2016/10/21 - 2016/10/22
3254位(同エリア4353件中)
実結樹さん
この旅行記のスケジュール
2016/10/22
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時代祭
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鞍馬の火祭り
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この旅行記スケジュールを元に
毎年10/22に御所を起点に「時代祭」、
その日の夜に「鞍馬の火祭」が執り行われます。
どうせ行くなら両方一度に見たいとずっと温めてきました。
この旅行記は8年も前の2016年に行った時のものです。
その頃は4トラベルへの投稿もクチコミだけで旅行記という形では関わっていませんでした。
だから単発のスポット情報だけなので旅行としての一貫性がありません。
で、今更ながら過去の旅行のクチコミを焼き直して再編してみました。
随分と昔の旅なので現状とは異なる点も多々あるかと思います。
その点はお許し下さいませ m(_ _)m
★【2016/10/21(金)】曇り
朝食:一棟貸しの町屋 かがりや
午前:来ぬか薬師に荷物を預け🚲借用
京都迎賓館
九条家遺構拾翠亭
昼食:西京漬の京都一の傳本店
午後:本能寺跡
聚楽第跡
夕食:丸太町十二段家
宿泊:来ぬか薬師
【2016/10/22(土)】晴れ
朝食:来ぬか薬師
午前:時代祭
梨木神社
午後:鞍馬寺へ
夕食:鞍馬寺山門脇の雍州路
夜 :鞍馬の火祭
宿泊:ファーストキャビン京都烏丸
★の10/21分がこの旅行記の範囲です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自転車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【2016/10/21(金)】曇り
前泊の「かがりや」は京町家をリノベしたお宿。
地下鉄烏丸線「五条駅」から直ぐの路地裏に在ります。
一棟貸切りシングルユースで一泊15,000円でした。
(現在は一人泊の場合16,500円)。
一階の居間からは坪庭が見えます。
この座敷は冬季は床暖房になるそうです。 -
寝室は二階。
天井は高く “ごろんぼ ” という昔ながらの梁がむき出しになっており解放感があります。
文政元年創業の京都の老舗布団店「桐畑」特製のお布団は初めから敷いてありました。 -
お風呂は五右衛門風呂なのが面白い
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IHのキッチンも使えますが、
朝食は向かいの「泉仙」から仕出しのお弁当を1,000円で取り寄せることが出来ます。
06:00にお願いしたのですが、たった1個にも関わらず、温かいご飯のお弁当がジャストで届きました。
お麩に包まれたインスタントのとうふの味噌汁はお宿のサービス。 -
07:30 誰にも会わずにチェックアウト。
料金はチェックイン時に前払い。
キーは暗証番号式でした。かがりや 宿・ホテル
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地下鉄烏丸線「五条駅」から乗車5分。
3駅先の「丸太町駅」で下車して、迷いながら10分ほど歩き、五条駅 駅
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08:15 今夜のお宿「医徳山 薬師院(通称:来ぬか薬師)」に荷物を預けます。
二条城の東、釜座通りに面した何でもない街中の小さなお寺です。来ぬか薬師(薬師院) (医徳山薬師院) 寺・神社・教会
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でも、歴史も古く、伝教大師が彫った薬師如来(10/8のみ御開帳)が現存するのは延暦寺とここだけなんだそうです。
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宿坊への入口は本堂の右側。
宿坊といっても朝のお勤め・写経・座禅とかはありません。
片泊まりのお宿のように気軽に過ごせます。 -
あの頃は宿坊マニアでもない限りここに泊まれるのを知る人もあまり無かったのですが、
今は「こぬか薬師ゲストハウス」としてネットからの予約も出来るようになったみたいです。 -
一日一組限定で貸切りで利用できます。
いつか泊まってみたいと思いながらなかなか日程が合わず、長い間保留になっていたのですが「時代祭」の前日泊を “駄目モト” でもと思いながら電話で打診したのが4ヶ月前の6月中旬。
運よく空いていたのです! -
女将さんに今日のスケジュールを告げると「お寺の説明は今した方がいいですね。」と本堂に案内され、
