2024/06/28 - 2024/06/29
2位(同エリア144件中)
旅猫さん
10年前に親を誘って訪れた弘前。その際に泊まった浅虫温泉の『椿館』が、この4月に改装を終えて再開したと知り、急遽訪れることにした。梅雨時で、天気が不安であったが、運良く天候に恵まれ、蛍や美しい星空にも出会えたりと、気持ちの良い湯旅となった。
(2024.06.30投稿)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
10時51分発の『はやぶさ303号』に乗り、大宮駅を出る。この週末は、大人の休日倶楽部パスの利用期間のため、早い時間の指定席はほぼ満席であったので、遅い出発となった。すっかり夏の姿となった岩手山を掠め、新青森駅へと進む。新青森駅から青森駅へと出て、14時37分発の青い森鉄道線に乗り、浅虫温泉駅へと向かう。
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浅虫温泉駅で降り、『椿館』へと向かう。その途中に、4月に立ち寄り気に入った『蛍火醸造』があるで、迷わず入る。この日は、4月には無かった『GOKIGEN』と言う名のHezy IPAがあったので、まずはそれをいただいた。アルコール度数6.8%と高めであるが、度数の割には呑みやすく、とても美味しかった。
蛍火醸造 グルメ・レストラン
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そして、前に食べて気に入った『県内産ヒラメの生ハム』を注文。少し量が減ったようだが、変わらず美味しい。
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一緒に、『山葵枝豆』もいただく。これは前には無かったものだが、山葵がつんと効いて、これまた麦酒に良く合う。追加で頼んだ『To Work』ともぴったりである。その麦酒は、かつて夏の農作業の合間に呑む麦酒として、フランスで造られたと言うDry Hopped Saisonである。
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美味しい麦酒を堪能した後、宿へと歩いて行く。浅虫温泉には、現在、温泉街と言うものが無い。住宅地の中に、旅館や民宿が数軒点在するだけである。かつて宿があった場所には、看板などが残っているが、敷地は空地などになっている。
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蔦の絡まる建物も多くあり、人気も無い。
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しばらく歩くと、4月にお世話になった『柳の湯』の前を通る。僅か二ヶ月前のことだが、すでに懐かしさもある。
浅虫温泉 津軽藩本陣の宿 旅館柳の湯 宿・ホテル
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その先に、かつては旅館であったと思われる木造の建物が並んでいる。浅虫温泉でも、新しい建物が多く、古い建物はほとんど残っていない。
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その斜向かいに、温泉貯湯槽が立ち、足湯や飲泉所、温泉たまご場などがある。その脇にも宿があり、立ち寄り湯が出来るようである。
浅虫温泉 温泉たまご場 温泉
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すぐ先に、『松の湯』と言う外湯があり、傍では紫陽花が咲いていた。
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そして、鍵の手に進むと、『椿館』が見えて来る。改装されたとは言え、建物自体はそのままで、10年前に泊まった時と、その佇まいはほとんど変わっていない。
浅虫温泉 椿館 宿・ホテル
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しかし、館内に入ると、その趣は一変していた。正面に、棟方志功の屏風が飾られ、その奥にロビーがあり、多くの作品などが展示されている。棟方志功は、夏休みになると、家族を連れてこの宿に逗留したそうである。
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そして、受付後、そのロビーでお抹茶のもてなしを受けた。棟方志功が抹茶好きだったことに因んでのことである。時間が早かったためか、女将自ら茶を点ててくれた。
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薄茶に添えられたのは、浅虫温泉銘菓の『久慈良餅』である。4月に買い求め、とても気に入った菓子だったので、これは嬉しい。
