2024/06/27 - 2024/06/28
31位(同エリア271件中)
琉球熱さん
この旅行記スケジュールを元に
固有種・絶滅危惧種という単語に過敏に反応する
その言葉だけで自分の中でやたらステータスが上がる
そんなわけでレブンアツモリソウの次は『ヒメサユリ』だ
なんてったって、新潟の一部にしか咲かないって言うんだから、そりゃもう一度はその御尊顔を拝んでおかねばなるまい
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
さてさて。そのヒメサユリの自生地として有名な「守門岳(すもんだけ)」、最もポピュラーな「保久礼コース」
これでもかというくらいの山道をどんどん進む
対向車が来たらどうするんだ?的な道をグイグイ進む
まだかまだかの末の行き止まりに駐車場
正直ほっとする
キレイなトイレとインフォメーション(無人)
クルマ必須
前泊してレンタカー -
身支度整えて さて出発
8:26
いきなり迷う
結局どちらから行っても同じなんだが、右側を行く -
コース名・登山口名の由来となっている「保久礼小屋」
8:30
中をのぞいてみた
無人の避難小屋としてはかなりキレイ
脇にキレイな水場もある -
二百名山だし、地元じゃポピュラーだし
登山道はよく整備されている -
キビタキ小屋分岐
8:57
この道標にある「大岳」「青雲岳」「袴岳」の3つのピークの総称が「守門岳」というわけ
一応最高峰の「袴岳」に「守門岳」の山頂標識があるらしい
せっかくだから「キビタキ清水」というやつを見て行こう -
ちょっと脇に逸れて下ると水場
冷たくておいしい
8:59 -
暗くて水っぽいからか、ギンリョウソウがわさわさ生えていた
葉緑素がない=光合成をしないという奇天烈な植物
菌類(キノコやカビの仲間)からちゃっかり栄養をもらって生きるという寄生虫のようなヤツ
光合成をしないから光も不要、暗い森の中でも平気で暮らせる
おまけに、モリチャバネゴキブリという森にしか棲まないゴキブリに種をまいてもらうというから驚き
どこまで他力本願なんだよ!と突っ込みたくなるが、これも生きる知恵か? -
さらに歩を進めると 第2展望台 とやらに到着
9:32
第1はどこ?
結局最後まで分からず -
で、確かに片側が大きく開けていて見晴らしがイイ
ちょっと一息入れて出発
9:38
すると・・・ -
イチオシ
出た~っ!
第一ヒメサユリ発見 -
こっちにも
お~ 確かに美しー
この控えめなピンクが良いじゃないの -
これはちょっと濃い目
-
イチオシ
お、ウラジロヨウラクも
-
クモマニガナも
-
イチオシ
このヒメサユリ
冒頭で「新潟の一部にしか咲かない」と書いたが、正確には東北地方南部から新潟県の一部の地域にしか自生していない
要は日本原産の野生のユリ -
こりゃスゴイ
これじゃ足が止まるよ
※でもこの道は登山道ではないので、適当なところで引き返す -
別名オトメユリとも呼ばれ、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧とされている
-
ゴゼンタチバナもちょうど旬
-
マイヅルソウも
-
コイワカガミも
いや~ 前に進まん -
樹林帯を抜けると、守門岳の一画、大岳に到着
標高 1432m
10:09
ちょっと小広くなっていて休憩ポイント・・・なんだが、ここはそのままスルーしよう
なぜなら -
ほんの少し歩けば
パカーーンと視界が開けるのだ
向こうに見えるは青雲岳か、さらにその先は袴岳か
稜線を吹く風に吹かれながら、そんなことを考えるのも乙 -
足元にはタニウツギ
-
ウラジロヨウラクの先っぽにぶら下がってる白い球体
これ、ナニ? -
ゴゼンタチバナがわさわさ
-
仰ぎ見ればトンボがわさわさ
-
渡り鳥ならぬ渡り「蝶」アサギマダラもいるぞ
休憩するなら山頂よりも絶対こっちだね -
さて青雲岳へ
10:15
いきなりヒメサユリ -
今度は正真正銘の登山道沿い
-
イチオシ
ヒメサユリ・ロード
テンションあがるね~ -
よく見れば他の花も
コイワカガミ -
ややっ 黄色いヒメサユリ!
じゃなくて、ニッコウキスゲ -
イヌゴマ ・・・っぽいけど?
