2023/06/14 - 2023/06/15
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まつじゅんさん
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息子の生存確認を兼ねた上京旅、番外編です。
2023年4月から新たな環境で仕事を始めました。
勤務地は大阪ですが、会社の所属組織は東京本社となっていて、年に数回会議等で上京する事になりそうです。
6月20日から23日のOB会メインの、子供を訪ねて東京2023の番外編として、5月10日-11日の挨拶回り、6月14日-15日は会議で上京した際の備忘録です。
この段階では、OB会に伴う上京については未定だったので、私だけでとりあえず息子の生存確認を行う事とし、前から見たかったライト建築の「自由学園 明日館」を訪ねてきました。
・ほぼ同時期のライト作品(ヨドコウ迎賓館の見学記↓)
https://4travel.jp/travelogue/11729759
6月20日からの、OB会に伴う旅行全6部作に番外編として纏めてみました。
*子供を訪ねて2023 全6部作↓
・1日目:池袋でのランチと息子の奥様の誕生日食事会↓
https://4travel.jp/travelogue/11845627
・2日目:江ノ島のしらす、鎌倉銭洗い弁天から紫陽花観賞(前・後半)↓
https://4travel.jp/travelogue/11891559
https://4travel.jp/travelogue/11891572
・3日目:角川ミュージアムから西武、東武線乗り鉄の旅↓
https://4travel.jp/travelogue/11893146
・最終日:東京スカイツリー、堀北菖蒲園から亀戸天神(前・後半)↓
https://4travel.jp/travelogue/11894692
https://4travel.jp/travelogue/11895087
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
-
イチオシ
宿泊した池袋のホテルから徒歩20分弱、池袋駅から5分位の住宅地の中に自由学園明日館はありました。
1921年に、婦人之友社の創業者でもある、羽仁もと子、吉一夫妻が創立した自由学園の校舎として、フランク・ロイド・ライトが基本設計、実施設計を遠藤が担当しました。
夫妻にライトを推薦したのは、弟子と言われる遠藤新で、帝国ホテル設計のため来日していたライトに、羽仁夫妻をライトに引き合わせました。
ライトは、夫妻の目指す教育理念に共鳴し「簡素な外形の中に、優れた思いを充たしめたい。」という希いを基調として自由学園を設計したという事です。 -
1922年6月に中央棟と西教室棟が竣工し、1923年に中央棟の食堂に附属施設、東教室棟が1925年、講堂が1927年に建設されました。
ライトは、帝国ホテルやヨドコウ迎賓館と同様に、特徴的な幾何学模様の装飾を施すために大谷石を多用したデザインとなっています。
1940年代後半には、一部補強のための改装が施され、銅板葺の屋根は1950年代に鉄板葺に変更されています。
生徒の増加に伴い、学校機能は昭和初期に東久留米市へ移転しましたが、その後は「明日館」(みょうにちかん)という名で、卒業生の拠点として親しまれるようになっています。
1997年には国の重要文化財に指定され、使いながら文化財価値を保存する「動態保存」のモデルとして、一般公開されています。 -
ライトの初期住宅群の特徴である、プレイリースタイルの影響が強く出ている建物です。
プレイリースタイルとは、アメリカの大草原に建つ家とはどういう建物であるべきか、と考えられた建築様式で、草原・空・地平線等の自然の景観と馴染ませるため、建物の高さを抑えた地を這うような佇まいが特長となっています。
軒を深く出すことで水平ラインを強調し、家の中と外部空間を繋ぎ、自然と一体化させるという意図のようです。
今は周辺に高い建物も多いですが、建設当時は周辺には高い建物はなく、草原の中に建つ、プレイリースタイルの建物ですね。
4棟のうち、ライトの設計は1922年完成の中央棟と西教室棟で、帝国ホテルの工事遅延を巡るトラブルによってライトは帰国し、残りの工事を託された遠藤新によって、1925年東教室棟、1927年講堂が完成しました。
「自由学園明日館」として、4棟及び土地が重要文化財に指定されていて、中央棟、西教室棟、東教室棟は、前庭を囲むように「コ」の字形に配置されています。 -
建物は木造で漆喰塗りという、実に簡素な仕上げですが、なにげない窓の桟や扉、天井の換気口等に、ライト特有の幾何学デザインが施されていて、何処を見ても実に見応えがある建物となっています。
-
ここからは、内部を順々に見て行きたい思います。
