初めての独土＆３度目の伊 ６日目～７日目＜ナポリ２＞

2024/04/05 - 2024/04/22

今日の予定は、①卵城、②サンテルモ城、③スパッカナポリ（ディ・マッティオ）、④トレド通り、⑤ウンベルト一世のガラリア、⑥ガンブリヌスのつもりだったが、あいにく天気がいまいち。

卵城とサンテルモ城は眺望がメインなので雨だと意味がない。かと言ってまだ降っていないのに両方とも切るのはもったいない。
両者を天秤にかけた結果、卵城を捨てることにした。

「ナポリを見てから死ね」はゲーテが言ったようだ。
ゲーテはナポリに一時住んでいたらしいが、具体的にどこから見た景色なのかは定まっていない。
サンテルモ城も候補の一つなので絶景に期待している。

エリア ナポリ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ANA ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

4月10日（水）

☆メルキュール・アンジノ＜418号室＞

7時半過ぎなのに薄暗いのでカーテンを開けたら案の定、曇っている。
雨こそ降っていないが、降ってきそうな気配が十分。

メルキュア アンジノ ノナポリ CTR ホテル ホテル

☆メルキュール・アンジノ＜朝食会場＞

我が家が好きな穀物系のパンがある。
当然クロワッサンもあるが、甘系のパンやケーキもあって気分が盛り上がる。

【朝食会場：朝食ブッフェ】

残念ながら、パン類以外はあまり充実していないが、我が家的には及第点。
ババもあって食べてみたが甘すぎだった。

【朝食会場：朝食ブッフェ】

まだ肌寒いのでテラス席には誰もいないが、テラス席からはヌォーヴォ城が目の前にある。
左側は港、右側にはウンベルト1世のガッレリアの屋根が見えている。

▽ムニチビオ駅 Municipio

ムニチビオ駅は構内が広い。
しかも出入口に案内版がないのでわかりにくい。
どうやら上りと下りの改札が違うようだ。

ムニチビオ駅 駅

▽1日券

昨日買っておいた1日券があるので、今日の24時までなら地下鉄とバスは乗り放題になる。

▽ヴァンヴィテッリ広場 Vanvitelli

1号線でヴァンヴィテッリ駅まで来たが、ここからサンテルモ城まで10分以上歩かないといけない。

地上に上がってきて、歩いていたおじさんにサンテルモ？って訊いたら、コッチと指差しで教えてくれた。

○アレッサンドロ・スカルラッティ通り Alessandro Scarlatti

アレッサンドロ・スカルラッティ通りはお城に向かって登坂が続くが、ありがたいことに途中エスカレータが2ヶ所ある。

○サンテルモ城 Castel Sant’Elmo：入場料 5E×2人

事前の情報では有料と認識していなかったので少し慌てた。

サン テルモ城 城・宮殿

○ヴォメロの丘

お城の外にヴォメロの丘が見えた。
我が家の目的はサンテルモ城の見学でなく、そこから見える景色。
わざわざ5E払って損したのかと思ったが、

ヴォメロの丘 散歩・街歩き

○サンテルモ城

城の中に入ると、長い階段があって、ヴォメロの丘よりかなり高い所まで行くことができた。
しかもここからは海も見える。
5E払って階段を登った甲斐があった。

○サンテルモ城

残念なのは曇っていること。
ヴェズヴィオ火山も霞んでいる。

正直、青空だったとしても、ナポリを見てから死ねって言われるほどの絶景なんだろうか？

○サンテルモ城

最初は人がいないと思っていたが、段々増えてきた。
我が家が帰路についた頃、向かってくる人が沢山いた。

▽ダンテ駅

1号線でヴァンヴィテッリ駅からダンテ駅まで戻って来た。

ダンテ駅 駅

○ダンテ広場

グーグルマップの電波状態が悪くてダンテ広場からトリブナリ通り方面に向かうのに一苦労した。
ダンテ広場でウロウロした挙句、古びた建物の裏側に行くと気がついたが、本当にこの道であっているのかと思うぐらい薄汚れている。