どっちにしてもシソ科 -
この辺からはピンクのユリではなく黄色いユリが多くなってくる
利尻でエゾカンゾウ、ここでヒメサユリ
これで3種の野ユリを見たことになる -
オオバギボウシはこれから
-
カラマツソウは相変わらず線香花火
-
てくてく歩いてきた道
-
アカモノ
山に来たってカンジの花 -
雪渓
ここはやはり豪雪地帯
そして日本一の雪庇が見られる山でもある -
エンレイソウ
花が終わって黒い実をつけていた -
この辺になると、不思議なことに、ヒメサユリはパッタリなくなって、ニッコウキスゲのみになる
-
第2のピーク 青雲岳に到着
標高 1487m
11:13
どうでもいいけどこの山名、「あおくもだけ」って読むらしい
「せいうんだけ」だと思ったよ
おかげで頭の中を線香のCMソングが流れたよ(歌ってるのは森田公一) -
この山頂は気持ちよく開けていて眺めも抜群
かつては小屋でもあったのだろうか?
明らかに建物の土台と思しき跡が -
大岳方面
-
袴岳方面
-
あっちの山はナニ?
相変わらず山座の同定は苦手 -
面白いことに小さいながら池塘もあって
どうやらモリアオガエルの卵 -
木道脇にはツマトリソウ
-
景色を眺めながら大休止
腹も減ったのでメシを食らう
出発は11:42 -
イチオシ
目の前に袴岳
この眺め、いいねぇ -
見たことのない不思議な花
調べてみたんだがわからない
ショウジョウバカマの仲間かなと思い調べてみたら、「ツクシショウジョウバカマ」に行き当たるも、花の色が違い過ぎるし、生育地は主に九州だそうだ
Blue bead Lilyってやつにも似てるんだが、日本で自生しているかどうかも不明
どなたかご教示ください -
そうこうしているうちに最後の袴岳=守門岳 到着!
標高 1537m
11:54
遅ればせながらこの守門岳
越後の名峰のひとつ、、、と思うのは登山をしている人だけかも
実際わたしも山に登るようになるまで知らなかった
新潟県魚沼市、三条市、長岡市にまたがり、日本二百名山の一つでもある守門岳 自然・景勝地
-
東には磐梯山、安達太良山
南西には越後駒ヶ岳、巻機山が見えるらしい
相変わらず、どれがどれだかわからず -
イチオシ
そんなことよりもこの眺めよ
歩いて来た青雲岳
山頂が高層湿原ぽくなっているのがわかる
木道が白く見える
二股に分かれているところが、さっき休憩した場所だ
出発は11:58 -
あっという間に青雲岳
12:09
休憩するにはこちらの方が何となく落ち着く
12:15出発 -
往路で見た正体不明の花と同じだろうか?
花は終わってるように見えるけど、さて? -
こんな不思議な花(の跡?)
-
ムギワラトンボじゃなさそう
-
これまた謎
吹き出物だらけの葉っぱ
卵には見えないんだが・・・ -
もしかしてシラネアオイの花びら?
葉っぱもそれっぽい
シラネアオイ科 シラネアオイ属
日本固有の一属一種
人気の花だ
・・・なんだけど、個人的には食指が動かない
花がデカすぎるし、花の形に品がない -
妙に凛としたヒメスミレサイシン(自信なし)
-
ノウゴウイチゴ
-
これはキバナショウジョウバカマじゃなかろうか?
かなりのレア物 -
こちらノーマルなショウジョウバカマ
-
ツマグロヒョウモン(♂)かな?
-
再びヒメサユリ・ロード
-
イチオシ
大きな花はあまり好みじゃないんだが、ユリの仲間は例外
この色が清楚でいいね -
大岳まで続くヒメサユリ・ロード
-
大岳に戻って来た
13:08
一息入れて、行動食を摂って
13:24出発 -
往路で会ったヒメサユリの群生スポット
-
花や葉の形はナルコユリなんだけど
花が一つしかない、ぶら下がってない・・・でわからない -
第2展望台を13:47に通過、キビタキ小屋の分岐を往路と別の方へ下る
大好きなブナ
この山は秋もキレイだろう -
キビタキ小屋 到着
14:12
中をのぞいてみたが、なかなか手強そうな避難小屋だった
ここで一服
14:18出発 -
紅葉の時期もキレイだと確信
-
一瞬 キヌガサソウかと思ったが、この首の長さはクルマバツクバネソウ
こんなところで出会うとは -
保久礼小屋に到着
14:40
汗ばんだ手を水場で洗う
冷たくて気持ちいい
朝8:30にここを通過したから、6時間ほどの山歩き
固有種のヒメサユリのみならず、珍しい花にもたくさん出会え、清々しい風景を眺められて、気持ちの良い山行となった
ここからひと歩き
駐車場には14:45着 -
【今回の記録】
歩行距離:8.9km
最大標高:1,537m
累積標高:1,134m
この山、真夏も秋も良さそうだ
となりの浅草山も行きたくなってきた
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この旅行記へのコメント (4)
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- くろねこだりゅんさん 2024/11/13 16:30:24
- 花も難しい…
- まいどでございます(^^)/
初夏のこの時期、あちこちに花が咲き乱れていく場所に困っちゃいますね
ヒメサユリ 新潟に行かれたのですか
私は福島会津で狙ってました というのも楽できるからです(笑)
二年連続至仏山に捕まったので来年は行けるかしら
山を歩いていて偶然見つける花も狙って見つける花もどちらも楽しくて
こちらの山も豪華♪
ヒメサユリからのニッコウキズゲ
同じ山の繋がりなのに生態が変わるのって物凄く面白い 土壌が違うのかしら?
