2023/06/20 - 2023/06/23
40位(同エリア885件中)
まつじゅんさん
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この旅行記スケジュールを元に
息子の生存確認を兼ねた上京旅、3日目は予報通り朝から雨模様となりました。
ノー天気の私、夫婦のお出かけ時にも、雨に降られることは少ないのですが、今日は東京スカイツリーの展望台・・、と考えていましたが、この天気では何も見えないだろうという事で、雨天でも過ごせる場所を探した結果、所沢にある角川武蔵野ミュージアムは、東京の西部という事で、今まで足を伸ばし難かった場所ですが、今回の宿泊地の池袋から近いと解り、図書館好きの奥様もゆっくり過ごせそう、という事で決定しました。
折角、今まで行った事のない西部に行くのだからと、今回は様々な路線を利用し、西武、東武、JRと乗り鉄の私に付き合って貰いました。
ところざわさくらタウンが完成した当時から、隈作品という事で気になっていた場所ですが、間近に見て色々感じることがありました。
今回の全行程は次の通りで、全6部作の予定で、3日目は角川武蔵野ミュージアムです。
全編完成の目途は立ちませんが、長~い目で見てください。
・1日目:池袋のランチと息子に「ゴチになります」↓
https://4travel.jp/travelogue/11845627
・2日目:江ノ島のしらす、鎌倉銭洗い弁天から紫陽花観賞(前・後半)↓
https://4travel.jp/travelogue/11891559
https://4travel.jp/travelogue/11891572
・最終日:東京スカイツリー展望台、亀戸へ(前・後半)
https://4travel.jp/travelogue/11894692
https://4travel.jp/travelogue/11895087
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 利用旅行会社
- JTB
PR
-
少しゆっくりにホテルを出て、池袋駅前のデニーズでモーニングを頂き、再度ルートチェックをいたします。
西武線、東武線、メトロ等色々とルートはあるようですが、行きは東武東上線を利用して、朝霞台駅から少し歩いてJR北朝霞駅へ、そこから武蔵野線で最寄り駅の東所沢駅に向かいます。
約50分少々で、東所沢駅駅に到着です。
降りてみて気付いた事、周辺は住宅地で何もない場所ですが、ここで合ってるかな。東所沢駅 駅
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JR東所沢駅は、角川武蔵野ミュージアムがある「ところざわサクラタウン」の最寄り駅という事で、開業に合わせて駅舎内に巨大壁画が描かれました。
幅約28m、高さ約3mの大きさで、エレベーターに向かう連絡通路の壁面に、和光市出身のアニメーター すしおさんの作品で、「星に願いを」というらしいです。自然と共存しながら、星を集める人たちが表現されています。
また、駅も木と文化の融合「本と本棚」をイメージした、外観デザインとされているようです。
角川作品がデザインされたマンホールは、日本初のLED光る公告として「ところざわサクラタウン」に向かう歩道に28個設置されています。
案内板が無くても、このマンホールが道標となって、徒歩15分位で到着です。 -
ところざわサクラタウンの玄関口、東所沢公演の一角には、隈研吾氏デザインのカフェ&ショップ「武蔵野樹林カフェ」があります。
*2025.03.31追記
ウッドデッキのテラスの中にたたずむ「樹林カフェ」は、P-PFIで運営されてきた施設でしたが、2025.1.8で営業終了したようです。
私が思うに、そもそもPFIとは、民間活力導入で考えられた、国の公共事業への財源放棄の手法ですが、民間事業者は利益が見込めなければ、簡単に終了してしまいます。
まぁ、民営では利益を追求する以上当然なのですが、税金投入で官主体の運営を正とは言いませんが、利益を産まなければ、どんどん寂れていく、という負のループに入り込むように思います。武蔵野樹林パーク(東所沢公園内) 公園・植物園