ダンテ広場 広場・公園

○トリブナリ通り Tribunali

トリブナリ通りはそれなりに混雑しているが、土産物屋と飲食店ばかりで見るべき店はない。
特にピザ屋はどこも流行っている。

ディ・マッテオの前まできたが、黒山の人だかり。
13時過ぎ、朝食が残っていてお腹は全然空いていない。

トリブナリ通り 散歩・街歩き

【Max Bar】

お腹は空いていないが足が疲れてきた。
とりあえず座りたいと思って適当な店を探していたら、ちょっと怪しげなバールがあった。

入口脇にカプチーノ2.5Eと小さく書いてある。
普段なら入らないが背に腹は変えられない。

【Max Bar：カプチーノ 3E×2】

入って直ぐに立ち飲み用のカウンターがあったが、座りたいので奥の席を目指す。
外観で感じたほど怪しくはなかったが、決してノーマルでもない。

入口脇の2.5Eはカウンターの料金だろうから、座ったら5Eぐらいになるのかと心配したが、とんだ杞憂だった。

【Max Bar：合計 6E】

若い女子二人組がトイレを使ったので、我が家も便乗してトイレを借りた。
マダムがなかなか出てこないと思っていたら、トイレの方からうめき声のような声がする。
何かあったのかと助けに行ったら、ドアが開かなくなったらしい。
外からは何のひっかりもなく開いたので、悪霊でもいたのかもしれない。

【ディ・マッテオ Di Matteo】

どこかへ行って帰ってくるのも面倒なので、ピザを食べることにした。
さっきよりは少なくなっているが、結構な人が群がっている。

よく見たら群がっている人たちはテイクアウトのよう。
店内に入る人の列はどうなっているのか悩んでいたら、おじさんが右側の立て看板の向こうだと教えてくれた。

ピッツェリア ディ マッテオ 地元の料理

【ディ・マッテオ Di Matteo】

おじさんに教えられた場所に２人組がいたので、その後ろに並んだ。
暫くしたら食べ終えた客が出てきたのに一向に進まない。
そうこうしていると、4・5人が人込みをかきわけて店内に入っていった。

ひょっとしてと思いながら、前の２人を追い抜いて店の中に入っていったら、店員さんに奥に行けと言われて、奥に行くと席があいていた。

【ディ・マッテオ：水1.5E×2】

あの親切そうなオヤジは何だったんだ。
2階がメインのようだが、1階にも2テーブルだけあって、その内の1つが空いていた。
2階は超満席なのか、少し余裕があるのかはわからない。

マルゲリータとピザフリッタを注文。お腹的にはマルゲリータ1枚で十分だったが、ピザフリッタもどうしても食べたい。

【ディ・マッテオ：Margherita 4.9E】

少し待ったらマルゲリータがやってきた。しかも２枚も。
マルゲリータは1枚で、ピザフリッタが1枚と言ったら、マルゲリータを下げてくれた。
他のテーブルに持っていけばいいだけなのでアッサリしたものだった。
彼は後ろのレジ係のおばさんに何かを伝えていたのでオーダー時点で間違っていたみたい。

【ディ・マッテオ】

さすがに美味しい。
昨日食べたCastel Nuovoよりも美味しい。
二人でペロッと食べたが、ピザフリッタが一向に来ない。

待っている内にお腹いっぱいになってきた。
ピザフリッタらしきものを他のテーブルに持っていくのを見たが、恐ろしく大きい。しかも、あまり美味しそうには見えない。

【ディ・マッテオ：合計 9.2E】

ピザフリッタは確か7Eぐらいだったので、オーダーが通っているかは直ぐにわかる。後ろのレジ係に行くと9.2Eと言われた。
やっぱりピザフリッタはオーダーが通っていなかった。

【ディ・マッテオ】

店の外に出るとテイクアウトの客がもの凄く減っている。
これなら買えるってことでピザフリットを買うことにした。

【ディ・マッテオ：Pizza fritta 2E】

1/4か1/6かわからないが、1ピース2Eだった。
ピザ生地を揚げただけと思っていたら、中にチーズが入っていて結構おいしい。
食べれてよかった。

でも、1サークルはとても食べられないな。

○マラドーナ通り

背番号10のユニホームがあっちこっちで売られている。
マラドーナがナポリで活躍していた頃って何十年も昔だろう。
未だにナポリの大スターってのが不思議。
他にもイタリア人の凄い選手はいただろうに。

サン グレゴーリオ アルメーノ通り 観光名所

○ビアジョ・デイ・リブレイ通り Biagio Dei Librai

スパッカナポリ（Spacca Napoli）は、ビアジョ・デイ・リブレイ通りとトリブナリ通り（Tribunali）の東西に走る2本の道路とその周辺のエリアと定義しているガイドブックもあるし、ビアジョ・デイ・リブレイ通りを指すとしているガイドブックもある。