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ひとしきり寺の歴史や謂れを伺いました。
鎌倉時代に疫病が大流行し、沢山の死者が出ました。
ある日、住職の夢枕に御本尊の薬師如来が現れ、
「私の前に来れば一切の病苦を取り除こう。来ぬか、来ぬか。」と告げたのです。
その言葉どおり、御本尊にお祈りするとたちまち病が治り長寿を全うすることができました。
それ以来「こぬか薬師」と呼ばれるようになったそうです。 -
二階の宿泊部屋は八畳の二間続き。
私が泊まったのは金曜日だったので二間あるうちの隣のお部屋で襖を閉めて小唄のお稽古が夕方まで行われていました。
そのことは予約の時から説明されていたのですが、どうせ午後も目一杯観光の予定が入っているし、
小唄を聴くことが出来れば逆に却って京都らしい風情を味わえる好機ではありませんか。
なんでも、吉永小百合にお稽古を付けたという有名な先生らしいです。 -
廊下も畳敷きでテーブルと椅子があります。
奥には洗面所。
比較的御所に近いので時代祭には好都合な場所です。
当時は1泊朝食付きで2人からなら一人9,000円でしたが、一人泊なので10,000円でした。
2年くらい後に再び問い合わせると・・
「(過去にお泊まり頂いた方はその限りでもないが、)基本的には2人~で受け付けている。
外国の方に出来るだけ泊まって欲しいし、お一人だと2人分に近い金額を頂くようになる」
とのことでした。
ネットの情報だと現在はさらに値上がりしていて残念ながら昔のような値段では泊まれないようです。 -
簾の掛かっているニ階が宿坊スペースです。
階下にはチャリ置き場。
シーツがお洗濯して干してあります。 -
レンタサイクルが7台もあり、2日間とも無料で使って良いとのこと。
午前中は
・京都迎賓館参観
・九条家遺構拾翠亭
・西京漬けの老舗「京都一の傳本店」
午後は🚲ならではの小回りを活かして
・本能寺跡
・聚楽第跡
夕食を食べに近くの
・丸太町十二段家
スーパーも近くに在り、ビールの買い出しにも便利でした。 -
09:00 「来ぬか薬師」を一旦後にし、「京都迎賓館」の参観のためお借りした🚲で御所に向かいます。
09:45~11:15のこの日最初の回に事前にネットから予約を入れてあります。
ガイドツアーと自由参観があり、
また事前予約と当日受付順参観とがあります。
その時々で参観の形式も違うので、詳しくは内閣府のHPを参照してください。
この受付業務は多分委託業者の方が行っているのだと思います -
宮内庁から申し込む離宮や御所の参観は無料ですが京都迎賓館は1,500円の料金が掛かります。(自由参観は1,000円?)
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事前予約の人と当日参観の人とでは並ぶ列が違います。
私は予約時間直前に行ったのですが、
当日参観には既に長い列が出来ており、それを見て引き返してしまう人も居ました。
この列はこの後まだまだ延びました。 -
先ず地下駐車場に案内されて荷物を無料ロッカーに預け、参観料金を払います。
この地下は何故か写真撮影はNGなのです。
回ごとに色分けされた参観証を渡されて30人くらいのグループで移動します。
外国の賓客なら靴のまま歩くであろう場所も、私達下々庶民は
「足下の絨毯も手で触らないように」と言われます。 -
庭園
古来からの伝統「庭屋一如」の思想を具現化したとか。 -
舟遊びの為の和舟
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藤の間
壁面は3.1×16.6mの綴れ織り。 -
洋食のテーブルセッティング
藤の間の片隅に設えられていました -
夕映えの間
東西の壁画は2.3×8.6mの綴れ織り。 -
桐の間
全長12mの漆塗1枚板の座卓。
低床座椅子が配されています。
調理は老舗料亭が当番で担当するとのこと。
一通り見るのに約1時間。
出口近くにはお決まりの記念品コーナーもありました。
日本建築の粋を活かした建物・調度ですが、「赤坂迎賓館」のような華やかなインパクトはありません。
私たち日本人でさえ説明されて初めて分かる意匠ばかりです。
外国の賓客に果たしてどれほど理解して貰えるかは疑問ですね。京都迎賓館 名所・史跡
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11:20 京都迎賓館の参観を終えて、ランチ予約時間まではまだチョッと時間があります。
🚲を御所の堺町御門外に置き、
2005年にも一度来たことのある「九条家遺構拾翠亭」に立ち寄りました。 -
金・土・日曜だけ一般公開されています。
その他の日はお茶会などの貸切利用になるみたいです。
100円の料金も良心的。 -
五摂家のひとつ「九條家」の別邸として江戸時代後期に建てられた数寄屋風の書院造りの茶室です
拾翠亭 寺・神社・教会