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ところざわサクラタウンは、KADOKAWA、角川文化振興財団が所有・運営する複合施設で、所沢市との共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の中核施設となっていて、角川武蔵野ミュージアムもこの中にあります。
国内最大級のポップカルチャーの発信拠点として、COVID-19の世界的拡大により、3月ほど遅れましたが、2020年8月1日にプレオープンし11月にグランドオープンしました。
ただ、現在の状況を見ると、COVID-19の影響は大きかったように思いますね。 -
角川武蔵野ミュージアムは、隈研吾氏が国立競技場と、ほぼ同時期にデザイン監修した作品です。
極端に開口部が少ない、約2万枚の厚さ70mmの花崗岩で構成された、66枚の三角形を組み合わせた複雑な外観は、高さ30mの建物が巨大な一枚岩のように見える、存在感のある作品です。
上方に向かって広がっていく壁面と、そのスケールに圧倒される、あたかも大地の一部であるような、ダイナミックな存在感のある建物です。角川武蔵野ミュージアム 美術館・博物館
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花崗岩は表面を割れ肌仕上げで、隣り合う石のジョイントには、通常行われている凹凸を揃える加工はせず、割れてできた凹凸のまま段差を残すことで、大地の力強さと、1枚の石がそれぞれ独立して浮遊するような軽快さを表そうとしたようです。
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外観からは何階建か分からないですが、建物は5階建て、延べ床面積は約12,000m2(約3,600坪)です。
デザイン監修を、隈研吾建築都市設計事務所が行った、図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設です。
建築設計・施工は(株)鹿島建設、内装設計・施工は、丹青社・heso・timbercourt・y+A・dessensです。 -
同時期の「木」 を使用した、国立競技場、と対照的に「石」 をダイナミックに使用した建物です。
というより、隈氏の作品=木だと思っていました。
特に隈作品は、サステナブルというイメージが強く、建築素材としてのコンクリートを、人間を「箱」の中に閉じ込め、自然の脅威から人間を守ると同時に、人間と自然とを分断する役割も果たすもの、という考えでサスティナブルの対局にあるものと言われていました。
「木を使うことで二酸化炭素の排出が抑制され、地球温暖化の防止につながる。」事が科学的に解明されつつあり、木の都市をつくる事は、単なるノスタルジーにとどまらない、科学的な裏づけに基づいた取り組みだと言われていたのですが・・・。
この建物は、原始にまで立ち返り、「地形そのものが建築になったようなものがつくりたかった。」と言われています。
ここ所沢が、4枚の地殻プレートの衝突によって生まれた武蔵野台地、武蔵野平野から湧き出たマグマという事を意識されたのかな、と思います。 -
入口エントランスは2階になります。
入場券が色々あって、入場可能な範囲によって料金が変わるというシステムの様で、良く解らないままにスタンダードをネット購入しましたが、大体主要部は見れたように思います。 -
建物内部構成は、次のようになっているようです。
1階:1,000m2ある「グランドギャラリー」と、KADOKAWA刊行のマンガやライトノベル25,000冊が配架された「マンガ・ラノベ図書館」。
2階:受付、ミュージアムショップ、カフェ。
3階:700m2の「EJアニメミュージアム」。
4階:荒俣宏監修の「荒俣ワンダー秘宝館」と松岡正剛監修の「エディットタウン」。
5階:武蔵野をテーマにした展示を展開する「武蔵野ギャラリー」。
また、4~5階は高さ8mの本棚に囲まれた「本棚劇場」が貫いています。 -
入場すると先ず5階、武蔵野回廊に向かいます。
武蔵野の今昔を、パネル展示で解説し、歴史や地理的な本が展示してあります。
ここはサラ~ッと眺めて、吹き抜けの本棚劇場に移動します。 -
5階、4階が吹き抜けとなっている本棚劇場で、360度本棚で囲まれ、約5万冊の本があるそうです。
この施設のメインの場所ですね。
図書は角川の本に限らず、色々な出版社の本が並べられています。