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この日は、大人の休日倶楽部パスの利用客が多いと言うことで、満室であった。そのため、予約できたのはベッドの置かれた部屋である。個人的には、普通の和室が良いのだが、仕方が無い。
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とりあえず、空いているうちに温泉を使わせてもらう。浴室に入ると、何とも言えない甘い香りがする。湯はやや熱めである。少しとろみのある湯で、肌に優しい。源泉名は『椿の湯』とあり、椿館の自家源泉である。江戸時代から湧き続けているそうで、明治天皇も浸かった湯だそうだ。
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庭には、その源泉のひとつを観ることが出来る。それが、明治天皇が浸かった湯で、脇には、その際に建てられた宿所の模型も飾られていた。
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庭は歩くことが出来るが、やや放置されている感じである。
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部屋で寛いでいると、夕食となった。食事処へ行くと、そこも大きく改装されていた。宿の風情と不釣り合いな感じである。何故か、窓際の席は、ほとんど一人旅の客であった。
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飲み物はと尋ねられたので、気に入っている『豊盃 純米吟醸』を頼む。飲み物の品書きも、温泉宿には似合わない作りであった。そして、料理が出て来ないうちにお酒だけが出て来てしまった。
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しばらくし、ようやく一品出て来た。『冷製源泉玉蒸 ずんだがけ』と言うもので、冷たい茶碗蒸しのようなものである。
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お造りの代わりに出て来たのは、『ソイの煮付け』。かなり甘さの濃い煮付けであったが、悪くはない。
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品書きの順番が前後し、『椿の箱』と言うものが出て来た。色々入っていたが、『夏野菜の揚げ浸し』と『鶏と梅大根のしそ和え』、『銀鱈の麹漬け焼き』などが美味しかった。お酒は、『七力 純米吟醸』とした。
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その後、メバルと蟹団子が入った『豆乳鍋』や『もろこしまんじゅうフカヒレあん』が出て来たが、いまひとつの味であった。そして、『黒毛和牛の石焼』が台の物として出て来たが、何故かご飯と味噌汁なども一緒である。しかも、牛肉は、透けるほど薄いものが二枚だけであった。10年前もそうであったが、この宿は食事だけががっかりなのである。
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20時過ぎとなり、受付時に予約していた『海扇閣』で行われる『津軽伝統芸能の夕べ』を観るため、宿の車で送ってもらう。参加者は、私だけであった。会場に着くと、なんと『海扇閣』の食事会場である。まるで宴会場の雰囲気で、一気に興醒め。それでも、津軽三味線の演奏や、津軽手踊りなどはなかなかであった。
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ねぶた囃子で変に盛り上がって終了。向かいに来ていた宿の車に乗り込むと、この後、近くのダム湖の畔に蛍を観に行くと言う。それは良いと参加したが、宿からは乗り切れないほどの参加者で、結局三台分となった。ダムの先にある小川に架かる橋から眺めるのだが、まだ飛び初めで、数は少なかったが、思わぬところで蛍を観ることが出来た。晴れていたので、空には多くの星も瞬いていた。
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翌朝、珍しく朝風呂を後にして、朝ごはんとした。料理には、名物の貝焼きがある。帆立の入ってない、昔ながらのものである。そして、後から焼鮭も出て来た。しかし、冷めている。味噌汁は、十三湖の蜆だと言うが、大きさは普通の蜆であった。
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食後、朝風呂とした。多くの人が、早目に宿を出るので、この時間は貸切である。朝の清々しい空気の中、のんびり浸かる露天風呂は気持ち良い。
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今回の旅は、浅虫温泉だけが目的なので、退室刻限まで寛ぐ。部屋で本でも読もうと思ったのだが、ふと昨夜訪れたダム湖が気になり、散歩がてらに行ってみることにする。途中、廃校となった浅虫小学校があった。
