

新発田駅からは引き続き羽越本線を進む。

JR羽越本線 乗り物

加治川の鉄橋。
さっき飛行機から河口が見えた川。

それにしても草ボーボーだな。
上り線の線路が見えないし。

島式ホームの加治駅。

加治駅 駅

収穫作業中ですかね。

金塚駅。

金塚駅 駅

ここから単線。

構内の広い駅へ。

中条駅。
私が子供の頃、親父がここに出張に行くために買ってあった全国版時刻表を眺めていたらハマってしまい、現在の趣味につながります(^^)
中条というといまだにそれを思い出す。

中条駅 駅

中条駅から再び複線。
単線区間は１駅だけだった。

かわ～
胎内川の鉄橋。

かつて長距離列車がガンガン走っていた名残で中線があった跡がある平木田駅。

今となってはムダに長いホーム。地方の駅あるある。

平木田駅 駅

この時点で特急列車や貨物列車が終日運休中のこの区間、たまに普通電車とすれ違うのみ。

また大きめな駅。

坂町駅に到着。
この駅で降りる。

坂町駅 駅

観光列車「海里」停車駅にある駅名標。
海里もこの時点では運休中です･･･

坂町駅は２面４線の駅。
右側の草むらのところには、かつて広大な機関区があったとのこと。

年季の入ったこ線橋を渡る。

ここからは米坂線が分岐している。
米坂線は2年前の水害で長期運休中。代行バスが走っている。
これに乗りに来ました。

こ線橋を降りて改札口へ。
この辺はいかにも雪国らしい構造。

駅舎内。写真右側に待合室がある。
一応有人駅。

駅の構造はこんな感じになってます。

昭和時代の地方の要所駅、という感じがする坂町駅の駅舎。

坂町駅 駅

駅周辺はちょっとした町になっている。
かつての岩船郡荒川町の中心。現在は合併して村上市の一部。

駅前広場にあるD51の動輪。
かつて機関区があった名残でしょうね。

お昼になったので昼食にしましょう。
駅の正面にある、「いこい食堂」。
いかにも駅前食堂という感じのこのお店に入ってみます。

いこい食堂 グルメ・レストラン

店内は４人掛けのテーブルが５つと座敷席が１つ。
たまたまテーブル席が１つだけ空いていたので、そこに座った。

壁にかかっているのがメニュー。書道の作品みたいな大作。

テーブルにもメニューがあります。
ラーメン・定食・丼もの・そばうどん。駅前食堂ですね～

裏面は単品・アルコール系。

ここは王道の組み合わせで行ってみましょう。

「肉中華」要するにチャーシュー麺と、餃子。

たぶん醤油ベースだと思うけど独特なスープ。
思ったより量が多い。

餃子も美味です。

肉を食ってる感がしっかりとするチャーシュー。
食べ応えありました。

店員さんも感じがよくて、いい雰囲気の駅前食堂でした。

ごちそうさまでした。目の前の駅に戻ります。

これから米坂線の代行バスに乗る。
乗り場は駅前広場の左側。

だいたいこの辺で待つみたい。
ただ、正面から日が当たって暑い･･･　駅舎の日陰で待つ。

代行バスと思われるバスがやってきた。

これに乗って、不通区間を今泉駅まで行きます。

【その６】につづく

この旅行記へのコメント （2）

• HAPPINさん 2024/12/15 08:18:07

  坂町駅舎が逗子駅舎に似てます

  Tagucyanさん、おはようございます(^^)
  
  陸羽西線代行バス、残念でしたね。まさかのいなほ号運休。
  
  そこから米坂線代行ですか。
  
  かわ～　笑、ありがとうございますｗｗｗ
  
  豊栄市って合併されていたんですね。むか～し、昔、友人のオヤジさんが市長さんをしていたとか聞いたので、まあとっくに引退なさっていたでしょうけども。
  
  坂町駅舎。写真見る限り地元の逗子駅によく似ていますねえ
  
  さて、代行バス。と思ったら続編ですか　笑
  では、来週まで楽しみにお待ちすることにします。
  
  ありがとうございました
  
  これから日帰り取材に出かけるHappin

  Tagucyanさん からの返信 2024/12/15 20:47:50

  要所の駅として共通しているんですかね

  
  HAPPINさま
  こんばんは
  
  近年は豪雨災害などで線路の路盤崩れやがけ崩れとかで長期間運休になってしまうケースが増えましたね。私も何度か巻き添えを食らっていますが、今回も出かける前の週にそんなことが起こっていやーな予感はしていました。
  いなほの特急券は自動的に払い戻しになったのですが、そのあとの山形新幹線の方は乗車変更をかけざるを得ませんでした。せっかくえきねっとのトクだ値だったのに...
  
  あちこち出かけていると、平成の大合併で町の名前が変わっていて、えっと思うことがしばしばありますね。前日も岩出山や鳴子が大崎市、前谷地駅が石巻市、そしてこの日の豊栄市→新潟市北区。その先にある胎内市も初めて聞いた地名でしたし、坂町駅が村上市になっていたのも今回知りました。
  
  坂町の駅舎は、私は最初「国府津駅みたいだな」と思いました。たしかに逗子駅にも似てますね。調べたら、いずれも昭和30年代後半～40年代にかけての近い時期にできた建物ですね。当時の要衝的な駅の標準的なデザインだったのでしょうか。
  
  すいません、ちょうど写真の枚数の関係でここで切らせてもらいました。これから乗る米坂線代行バスも写真を撮りすぎていて、どうまとめようか思案中です（笑）
  
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  Tagucyan
  今日お出かけの旅行記も楽しみです