ただ、一般の図書館のように、整然と開架されているのではなく、非常に雑然としていて、ジャンル分けも「脳と心とメディア」「イメージがいっぱい」等、曖昧な分類がされています。
本棚も見せる事を意識してか、並び順もサイズもバラバラで本棚に収めずに横積みの状態で置いてある本もあります。 -
この場所は、メディア等で良く登場していましたが、実際に見てみると思っていたよりコンパクトな空間ですが、本に圧倒される大迫力の空間ですね。
上段の本は、どのようにして取るのかなと思いますが、キャットウォークはありましたが、基本開架式の図書ではなく、手の届かない範囲の図書は、展示物と考えた方が良さそうですね。 -
1時間に3回程、本棚劇場の吹き抜け空間を利用して、プロジェクトマッピングの投影が行われています。
背表紙の凹凸や、高さの違いがより投影に影を生じさせ、迫力満点の映像でした。 -
このプロジェクションマッピングは、(社)VFX-JAPAN主催の「VFX-JAPANアワード2022」で、ショートフィルム部門の優秀賞を受賞されています。
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本棚の一角に、荒俣ワンダー秘宝館への入口が開いています。
何か、いけないものをのぞき見するという好奇心を擽られます。 -
この秘宝館は、見たくても見られない「おどろき」の展示場、この世になさそうなものは、無理やり、こしらえて展示されています。
UFOのかけら、マンモスの毛、鼻で歩く動物、皿屋敷のお菊さんが化けたサナギ等々、「不思議」なものばかりで、その驚きから脳を目覚めさせるという仕掛けのようです。
荒俣宏さんは様々なメディアに、沢山ん登場しておられますが、私は神秘学・妖怪研究では水木しげる先生の弟子、というイメージが強く残っています。 -
本棚劇場から続くエディットタウンーブックストリートです。
雑然とした、自分の部屋の本棚のような空間ですね。 -
エディットタウンとは、新しい本と出会い、新しい連想が生まれる「本の街」として、松岡正剛氏監修で世界を読み解く9つの文脈によって、25,000冊の本が50mのストリートに配架されています。
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エディットタウン - ブックストリートの入口には、隈研吾建築都市設計事務所製作の模型に、隈先生が掛かれたラフスケッチとサインが天井から吊り下げられています。
https://www.instagram.com/p/CHPCA-tlaZG/ -
このような本棚が随所にありますが、私が学生だった頃の古本屋さんで見た、無造作に積み重ねられた本箱のイメージですね。
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3階に降りると、EJアニメミュージアムがあります。
こちらは、日本が世界に誇るアニメ文化を独自の切り口で、アニメそのものだけでなく、作り上げたヒト、派生したモノにもスポットを当てて、作品全体を紹介するという、Entertainment Japanアニメミュージアムです。
開催中の企画展は「はじめてのBL(ボーイズラブ)」という、他にはないような展示が行われていました。
BLとは、男性同士の恋愛や性愛や関係性をテーマに、主に女性の作り手によって、50年位の歴史がある女性向けジャンルのようですが、現在ではその文化はかなり認知されてきて、小説やマンガ、ゲーム、映画・ドラマで表現されてきているようです。
大きなパネルは、竹宮惠子氏の『風と木の詩』。
第25回小学館漫画賞少年少女部門受賞作品で、BL文化の金字塔とも言われている作品のようです。 -
ラストは1階のマンガ・ライトノベル図書館です。
こちらには約3万冊の日本のライトノベルや、KADOKAWAから出版された約7,000冊のマンガや児童書があります。
ライトノベルが多いので、漫画をじっくり読む・・・という場では無いですが、源義庭園を望む明るい室内には、色々な椅子やクッションが配置されており、自由な姿勢で本を楽しむことが出来ます。
小さな箱のような中に入って本を読める空間は、妙に落ち着く空間でした。、 -
館内の水廻りはすっきりしたデザインで、内装色の黒、衛生機器の白が際立っています。
ただ、全体的に暗く、サイン等も高齢者には分かり難いかなと思いました。 -