スパッカ ナポリ 旧市街・古い町並み

○ビアジョ・デイ・リブレイ通り

スパッカナポリは、「ナポリを2つに分ける」という意味だそうなので、１本の道である後者の方がピタッと来る気がする。

《タラッレリア・ナポレターナ Taralleria Napoletana》

タラッレリア・ナポレターナは、タラッリの専門店
お菓子に見えるがナポリ通のブログによると堅焼きパンだそう。
ショーケースに色んなタラッリが綺麗に並べてあった。

タラッレリア ナポレターナ パン屋

○ニーロ象 Statua del Dio Nilo

ニーロ象は修復中
全然目立っておらず、写真を撮っている人もいなかった。

ネットをググってみると、ニーロはナポリのシンボルとも言われていて、ナポリの随所にその像があるそう。
古代ギリシャ・ローマの時代のもの。「ニーロ」はイタリア語で「ナイル」の意味で、ニーロはナイル川の神で豊穣の神とされているそう。

ニーロ像 モニュメント・記念碑

《スカトゥルキオ Scaturchio》

スカトゥルキオはババで有名なお菓子屋。
いきなりショーケースにはヴェズヴィオ火山をかたどって飾られていた。

計画段階ではここでババを買うか、タラッレリア・ナポレターナでタラッリを買う予定だったが、今朝ホテルでババを食べてナポリの甘いものの購買意欲が薄れていた。

スカトゥルキオ スイーツ

○ベネデット・クローチェ通り Benedetto Croce

建物と建物の間にサンテルモ城が見える。
数時間前、向こうからこっちを見たと思ったら行ってよかったと思えた。

▽ダンテ駅

スパッカナポリからトレド駅まで歩いても近いが、1日券を持っているので活用しないと元が取れない。
ダンテからトレドまで1駅なので電車を待つ時間を足したら、返って時間のロスかも知れない。

ダンテ駅 駅

▽トレド駅

世界で最も美しい地下鉄駅だと言われているらしいが、どれがってレベルだった。
エスカーターの屋根部分が青緑色にライトアップされているだけ。
がっかり。

ちなみに、「世界で最も美しい地下鉄駅」の第２位は台湾高雄の美麗島駅。
数年前高雄にも行ったが、まだそっちの方が「なるほど」と思えるものだった。

トレド駅 駅

○トレド通り

トレド通りはナポリのメインストリート。
歩行者天国でもの凄い人出、さっきまでいたスパッカナポリよりも歩いてる人が多い。
やっぱりジモティはこっちなんだろうな。

西側の横道に入ると悪名高いスペイン地区なのでチラ見するだけに留めた。

トレド通り 散歩・街歩き

《ウンベルト1世のガッレリア Galleria Umbert 1》

トレド通りを歩いていたら、いきなりガッレリアの入口があって驚いた。
当然中を歩いてみた。

ミラノと比べるとかなり見劣りするが、思っていたよりは立派だった。
ミラノのガッレリアはヴィトンやプラダ等のハイブランドのショップが目立っているが、こっちはカフェや庶民派ショップが並んでいる。

ウンベルト1世のガッレリア 建造物

【ガンブリヌス Gran Caffè Gambrinus】

並んでいるのやら、並んでいないのやら、どこが最後尾なのかもよくわからない。
我が家は最初から座るつもりなので、真剣に観察していないので尚更わからない。
左手に進むとテーブルのスペースがあって、そこは空いている。

ガンブリヌス カフェ

【ガンブリヌス：エスプレッソ 5E】

ナポリに来たら本場のエスプレッソを飲んでみたかった。
5Eと高いが仕方がない。
一口はオーバーだが、三口ぐらいで飲み干してしまった。
さすが美味しいが、特別美味しい訳でもない。