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紅葉には未だ少し早かったのですが、見渡す九条池の景色、
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二階の座敷にしばし座って優雅な時間を過ごしました
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茶室
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庭の東屋
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御苑の南西隅にひっそりと佇む拾翠亭は意外と知られていない穴場のスポット。
オススメです。 -
12:30 西京漬の老舗「京都 一の傳 本店」でランチです。
錦小路から柳馬場通りを上がると直ぐ、風格あるお店が在ります。
御所からは多少離れていますが自転車ならアクセス楽々。京都一の傳 本店 グルメ・レストラン
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一階は売店
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これは一階にある待合席。
坪庭が見えます。 -
食事処は二階。
季節の御膳をお昼限定で頂けます。
客席は細かく仕切られているので他のお客さんをあまり気にせずに個室感覚で寛げます。 -
一の傳の「一」を意識した横一文字の笹の葉型の前菜のお皿。
紅葉した柿の葉が季節感を演出しています。 -
「蟹しんじょのお椀」はお出汁が絶品。
一品ずつ頃合いを見計らって運ばれて来ます。 -
お椀の次に供された煮物椀「ひろうすのイクラおろしのせ」
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メインの「銀だらの蔵みそ焼き」は本店ならではの拘りでじっくりと焼かれています。
美味しくない筈がありません。
他に合わせ味噌の留め椀と香の物。 -
ご飯はグループ毎に土釜で炊いて出してくれます。
使用するのは “特Aランク” の受賞歴を持つ京都丹後産コシヒカリ。
この御飯がまた美味!
美味しい西京漬と炊きたてのご飯を頂いて、つくづく日本人に生まれて良かったな~と思いました。
いえ、この美味しさは外国の観光客の方にもきっと分かって貰える日本の誇りとさえ言えるのではないでしょうか(ちと、オーバー?) -
デザートは秋の果物にゼリーがかかっています。
食後の一口の甘いものは嬉しい。
当時の値段は失念。
HPで見ると現在は税込5,800円・・そんなにしたかな?
人気店です。
必ず予約をして行きましょう。
14:00 ゆっくり1時間半の滞在で店を後にします。 -
14:40 「本能寺跡」にやって来ました。
こんな街中に最近できたばかりのようなスタイリッシュな石碑が建っているだけです。 -
寺町通りに在る現在の「本能寺」は、
1591年に豊臣秀吉の命により移転した後のお寺で、 -
この場所で「本能寺の変」が有った訳ではありません。
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よく調べもせずにママチャリ漕いで来ました。
大河ドラマファンとしてはかねてから一度は来ておきたかった場所です。
もっとくすんで苔むしたものを想像していただけに何だか多少拍子抜け。
でも、当時の本能寺の寺域は広大なものであったらしく、ここ以外にも跡地の碑は建っているみたい・・・。本能寺跡 名所・史跡
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碑文
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次は「聚楽第跡」です。
1587年(天正15年)秀吉が造営した華麗壮大な城郭風の邸宅でした。
東西600m、南北700mという規模で、周囲には堀が巡らされ、武将たちの屋敷で囲まれていました。聚楽第跡 名所・史跡
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広大な敷地だったので遺跡の跡碑も複数あり、これは「聚楽第址」。
側面には「此付近大内裏及聚楽第東濠跡」との記載がありました。
聚楽第は大内裏の跡地に建てられたのです。
1595年(文禄4年)秀次を謀反の疑いで追放した際、聚楽第も完全に取り壊されています。
今残っていたらと思うと勿体無い話しです。 -
東濠跡の説明書き
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向かいの「ハローワーク西陣」を建設する際にここから金泊に覆われた瓦が出土したそうです。
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東濠に対して西濠跡の碑は「正親小学校」の北側にある「平安宮大蔵省跡」の石碑と並んで建っています。
