2023/06/20 - 2023/06/23
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まつじゅんさん
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息子の生存確認を兼ねた上京旅、完結編です。
東京スカイツリーの初登頂を終え、帰りの新幹線の時間まで、残り4時間程となりました。
東京駅に向かいながら、今まで行った事のない場所を探していると、有名な堀切菖蒲園で葛飾菖蒲まつりが開催されているとの事、経路検索をすると押上からは15分程と、結構近いことが判明、地図を見ると対岸には、一度行ってみたいと思っていた亀戸天神もあり、亀戸天神を参拝して錦糸町経由で東京駅に戻る事といたしました。
土地勘のない私達ですが、スマホの恩恵を享受して、最後まで盛りこみ旅が出来ました。
今回の全行程は次の通りで、全6部作の予定です。
旅行後10か月経って、ようやく全編の完成が見えてきました。
・1日目:池袋のランチと息子に「ゴチになります」↓
https://4travel.jp/travelogue/11845627
・2日目:江ノ島のしらす、鎌倉銭洗い弁天から紫陽花観賞(前・後半)↓
https://4travel.jp/travelogue/11891559
https://4travel.jp/travelogue/11891572
・3日目:角川武蔵野ミュージアム↓
https://4travel.jp/travelogue/11893146#google_vignette
・最終日:東京スカイツリー展望台↓
https://4travel.jp/travelogue/11894692
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- JTB
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-
押上から京成押上線に乗り、青砥駅で京成本線に乗り換え、堀切菖蒲園駅到着です。
駅を降りると歩道や街灯も菖蒲デザイン、菖蒲園への道案内も解りやすく出ていました。
今回は初めての駅に良く降りています。 -
駅から徒歩10分位で到着、綾瀬川の土手沿いで、マンション群の真ん前にあるんですね。
チョット驚きでした。 -
貴重な江戸系花菖蒲を中心に、200種6,000株の花菖蒲が植えられています。
記録によると、堀切の菖蒲は室町時代に堀切村の地頭 久保寺胤夫が、家臣に命じ、福島県郡山の安積沼から花菖蒲を持ち込んだという伝承があるようです。
また、記録に残っているのは、小高園の祖である小高伊左衛門が、1801~1818年頃から各地の花菖蒲を集めたり、旗本の松平左金吾定朝等から品種を集め、養殖に努めたようです。
幕末には、小高園、武蔵園が日本で最初の観光花菖蒲園として開園し、吉野園、観花園、小高園、堀切園が明治期に開園する等、昭和初期までは隆盛を迎えますが、都市化の進行による水質の悪化や、先の戦時下の食糧確保の為か菖蒲園は農地となり、1942年に堀北の菖蒲園の歴史が途絶える事となりました。 -
長い歴史を経て、終戦後に唯一復興したのが堀北園で、疎開させていた苗を植え戻し、1953年に営業を再開し、1959年に東京都が購入し東京都立堀切菖蒲園として公開、1975年に葛飾区に移管され葛飾区所管の公園となったようです。
この菖蒲園の特徴としては、江戸花菖蒲の中でも戦前に作出された「江戸古花」と呼ばれる品種を多く栽培していて、約200種のうちの半数近くを江戸古花が占めているそうです。
また、こちらの植え方は同じ品種を1列に並べた「列植え」ではなく、異なる品種が入り交じった「ランダム植え」となっていて、どこから見ても多種多様な花が一度に眺められるようになっているそうです。 -
堀切菖蒲園では、14の圃場のどこに何の品種を配置したかを、乱数表のような表に記録して管理することで、同じ品種が隣り合わないように工夫されているそうです。
また、3年に1度は株分けが必要なため、毎年全体の3分の1が株分けの対象になり、株分け後の苗を植え戻す際には、配置を綿密に検討して植え付けがされていて、違う品種でも同色系が並ばないようにとか、高さのバランスにも気を配って管理されてるそうです。 -
江戸幕府に贅沢を禁止され、和服の色や柄まで厳しく制限された庶民は、細かい模様で微妙な差異を生み出すことによって美的感覚を鍛えてきました。
グラデーションが美しい花菖蒲は、江戸時代から受け継がれてきた感性を揺さぶる花で、品種改良や新花を生み出してきた力となっていたようです。
今でも、新花への探求心が続いており、堀北菖蒲園の職員が作出した堀切三姉妹(堀切の舞・堀切の祭・堀切の君)が、2022年新花登録されたようです。 -
花菖蒲は、植物学的には同じでも、園芸上発祥地により3系統に区分されているようで、その中でも、堀北で収集改良された品種が、江戸系と呼ばれているようです。
一言で江戸系といっても、菖翁と呼ばれている旗本 松平定朝公は、60年間で300近い品種を作出していて、花びらの間に隙間がある三英咲きが多く、江戸っ子好みのキリッとした粋な感じを持つのが特徴と言われています。 -
左上から反時計回りで神代の昔、三筋の糸、濡燕、七変化、時雨西行という花のようです。
素人目では、残念ながら違いが良く解りません。。。 -
色は紫系か白系しかないのに、脈や筋、絞りや砂子等の模様を作り上げてきた、花菖蒲には、先人達の想いと努力が、刻み込まれているのですね。