海に潜っていたときは魚は難しい ウミウシはもっと難しいと思っていましたが花も固有種とかあってとてもとても奥が深い
黄色の不思議な花 見方によってはエビネ系にも見えますし
その下の不思議な花もちょっと見た事あるような?
琉球熱様も相当お調べされたのでしょうね~
コイワカガミのアオリの写真 勉強になりました
シラネアオイ グワーッと密生していると流石にしつこいですけど森の中にコッソリ単独で咲いている姿はとてもかわいいと思うのですけど…それでもダメ?
約9km、累積標高1100m 丁度よい山行だったのでは(^^♪
- 琉球熱さん からの返信 2024/11/15 00:40:39
- RE: 花も難しい…
- くろねこさん、まいど~
初夏から夏にかけては目的地選びに悩みますね~
このヒメサユリを知ったのはいつだったか?
「ここでしか見られない」に滅法弱いもんだから、馴染みの薄い上越地域でもなんのその
まぁこのエリアは巻機にしろ越後駒にしろ、アクセスが難点で、クルマ必須に前泊必須
どうしても旅費がかさみます
なので宿はとにかく価格重視で(笑)
くろねこさんは会津でご対面を計画? あそこはびっしり咲くらしいね
でも、山にも行きたかったので、今回は守門岳にしましたよ
ヒメサユリだらけのエリアの次にニッコウキスゲだけが出現、という妙な植生も行ってみて初めて知ったことだし、やっぱり山手面白いね~
花を見るなら至仏山も格好の山なんだけど、なぜかなかなか機会がなくて・・・
せっかく行くなら、なんて考えるから、あれもこれもと計画が重くなって機会を逸してしまうんだろうなぁ
花の同定は悩ましいっすね
ショウジョウバカマの黄色バージョンに遭遇できたのは僥倖なれど、何だかわからないヤツもチラホラで、気持ちが悪いです(笑)
あの白い球体も気になるし・・・
そんななかで発見したシラネアオイの残骸(笑)
う~む、やっぱり食指が動かない(笑)
尾瀬の長蔵小屋の玄関前に盛大に咲いてました
小屋の人が植えたそうだけど、写真は1~2枚しか(笑)
> 海に潜っていたときは魚は難しい ウミウシはもっと難しいと思っていましたが花も固有種とかあってとてもとても奥が深い
え、ウミウシ? なんですか、それ?(笑)
確かに種類が多くて、まだ新種が発見される可能性もあって、そのくせ撮影は楽で(動かないから)、ダイバーには人気ですよね
でも、馴染みのガイドはウミウシを見つけても、私には絶対告知しなかったな
「見なくてよい」「見つけても呼んでくれるな」って言ってたから(笑)
もたもたしてたら紅葉が終わっちゃったよ・・・
---------琉球熱--------
-
- momonga_bonさん 2024/11/11 08:30:16
- ヒメサユリ
- 琉球熱さん、こんちわ~♪
ヒメサユリって初めて見たなー
ヤマユリ系は黄色やオレンジ色のが多いけど淡いピンクってのが素敵
守門岳からの眺めもイイですね
ここからの眺め、秋なら稜線がはっきり出るのかな?
今回のルートは標高差が大きくないから難易度低い感じだけど、9km/6時間は結構大変そう
----- momonag_bon -----
- 琉球熱さん からの返信 2024/11/12 00:26:20
- Re: ヒメサユリ
- momonga_bonさん、ちわー
ヒメサユリ、なかなか良いでしょ?
色が控えめなところがいいよね~
守門岳、危険個所もないし、激坂もないし、手頃ですよ
夏も花が沢山ありそうだけど、最初のピークから3つ目守門岳まで日影がないから、激暑らしい・・・
でも、今回の所要時間はかなり多め
花畑にうつつを抜かしていたからね(笑)
休憩もたっぷり取ったし
のんびり花見たり風景眺めたりするには良い山です(季節的にも良かった)
最近、ハードな山を無意識に避ける傾向(笑)
---------琉球熱--------
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