ミュージアムを出て、ところざわサクラタウンを廻ります。
KADOKAWA直営の書店「ダ・ヴィンチストア」や「角川食堂」等が設置されていますが、既にEJアニメホテルが閉店し、ミュージアム以外の場所は、とても国内最大級のポップカルチャーの発信拠点とは思えない、淋しい街になっているように感じました。
ホールではKADOKAWの定時株主総会が開かれていましたが、株主の方は状況を見て、何も思わないのでしょうか。ところざわサクラタウン 名所・史跡
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武蔵野坐令和神社です。
こちらは、「ところざわサクラタウン」での事業の安全、繁栄を願い建立された新しい神社で、国文学者の中西進氏の命名です。
正式名称は「むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ」、通称「武蔵野令和神社」との事です。
主祭神は天照大御神、相殿神に素戔嗚命を祀り、祭神を総称して「言霊大神」、正式名称は、武蔵野坐令和言霊大神(むさしのにますうるわしきやまとのことだまのおおかみ〉という、文芸・芸術・芸能分野の表現に顕れる神との事です。武蔵野坐令和神社 寺・神社・教会
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こちらの本殿も、隈研吾氏のデザイン監修で、モチーフは伝統的な神社の建築様式を踏襲しながら、鳥居や千木といった神道の象徴的な施設や部材を、メタルで構築する等、古代と現代が融合した、「令和」という時代にふさわしい神社様式を目指した建物のようです。
kKADAKAWA会長の「ここまでの複合施設だと神社もいるだろう。」との話しから、隈先生は、古くから日本では文化は土地や宇宙と繋がっており、日本はこれらを神社が繋いで来た歴史から、この地でもその想いを表現されたようです。 -
2021年8月7日に設置された、大魔神像、武神像です。
「大魔神」は、1966年にKADOKAWAの前身である、大映の京都撮影所制作の特撮時代劇シリーズ三部作のキャラクターで、2021年8月公開の映画 妖怪大戦争 ガーディアンズで、55年振りにスクリーンに甦るのを記念して建てられたようです。
像の高さ約2m、台座部分約0.5mの総高 約2.5mで、像は青銅製、台座部分は白御影石です。 -
角川武蔵野ミュージアムを出て、東所沢駅に向かいます。
途中、バーミヤン東所沢店で遅いランチタイムとしました。
ミュージアムをゆっくりと廻った事もあり、もう16時前になっていますが、17時迄ランチメニューOKとの事です。
奥様はラーメンと点心、ドリンクセット、私は餃子・焼売定食です。
バーミヤンの餃子って、私昔から好きな味で、美味しかったです。
奥様はドリンクバー、私はスープバーを頂きながら、ゆっくり休憩も出来ました。 -
JR東所沢駅に戻りホテルを目指しますが、どうせなら乗った事のない路線を通ろうかという事になりました。
JR武蔵野線は同じですが、新秋津駅で下車し、徒歩で西武池袋線の秋津駅に移動し、江古田駅で途中下車し、以前TVで紹介されていた商店街を歩いてみることにしました。
西武線で乗車した電車は、ハリーポッターのラッピング電車る「スタジオツアー東京 エクスプレス」でした。 -
江古田の駅を降りると駅前に、江古田浅間神社がありました。
神社を見つけると、取り敢えずお詣り・・・・という私達夫婦、参拝に向かいます。
祭神は木花佐久夜姫命で、
陣屋の創建は不詳のようですが、江戸期には富士講が崇敬されていて、931年6月にこの地に雪が降り、山が富士山に似ている事から村人が登って、御神体と思われる石を見つけた事から、富士の大神と崇めるようになったらしいです。
この富士塚は、江古田富士と呼ばれ、国の重要文化財に指定されています。 -
江古田駅は3つの大学の最寄り駅で、学生の多い若い街のようです。
駅周辺には個人商店が集まる、江古田ゆうゆうロード、江古田市場通り商店会等の商店街があり、レトロな外観の建物が多く、商店街の幅員も狭く下町感ある街並みです。
目的無く彷徨っていると、止んでいた雨が再び降り出してきました。
急いで駅に戻り、西武池袋駅に向かい、ホテルに帰ります。
本日、これまで。
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