ローカル路線バスで巡る一乗谷朝倉氏遺跡・永平寺・丸岡城（最終日／福井市内パワースポット編)

2024/05/26 - 2024/05/27

　北陸新幹線の開通で注目の福井。今回のツアーの目的は永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡、丸岡城と福井市中心地の観光資源だ。あまり公共交通が便利ではないエリアだが、路線バスで効率的に新緑の観光地を巡ることができた。
　福井市に着いた初日午後に一乗谷に、翌日は朝から丸岡城へ行った後に永平寺を参拝した。この日は14:00に福井駅へ戻り、残された時間で福井市内のパワースポットを踏破した（福井城址だけは最終日）。

エリア 福井市(福井)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 日本旅行

　ＪＲ福井駅東口で。県立恐竜博物館行きのバスだ

福井駅 (福井県) 駅

　福井駅東口広場にはトリケラトプスの親子が

福井駅 (福井県) 駅

ＪＲ福井駅から歩いて10分ほどにある柴田神社。北の庄城跡で、祭神は柴田勝家だ

柴田神社 寺・神社・教会

　この人が鎮座ましましていた。柴田勝家

柴田勝家像 名所・史跡

　勝家とくればこの人、お市の方。勝家像のすぐそばに

柴田神社 寺・神社・教会

　そばには戦国時代を代表する三姉妹の茶々、初、江の像も。そばには柴田神社の境内摂社である三姉妹神社も

柴田神社 寺・神社・教会

　神社そばには九十九橋が再生されていた。北陸街道の足羽川に架かっていた橋で、勝家が半石半木で架橋した

北の庄城址 柴田公園 名所・史跡

　一角には北の庄城址資料館が開設されている。入館無料なので気軽に

北の庄城址資料館 美術館・博物館

　北の庄城は結城秀康が入府した後に破却され、実像がつかめていなかった。この一帯は考古学的調査で城の存在が確認されたという。現在は遺跡公園として石垣跡などが保全されている

北の庄城址 柴田公園 名所・史跡

　発掘調査で見つかった北の庄城の石垣

北の庄城址 柴田公園 名所・史跡

　北の庄城址を後にし、足羽川に架かる幸橋を渡る

幸橋 名所・史跡

　橋のたもとにあるのが、幕末の藩政改革や明治政府で要職を務めた由利公正の像だ。一帯は由利公正広場として整備されている

由利公正広場 名所・史跡

　道を挟んだ堤防の上には「由利公正宅跡」の石碑と、公正と親交があった坂本龍馬の歌碑（写真左）が置かれていた

由利公正宅跡 名所・史跡

君がため　捨つる命は惜しまねど　心にかかる　国の行く末
坂本龍馬が公正宅で詠んだという歌の碑

龍馬歌碑 名所・史跡

　龍馬歌碑からしばらく歩いて、橋本左内の墓がある「左内公園」へ。左内は幕末に活躍したが、安政の大獄で処刑された

左内公園 公園・植物園

　公園の奥にある左内と両親の墓

左内公園 公園・植物園

　公園の一角には洞哉宅跡がある。福井の俳人・神戸洞哉は松尾芭蕉に江戸で師事。『奥の細道』で芭蕉は洞哉宅で2泊。洞哉は芭蕉を敦賀まで見送ったという。

洞哉宅跡 名所・史跡

公園にある左内の像

左内公園 公園・植物園

　左内公園から足羽神社へ向かう。足羽山の愛宕坂の手前にあるのが福井市水道記念館。大正13年築のモダンな建物だ

福井市水道記念館 美術館・博物館

　百坂。水道記念館の脇から足羽山に登る急勾配の階段で、愛宕坂に合流する。石段には笏谷石が使用されている

　百坂を登り切った先にある愛宕坂。足羽山の登山道で、足羽神社の参道だ。

愛宕坂 名所・史跡

　愛宕坂の展望台。福井駅方面を見渡す

　足羽神社のタカオモミジ。福井市第1号天然記念物だ。樹幹はいたんでいるが、毎年、鮮やかな紅葉を見せるという

足羽神社 寺・神社・教会

　足羽神社のシダレザクラ。樹齢380年とされ、福井市第2号天然記念物だ。樹勢はよく、巨木の存在感はさすが。

足羽神社 寺・神社・教会

　まるでご神木のようなシダレザクラ

足羽神社 寺・神社・教会

　足羽神社本殿。継体天皇を祭る。歴史の古さから越前祖神と呼ばれる

足羽神社 寺・神社・教会

　足羽神社の奥を抜けて「あじさいの道通り」へ。つづら折りの車道だが、ショートカットするような歩道があり、10分弱で毛谷黒龍神社にたどり着く

毛谷黒龍神社 寺・神社・教会

　福井市きってのパワースポットとされ、人気のある神社。参拝客が多かった。

毛谷黒龍神社 寺・神社・教会

　福井市にはこの「厄割り石」的な厄払いが多い。他の神社でも見かけた

毛谷黒龍神社 寺・神社・教会

　毛谷黒龍神社から藤島神社へ向かう。スマホの地図案内だと大回りするので10分ほどかかる案内が出るが、社務所の前から細い道を通り、白山神社の前を通るとすぐに着く。白山神社は毛谷黒龍神社の摂社だ

　南北朝時代の武将・新田義貞を祭る藤島神社。足利尊氏のライバルだ。北陸を拠点に連戦していたが、福井の地で落命した。社名は亡くなった場所の地名に由来すると思われる

藤島神社 寺・神社・教会

　楠木正成など後醍醐天皇を奉じた南朝の武将は神格化されている例が多い。直接的に鎌倉幕府を滅ぼした新田義貞もその一人だ。

藤島神社 寺・神社・教会

　境内には義貞の妻とされる勾当内侍を祭った摂社も

藤島神社 寺・神社・教会

　藤島神社からフェニックス通りまで歩いて福井鉄道に。ここから福井城址大名町駅まで乗り、佐佳枝廼社（さかえのやしろ）へ

商工会議所前駅 駅

佐佳枝廼社。藩祖とされる結城秀康、その父の徳川家康、松平春嶽を祭る。県庁近くにあり、福井市のまん中にある。

佐佳枝廼社 寺・神社・教会

ホテルが隣接しており、結婚式なども盛んだ

佐佳枝廼社 寺・神社・教会

　佐佳枝廼社横の中央公園には岡倉天心の像が。天心は福井藩士の子として横浜で生まれた。昭和57年建立。高さ6メートルの堂々とした像だ

　中央公園のビジターセンター。公園内の展示・休憩施設で、公園の風景にマッチしている

福井市中央公園ビジターセンター御在所 名所・史跡

　中央公園横にある福井神社。松平春嶽を祭神とする。戦災で焼失し、1957年に再建された。コンクリート打ちっぱなしで現代的な造りだ。鳥居もモダン。

福井神社 寺・神社・教会

　福井神社本殿。こちらもモダン

福井神社 寺・神社・教会

　境内の松平春嶽像

松平春嶽像 (福井神社) 名所・史跡

　旅の最後は福井県庁の福井城跡へ。お堀に架かる御廊下橋。よく残っているなと感心したが、平成20年に再建されたものだった

　御廊下橋門（山里口門）は2018年に再建されたばかり。雰囲気はある

　県庁内の小高い場所に天守台付近の石垣が残されていた

福井城址 名所・史跡

　天守閣の礎石。県庁の建物のすぐそばだ

福井城址 名所・史跡

　福井城址に残されている「福の井」。福井の地名の由来となったという

福井城址 名所・史跡