こちらが教室、低い天井の傾斜や窓から差し込む光が、教室を落ち着いた雰囲気のしています。
天井の勾配は途中で切り替わり、窓の上枠へ吸い込まれていくことで、天井面を伝う光がとても美しく見えています。 -
ガラス窓も内外のバランスが巧みで、窓の下枠の高さは机と同じ高さとなるように考えられているそうです。
そうする事で、生徒が座って窓の外を見ると、外への広がりを感じさせ、下枠を左右の壁面まで貫通させることで、空間に安定感を生み出し落ち着きを与えています。
船底天井の一番高い場所は、教壇の位置と一致していて、そこに立つ教師への求心力を視覚的にも高めていたようにも思えます。 -
中央棟の特徴的な外観を構成するホールには、天井まで届く大きな開口が設けられ、そこには繊細な幾何学模様の装飾が施されています。
この模様は、切妻屋根の勾配に合わせたシンプルな三角形と、直線の組み合わせで成り立っているのですが、高価なステンドグラス等を使用するのでは無く、木製の窓枠や桟を幾何学的に配して工費を低く抑え、かつユニークな圧倒的な空間構成を生み出せるのは、ライトだからこそなのでしょうね。 -
ホールに置かれている椅子は、旧帝国ホテルで使用されていた「ピーコックチェア」に似た、六角形の背に水平のスリットが特徴的椅子です。
ライト若しくは遠藤のデザインなのでしょうが、ライトは家具も建物の一部と考え、円型の建物には円を基調としたデザイン、六角型の建物には六角形の家具というように、常に建物と家具との調和を考えています。 -
1997年から実施された修理工事で、発見された壁画です。
壁画があった事は、古い写真等で確認されていたようですが、厚く塗られた漆喰壁の下に色褪せずに残されていました。
この壁画は創立10周年を記念して、1931年に当時の美術教師を務めていた美術家 石井鶴三氏の指導の下、生徒達の手によって描かれた「見よ、火の柱、雲の柱」という、旧約聖書に材をとった自由学園校歌の一節がモチーフとなっているようです。
戦前に描かれた本格的なフレスコ画として、国内でも貴重な作品のようです。 -
全校生徒が集まり、手作りの温かい昼食を頂くという事は、羽仁夫妻が願った、教育の基本のようで、当時としては珍しく、食堂が校舎の中心に配置されています。
ライトの設計時点では、中央のメインフロアのみで北、東、西の3つの小部屋は後に遠藤新が1923~24年にかけて増築したものです。 -
船底天井からライトデザインによる木製の照明が下がっています。
元の設計では、皆が集まって賑わう、大空間のスケールが大きい場所という事から、天井を高くして四隅の梁に照明を取り付けるようになっていたそうです。
ライトが現場視察に来て、天井から大きな照明を吊るす事に変更したという事です。
生徒がおしゃべりするには、もっと親密な空間にした方がいい、と考えたから直したのではないかと言われています。
斜めのアームで天井から吊るという照明のデザインとし、アームの角度は屋根の角度と同じにして、幾何学的美しさを演出していますね。
印象的な照明デザインによって、視線を手前に集め親密感を作る一方で、天井の高さを意識させないという、天井の高さが人の心に及ぼす影響を考えた結果という事です。 -
この場所は喫茶コーナーとなっていて、私は喫茶付見学(800円)で焼菓子と珈琲頂きました。
ゆったりとした時間が流れる空間で、当時の学生の暮らしを思い浮かべながら、ライトの世界に浸れる時間で、至福の時ですね。 -
道向かいにある、遠藤新設計の講堂に向かいます。
生徒数の増加により中央棟のホールが手狭になった事から、第5回本科卒業生の父母の提案によって、テニスコートとして使用していた場所に建設されました。
1989年9月から外庇や玄関、水切、建具の補修工事等の大規模な改修工事が行われました。
こちらも重要文化財「自由学園明日館」の構成建物です。
玄関のディテール等、ライト建築という感じです。 -
本館のホールと同様、幾何学模様の窓が左右と後方にあり、そこから射し込む光が、館内をやわらかな空間に仕立て上げています。
建設当時のままの長椅子が、艶やかに輝いていて、レトロなムードになっています。 -
2階に上がると、1階がこの様に見えます。
全体は簡素なディテールですが、凄く綺麗な空間ですね。 -
2017-19年の耐震改修時に、講堂の後方の板でふさがれたトイレから、昭和初期の洋式トイレが、ほぼ原型でタイムカプセルの様に発見され、そのままの状態で展示されています。
木製の便座、タンク等、今ではお目に掛かれないものですが、特にペーパーホルダーの位置が今とは違うのが、洋式トイレが導入されて暫くは、向こう側を向いて使用していたそうです。
自由学園明日館、見学記はここまでです。 -
5月10日。
関西に帰って来てから、前の職場では、もう前面には出ないという事で、出張は拒み続けていたのですが、今度は本社への挨拶を兼ねてなので、5年振りの業務での出張です。
