ローカル路線バスで巡る一乗谷朝倉氏遺跡・永平寺・丸岡城（2日目／丸岡城～永平寺編)

2024/05/26 - 2024/05/26

　北陸新幹線の開通で注目の福井。今回のツアーの目的は永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡、丸岡城と福井市中心地の観光資源だ。あまり公共交通が便利ではないエリアだが、路線バスで効率的に新緑の観光地を巡ることができた。
　３カ所のうち、最大の難関は永平寺だ。一乗谷も丸岡城も福井駅から開場時間に間に合う路線バスが運行されているが、永平寺は工夫しても午前10時を過ぎるので時間のロスがある。そうなると一乗谷か丸岡城経由で永平寺に行くことになるが、一乗谷から永平寺へ行くルートは連絡が悪い。こうしたことから福井市に着いた初日午後に一乗谷に、翌日は朝から丸岡城へ行った後に永平寺に参拝した。一日で３カ所を回るルートも検討したが、日程がタイトになる上、実際に回ってみると２カ所だけで疲労感が残ったことから、お勧めできない。さらに、この時は交通系ICカードを使うとバス料金が半額になる期間限定キャンペーンも実施されていたので、バス会社が発行するセット割引のチケットよりも安価に回れた。
　福井市の大名町バス亭7：41発で丸岡城8：31。丸岡城を10：03発で永平寺は10：44。永平寺を巡った後、13:30発の便で14:00に福井駅へ。その後、福井市内のパワースポットを踏破した。

エリア 永平寺・丸岡(福井)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

　朝、福井駅から丸岡城行きのバスに乗車した。ホテルフジタ福井に宿泊したのでホテル近くの大名町バス停で午前7時41分発のバスに乗車。8時半開場の丸岡城に8時31分に着いた。写真はビジターセンターの一筆啓上茶屋。

一筆啓上茶屋 そば処 グルメ・レストラン

　駐車場から城郭に向かう途中、こんな展示が。

霞ケ城公園 公園・植物園

　丸岡城天守閣。昭和期に地震で崩壊したが、その具材を使用して復活した奇跡の城だ。何より、姿がいい

丸岡城 名所・史跡

　城の前にある一筆啓上碑。「一筆啓上　火の用心　お仙泣かすな　馬肥やせ」。長い間、お仙は女児だと思っていたが、違った。仙千代、嫡男だった。

丸岡城 名所・史跡

　天守閣入り口にある石製のしゃちほこ。昭和期に天守閣が崩壊した際、屋根から落ちたものだという。

丸岡城 名所・史跡

　天守閣から丸岡の町を見下ろす。

丸岡城 名所・史跡

　入り口からして急勾配。内部の階段も相当だ。天守閣まで攻め込んできた敵勢に〝傾斜〟で最後の抵抗か

丸岡城 名所・史跡

最上階の内部。武骨な骨組みだ。

丸岡城 名所・史跡

　丸岡城名物の急勾配な階段。勾配は一階が65度、二階が67度だそうだ。一緒に登ったご婦人は一階で階段に向き合うと〝登城〟を諦めていた。

丸岡城 名所・史跡

裏側の丸岡城。朴訥な感じだ。

丸岡城 名所・史跡

野面積みの石垣。

丸岡城 名所・史跡

お城の前には人柱となった「お静」の慰霊碑が。

丸岡城 名所・史跡

　天守閣そばの丸岡歴史民俗資料館。丸岡城の入場券は同資料館もセットになっている。

丸岡歴史民俗資料館 美術館・博物館

　さらに、ここも〝セット〟だ。丸岡城の入場券とセットになっている「一筆啓上 日本一短い手紙の館」。

一筆啓上日本一短い手紙の館 美術館・博物館

　当初は10：40発のバスで永平寺に向かうつもりだったが、丸岡城とその周辺でそこまで長い時間は費やさず、10：03発のバスに繰り上げることに。

丸岡城 名所・史跡

　40分強のバス旅を終えて永平寺門前へ。10:44着だ。

　着いたバス停のそばがアトリエ菓修。この場所で勧められたのが、アップルパイだ。ネットでも有名で、その場にいた店員が午後には売り切れますというので、思わず購入した。あまり甘くなく、心地よい味わいだ

　永平寺門前の参道。土産物店が軒を連ねる

寺子屋本舗 永平寺門前店 グルメ・レストラン

　7分ほど歩いて永平寺入り口へ。目がよくなるような緑だ

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

緑一色の参道。緑の光が降り注いでいるよう

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

参道にある仏像。日の光が木々に反射して緑に染まった感じだ

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

これが永平寺川？　参道脇に流れる

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

通用門から見ることのできる唐門。杉の巨木の奥に見える風景は永平寺の代表的な風景だ。どこかしら高野山に似ている

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

いよいよ永平寺へ。入場券購入の後、広大な入り口へ

永平寺 吉祥閣 寺・神社・教会

　入場して最初に見るのが傘松閣だ。156畳の広大な部屋の天井に144人の日本画家が描いた絵が飾られている。とてもすべてを見ることができない

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

　永平寺は広大。下から山門、中雀門、仏殿、法堂と連なる。そこを結ぶ廻廊に僧堂などがある。まずは、山門を見下ろす

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

最上階の法堂に向かう廻廊。結構な勾配だ

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

　僧侶たちの修行道場となる「僧堂」。仏殿に行く途中にある

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

仏殿。二階にあたる場所にある

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

仏殿から見下ろす中雀門。見にくいが二つの門が重なっている。背後は山門だ。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

　法堂の横にある承陽門

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

承陽門の奥にある承陽殿

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

最上階にあたる三階部にある法堂

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

大祠堂殿（祠堂殿・舎利殿）は全国各地の信徒からおさめられた位牌を安置する。

永平寺大数珠 名所・史跡

　大祠堂殿の入り口にかけられているのが、大数珠。長さ18メートル、重さ250キロ。第二次世界大戦後に名古屋の信者から平和記念で奉納されたという

永平寺大数珠 名所・史跡

　永平寺をぐるっと一周した。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会