長谷寺（はせでら）は、奈良県桜井市初瀬（はせ）にある真言宗豊山派の総本山の寺院。山号は豊山（ぶさん）。院号は神楽院（かぐらいん）。本尊は十一面観音（十一面観世音菩薩）。開山は道明とされる。<br /><br />大和国と伊勢国を結ぶ初瀬街道を見下ろす初瀬山の中腹に本堂が建つ。古くから「花の御寺」と称されている。<br /><br />創建は奈良時代、8世紀前半と推定されるが、創建の詳しい時期や事情は不明。10世紀以後の長谷寺再建に際しては、国家的事業として位置づけられている。<br /><br />寛文7年（1667年）には徳川家綱の寄進で本坊が建立されたが、1911年（明治44年）に表門を残して全て焼失。1924年（大正13年）に再建されている。<br /><br />十一面観音を本尊とし「長谷寺」を名乗る寺院は鎌倉の長谷寺をはじめ日本各地に多くあり、240か寺ほど存在する。「大和国長谷寺」「総本山長谷寺」等と呼称することもある。<br /><br />本堂は傾斜地に南を正面として建つ。平面構成・屋根構成とも複雑だが、おおまかには本尊を安置する正堂（奥）、参詣者の為の空間である礼堂（手前）、これら両者をつなぐ相の間の3部分からなる。<br />全体の平面規模は間口25.9メートル、奥行27.1メートル。<br />本尊を安置する正堂（しょうどう）、相の間、礼堂（らいどう）から成る巨大な建築で、前面は京都の清水寺本堂と同じく懸造になっている。<br /><br />現存の本堂は、徳川家光の寄進を得て、1645年から工事に取り掛かり、5年後の慶安3年（1650年）に落慶したものである。棟札によると、大工中井大和守を中心とする大工集団による施工であった。<br /><br />本尊は木造十一面観音立像。現在の本尊像は天文7年（1538年）の再興。室町時代の作品だが、10メートルを超える巨像を破綻なくまとめている。国宝・重要文化財指定の木造彫刻の中では最大のものである。<br />慶安3年の新本堂建設工事は本尊を原位置から移動せずに行われたため、本堂は内陣の中にさらに内々陣（本尊を安置）がある複雑な構成となっており、内々陣は巨大な厨子の役目をしている。<br /><br />初瀬山の山麓から中腹にかけて伽藍が広がる。入口の仁王門から本堂までは399段の登廊（のぼりろう、屋根付きの階段）を上る。本堂の西方の丘には「本長谷寺」と称する一画があり、五重塔などが建つ。<br />本堂が国宝に、仁王門、登廊5棟（下登廊、繋屋、中登廊、蔵王堂、上登廊）、三百余社、鐘楼、繋廊が重要文化財に指定されている。<br /><br />長谷寺　については・・<br />https://www.hasedera.or.jp/

桜井-4　長谷寺1/4　仁王門　登廊-399段　本堂（国宝）　☆本尊十一面観音像-特別拝観

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2024/04/03 - 2024/04/03

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マキタン２さん

長谷寺（はせでら）は、奈良県桜井市初瀬（はせ）にある真言宗豊山派の総本山の寺院。山号は豊山（ぶさん）。院号は神楽院（かぐらいん）。本尊は十一面観音（十一面観世音菩薩）。開山は道明とされる。

大和国と伊勢国を結ぶ初瀬街道を見下ろす初瀬山の中腹に本堂が建つ。古くから「花の御寺」と称されている。

創建は奈良時代、8世紀前半と推定されるが、創建の詳しい時期や事情は不明。10世紀以後の長谷寺再建に際しては、国家的事業として位置づけられている。

寛文7年（1667年）には徳川家綱の寄進で本坊が建立されたが、1911年（明治44年）に表門を残して全て焼失。1924年（大正13年）に再建されている。

十一面観音を本尊とし「長谷寺」を名乗る寺院は鎌倉の長谷寺をはじめ日本各地に多くあり、240か寺ほど存在する。「大和国長谷寺」「総本山長谷寺」等と呼称することもある。

本堂は傾斜地に南を正面として建つ。平面構成・屋根構成とも複雑だが、おおまかには本尊を安置する正堂（奥）、参詣者の為の空間である礼堂（手前）、これら両者をつなぐ相の間の3部分からなる。
全体の平面規模は間口25.9メートル、奥行27.1メートル。
本尊を安置する正堂（しょうどう）、相の間、礼堂（らいどう）から成る巨大な建築で、前面は京都の清水寺本堂と同じく懸造になっている。

現存の本堂は、徳川家光の寄進を得て、1645年から工事に取り掛かり、5年後の慶安3年（1650年）に落慶したものである。棟札によると、大工中井大和守を中心とする大工集団による施工であった。

本尊は木造十一面観音立像。現在の本尊像は天文7年（1538年）の再興。室町時代の作品だが、10メートルを超える巨像を破綻なくまとめている。国宝・重要文化財指定の木造彫刻の中では最大のものである。
慶安3年の新本堂建設工事は本尊を原位置から移動せずに行われたため、本堂は内陣の中にさらに内々陣（本尊を安置）がある複雑な構成となっており、内々陣は巨大な厨子の役目をしている。

初瀬山の山麓から中腹にかけて伽藍が広がる。入口の仁王門から本堂までは399段の登廊（のぼりろう、屋根付きの階段）を上る。本堂の西方の丘には「本長谷寺」と称する一画があり、五重塔などが建つ。
本堂が国宝に、仁王門、登廊5棟（下登廊、繋屋、中登廊、蔵王堂、上登廊）、三百余社、鐘楼、繋廊が重要文化財に指定されている。

長谷寺　については・・
https://www.hasedera.or.jp/