ローカル路線バスで巡る一乗谷朝倉氏遺跡・永平寺・丸岡城（初日／福井駅～一乗谷朝倉氏遺跡編)

2024/05/25 - 2024/05/25

　北陸新幹線の開通で注目の福井。今回のツアーの目的は永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡、丸岡城と福井市中心地の観光資源だ。あまり公共交通が便利ではないエリアだが、路線バスで効率的に新緑の観光地を巡ることができた。
　３カ所のうち、最大の難関は永平寺だ。一乗谷も丸岡城も福井駅から開場時間に間に合う路線バスが運行されているが、永平寺は工夫しても午前10時を過ぎるので時間のロスがある。そうなると一乗谷か丸岡城経由で永平寺に行くことになるが、一乗谷から永平寺へ行くルートは連絡が悪い。こうしたことから福井市に着いた初日午後に一乗谷に、翌日は朝から丸岡城へ行った後に永平寺に参拝した。
　一日で３カ所を回るルートも検討したが、日程がタイトになる上、実際に回ってみると２カ所だけで疲労感が残ったことから、お勧めできない。さらに、この時は交通系ICカードを使うとバス料金が半額になる期間限定キャンペーンも実施されていたので、バス会社が発行するセット割引のチケットよりも安価に回れた。
　ゆっくりと3カ所を巡った上、2日目の午後から夕方にかけて福井市内のパワースポットを踏破。食もいい。日本海の海鮮、越前そば、羽二重餅など福井が誇る味を十二分に堪能した。

エリア 福井

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: 日本旅行

岡山を7:34発のぞみ１１０号で出発。目的地の新大阪には8:19着だ

岡山駅 駅

新大阪駅に到着。接続はご存じ特急サンダーバードだ。北陸新幹線の登場で、少し影が薄くなったのが残念。午前8:44分発

新大阪駅 駅

敦賀駅には10：03分に到着した。在来線から新幹線への乗り換えルートがわかりにくいとの風評が立っており、JRはPRに懸命だ

敦賀駅 駅

敦賀駅まで延伸した北陸新幹線。真新しいホームでは新幹線を見ることができた。

敦賀駅 駅

敦賀駅を10:18分発の「つるぎ10号」に乗車。福井駅には10：34分に着いた。赤い座席が印象的だ。ヘッドレストが上下に動く

北陸新幹線 乗り物

福井駅に到着。なんと、壁面にも恐竜の絵がある

福井駅 (福井県) 駅

福井には、恐竜がいた。福井駅前の恐竜広場。インパクト大だ

福井駅 恐竜広場 名所・史跡

手前に恐竜のオブジェ。背景も恐竜の「絵」だ

福井駅 恐竜広場 名所・史跡

ティラノサウルス。センサーが仕掛けてあり、人を感知すると吠える。当然、子供はびびる

福井駅 恐竜広場 名所・史跡

壁の壁画にトリックアートも

福井駅 (福井県) 駅

福井駅前の商業ビル「ハピリン」。手前のスペースは円形のバス乗り場だ

ハピリンモール ショッピングモール

昼食は越前おろしそば。ハピリンの「あみだそば福の井」へ。開店時間が午前10:30と早いのがいい。大盛りを頼んだので、そばつゆが２杯ついた

あみだそば 福の井 グルメ・レストラン

さあ、観光へ。福井駅正午発の京福バス（路線バス）で一乗谷へ

路線バス (京福バス) 乗り物

30分ほどで一乗谷観光の第一目的地「一乗谷朝倉氏遺跡博物館（本館）」。2022年に開館したばかりで、最新技術を使った再現型展示が特徴だ。遺跡を見る前に学習するゲートウエイ的な施設。観覧時間は、別料金の特別展示を除いて1時間ぐらい。復原町並みとの共通券がお得

福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館 美術館・博物館

内部は朝倉氏屋敷が再現されていた

福井県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館 美術館・博物館

博物館から7，8分歩いたところにあるのが西山光照寺跡。訪れる人は少ないようだが、多数の石仏と伽藍配置の礎石が残る。雰囲気がある場所だ。道はわかりにくい。博物館の駐車場側から一乗谷駅横の踏切を渡り、突き当たりを左に行く。朝倉氏が繁栄した時代は大寺院だったという。かつての偉容がうかがえる

西山光照寺跡 名所・史跡

西山光照寺跡そばには石仏群が残されている。おそらくは寺院跡一帯に配置されていたのだろうか

一乗谷の石仏 名所・史跡

石仏の種類は多種多様だ

一乗谷の石仏 名所・史跡

西山光照寺跡から狭い道をたどって踏切を渡り、しばらく歩くと安波賀春日神社がある。朝倉氏が代々、戦勝を祈願しただけに、朝倉氏の滅亡とともに衰退した。いまは森に包まれた静かな社だ

春日神社から少し歩くと、城下町の北側にある防御施設の「下城戸」。いわゆる「きど」だ。L字に折れ曲がっており、大軍の身動きを制御する

上城戸跡、下城戸跡 名所・史跡

城戸のすぐそばに、一乗谷朝倉氏遺跡の石碑。ここから礎石などで城郭や城下町が復元されている

上城戸跡、下城戸跡 名所・史跡

屋敷構えが石で残されている。井戸が一軒に一つずつある。長屋のように共有ではないのだ

一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡

一乗谷朝倉氏遺跡のハイライトとも言える唐門。朝倉氏の館跡に建てられた寺院の唐門だが、往時の雰囲気を伝えるのに十分だ。

唐門 名所・史跡

ここから始まる朝倉氏の屋敷跡は礎石や庭石群で構成されているが、入場は無料

唐門 名所・史跡

曲水の宴が催されたという屋敷跡

越前朝倉曲水の宴 祭り・イベント

小高い丘から見下ろす朝倉氏の館跡。手前のシースルー床板は実際の屋敷があった高さに合わせてある

朝倉館跡庭園 公園・植物園

庭園跡は石組みが残っているので、屋敷跡よりも想像がたやすい。このほかにも大名家族の屋敷と庭園跡の石組みがしっかりと残されている

湯殿跡庭園 公園・植物園

いよいよ復原町並みへ。整備当時、遺跡保存の方法としては画期的だったはずだ。ここからは有料エリア

一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡

民家か商家か。井戸のつるべ、屋根の草が映画のセットのよう

一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡

内部も住めるかのように復原されている

一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡

門構えの立派な武家屋敷も再現されていた。

一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡

以前に訪れたときよりも、観光化が進んでいた。当時の衣装に身を包んだスタッフが配置されていたり、全く関係のない展示がなされていたりなどだ。それはともかく、一乗谷朝倉氏遺跡はこれでおしまい。復原町並みの前にあるバス停から福井駅行きのバスに乗った。

一乗谷朝倉氏遺跡(庭園) 名所・史跡

宿泊は県庁そばのホテルフジタ福井。手前の神社は佐佳枝廼社だ

ホテルフジタ福井 宿・ホテル

この日の夕飯は「旬味　泰平」。メニューの多さに圧倒され、コース料理をお願いした。満足。

旬味 泰平 グルメ・レストラン