しかも新幹線を利用しての上京は、何十年振りかという位で、一寸したワクワク感があります。
新大阪駅で、本社へのお土産を購入し乗車、天気にも恵まれ富士川鉄橋から富士山が綺麗に見えていました。
https://youtu.be/hV5NGnXeYlE -
先ずは本日のホテルに荷物を預けてから出発です。
今までは、新橋や東京駅、品川あたりのホテルに宿泊していたのですが、今回は会社にも行きやすく、夕方からは息子の居住地である明大前で食事、という予定ですので、池袋のホテルグランドシティにしました。
建物の老朽化は否めませんし、隣室の音もそれなりに響いて部屋も狭いですが、ベッドの寝心地は良く、帰って寝るだけでしたので、ビジネス利用なら十分でした。ホテルグランドシティ 宿・ホテル
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先ずは幡ヶ谷にある本社にご挨拶し、翌日の挨拶回りの予定を確認し、暫し本社周辺散策しました。
少し歩いた所に、かって玉川上水水路の上に作られた、緑道公園 西原緑道があり、散歩してきました。
都心からほど近い場所ですが、翠もあり周辺環境も良い地区ですね。幡ケ谷駅 駅
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息子との待ち合わせは19時、明大前に移動し、駅近くの予約しておいた「和ダイニング ネコジロウ」に向います。
学生の街の中にありますが、学生利用は少ないようで、大人がゆっくりと寛げる落ち着いた雰囲気で、料理が美味しいと評判のお店です。明大前駅 駅
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先ずはビールで乾杯し、料理を頂きます。
お刺身の盛り合わせからスタートです。
蛸の吸盤って美味しいんですね。 -
マグロとアボガドのパリパリサラダに海老と帆立の海老味噌グラタン、そして昆布の天ぷらです。
昔、奥様が昆布を食べていると、出汁の素を食べるかと、馬鹿にしていたのですが最近、息子もあっさり系を好みだしたようですね。 -
大山どりの塩焼き、最近東京でも大山どりが良く出回っているようですが、鳥取出身者として、メニューにあれば気になるようです。
桜海老と三つ葉の手作りさつま揚げは、私のお勧めですね。
最後に肉味噌ネギ炒飯で〆ました。
結構飲んで、話して22時過ぎに店前で分かれ、息子は5分、私はホテルまで30分程かけて帰りました。 -
翌日は、朝から前の職場繋がりの部署に、新任挨拶で都内数か所を廻り、ランチは新宿カレーで簡単に済ませ、緊張の初仕事を終えました。
カツカレー専門店 新宿カレー 西新宿1丁目店 グルメ・レストラン
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東京駅に17時過ぎに到着、今回利用したツァーには、崎陽軒の焼売食べ比べ+真空パックの焼売持ち帰りが付いていました。
喉も乾いていたのでランチビールを追加して、一時のリラックスタイムです。
東京からのお土産は崎陽軒の焼売、大阪からは551の豚まん、という感じですかね。
私は、551の焼売は崎陽軒にも負けないと思いますし、肉団子も大好きです。 -
焼売とビールという至福の時を過ごしましたが、夕食には少し物足らない感じです。
東京駅地下で、夕食を探します。
このロースかつ弁当は美味しく、私の出張時の定番となりそうです。
5月10-11日、緊張の初出張備忘録、ここまで。東京駅 駅
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続いて、6月14日は本社での会議&懇親会という事で、2度目の出張です。
今回もホテルは池袋に取り、14日の会議、懇親会を終えるとフリータイムですので、帰りの新幹線の出発まで、池袋で前から気になっていて、行きたかった自由学園 明日館を見学する事にします。
(見学記は前半に纏めまています。)
こちらのホテルは、新しくすっきりとしています。
池袋の駅からも近く、以前福岡で止まったホテルのグループの様で、過ごしやすいホテルでした。ホテルリソル池袋 宿・ホテル
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前回と同じ(ホテルは変えましたが)パックですので、崎陽軒の焼売食べ比べセットが付いてきます。
ランチビールと焼売でクールダウンし、夕食の弁当は東京駅の大丸地下で、選べる総菜弁当を購入しました。
鯵の南蛮漬け、茄子の煮物と筑前煮という渋いメニューをチョイス、美味しかったです。
初めての出張から、ライト建築に触れた旅、終了です。
子供を訪ねて2023 番外編、これまで。
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