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歩いていると、新建材の住宅の間に、廃屋が点々とある。青森市街地まで電車で20分ほどだが、やはり人口は減っているようである。
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のんびり歩いて20分足らずでダム湖に着いた。浅虫ダムと言うが、貯水池と言った感じである。治水のためのダムで、温泉地にあるため、地下水を遮水しない珍しい構造のダムだそうだ。『ほたる湖』と言う名でよばれているそうである。
上流で蛍が観られるダム湖 by 旅猫さん浅虫ダム (ほたる湖) 名所・史跡
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展望台があるらしいが、地図も無いので戻ることにする。途中は住宅地であるが、空き地が多いため、色々な植物が生えてる。その中には、豆のような種を付けたものもあった。
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近くに、同じような葉を付けた綺麗な花が咲いていた。この花が、あの種を付けるとしたら、随分と姿が変わるものである。
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以前、北本で観たものと似たような花が咲いていた。
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桃色の小さな花が綺麗なのは、シモツケソウのようだ。
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たくさんの白い花が咲いている。大きな樹のようにも見えるが、花自体は、白花のシモツケソウのようであった。
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道沿いでは、立葵が咲き始めている。夏を代表する花のひとつだが、梅雨のころから咲き始める。茎の一番上の蕾が開く頃、梅雨が明けるとも言われる。空き地には、イネ科の植物が多く生え、まるで草原のようである。
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側溝の隙間では、蒲公英が、まん丸の白い綿毛を付けている。
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宿の辺りまで戻って来ると、小さな川を渡る。浅虫温泉の街中を貫く浅虫川である。浅虫ダムの辺りを除き、ほとんど自然のままの川だそうだ。よく見ると、川の中を錦鯉が泳いでいた。
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宿へ戻り、時間まで部屋で寛ぐ。精算後、ロビーで棟方志功の作品を眺めていると、女将が声を掛けて来た。展示している作品などに関する説明をしてくださり、署名に関する話はためになった。その女将に見送られ、宿を辞す。そして、10時8分発の列車で、浅虫温泉駅を後にした。青森駅で奥羽本線の普通列車に乗り換え、新青森駅には10時47分に着いた。
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一時間余りの乗り換え時間があるので、土産物などを物色。お昼も駅で食べることにしていたのだが、僅かな差で満席となってしまい断念。仕方が無いので、駅弁を購入した。そして、12時9分発の『はやぶさ54号』に乗車。すぐに買い込んで来た『鶏めし』をいただく。味は悪くなかったが、鶏肉が少なく残念であった。
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食後、同じく買い込んで来た『さんぼん饅頭』と、『らぷる』と言うお菓子をいただく。『さんぼん饅頭』は和三盆を使った薄皮饅頭である。『らぷる』は、林檎の果肉が入った柔らかい生地のお菓子で、どちらもとても美味しかった。『らぷる』は、次回、お土産として買おうと思う。思い出の宿に泊まる旅もこれでお終い。天気に恵まれた他、思いがけず蛍を観ることが出来たし、星空も堪能できた。浅虫温泉だけの旅であったが、とても寛げた良い旅であった。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- hot chocolateさん 2024/07/02 02:21:13
- 浅虫温泉
- 旅猫さま
こんばんは~。
浅虫温泉「椿館」の旅行記にお邪魔しています。
浅虫温泉、よく聞く名前ですが、今は温泉街というものはないのですね。
10年前に行って、再度訪問というのは、かなりお気に入りだったご様子。