さっきのディ・マッテオのマルガリータより高いのだから呆れてしまう。

【ガンブリヌス：アイスコーヒ 10E、Coppa Gelato Oistachio 7E】

名物のジェラートも食べない訳にはいかない。
美味しかったはずだが、あまり記憶がない。

と言うことは感動的な美味ではなかったってことだろう。

【ガンブリヌス】

ウエイターの立ち振る舞いは一流店のものだった。

【ガンブリヌス：合計 22E】

あまり期待していなかったが、来てよかった。
安くはないが、思ったより高くもなかった。

○プレビシート広場 Piazza del Plebiscito

ガンブリヌスを出たら、何気に青空になっていた。
いつから青空になったのか全く気がつかなかった。

プレビシート広場では、ジモティが犬の散歩したりして寛いでいた。もちろん観光客風も沢山いる。
前面石畳の広場でいかにもヨーロッパの広場って感じだった。

プレビシート広場 広場・公園

《キアイア通り》

まだ時間があるのでキアイア通りを奥までブラブラしてみることにした。

キアイア通り 散歩・街歩き

《キアイア通り》

キアイア通りは趣きのある街並み。
ブランド街ときいていたが、ナショナルブランドのショップはないが、所々に雰囲気の良さげな店があった。

○マルティーリ広場 Piazza dei Martiri

キアイア通りを道なりに歩いていたら、こじんまりした広場にでた。
マルティーリ広場と言うらしい。
広場の中央にはイタリアっぽい塔が立っていた。

《フェラガモ Salvatore Ferragamo》

マルティーリ広場に面してアルマーニとフェラガモがあったが、何となく入りにくそうな雰囲気を醸し出していた。

サルヴァトーレ フェラガモ ブランドショップ

《マリオ・バレンチノ Mario Valentino》

40年前、バレンチノと言えばマリオ・バレンチノだった。
Vのモノグラムのバッグや財布が席巻していた。

いつの間にか日本では見聞きしなくなって久しいが、イタリアでは健在だったんだ。

○ヴィットリア広場 Piazza della Vittoria

地図を見ないで道なりに歩いていたので海が見えた時はびっくりした。
サンタルチア地区の近くにブランドショップがあることは認識していたが、さっきアルマーニとフェラガモがあっただけなので、まだまだ先だと思っていた。

ヴィットリア広場 広場・公園

○ヴィットーリア広場＜二コラアモーレの像＞

さすが高級ホテル街だけあって雰囲気が垢抜けている。

○パルテノベ通り

海岸まで来たら卵城が見えた。
予定では朝一で行くことになっていたが、曇っていたのでパスした。
ここから卵城まで歩く元気はないが、とりあえず見れたのでよかったってことにした。

▽バス停 Arcoleo - Farmacia Morelli

近くにバス停があったので151番のバスで帰ることした。
ところが151番のバスで来ない。
違う番号のバスがたまに来るが、乗る人はほとんどいない。
バスを待つ人がどんどん増えてくる一方だ。

幸いなことに我が家はベンチに座っていたが、40分ぐらい待ってようやくバスが来た。

▽バス停 Colombo - Beverello

案の定、バスは超満員。
それにしても、よく乗れたものだ。
降りるのも一苦労

《Sole365：水1.5L 0.5E》

昨日行きそびれたスーパーマーケットSole365を探したら、直ぐに到着した。
例の薬局から3分ぐらいだったので、昨日もこっちに来るべきだった。
外から見るより中は広かったし、お客さんが沢山いて繁盛していた。

☆メルキュール・アンジノ＜418号室＞

これでナポリは終了
やはり2泊は短い。

明日はナポリ中央駅を8時55分の特急なので、朝食を食べたら直ぐにホテルを出発するつもり。

【本日の万歩計：17、668歩】

メルキュア アンジノ ノナポリ CTR ホテル ホテル

4月11日（木）

☆メルキュール・アンジノ＜418号室＞
　
今朝は6時半起床
昨日より1時間も早起きした。

メルキュア アンジノ ノナポリ CTR ホテル ホテル

☆メルキュール・アンジノ＜朝食会場＞

朝食は7時スタート、
ほぼ7時頃に行ったら既に先客がいる。
むしろ昨日より多いぐらい。
皆さん、早起きしてカプリ島やアマルフィーに行くのだろうか

【朝食会場：朝食ブッフェ】

今朝もパンを大量に食べた。
テラス席で食べたかった。
テラスだったら、パンももっと美味しく感じただろう。残念。

▽ムニチビオ駅 Municipio：1回券 1.3E×2人

スーツケースを引いている時はエレベーターがないと困る。
ムニチビオ駅への出入口は沢山あるが、地上と改札階のエスカレーターやエレベーターの類は我が家が探したところ、1つしかなかった。
一昨日高い水を買ったFarmacia Londraの前。

ムニチビオ駅 駅

▽ナポリ中央駅

電光表示板に 9310 Torino の文字がなかなか現れない。
10分を切らないとホームが決まらないのが常だと何人かのクチコミで読んでいたので冷静を保てたが、知らなかったらパニックになるところだった。

この後、ミラノ、フィレンチェ、ヴェネチアでも特急に乗ったが、どの駅も10分前ぐらいにならないと表示されなかった。
何とかならないものか。

ナポリ中央駅 駅

▽Trenitalia 9310便　8:55→14:17

10分を切ってようやく 9310 Torino が表示された。
表示された出発ホームまで小走りに移動
指定席だが、スーツケース置き場は早い者勝ち

蓋をあけてみたら、ナポリから乗る人はあまりいなくて、スーツケースは余裕で置けた。

▽Trenitalia 9310便

2号車、座席は2Aと2B。
ミラノまで5時間17分とずいぶん遠い。

窓から山が見えてきた。ヴェズヴィオ火山？


●初めての独土＆３度目の伊 ７日目＜ミラノ１＞
　https://4travel.jp/travelogue/11913667