では、次の目的地の亀戸に向かいます。 -
堀切菖蒲園から亀戸に向かうには、荒川を横切る必要があります。
色々調べましたが、20分ほど歩いて東武スカイツリーラインで行くのが、一番早いようです。
堀切菖蒲園を出て、首都高速下の土手沿いをテクテク歩き、荒川に掛かる堀切橋を渡ると、東武の堀切駅がありました。
各駅停車のみ停車の、小さな駅です。堀切駅 駅
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東武曳舟で東武亀戸線に乗り換えて亀戸に向かいます。
路線距離数3.4km、2両編成のワンマン運転、東京にも、こんなローカル線があるのですね・・・・。
土地勘のない私達、亀戸水神駅で間違って下車、駅に亀戸天神と亀戸水神は違いますと、大きな張り紙があり気付きましたが、歩いていける距離のようなので、亀戸水神様にもお詣りしていく事にしました。
*先ほど、東武堀切駅まで歩いた事で、歩く事に鈍感になった気がします。亀戸水神駅 駅
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三角地にひっそりと建つ亀戸水神宮は、創建年代は不詳ですが、1521-1546年頃の創建では無いかと言われていますが、いずれにしろ江戸時代創建の亀戸天神よりも古い歴史の神社のようです。
住民が水害から免れん為の祈願とし て、奈良吉野の丹生川上神社から勧請したとの事で、私の通っていた学校の近くというご縁で、不思議なもので途中下車も導かれたのかもしれません。
祭神は弥都波能売神、水を司る女神で、亀戸香取神社の兼務社となっています。亀戸水神宮 寺・神社・教会
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祈雨、止雨、子宝、安産のご利益があると言われています。
狛犬は少し小型ですが、割合新しい様式のようで、戦災から再建された同じ頃に建立されたのかもしれません。
右下は阿像で玉取り、右上は吽像は子供の狛犬もいます。 -
亀戸水神から、都道315号御徒町小岩線沿いを歩いていると、突如右側に大きな石鳥居が現れました。
こちらが参道入口のようで、亀戸天神通り商店街のようです。 -
1646年、菅原道真の末裔であった九州太宰府天満宮の神官 菅原大鳥居信祐が、天神信仰を広めるため諸国を巡り、この地に元々あった天神の小祠に、道真ゆかりの天神像を奉祀したのが始まりとの事です。
その頃江戸幕府は、1657年の明暦の大火からの復興開発事業の地として、四代将軍徳川家綱公により鎮守神として社地を寄進し、1662年に境内の地形を初め、社殿・楼門・回廊・心字池・太鼓橋等も太宰府天満宮に倣い造営されたそうです。 -
総本社の太宰府天満宮に対し、東の宰府として「東宰府天満宮」や「亀戸宰府天満宮」、「本所宰府天満宮」と呼ばれていましたが、明治期に入り1873年に府社となり亀戸神社、1936年に亀戸天神社となりました。
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祭神は、大宰府天満宮と同じ学問の神様 菅原道真公(天満大神)、菅原家の祖神(天菩日命)で、学問の神として信仰されています。
またこちらは、藤と梅の名所として知られていて安藤広重画の「名所江戸百景」にも描かれているようです。 -
例年の4月25日~5月5日は藤祭りが開催されて、江戸時代から「亀戸の藤」と呼ばれている名所で、境内は藤色に染まり、太鼓橋の上からは一面の藤棚を上から見下ろす、絶景を楽しめるようです。
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数時間前まで登っていた、東京スカイツリーを綺麗に見ることが出来ました。
単独、独立の電波塔は四方から見ることが出来て、この辺りのシンボルとなっていますね。 -
こちらの牛の像は、親しく触れることにより病を治し、知恵を授かると言われています。
道真公と牛の関りについて、色々と語られていますが、誕生が845年6月25日で、乙丑(きのとのうし)という事や、牛の鳴き声で刺客から逃れたり、どこからともなくきた白牛に危機を救われた等々、牛は天神様の神使として信仰されています。
では、最後錦糸町に向けて出発です。 -
スカイツリーを出てから沢山歩いたので、少しこちらで休憩する事としました。
亀戸の名物として有名な葛餅、1805年創業という船橋屋で頂きます。
こちらの葛餅は、亀戸餅とも呼ばれていたそうです。 -
奥様は、あんみつと葛餅のセット。
葛餅は、200年以上守り続けた無添加製法で、和菓子唯一の発酵食品だそうです。 -
私は、冷やしぜんざいと葛餅。
坪庭となっている空間で、甘い物をチャージして休憩終了。
JR錦糸町までは、徒歩10分位だそうです。
全てのスケジュール終了。。。
後は新幹線に無事乗れるかですが、東京って結構電車が止まっている事が多い印象がありますので、注意ですね。 -
錦糸町から総武線で東京駅へ、どうやら平常通り運転されているようです。
東京駅で車内で頂く弁当を購入し、19時発ののぞみ255号に乗車、2時間半程で新大阪駅まで運んでくれました。
新横浜を過ぎて、お弁当を食べると快適な乗り心地で睡魔が・・・・。
終点ですから乗り過ごす心配もなく、新大阪駅から10分程の預けていた駐車場に向かい、無事22時過ぎに自宅に到着しました。
子供を訪ねて2023、全6部作完結です。
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