昔の「椿館」の様子は分かりませんが、大分モダンな感じに改装したようですね。
最近の温泉宿は、和室にベッドという宿も多いですね。
私も、温泉宿は和室の部屋で寛ぎたいです。
「椿館」は10年前も、今も、食事だけが残念なのですね。
旅先のお料理が残念というのは、少々悲しいです。
食事は、旅の楽しみの1つでもあるので・・・
「津軽伝統芸能の夕べ」は見てみたいですね。
でも会場が、宴会場のようというのはがっかりですね。
食事が終わった後、別室で、というのならいいのですが。
以前、奥入瀬に行った時、食後、別室で語り部による民話を聞きましたが
良かったですよ。
hot choco
- 旅猫さん からの返信 2024/07/02 07:47:30
- RE: 浅虫温泉
- hot chocoさん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
浅虫温泉は、中心となる宿が住宅街の中にあるため、温泉街と言うものがありません。
少し離れた海沿いに、大きな旅館が数軒あり、そちらの方が賑わっています。
とは言え、全体的には寂れていて、青森の奥座敷と言った感じです。
10年前に訪れて、落ち着いた雰囲気や宿の方の対応が気に入ったのですが、今回、改装されたと知り、行ってみました。
随分洒落た感じになっていましたが、全体的には昔のままです。
大きく変わったのは、ロビーと食事処、部屋の内装ですね。
一部を残して、和ベッドになっていました。
最近の流行りですが、畳にベッドと言うのは中途半端な気がします。
無理やりベッドを入れた感じですし。
やはり、和室に布団で寛ぎたいですね。
この宿の唯一の弱点が、食事なのです。
いかにも中途半端で、個性もないし、味もいまひとつだし。
まずい訳ではないの、もう少し工夫すれば良いと思うのですが。
『津軽伝統芸能の夕べ』は、そこそこ見応えがあります。
『津軽手踊り』は初めて観ましたが、なかなか優雅でした。
ほとんど他の土地ではやっていないため、青森に来ないと観ることが出来ないそうです。
ただ、別の大きな宿で開催されているのですが、まさかの宴会場。。。
その宿の宿泊客が食事をしている場所に加わるため、とても居心地が悪いです。
しかも、酔っ払いまでいて煩くて。
食事中のショーとしてではなく、別にやって欲しいと思いました。
民話の語り部も良いですね。
やはり、食事とは切り離して、興味のある人だけが参加する形が良いですよね。
旅猫
-
- ポテのお散歩さん 2024/07/01 14:15:00
- 新装のお宿
- 旅猫さん こんにちは。
今回は『椿館』を訪れる為の旅。
いいですね♪
以前に宿泊して、良い印象を持たれていたお宿が
新しく改装されて再訪。
今までの雰囲気を残しつつ、装いを新たにされたのは
嬉しいですね。
人出が多かった時は各部屋に来て、寝具を整えて下さいましたが
今はどこも人員が足りず、ベッド仕様のお部屋が増えましたね。
とは言え、畳が敷いてある和室は落ち着きます。
昔の良さを残しながら 新しさも取り入れるのは難しく、
旅猫さんが『しっくりしない』感を持たれた所に
宿の苦心が見える様です。
浅虫温泉のお湯は良さそうですね。
まだ ここにはインバウンドの波は押し寄せていない様なので
のんびり過ごせる貴重な温泉街ですね(*^-^*)
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2024/07/02 07:34:09
- RE: 新装のお宿
- ポテさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
今回は、浅虫温泉の『椿館』のみを訪れる旅でした。
大人の休日倶楽部パスの期間だったので、往きの早い時間と帰りの夕方辺りはの列車はすべて満席で、遅く出て早く帰って来ると言う、まさに宿だけの旅でした。
『椿館』は、400年以上前から続く老舗の宿で、先祖は平安時代から浅虫温泉に土着していたそうです。
改装されたと知り、訪れてみましたが、微妙に和モダンになっていました。
今は、ベッドルームが無いと客が来ないのでしょうね。
個人的には、和室に布団なのですが。
人も不足しているので、予め整えておけるベッドは宿にも良いのでしょうね。
それでも、何とかやりくりできる数の部屋は、昔ながらの和室を残してあります。
そちらに泊まりたかったのですが、予約時には、最後の一室で和ベットでした。
浅虫温泉の湯は、無色無臭のお湯ですが、単純泉ではないのでそこそこ良い湯です。
『椿館』は、『椿の湯』と言う自家源泉を持っているので、その中でもかなり良い湯のようです。
浅虫温泉は、どちらかと言えば寂れているので、まだ外国人旅行客にはあまり知られていないようです。
おかげで、滞在中一度も外国人に会いませんでした。
ほんの数年前までは当たり前だったのが、今ではありがたみさえあります(笑)
旅猫
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