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右側の「平安宮大蔵省跡」の碑
平安宮大蔵省跡 名所・史跡
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左側の「此附近 聚楽第跡」
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「聚楽第本丸西濠跡」説明書き高札
西濠跡と東濠跡は250m程離れています。
本能寺跡も聚楽第跡も以前から気になっていたのですが、何回か上洛し、やっとこういう処にも足を向けようかなというゆとりも生まれて来ました。
今後、大河ドラマを見ても歴史小説を読んでも
「聚楽第って、本能寺ってあの辺りなんだ」と見方も違ってくると思います。 -
聚楽第は「じゅらくてい」と読みます。
「じゅらくだい」というてもかましまへん・・
京都弁で書かれた聚楽第の説明書きです。
小回りのきくチャリは丁度いい交通手段だったと思います。 -
16:30 一旦「来ぬか薬師」に戻りました。
小唄のお稽古は既に終わっていてある意味残念でしたが部屋で少し休憩してから、
18:00 御所に近い「丸太町十二段家」に夕飯を食べに向かいます。 -
18:30くらいに行くと先客が一組。
待つこと15分で席に案内されました。 -
フローリングの床に座布団、ちゃぶ台が置かれています。
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私は一番手頃な「すずしろ」のコース(1,134円)でも十分満足できました。
・名物のだし汁たっぷりの卵焼き
・お櫃のご飯
・漬物盛り合わせ
・赤だし
・ほうじ茶
お茶漬けだとサラサラ入ってしまうので男の人では御飯の量が物足りないかもしれません。
御飯のお代わりの可否は不明です。丸太町十二段家 グルメ・レストラン
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「すずしろ」の上の「水菜」には季節の一品が加わり2,041円。
更に「菜の花」だとお造りが付いて3,061円になります。 -
お漬物は塩分控え目で流石に美味しい
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だし汁ではなくほうじ茶でお茶漬けにします
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夜も昼も値段が変わらないので、夕飯に利用してもリーズナブルなお店です。
大正の初め、四条の祇園町にあった「丹後家」という甘味処が元々のお店だそうです。
花見小路にある「十二段家」とは別経営とのことです。 -
19:30 1時間ほどの滞在で店を後にします
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宿坊の部屋は二間続きの十六畳。
一人では使い切れない広さです。 -
一階にあるお風呂は家庭用仕様。
外人さんは湯船は滅多に使わないそうです。 -
浴衣でなくて暖かいパジャマでした
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洗面所。アメニティ完備。
コーヒー等の飲み物フリー。 -
【2016/10/22(土)】晴れ
07:00 朝御飯。
この他に手桶型のお櫃にお代わりの御飯と自家製の佃煮の瓶がありました。
おかずの品数も多く、手作りの優しいお味で大満足でした。
手桶型のお櫃に御飯が沢山入っていたので、食べ切れなかった御飯に佃煮を混ぜ込んでおにぎりにし、時代祭の観覧席でのお昼御飯にしてしまいました。
又、こちらは普茶料理も頂ける宿坊として以前から気になっていたのですが、今は提供してはいません。
息子さんが萬福寺で典座料理の修行をしており、いずれは再開したいと女将さんから聞きましたが、今はどうなんでしょうか? -
さらに、大きな声では言えないのですが、時代祭の優待観覧席へ特別な配慮までして頂き本当に申し訳ないくらい良くして頂きました。
宿坊や片泊まりのお宿にあちこち泊まっていますが、人にはあまり教えたくない、ホントは内緒にしておきたいようなお宿でした。
いつか再訪して女将さんの笑顔に再会したいと思います。 -
この後、今日は午前中「時代祭」と、
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夜は「鞍馬の火祭」です。
※後編に続く
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旅行記グループ 「時代祭り」と「鞍馬の火祭り」2016
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